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縁の花

        (魂が成長する正直な心と心のネットワーク誌)

               第147号

          靖国神社

                     ●「靖国問題」●

 今、靖国問題が大きく騒がれています。

 小泉純一郎首相が、8月15日の終戦日に、靖国神社にお参りするべきか、やめるべきかで、国内だけでなく、韓国や中国まで巻き込んで、賛成派と反対派に分かれて議論されている事は、皆さんも良くご存知だと思います。

 しかも賛成派、反対派、ちょうど半々で、国民の意見も見事に分かれてしまいました。

 賛成派は、参議院選挙でも、小泉首相が、8月15日に、靖国にお参りに行くと、言明した以上、行かなかったら公約違反になるといいますし、反対派は、靖国神社に首相が行けば、納得できない韓国や中国が、黙っていないので、外交上支障をきたすので行くべきでないといいます。

 与党や野党も、賛成派、反対派に分かれて、入り乱れて騒いでいたのです。

 またその中で、問題の大きさに困った小泉首相は、8月15日を避けて、8月13日、靖国神社に参る事でこの問題を解決しようとしました。

 そう決断したのです。

 でもその決断は玉虫色で、来年にも後を引きそうです。

 来年8月15日に、小泉首相が靖国神社に行くか、行かないかで、再び騒ぎになると思います。

 21世紀、日本が、小泉内閣の元で解決しないといけない大きな問題なのです。

 しかしこの問題は、紫陽花がかねてから皆さんにいっていた霊達の問題だという事を、皆さんは気がついていましたか。

 何故なら靖国神社に葬られている人達は、明治維新後、戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争、太平洋戦争で、天皇の為に亡くなられて軍人さんです。

 それが太平洋戦争だけでも、2123651柱の人が奉られています。

 今、問題になっているのは、そんな英霊達に、今、生きている者達が、せめて何をしてあげられかという事です。

 賛成派は、今日、平和で豊かな日本があるのは、戦争の為に亡くなった多くの人達の、尊い犠牲のおかげなのですから、日本国民を代表する総理が、終戦記念日に、心をこめた感謝と、二度とあんな悲惨な戦争をしないという誓いをしてあげる事が、せめての慰めになると主張しているのです。

一方、反対派は、太平洋戦争を引き起こしたA級戦犯、東條英機などの戦争責任者も奉られている靖国神社に、日本国民を代表する総理がお参りしても、英霊達は、決して喜ばない、むしろ悲しんでいると主張します。

個人で、その事をどう思って、参るか、参らないかは自由だが、日本国民を代表する身分の総理大臣が、私的だろうか、公的だろうか、いく事は英霊達の為にも、断じてならんというのです。

紫陽花は、この賛成派、反対派、双方の言い分はもっともだと思います。

どちらもいろんな問題点を、真剣に考えており、けっして間違っている訳ではないのです。

しかし、紫陽花は、賛成派、反対派、どちらも大きな事を一つ見逃していると思います。

それは賛成派の意見も、反対派の意見も、今、この世に存在している人間としての、自分達はこう思うという意見であって、誰も英霊の本当の気持ちは分からないという事です。

英霊達が、小泉首相に来て欲しいと願っているのか、いないのかさえ誰も知りません。

いえ英霊達が、靖国神社に、24万名もいるのかさえ分かりません。

多くの人が奉る事で供養されているのか、どうかも、はっきりした事は誰もいえないのです。

だから紫陽花は靖国神社の問題は、いつまでたってもなかなか解決しないと思います。

英霊達が、自分達の気持ちを、生きている人達に伝える事ができないからです。

だけどそれでも、靖国神社の問題は、21世紀の日本に、天から与えられた問題として、解決しないといけません。

小泉純一郎氏が、日本の首相でいるかぎり、今までのように、首相が行かないと言う事で問題に蓋をする事はできません。

来年も、盆に、時期は分かりませんが、小泉純一郎さんが、首相でいるかぎり、行かないと賛成派の不満が爆発して政権自体がおかしくなるからです。

いいかえるなら小泉首相は、来年までには、国内だけ でなく、韓国や中国も納得させないといけないという、大きな問題に直面しているのです。

ですから今、小泉内閣や自民党で、靖国神社で奉っているA級戦犯の霊と他の英霊達とを分離して、参拝するとか、戦争を亡くなった人達を、弔う共同墓地のようなものを、政府が新たに造るなど、いろんな案が検討され始めていますが、紫陽花は、それで、この問題は解決しないような気がします。

この世に生きている人達が、韓国や中国も含めて、納得できる素晴らしい案があったとしても、それで、英霊達、戦争で亡くなった霊達が納得するとはかぎらないからです。

いえ紫陽花は直感として、靖国問題は、この英霊達が、心から納得しない限り、解決しない気がします。

英霊達や多くの戦争で亡くなった霊達の思いが、靖国問題の背景にあるかぎり、霊達が、自分達の存在を無視しないでくれ、忘れないでくれと、邪魔をして解決させてくれないからです。

だから紫陽花は、今から皆さんと一緒に、人間の都合ではなく、英霊達の事を思って、靖国問題を考えたいと思います。

まず、最初に、賛成派の意見を書き、次に、反対派の意見を書き、最後に、戦争で亡くなった英霊達の意見を、霊の立場になって、考えてみたいと思います。

 

          ●「靖国問題賛成派の意見」●

 実は、紫陽花は、小泉純一郎さんが、靖国神社に参拝する事は大賛成です。

 紫陽花自身は参拝した事もなければ、これから行く事もないかもしれませんが、小泉首相が行きたいのなら堂々と行くべきです。

 私人とか、公人とか関係ありません。

 首相の身分など関係ありません。

小泉純一郎さんが参拝したいというのであれば、紫陽花はそれを止める権利は、誰にもないと思います。

いえむしろ、日本の首相が、国内で、行けない場所があるなんておかしいと思うのです。

 ただ、だからと言って、紫陽花は、小泉首相の靖国神社参拝をきっかけに、日本の首相は、815日に必ず、参拝しないといけない事になると大問題だと思います。

 よく言われているように、日本遺族会の選挙での票が欲しいから、政治家が行くのであればやめて欲しいです。

 おそらく、多くの賛成派の人達も、そんな事は望んでいないと思います。

 あくまで小泉首相のように、首相になった人が、純粋に、自分の意志で決めたらいいと思うのです。

いいかえるなら首相を選ぶのに、靖国に参拝する、参拝しないを、一つに基準にしたら絶対にいけないと思うのです。

また参拝する気持ちも、明治維新後の戦争で、日本の為に、戦死した人達の魂に、日本の国民の代表として、心から感謝と、二度とあんな悲惨な戦争をおこさない事を誓う為に行って欲しいと思います。

 小泉首相が、国民に表明したとおりです。

 紫陽花は、そうするのであれば、政教分離を掲げている日本の国の首相や大臣が、一つの宗教組織である靖国神社に参拝するのは仕方が思います。

 というのも、明治維新から戦前にかけて、日本の国は、天皇陛下の為に、戦った軍人さんは、戦争で戦死したら、全員、靖国神社で、神として祀られると信じさせてきました。

 戦争で戦死した人は、靖国で合おうと約束して、戦死している人が多いのです。

 だから紫陽花は、今から考えれば、時代に合わない事でも、矛盾する事でも、あの当時、戦争で亡くなった人が、それが常識、正義だと信じて戦死した以上、やはり靖国神社でなければならないという、残された遺族の人達の気持ちは十分理解できます。

実際に、戦争で戦死した人達は、246万体柱、祭神として、靖国神社に合祀されているので、今も英霊として靖国神社に居るといえば、それは誰も否定できないからです。

だとしたら、A級戦犯が奉られているとか、戦争で亡くなった軍人さん以外の多くの人は奉られていない、靖国神社は、一つの宗教組織になっているなど問題はありますが、紫陽花は、要するに、靖国神社の問題は、英霊達は、靖国神社にいると思うか、いないと思うかで決めたらいいと思います。

小泉首相や、一般の人にしろ、いると思うなら、靖国神社に英霊がいると信じている以上、多少の事は仕方がありません。

A級戦犯に祈らないとか、拍手なぞの宗教儀式はしない、他に戦争になくなった人達の所にも参拝するなどをしてでも、合ってあげるべきです。

紫陽花は、靖国神社の問題は、個人個人が、英霊達の立場になって、靖国神社に英霊がいるか、いないか、小泉首相に参って欲しいか、参って欲しくないかで、考えるべきであって、後は、他の人がごたごたいう問題ではないと思うのです。

 と同時に紫陽花は、日本人として、戦争で亡くなった人達の冥福を祈る事は、当然だと思います。

日本の先祖は敬うべきですし、歴史を知れば知るほど、日本が、今日、平和で、豊かな国でいられるのは、明治維新後の戦争で亡くなった人達の貢献は大きいからです。

 何故なら、日本がアジアで唯一、欧米の植民地から免れたのは、戊辰戦争や、西南戦争などの、国内の戦争で戦ってくれた人のおかげといってもいいです。

 戦争自体は、いけない事でしたが、その人達の犠牲で、国内が一つにまとまったのです。

 また日清、日露戦争を通して、日本は、アジアの希望になる事ができました。

 日本は清国を破った事で、欧米諸国にも侮られない、アジアの防波堤になれましたし、日露戦争で、始めてアジアの国が、白人の大国、ロシアを破った事で、欧米の植民地になっている事に苦しんでいる人々に希望を与えました。

 独立の機運が生まれたのです。

 そして太平洋戦争では、日本は、ドイツ・イタリアと共に、米英などの世界中の国と戦い、結果的に何百年も続いた、欧米のアジア植民地支配の秩序を壊しました。

 太平洋戦争自体は、悪い事ですし、その前の日中戦争を含めて、日本の軍人さんも、日本人はアジアで一番優れた民族だという奢った教育も原因で、アジア諸国の人に迷惑をかけました。

特に中国の人達には、言葉ではあらわせない迷惑もかけていますが、日本の軍人が、日本の国の為に、正義と信じて神風特攻隊のように、命を犠牲にまでして戦った事自体は事実です。

あの米国相手に4年ちかくも戦った自体、紫陽花は本当にすごいと思います。

紫陽花がやれるかといえば絶対にできませんし、今の日本人の多くも同じだと思います。

しかも日本の国は、太平洋戦争で負けた事で、明治 以来の古い体制を全部壊すことができました。

軍部の体制が崩壊し、新しい憲法が生まれ、天皇を 神として崇めるのをやめ、農地改革や財閥解体などもGHQによって行われる事によって、新しい自由な日本が生まれました。

日本が、世界で2番目の経済大国なれたのも、こう いった時代の節目に犠牲になった人達のおかげです。

アジア諸国が、戦後、次々独立できたのも、日本が、太平洋戦争を間違ったやり方とはいえ起したからです。

紫陽花は、その事を日本人は、絶対に忘れたら駄目だと思います。

だから小泉首相が、その事を念頭において、心から英霊達に感謝を込めて、靖国神社に参拝に行くのであれば、紫陽花は本当に素晴らしい事だと思います。

しかも今、時代が変わって、日本はもう戦争をする必要はありません。

アジア諸国を含めて、世界のほとんどの国が独立している今、資源のない、貿易立国日本は、世界から孤立しないかぎり生きていく事はできます。

そんな平和を守る為にも、戦争で亡くなった人達に、日本の国民の代表である総理として、二度と戦争をしませんと誓ってあげて欲しいのです。

だって紫陽花は、日本の国の首相になる人は、靖国神社に参る、参らないは別としても、日本の先祖や英霊達に、感謝と平和の誓いはつねに忘れたら駄目だと思います。

それが英霊達にとって、何よりも供養、もっとも喜ぶ事だと思うのです。

でも紫陽花が、靖国神社に是非、小泉首相に、815日に、参拝して欲しかったのは、それだけではありません。

最大の理由は、韓国や中国に対する思いがあります。

邪心だと反対派の人に怒られるかもしれませんが、紫陽花は、戦後56年も経過しているのに、今だ、戦後の償いを外交カードに平気で使う、韓国や中国に疑問を感じます。

韓国は経済が不況になるとすぐに、対日を持ち出しますし、中国も、力をつけて自信を持ったのか、日本に、戦後の償いを言い出しては、ODAなどのお金を取ろうとしています。

日本の外交の一番弱いのは、戦後の償いだと正しく認識しているのです。

ですから紫陽花は、小泉首相に、堂々と815日に、靖国神社に参拝して貰って、もうそのカードは、21世紀には通用しない事を示して欲しかったです。

教科書問題をこれ以上は修正できないとか、台湾の季登輝前総裁の訪日でも分かるように、日本の韓国や中国に対する外交も変わり始めて、断る事は断り始めており、韓国や中国もそれを感じているのか、焦りを感じており、靖国問題に強行に反対したのだと思います。

靖国問題が、21世紀も、償いの形で韓国や中国と縁を持つのか、同じ東アジアの国々として対等の関係で、縁を持つのかの試金石だと紫陽花は判断していたのです。

だから紫陽花は、今年は仕方なかったもしれませんが、来年は、815日に、是非、小泉首相に参拝して貰いたいです。

韓国や中国は反発するでしょうが、国内の構造改革が進み、日本の経済が立ち直ったら、やるべきです。

2、3ヶ月は、韓国、中国との外交がおかしくなるかもしれませんが、日本にしろ、韓国にしろ、中国にしろ、経済の面からいっても、お互いに協力しないとやっていけません。

必ず和解の動きに入ります。

それを一年でも、二年でも覚悟して待っていたらいいのです。

そうすれば日本が、韓国や中国に、和解の努力をしているかぎり、韓国、中国も、新しい日本との関係を築かないといけなくなります。

韓国や中国以外に、アジア諸国や世界で、靖国神社を問題にする国はいないからです。

と同時にその時から、韓国や中国も、国民に反日の教育をしたり、煽ったりする事もしなくなると思います。

教科書問題にいえば、日本の教科書より、韓国や中国の教科書の方が、よほど偏った内容で問題がありますが、そんな事を続けていたら、今度は両国が苦しむ事になります。

日本がもう償い外交をしない以上、反日に育った韓国人や反日に育った中国人の怒りは、諸刃の剣として自国の政府に向けられるからです。

その時紫陽花は、日本は、韓国、中国と正常な関係を持てると思います。

 韓国、中国も、本気で、日本と本当の関係を持とうとしてくれると信じています。

 歴史認識でいえば、韓国は、韓国併合した日本を罵りますが、では、日本がいなかったら、どうなっていたのか。

 ロシアの植民地に間違いなくなっていたけど、それでよかったのか。

 中国も欧米の植民地になっており、アジアの大国としての責務を、日本の変わりに果せていたのか。

 今、チベットなどの国を占領しており、軍事費を年々増やしていますが、それが正しいのか。

 紫陽花は、21世紀には、そんな事をお互いに率直にいえる関係を持てると確信しています。

 その大きなきっかけとして、小泉首相が靖国神社行くのに賛成ですし、賛成派の多くの人の意見も紫陽花と同じだと思うのです。

 

                ●「靖国問題反対派の意見」●

 靖国問題は、反対派の人もたくさんいます。

 紫陽花は、その人達の言い分もよく分かります。

 小泉内閣でも、田中外務大臣を筆頭に、参拝しない大臣はたくさんいます。

 川口順子環境大臣や石原伸晃大臣などもいきません。

 紫陽花はそれでいいと思います。

 今迄、参拝しなかった人が、大臣や日本の首相になったから行くと言うのであれば、おかしな話です。

 紫陽花は、行きたくない人が行かないのは当然だと思います。

 しかし紫陽花は、それは個人としての意見であって、参拝する人を、もう抗議して、行けないようにしようかというのはどうかと思います。

 穿った見方ですが、反対派として、強烈に意見をいっている人の中には、仏教やキリスト教、創価学会などの他の宗教が多いと思います。

 その人達は、同じ宗教団体の一つである靖国神社に、日本の首相が行くのが許せない。

 靖国神社が、8月15日、終戦ちかくになった時に、脚光を浴びるのが許せないのだと思います。

 その事を念頭において、意見が聞く必要があると思うのです。

 しかもマスコミや野党の中には、靖国問題を利用して、わざと政治問題にしようという勢力もいます。

 マスコミは火をつけるように、韓国人や中国人の意見を、まるで御用聞きのように、流しますし、野党の中には、中国や韓国に「反対しろ」と煽る存在もあります。

 紫陽花はこれこそ、本当に一番、けしからん存在だと思っているのです。

 ただ、だからといって、反対派の人の意見が間違っている訳ではありません。

紫陽花は、反対派のいう意見の多くはもっともですし、反対派の意見は、小泉首相よりも、靖国神社、そのものにあると考えています。

 というのも例えば、連合軍が、日本の国が戦争を仕掛けた、A級戦犯も、他の多くの戦死した英霊達一緒に合祀する問題があります。

 日本人の考えとして、A級戦犯も、多くの軍人も、死んでしまえば、全部、同じ仏、神になるという考えは理解できます。

 でもそれで、日本国内や韓国、中国まで交えて、これだけの大問題になっているのですから、紫陽花は、靖国神社は分けるべきだと思います。

 靖国神社やA級戦犯でなくなった人の遺族にも、いい分はあると思いますが、問題が解決するように協力すべきです。

 それをしなければ、反対派のいう人がいうように小泉首相が、いくらA級戦犯を鎮魂するつもりで参拝するのではないといっても、結果的に鎮魂した事に、特に外国からみたら、なる事になるからです。

 しかもこの問題は、日本の国として、太平洋戦争に付いてどう考えるかという問題に繋がります。

 日本だけでも、800万人、中国やアジア諸国を含めたら、何千万人もの被害を与えた太平洋戦争を始めた責任が誰にもないなんておかしな話です。

 日本の場合、ドイツのヒットラーのような明確な指導者はいなかった。

 中国との日中戦争を始めた時の内閣の大臣で、太平洋戦争を始めた人はいなかったなど、歴史的にみれば言い分はあると思いますが、それは世界に通用しないいいわけです。

紫陽花は例え、太平洋戦争の真実が、日本はいやいや、米国の罠にはめられて、太平洋戦争を仕掛けたとしても、国民の多くを戦死させた罪は大きいと思います。

 何故あんなに経済力が違う、米英と戦争して、勝てると思っていたのか。

 どうして負けると判断した時に、すぐに降伏しなかったのか。

 あの当時の指導者には、紫陽花は政治家として力量を疑う事が多いです。

 政治家として、戦争をする流れを止められなかった事、自体、大きな責任があり、そんな指導力しかないのに、日本の大事な将来、多くの人の命をかけた決断をした事がA級戦犯の一番の罪です。

 紫陽花は、絶対にその結果責任はとらないといけないと思いますし、もうそろそろ、日本は、日本なりの、太平洋戦争を起した指導者の責任を明確にしないといけないと思います。

 太平洋戦争は、東條英機などの官僚化した、奢った軍部、戦争を煽ったマスコミ、戦争に流れている空気を命がけで止めようとしなかった政治家が、起したものだと世界に、反省をこめて宣言すべきだと思います。

そうすれば、首相が、靖国神社にいるA級戦犯を参拝する意志のない事を、理解されやすいと思うのです。

 と同時に、韓国や中国の意見として、靖国神社に日本の首相が行く事で、戦争や植民地の被害を受けて、韓国、中国の国民感情は、どうなるのだという問題もあります。

 靖国神社で合祀されている英霊達は、日本の為に戦った軍人であり、多くの中国人を殺しています。

 今迄、中国や韓国では、日本の軍人や日本人は、悪い指導者に騙されて、戦争をして、死んでいった被害者だという事で、国内の国民を納得させていましたが、日本国民を代表する首相が、A級戦犯がいる靖国神社に参拝されたらたまりません。

 日本の英霊はよくても、韓国や中国の国民感情してたまりません。

日本は先の太平洋戦争を肯定しているのかという事になるのです。

正直いって、ぼくは、この問題をいわれたら、どう答えたらいいか、分かりません。

中国や韓国の人の気持ちも分かるからです。

実際に、韓国人や中国人の両親や友人が、日本軍の為に、たくさん殺されていますし、怒っていると言われたら何もいえないからです。

でも紫陽花は、時間がたてば、自然にこの問題は解決すると思います。

日本や韓国、中国がいがみあっていても、何もいい事がありません。

国内で考え方が違っても、必ず、いいアイデアがあるはずです。

日本、韓国、中国の三カ国を中心として、アジア諸国や米国を交えて、合同慰霊祭をするとか、日本の首相が、韓国や中国の慰霊祭に参拝するなどの方法もあると思います。

その時に「謝れ」では話になりませんが、お互いに歩みよれるはずです。

紫陽花は、それこそ日本のやる外交課題だと思うのです。

またそれができれば、紫陽花は、国内の靖国問題は、自然に解決すると思います。

靖国神社が、特殊な宗教団体だという政教分離の問題も、首相が儀式をせずに、参拝するので何とか分かって欲しいと思います。

先の大戦では、民間人のほうが軍人よりも、多く死んでいるのに、軍人しか慰霊しない所に、わざわざ日本の首相が行くのはおかしいなどという問題もありますが、紫陽花は、それは個人の判断で、首相も決めたらいいという事で国民の合意ができると思います。

実際、20歳代から30歳代の若者には、こういった考えが多く、紫陽花は、必ず、いつか反対派の人達も分かってくれると思うのです。

 

             ●「英霊達の立場になって考える」●

靖国神社に対する賛成派の意見、反対派の意見について書きました。

今、生きている人間が、戦争で亡くなった人達の事を思って、英霊達の思いを、あれこれ想像して議論たたかっているのです。

しかしそんな意見も、もし、英霊達の声を聞けたら、考えを知る事かできたら問題は一気に解決します。

英霊達が、小泉首相に、8月15日にきて欲しいというのなら、誰も反対しませんし、来て欲しくないというのなら小泉首相はいきません。

靖国神社の英霊達の中でも、意見が分かれているのなら、まず英霊達の意見を尊重して、この問題の解決を計ると思うのです。

でも英霊達の意見を聞ける訳がありません。

21世紀に、霊達と話をできる装置でも発明されたら別ですが、今の所は無理です。

霊言というもので、靖国神社の英霊達を呼び出して、意見を聞いたとしても、賛成派、反対派、どちらも信じないと思います。

河内先生の済度の縁で、英霊達の言葉を聞く事は可能ですが、何の意味もないと思うのです。

だから紫陽花がこれから書く事も、本当は、靖国神社の英霊達の意見とは違っているかもしれません。

あくまで紫陽花が、河内先生の済度から学んだ事を書くからです。

だけど紫陽花は、その考えも、是非、皆さんに知って欲しいと思います。

靖国神社の問題を考える上で、きっと、皆さんの参考 になると思うのです。

というのも紫陽花が、靖国神社の問題で、英霊達の事を考 える上で、どうしても頭に残っている霊言が一つあります。

縁の花、第144号「霊言」の中で紹介した、「たたかいの霊言」の中の一つ、東條英機の霊言です。

それを是非、皆さんに、読んで欲しいのです。

 

「東條英機の霊言」

自分は必ずこの日本国が勝てると思っていた。神国この日本はだんだん苦戦に陥り、次から次へと計算が狂ってしまう。でもよく考えてみれば勝てるような戦争ではなかったと思う。皆片意地張って議論し、何かみえないものにふりまわされたかのようにあの大きな戦いが始まった。私はたくさんの裁判にかかり思い知らされた。統計をとっただけでも分かりそうな戦いだったのに全てのものがみえなくなっていた。後から考えると勝てるはずないが大きな業があの戦いによりふきだされております。今でも南方の島々ではうめき声が、そしてシベリアの方へは叫び声が聞こえております。たくさんの慰霊塔や慰霊祭をされればされるほど大きな重たい念におされこまれてしまう。言葉では安らかにお眠り下さいという刻まれた塔でも、そこにふれるか否かに皆焼きにただれてしまうのです。

最初はたくさんの戦争で亡くなった方、又兵士たちの慰霊塔が出来たからこれで楽になれると、その場所に行くまでも大変な力を込めふりしぼり近づくのですが、やっとの思いでそこにたどり着いてもさわった途端に焼けただれてしまう。だから今、一人もよりつこうとしません。恐ろしい塔だと皆恐れています。今、全国各地で行われている慰霊祭が大変な苦難です。自分としては少しずつ、少しずつ傷をいやそうと、皆向上しようと願いがかけております。でもそれを本当に受けてくれる所がありません。今私はこの場所に出さしてもらうことにより、大きな光があふれているように見えます。この場で来るだけでも、大きな光がみえます。この光を私達は仲々めぐり会うことができませんでした。近づこうと思ってもたくさんのまわりの宗教や遺族の執着、大きなしがらみでこの場所に近づく事が出来ませんでした。遠い道のりだったのです。今、本当に多くの人達が頼ってきております。どうか本当の安らぎを与えて下さい。

 

 これが東條英機の霊言です。

 東條英機は、皆さんもよくご存知なように、日本のA級戦犯、一番の戦争責任者と言われています。

 この霊言を皆さんが、どう取るかは自由ですが、紫陽花は、もしかしたらこの霊言のいう通りかもしれないと思っています。

 100%信じる必要はありませんが、皆さんも、いろいろ参考になる事が多いと思うのです。

 というのも例えば、東條英機の霊言では、慰霊塔や慰霊祭をされればされるほど大きい重たい念におさえこまれてしまうという訴えがあります。

 戦後の人達が、慰霊祭をすればする程、大変な苦難だというのです。

 紫陽花は、最初、この霊言を読んだ時は、とても信じられませんでしたが、今は、そうかもしれないなあという気になってきました。

何故なら、815日の終戦日や、86日や9日の広島、長崎の原爆が投下された日になると、マスコミが取上げて、毎年、いろんな慰霊祭が行われるようになっていますが、それが終わると殆どの人は、戦争で亡くなった人達の事は忘れているような気がするからです。

実際は、夫や子供を亡くしたり、戦友をなくしたりした人は、いつまでも亡くなった人の事を忘れる事はないのかもしれませんが、戦争と縁がない紫陽花からみたら、戦争に対する慰霊祭は一つの儀式になっている気がします。

霊達が、何もいわないをいい事に、いろんな人の思惑や利益で行われているような気がするのです。

でも紫陽花は、そんな人間がやる慰霊祭は、生きている人達の自己満足になっても、霊達には決して通用しないと思います。

霊達に、人間の思いは、何も喋らなくても、思っただけで通じてしまう事を、多くの人が忘れているのではないか。

本当の慰霊祭や慰霊塔は、参加する人や日本の国民全体が、心からあたたかい思いを思ってやらないと、決して霊には通じません。

戦後56年、いえ、もっと前から、やっている慰霊祭は、参加する人々の思い不足から、かえって霊達を悲しませるだけになっている予感が紫陽花はするのです。

いえ、「お国や天皇、家族の為に亡くなった自分達の事を誰も真剣に思っていない」と霊が憎んでいる、恨んでいる感じさえするのです。

 しかもその中で、紫陽花は、靖国神社の問題は、英霊達に大変な苦痛を与えていると思います。

 だって戦争で亡くなった英霊達は、もう戦いはこりごりと思っているのに、靖国神社の問題で、日本人がしている事は戦いの想念を送っている事です。

 韓国や中国の人達も交えて、国内でも、多くの人がたたかっており、その想念は、きっと多くの苦痛を英霊達に与えていると思うのです。

 だから紫陽花は、今、そんな靖国神社に参っても、多くの英霊達は、喜ぶだろうかと疑問を感じます。

 靖国神社に行くのが反対の人なら、小泉首相が靖国神社に行ったと聞けば「どうしていくのかと」という強烈な怒りの波動を送りますし、賛成派の人は人で、「おし、よくやった」という自己満足の波動を送ります。

 はっきりいって靖国神社は、そんな戦いの波動で、一杯で、霊言のいう通り、英霊達は、恐い所だと恐れているような気がするのです。

しかもテレビで、813日の小泉首相が参った時や、15日の終戦日の、靖国神社の映像をみましたが、賛成派、反対派の人々が集まって、喧嘩や罵声で一杯でした。

まともな人なら、こんなたたかいの渦巻いている人達が一杯の所で、戦争で戦死した英霊達が、慰霊、鎮魂されるはずがないと気が付かないといけないのに、賛成派、反対派の人が、その肝心な事を議論しない事自体、紫陽花は、日本人はずれているとしか思えないのです。

また紫陽花は、盆の時期にかきらず、靖国神社に、246万名も戦死した人の柱があるからといって、246万体もの英霊がいる事自体にも疑問を持っています。

最初、戦死した時には、戦死したら靖国神社に行けば、国民が合祀して、成仏できると聞いていたので、一度は行くかもしれませんが、英霊達が、靖国神社で満足できるとは紫陽花には思えないからです。

何故なら、多くの戦争で亡くなった英霊達、戦友の霊達がいても、自分の事を思ってくれる母や父、妻や子供、家族のものはいません。

紫陽花はそんな所で、56年間もじっと霊達がしてられる訳がないと思います。

自分の家族や両親の背景、自分の事を思ってくれる 人の背景にいると考える方が自然だと思います。

むしろ戦争でなくなった英霊達は、慰霊祭の時には、自分のことを慰霊してくれる問人の背景にいて、靖国神社や、他の慰霊祭の場所についていくのが真相だと思うのです。

ですから紫陽花は、靖国神社や他の慰霊塔を造っても、そこには英霊達はいないと思います。

霊言にあるように、慰霊塔に触ったら、焼きただれて、一体も寄り付かないと言うのは、本当かなと思いますがその可能性もあると思います。

慰霊塔にしろ、靖国神社にしろ、人間の勝手な思い込みで、亡くなった霊達を供養させたいと造った形の建物であって、本当の心は入っているとは思えないからです。

しかし紫陽花が、こんな事を書くと、皆さんに、だったら慰霊祭も慰霊塔も必要ないのかと怒られそうな感じです。

英霊達や多くの霊達をどうやったら救ってあげられるのだ。

供養する必要がないのかと疑問を持つと思うのです。

だけど、それに対する紫陽花の考えは、英霊達の立場で考えたら、英霊達を鎮魂してあげる事は決して難しくないと思います。

慰霊祭や慰霊塔は必要がないのです。

だって英霊達や多くの霊は、縁ある人の背景にいるのだとしたら、その人自身が、靖国神社であり、慰霊塔になっているわけですから、年に1回慰霊祭に行くとか、朝起きた時に、仏壇に手をあわせるのではなく、日々の日常生活でつねに鎮魂してあげたらいいからです。

河内晢先生のいう済度、毎日の日常生活で、つねに心に話し掛け、食事もする時も、風呂に入る時も、夫婦で合体する時も、心の中で一緒に英霊達としてあげたらいいと思うのです。

紫陽花はそれを実践している所や人達が、東条英機の霊言がいっている、霊達を本当に受け入れてくれる、大きな光のある場所だと信じているのです。

と同時に紫陽花は、霊言でいうように、南方の島々のうめき声や、シベリアの叫び声は、今も、人間には聞こえないだけで流れていると思います。

ガナルカナル島やニューギニア戦線で、食べ物もなくて、餓死で亡くなった人や、突如、ソ連軍の満州侵攻で、捕虜となって、シベリアに連れて行かれて、苛酷な労働をさせられて死んだ人達の中には、身内の人の背景にも、靖国神社にも行かずに、今も、苦しんでいる霊はいると思うのです。

何故なら、東條英機の霊言以外の、たたかいの霊言を見ても、分かるように、人間は死んで霊になってしまうと、その時の状態の囚われからなかなか脱脂できないからです。

今も戦争していると思っている霊や、餓死状態で、食べ物を食べたいと思っている霊などもたくさんいます。

多くの仲間と一緒に自分が死んだ所で、自縛状態で自縛霊になっているのです。

しかも紫陽花は、英霊達の立場で考えたら、自分達を戦争へと導いた、靖国神社には絶対に行かないと恨んでいる霊や、自分達を騙して、戦争に追いやった、日本の国が造った慰霊塔や慰霊祭にはいきたくないと、憎んでいる霊もたくさんいると思います。

そういった英霊達は、戦後だけで考えても、56年以上も苦しんでいるのです。

だから紫陽花はこの人達も、絶対に供養しないといけないと思います。

靖国神社やいろんな慰霊祭でするのではなく、戦場のあった現地に行ってあげる事が大切ですし、それが無理なら、ガナルカナル島などに意識を向けて、英霊達が慰霊をする人の背景に来るように呼びかけてあげたらいいと思うのです。

何故なら思いは一瞬で届くので、南方の島々からでも、本当に心から思ってあげたら、すぐに来る事はできると思うのです。

その上で霊には、真心、あたたかい思いだけしか通用しないので、戦争が終わった事、日本が英霊達のおかげで生まれ変わり、豊かで二度と戦争をしない、平和な国になった事を、真剣に報告してあげるべきです。

餓死状態の霊には、食べ物を、食べたかった人の気持ちになって、一緒に食べてあげることが大事です。

紫陽花はこうする事によって、始めて、英霊達の多くは、鎮魂して、霊界に帰してあげることができると確信しているのです。

しかし戦争で亡くなった多くの霊達を、そのやり方で救えたとしても、まだこの問題は解決しません。

日本軍が、中国戦線で惨殺した中国人の霊達や、植民地にしていた韓国人の霊達、侵略したアジアの人々の霊達がいるからです。

彼らは日本軍に対して、被害者として、強烈に恨みや憎しみをもっていると思います。

その苦しみは日本の英霊達よりも大きく、紫陽花は、鎮魂、慰霊される事はないと思います。

でも紫陽花は、この人達も、鎮魂、供養しないかぎり、靖国神社の問題は決して解決しないと思います。

だっていくら英霊達が救われても、中国人や韓国人の霊達が救われなかったら、「自分達は、一体どうなるのだ」という事になるからです。

紫陽花は、靖国神社の問題が、この十年なかなか解決しないのも、中国人の霊達や韓国人の霊達の、怒りの影響も大きい、自国の中国人や韓国人の背景で訴えていると思います。

「日本の小泉首相が靖国神社に参ったことで、日本の英霊達は救われたとしても、日本が仕掛けた戦争や植民地政策で、犠牲になった中国人の霊や韓国人達の霊、祖先の気持ちはどうなるのだ」

「日本人は、どうやって慰霊してくれるのだ」

 と中国人の霊や韓国人の霊にいわれたら、日本人として何もいえません。

 戦争の犠牲になった中国人の霊達や、韓国人の霊達の立場を考えたら、日本人の霊達と一緒に慰霊しないといけないと思うのです。

と同時に、中国人の霊達や韓国人の霊達を慰霊するには、国境や国民感情、宗教や民族の考え方、遺族の執着などを超越したものでしないといけないと思います。

日本の慰霊祭に、中国人の霊達や韓国人の霊達が参加するとは思えないからです。

紫陽花は、彼らは、中国人や韓国人の背景にいる気がするのです。

でもだからと言って、中国人の方や韓国人の方を交えて、合同で慰霊祭のような事もやったとしても、紫陽花は意味はないと思います。

何度もいうようですが、霊達の立場で考えたら、慰霊祭自体に意味があるとは思えないし、日本・韓国・中国が合同でやったら、どうしても対決の波動が出てくると思うからです。

しかももっとも肝心な戦争で、多くの人を惨殺した当事者の日本人が、ちゃんと謝ると言う事もできない気がします。

それよりも紫陽花は、日本人で本当に慰霊したい人だけが集まって、自分達の国の英霊、日本の霊達だけを鎮魂するのではなく、中国人や韓国人の人達にも、迷惑をかけたという認識を持って、心から謝って、3つの国の霊達を一緒に慰霊したらいいと思います。

紫陽花は、そのやり方でないと、中国人の霊達や韓国の霊達は、納得してくれない予感がするのですが、皆さんはどう思いますか。

皆さんも、戦争で亡くなった霊達の立場、視点で、考えて頂けたら幸せです。

その上で、日々の生活の中で、一人でも多くの霊達を救って頂きたいと思います。

どうかよろしくお願いします。

ではこれで。・・・

「天よ。縁の花の読者だけでなく、その背景にいる多くの眼に観えない霊達も救わせて下さい」

「天よ、靖国神社の英霊達や、戦争で亡くなった多くの日本人の霊や、韓国、中国、アジアの霊達も救わせて下さい」

平成13年8月25日

 

追伸、原稿を書き終わった瞬間、平成13825日と書き終わった瞬間、大きな地震が起きました。

泉大津で震度3、震源地は滋賀の大津市あたりで、震度5ぐらいです。

地震はめったに起こらない近畿で起きたので、びっくりしました。

これだけ大きいものは、紫陽花は、年に1回も感じないからです。

幸い、被害はありませんでしたが、紫陽花は、きっと、英霊達や戦争で亡くなった多くの霊達が、縁の花、第147号、靖国神社が完成した事に喜んでくれたからだと思っています。

喜びを現してくれたのです。

多くの英霊達や、紫陽花の背景にいる多くの霊達に感謝をしたいと思います。

「ありがとう。ありがとう」

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