縁の花

                                 (本物を目指して心と心のネットワーク)

                                                            第108号                 

                                        林隆太郎先生        

                                                                         

 縁の花の読者の中には本当に素晴らしい人が何人もいます。

 今から紹介する林先生もその中の一人ですが、紫陽花とは違っていろんな知識がある、歯医者で頭のいい素晴らしい人です。

 だから紫陽花は林先生のことを心から尊敬しています。

 そういった林先生ともずっと縁の花を通してお付き合いをして、いろいろ御指導して貰えることも縁の花を書いている喜びの一つです。

 そんな林先生が今度講演をするということですので、さっそく聞いてきました。

 是非、皆さんも聞いて下さい。

 

                                ☆「本物も偽物もない」☆

 

 紫陽花が林先生によくいわれていることに、この世に本物も偽物もないんだよという言葉があります。

 だからあまり縁有るものを本物本物といわない方がいいよと教えて頂いているのです。

 というのもこの世の中で人間が創造したものなんか一つもありません。

 人間は遺伝子一つ変えられませんし、もちろん何かを創ったこともありません。

 核兵器にしろ、車にしろ、何かの発見にしろ、すべては宇宙にあったものです。

 それを天に選ばれた人が、たんすのひきだしから引き出すように取り出したのにすぎません。

 どんなノーベル賞にしろ、すごい特許にしろ、本当はその人のものではないのです。

 だってあの世に帰っても、いっさい持っていけるはずもないのですから。・・・ 

 本来この世にあるものはすべて誰のものでもないのです。

 またそんな考えで、今の環境問題の原因になっている、フロンガスやダイオキシン、いろんな科学物質も考えてみると、紫陽花達が悪いもの、本物でないといっているものも、すべてすでにあったものだということになります。

 いえそれだけではなく二酸素化炭素を吐き出している車や飛行機にしろ、全部天が人類に与えたものです。         

 天は人類が今の精神で文明を発展していけば、かならず息詰まる。

 人類は滅亡してしまうことをお見通しのなかで、与えてくれていたのです。

 しかもフロンガスにしろ、ダイオキシンにしろ、すべて必要があって引き出されています。

 特にフロンガスなどは開発された時には魔法のガスといわれて人類の文明に大きく貢献しましたし、車や飛行機ももう誰も手離せません。

 そういったふうに考えたら、この世の中に悪いものなんて一つもありません。

 すべては必要があって引き出されており、それをちゃんと考えずに間違った使い方をした人類が悪いのです。

 しかしそうはいっても、今の人類の環境問題は深刻です。

 これは勉強すればする程、深刻で、正直いって人類は今のままだとこの地球に住むことはできません。

 もし天がいれば、人類の意識だとかならずこうなることが分かっているはずなのに、何でフロンガスやダイオキシン、車なんかを与えたのだろうと思いたくなるぐらい酷い状態なんです。

 でも紫陽花はかならず人類はこの危機を乗り越えられると思いますし、多くの人の考えも一緒です。

 なぜなら天が人類を滅亡させるような無駄なことをするはずがありません。

 フロンガスやダイオキシンが引き出されたのなら、もちろんその問題を解決できる別な存在も天は用意してくれているはずです。

 それがEM菌やマルチワークや佐藤先生の生体システムといったもので、船井先生はそれらを今の時期に限って本物と呼んでいるのにすぎません。

 ですからこの世に本物も偽物もありません。

 林先生のいう通りなんです。

 ですがじゃそういったもので人類の未来は安泰なのかといったら、今の状態だと厳しいです。

 いろんな人達が必死に取り組んでいますが、なかなか普及しません。

 確実に人類の未来は悪くなる方向に進んでいるのです。

 だけど希望がない訳ではありません。

 紫陽花は決め手さえみつけることができたら何とかなると思いますし、ノストラダムスにしろ、日月神示にしろ、予言の中で、別なもの、神一厘と呼び方は違っても、この日本から究極なものがもうすぐあらわれると予言しています。

 それがまだこの時期になっても何なのかははっきりとは分かりませんが、かならずあらわれると断言しており、紫陽花はまだまだ望みを持っています。

 それが現れるのを楽しみにしているのです。

 そしてそんな紫陽花が今回林先生の講演を聞いたのも、実はこの決め手に大きく関係しています。

 というのも林先生もまたその決め手を必死で求めている一人です。

 その林先生がその決め手を講演の中でいうので来ないかと紫陽花を誘い、林先生がいろんな本で勉強している環境ホルモンの問題と、その決め手が何か、この二つのことを知りたくて、紫陽花は林先生の講演を聞く気になったからです。

 

                                        ☆林先生の講演☆

 

 林先生の講演は、神戸にあるフェニックス・ステーション真陽で行なわれました。

 このフェニックス・ステーションは、阪神大震災をきっかけに、こころ豊かな兵庫づくり・推進協議会議会という所が、震災復興を目指して、10市10町に人的ネットワークづくりのために設置したものです。

 だからフェニックス・ステーション真陽ではその中の神戸市の長田区にある真陽地区の人達を中心に、縁ある人達が講師役を勤めて楽しい勉強会をしています。

 第1回目では小田切啓子さんが体験ヨーガを開き、第2回目が林先生で「愛と健康」のお話で話したのですが、基本的に参加者の方が先生役になって自分の得意なことを教えます。 

 第3回目には着物の着付け方などを予定しており、本当に楽しくやっているのです。

 しかもこのフェニックス・ステーション真陽は女性の方が中心です。

 参加者の殆どの人が女性なので、林先生もできるだけ丁寧に、優しく、分かり易く話してくれました。

 いえ、何かもの凄くはりきっているように、紫陽花には感じられました。

 というのも林先生は自分の講演はできるだけ若い人、その中でもこれからの未来を担う子供を育てる女性に話したいという希望があります。           

 将来は子供や若い女性が集まっているちょっとした学校で話をするのが夢なんです。

 ですからいきごみがあったのだと思います。

 またそんな林先生が講演のなかでどんなことを話してくれたからですが、一言でいえば倫理感を捨てて、ただの欲望の中で人類の文明を進めてしまった人類の愚かさです。

 特にその中でも林先生は自分と同じ知識人、エリートに手厳しい話をしてくれました。

 それを環境問題を中心に、国や企業が今まで人類や地球に対してどんなことをやってきたかを話してくれたのです。

 だから紫陽花はそれを聞きながら、人類をリードしているはずのエリート達、科学者や医者、官僚や政治家に付いて改めて考えてしまいました。

 学校の教育で、この人達は頭がいいということで、日本をリードしていくように選ばれてきましたが、やっぱりそれは間違っているのではないか。

 今いわれているように、大蔵官僚や厚生省の官僚の汚職や、日本経済の悪化やその対策のなさ、どれをとっても救いがありません。

 紫陽花はそれに対しては怒りを感じますが、林先生も一緒だったんです。

 というのも例えば今流行りの環境ホルモン(いろんな化学物質)の問題があります。   この環境ホルモンという言葉はこの頃騒がれているので皆さんも聞いたことがあると思いますが、知れば知る程本当に大変な問題です。

 でもこの問題も林先生によれば、科学者や医学者、厚生省の役人はもっと早く気が付かないといけなかったといいます。

 水俣病やイタイイタイ病などが起きた時に、人間の体内に化学物質が入ったら大変なことが起こるということが分かったのに、その後も他の多くの化学物質に対しては調べようともしませんでした。

 大丈夫、問題はないという一点ばりで、企業や業者の方ばかりみて、本来の役目である人間の健康なんかは少しも考えようとしなかったのです。

 だって彼らの頭の中にあるのは、自分達の地位を守ることと、お金を稼ぐことしかありません。                                   

 林先生はそれを自分も歯医者という立場なので、よく実情を知っているのか具体的に教えてくれたのです。                                         

 ですから紫陽花はその林先生の話を聞いて、この問題は20、30年前に天が公害という形で警告を与えていたのに、それに気づこうともしなかった医者や科学者、役人の傲慢さに悲しくなってきました。

 あの時に彼らに国民の健康を守るという普通の気持ちがあったら、十分防げた可能性はあったからです。

 だけど今更もう遅いです。

 環境ホルモンはもう世界的に大きく広がっているのです。

 と同時に紫陽花は今、環境ホルモンの問題はフロンガスによるオゾン層の破壊や二酸化炭素の増加による温室効果の問題よりも深刻だと注目しています。 

 なぜならオゾン層の破壊による紫外線も恐いですが、環境ホルモンは直接人間の身体に入って生殖機能などを破壊しているだけにもっと恐いですし、もうすでに大きな被害も出ているのです。

 でもそんなことをいっても皆さんはピーンと来ないと思うので、ここで林先生の話した環境ホルモンの問題を、紫陽花が説明しますと、例えば人間の精子の数が今、どんどん減っているといわれていますが、これも環境ホルモンが原因だといわれています。      

 赤ちゃんの数が減っているというのも、これが影響している可能性が高いのです。 

 しかもそれは人間以外の動物に対しても、今まで気がつかなかっただけで、はるかに深刻な形で起こっていることも分かっています。

 フロリダのワニのペニスが矮小化したり、日本近海の巻貝がインポセックス化していたりしています。

 70種類ぐらいの人間が造り出した化学物質は、生物の口や鼻などから体内に侵入すると、体内で分泌されるホルモン、女性ホルモンや男性ホルモンと同じように働いて、本来の正常な作用を防ぐのです。

 その為に本来なら雄なのに雌化して、大切なペニスが発育しなかったり、発育しても精子が極端に減ったりしている訳なんです。

 これが環境ホルモンと呼ばれている問題のごく一部です。

 他にも癌化したり、まだ研究段階ですが、生れてくる子供達に大きな影響を与えるのではないかと恐れられているのです。

 しかもこの環境ホルモンの問題には生物連鎖という問題もあります。       

 最初は海水の中にあるPCBなどの有機塩素化合物、環境ホルモンは、食物連鎖でどんどん濃度が濃くなっていきます。

 まず植物プラントンにつき、それを食べる動物プラントンの時には海水の濃度の約6400倍になり、それがハダカイワシで約17万倍、それを食べるスジイルカで海水濃度の1300万倍にもなるのです。

 ようするにPCBなどは食物連鎖の頂上にいっているもの程濃度は高くなっており、人間は最上位なので相当高くなっているのです。

 その恐怖は大変なものなんです。

 ただそれでも幸い、陸上動物にはPCBなどを分解する酵素があるので、イルカ程は酷くありませんが、1ppm程度はあり油断はできません。

 他にも分解できない化学物質が人間の身体に入っている可能性は高いですし、化学物質は完全にはなくならないので、母乳などを通して赤ちゃんなどにはもっともっと濃度が強くなっているからです。

 そのことを考えると環境ホルモンの問題は大変だということは、皆さんにも分かって頂けると思います。

 林先生はそんな環境ホルモンの問題を、これから子供を生もうとしている女性の人達に大変分かり易く話してくれたのです。

 おかげで紫陽花もよく分かりました。

 まさしく人類の未来は、環境ホルモン一つとっても滅亡する可能性は高いといえます。 だって生殖機能が破壊されて、子孫を一人も生むことができなくなるのですから。・・ でももちろん環境問題はこれだけではありません。

 これにオゾン層の破壊や温室効果、ダイオキシンの問題などの多くの環境問題を含めたら、本当に救いようがありません。

 林先生はそれをもし人類の多くを滅亡させる企てを、ある特定のエリートがしたとしたら、今頃は成功したと喝采をあげているだろうといいましたが、紫陽花もそう思います。

 人類は愚かなのか、一般の大衆をリードしているエリートが愚かなのか、人類はもうすでに手遅れの所まで進んだのです。

 はっきりいってもうお手上げなんです。

 

                                              ☆「決めて」☆

 

 でもそんな人類に希望がない訳ではありません。

 次ぎにそんな環境問題は、一体どうしたらいいかですが、実はそれを多くの人達が必死で考えています。

 地球や人類をどうやったら救えるか、その決め手と呼ぶものも、天はかならず用意してくれるはずなので、それを捜しているのです。

 でもなかなかそれがみつかりません。

 そしてそれは林先生も同じです。

 林先生もいろんな本を読んだりしながら勉強しており、紫陽花は林先生が講演の中でいうといっていた決め手を確かに教わってきました。

 それが愛育という言葉です。

 というのもこの愛育という言葉は、林先生が考えた言葉ではなく、昔からあった言葉だそうですが、戦後日本には両親や学校では子供を教育するのにこの愛育がまったくなかったというのです。

 なぜなら今の教育は何でも子供に与えることばかりです。

 知識を教えたり、体育を教えたりすることはしても、愛情を持って育てることをしていませんでした。

 倫理というもの、人間はどう生きるべきかというようなことをまったく教えようとはしなかったのです。

 またその証拠が林先生によれば、実は今の日本や世界をリードしているエリートの人達です。

 もしこのエリートの人達が、先程も書きましたが、お金や自分の今の地位に縛られずに、もっと国民や大衆のことを考える倫理感を持っていたら、人類や地球はここまで酷くはなりませんでした。

 それだけの情報を持つことはできたからです。

 だけど彼らは自分の企業や業界のことしか考えていないので、ここまで酷くなりました。 環境ホルモンの問題にしろ、フロンガスの問題にしろ、もっと早くから企業や学者は気ずいていたのにわざと隠そうとしており、問題が隠しきれなくなってからしぶしぶオープンにするというのがパターンだからです。

 でもじゃそんなエリート達が何もかも悪いのかといったら、そんなことはありません。 エリートの人達をこんな化け者にしたのも、やっぱり紫陽花達の社会全体に大きな原因があります。 

 お金を持っている人しか医者になれなかったり、知識の詰め込みでしかいい学歴を持て

ないそんな社会の環境を作り上げた紫陽花達一人一人が悪い。

 林先生はそれが真の原因だというのです。

 紫陽花はその通りだと思います。

 と同時に紫陽花は林先生が考えている人類を救う決め手は、今、日本や世界をリードしている医者や大企業や役人というエリートが今からでも愛育して、良心に目覚めて、今の収入や地位を捨てる勇気を多くの人が持つことだと思います。

 環境に悪いものはいっさい造らなかったり、自分が完全に納得できないことはしないといえばしばらくはパニックになるかもしれないけど、地球村の高木先生もいうように何とかなるかもしれません。

 一気に今の物質文明は崩壊してしまうかもしれませんが、新たな生き方が自然にできる可能性もあります。         

 紫陽花はそんな考えも否定できないと思うのです。

 しかしその反面、紫陽花はやっぱりそんなことは不可能な気もします。

 だいぶ無理がある感じがするのです。

 なぜなら長い間ずっと間違った教育を受けたエリートの人達が簡単に変わる訳がありませんし、例え変わったとしても、今の秩序を崩壊するようなことをするはずがありません。 すれば首だし、エリートの人は秩序が守るようなことしかできないからです。

 いえむしろ秩序だけ壊れて、世界がパニックになっても、環境問題の解決にはまったくつながらない気がするのです。 

 だから紫陽花は林先生の気持ちは分かるけど、それが決め手なのかどうかは分かりません。 またそれと同時にいくら愛育といってもそれで人類は救えないことは林先生もよく分かっているのではないかと思います。

 今から子供達を愛育して、正しい心を教えても、子供達が大人になるまでとても待てません。

 時間がなさすぎます。

 ですから難しいですし、林先生の講演でも、愛育の言葉に、紫陽花自身全然力強さがまったく感じられなかったのも、林先生には大変失礼かもしれませんが、林先生自体そういったことでは無理だということが分かっているのではないかという気がしたのです。

 しかしじゃそれに変わる決め手は一体何なのかといわれたらはっきりとは「これです」と100パーセント断言できるものを紫陽花は知りません。

 そんな決め手があるのなら教えて欲しいです。

 紫陽花も本当に求めているのですから。

 ただしそれでも紫陽花は河内先生がいうこの地球上に存在する有縁の死者霊を救いきることが、ずっと多くの人達が捜し求めている究極の決め手ではないかと思っています。

 だいたいそう信じていなかったらこんなに河内先生のことを書きませんし、次の号、第109号、題名有縁の死者霊ではそこらへんを詳しく皆さんに分かるように書く予定です。 はっきりいって1999年の6月までは紫陽花はこれに賭けているのです。

 でもそれが決め手なのかその答えかまだ紫陽花には分かりません。

 おそらくそれが答えならこれから急速に普及していくだろうし、違うのなら他のものが普及していくとは思いますが、どちらでもいいことだと思います。

 人生にこれだという答えはなかなかありませんし、決め手さえ分かれば、多くの人がその方法や物に集まるからです。

 ですから紫陽花はこれからも林先生の生き方に注目しています。

 皆さんと共に、林先生が今後どんな決め手を掴み、どんな道を進むのかみていきたいと思います。       

 では皆さん今後も合縁で・・・・・

                        平成10年7月14日


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