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縁の花

     (魂が成長する正直な心と心のネットワーク誌)

              第168号

      イラク戦争

∞「21世紀を生きる人達へ」∞

 イラク戦争が、2003年3月21日に、悲しいけれど始まりました。

 最初は、イラクのフセイン大統領の暗殺を狙った限定的な空爆でしたが、それに失敗すると、航空機やミサイルによる、本格的な空爆を始めました。

 しかも、前回の湾岸戦争やアフガニスタンの時とは違って今回は、空爆と同時に、イラク領内に向けて、米英軍は進軍しました。

 イラクの首都、バクダットに向けて、順調に軍を動かしたのです。

 しかし当初米国が期待したような形では、米英軍は、イラク国民に歓迎されず、ゲリラ活動による抵抗もありました。

 こんな大きな砂嵐はみた事もないという、まるで神様の怒りかと想えるものが、起こった事もあって、米軍の進軍は、一時ストップしました。

 短期ではなく、長期戦になるのではないかと予想されだしたのです。

 でも、米軍の有利は間違いありません。

 補給をする為に軍隊の進軍を止めていた米軍も、4月5日時点では、バクダットの近くにあるバクダット空港を占領し、イラクの首都であるバクダットに本格的な攻撃を開始しました。

 バクダットでは、市街戦が懸念されていましたが、米軍は簡単に進入し、バクダットは3日後にはあっけなく陥落しました。

 この時点で、長年イラクを恐怖で支配していたフセイン政権は崩壊したのです。

フセイン大統領や幹部の消息は分かりませんが、風前のともしびなのです。

 これが、この時代を生きている紫陽花が、ニュースなどで理解している、21世紀になってから起こったイラク戦争の概要です。

 また、今後の事は、まったく戦争について素人の紫陽花には予想できませんが、多分フセイン大統領やその子供達や、バース党の幹部の命はないと想います。

 米国のブッシュ大統領は、フセインを殺さない限り、イラク戦争を止めないからです。

 米英軍は、勝ったという事で、この戦争を終わらせようとすると想うのです。

 けれども、大変なのはその後です。

 報道によると、イラク国民は必ずしも米英軍を、フセイン大統領の圧制から解放する解放軍としてはみていません。

 今は、解放軍としてみても、米国の支配が長く続くようだと分かりません。

 米国の傀儡政権に対して、イラクの国民が、抵抗すると、戦後、米国よりの政権を作ろうとしている米国の思惑を外れ、石油の利権を巡って、中東は混乱する事になります。

 国連を中心にするのか、それとも戦勝国の米英国が中心になるのかは、まだ決まっていませんが、もう注目は、イラク戦争後の政権を、どこが主導するかに移っているのです。

 こんな、早い時代の流れが、少し怖い気もしますが、現実なのです。

 しかし、紫陽花はここで皆さんに、イラク戦争で起こった事を、逐一書くつもりはありません。

 それらについては、他のインターネットの情報で見て下さい。

 いくらでもあると想います。

 けれども、このイラク戦争に関して、紫陽花や縁の花の読者の皆さんが、どう想っていたかを、活字に残す事は意味があると考えます。

後世の人が(2012年12月23日に、フォトンベルトに地球が入った後、新しい意識を持った人達)、イラク戦争に関して知りたいと想った時に、この第168号「イラク戦争」と縁を持って頂けたら、いろんな事を伝える事ができるからです。

だから、紫陽花は、168号「イラク戦争」を、10年後、2012年以降の人に、読んで貰うそんなイメージで書きたいと想います。

その頃の人が、このイラク戦争について、どう想うのかは分かりませんが、起こってしまった事は、起こってしまった事として受け入れ、戦争を止められなかった事を、この世代の人達に許して貰える事を、願うからです。

どうぞ、宜しくお願いします。

              

 

                 ∞「反戦運動」∞

イラク戦争に関して、まず、紫陽花が後世の人達に伝えたいのは、世界的な反戦運動の高まりです。

イラク戦争は、国連の、イラクが持っている大量化学兵器を廃止しろという決議を無視し、国連の査察をイラクが受け入れないと言う事から起こったのですが、だからと言って、米国がイラクと戦争をする事に関しては、多くの国々や、世界中の人々が、反対しました。

イラクが、米国が、軍隊を中東に送った事で、国連の査察にしぶしぶ協力しようとしているのに、そんな姿勢を無視して攻撃する事に、多くの人は何か、きな臭いものを感じたからだと想います。

米国は、イラクの石油の利権を狙っているのではないか。

国連の査察を、継続すべきだというのが、大方の人の意見だったのです。

しかし米国は、国連の新たな決議を、フランスやロシア、ドイツの反対で、とれないと分かると、米英両軍を中心として軍で、国連を無視してイラクを攻撃しました。

ですから、世界的な反戦運動が起こったのです。

フランスやドイツでは多くの国民が集まって、反戦運動をしていましたし、米国や英国でも行われました。

英国では、多くの国民の反対で、一時ブレア首相の政権も、危機に陥ったのです。

けれども、米国のブッシュ政権は、戦争を止めようとはせず、世論調査でも世界中の多くの人が反対しているのにもかかわらず、戦争を起こしました。

米国の国民は、戦争を支持している人が多く、肝心の米国は揺るがなかったからです。

だけど、紫陽花は、この世界的な反戦運動は、大きな意味があったと想います。

後世の人達からも、評価して貰えると信じています。

何故なら、広島で「天皇の真実」を広げている河内正臣先生も、おっしゃられている事ですが、これだけ情報が世界的に届くようになったら、圧倒的な軍事力を有している米国とはいえ、世界中の世論を無視はできないからです。

米国の国民が反対したら、民主主義の国家である米国は、それ以上の事はできません。

残念ながら、そうなりませんでしたが、そういった事を、示したと想うのです。

21世紀、世界的な反戦運動は、大きな力になると確信できたのです。

ですが、実は、皆さんに正直に言うと、紫陽花は日本でも行われた反戦運動に関して、冷めた見方をしていました。

縁のある人達の中には、銀座を反戦で、パレードをした人達もいましたが、紫陽花自身は、何か、行動で示したいと想いませんでした。

もちろん戦争自体は反対ですが、どうしても止めさせないといけないという気持ちを生まれなれなかったのです。

それは、米国には米国なりの言い分がありますし、イラクのフセイン政権は、攻撃されても仕方がない事をしていたと想うからです。

ですからイラク戦争が起きたら、起きた事として受け止めて、反対するよりも、しっかりと、この後、人類の未来がどうなるか、冷静に見届けたいと想ったのです。

それが、紫陽花の考えなのです。

と同時に、紫陽花と同じような視点で見ている人は、「縁の花」の読者の人達の中にもいます。

というのも、今回初めて、紫陽花は、何人かの読者の人と、メールなどで、いろんな意見を交換する事ができました。

去年から、何人かの縁の花の読者の人と、メールで「無限の無限の幸せ交換」を始めたからです。

それで、実は日本の世論調査でも、圧倒的に戦争反対といっている人が多い中で、戦争が起きても仕方がないと想っている自分は、冷たいのだろうかと想っていましたが、読者の中には、紫陽花と同じような考えを持っている人もいるという事を知ったのです。

だって意見をくれた読者の中には、戦争は起きて欲しくないけど、戦争を仕掛けようとしている米国が一方的に悪いと言う人は、あまりいませんでした。

皆さん結構この問題を冷静に見つめているのです。

それで紫陽花は嬉しくなりました。

というのも、例えばタンポポさんは、イラクに入って人質の盾になった神崎雅善     さんのメッセージを伝えてくれましたが、米国がイラクと戦争する事に関しては、冷静に考えています。

イラクや北朝鮮などの独裁政権は、ブッシュ大統領のような圧力をかけない限り、変えようとしなかった事も事実です。

国連による査察団を受け入れようとしなかったり、北朝鮮は拉致を認めようとはしなかったりしたのに、米国が軍事力で追い詰めると、初めて協力したり、認めたりしたからです。

それで、タンポポさんは、戦争は起こって欲しくないけれど、これからの時代は、一部の独裁者の人達が自らの幸せを求めるのでなく、国民、世界の人々の幸せを求める時代にならないといけないと言います。

その為になら、戦争は起こって欲しくないけれど、必要なのかもしれないというのです。また、紫陽花が、前世のお母さんかもしれないと想っている方は、反戦をやっている人達を

含めて、まだまだ人々の意識は、戦争を求めているという意見をくれました。

というのも、今の世の中の人達は、何かに退屈しています。

物質主義の世の中になり、何でも手に入るようになってからも、まだ足りない、まだ足りないと言う欲求不満を戦争という手段で解決しようとしている、反戦運動・デモという場を利用として気持ちのゆらぎや不安・恐怖・不満を発散しているというのです。

 何故なら、平和であるという事は、実は現在の人間にとって退屈な事だからです。

 何かをしていないと不安なのです。

 だから、多くの人々が、反戦運動をしても戦争を止められない、真から反戦を願う人達が多ければ、必ず戦争は回避されたはずだというのです。

 紫陽花は、この意見には、なる程と感心してしまったのです。

 と同時に、他にもペガサスさんは、戦争は嫌ですが、それだけの気持ちで反対するのは、危険だといいます。

人の内面や行動が、結果して現れ、それが集結して、集団、国の思想に反映して、戦争になったのですから、それを認識しないといけないというのです。

その上で、わが国日本が、今後どこへいくのか、どうなるのかという事に注目しているという意見を聞かせてくれました。

自国を守る為に必死なイラクの人達の姿は、日本人も見習わないといけないというのです。

そして、若い20歳の桜さんのように、戦争が起こった事に関して、誰も、責めるような人にはなりたくないという人もいます。

 みんなの本心は、平和を望む天照大御神様なのですから、もし責める心を持ってしまったら、そんな自分も責めてしまうというのです。

 紫陽花は、そんな人達の意見は、ただ戦争が反対というよりも、ある意味では素晴らしいと想います。

 後世の人達に、是非そういった考えもある事を知って欲しいのです。

 

 

                ∞「米国の今後」∞
 実は、紫陽花は、米国が、イラクと戦争する事は、随分前から、覚悟していました。

 米国にその意志があるかぎり、止められないだろうと想っていたのです。

 というのも、その事を紫陽花に教えてくれたのは、経済評論家の増田俊男さんです。

 増田俊男さんは、船井幸雄先生や、竹村健一さんなどが紹介した事で、有名になった人ですが、独特な情報を発信する事で、本当の一人として注目されている方です。

 しかも、その情報は的確です。

 お金には意志がある、資本の流れから、世界経済や世界情勢を見つめており、大筋の点では当たっているのです。

 その上に、増田俊男さんの情報は無料です。

 増田俊男さんのホームページ( http://www.luvnet.com/~sunraworld2/ )から、いつでも誰でも見る事ができるのです。

 だから紫陽花は、増田俊男さんのホームページに、読者の一人として登録する事で縁を持っています。

 増田俊男さんは、新しい情報を書き込むとメールで題目を教えてくれるので、必ず読む事にしているのです。

 また、そんな増田俊男さんは、皆さんの多くは、驚かれると想いますが、平成10年、1998年2月20日の時点で、米国とイラクが、再び戦争を起す事を予測していました。

 イラク戦争が起こったのは、2003年3月21日ですから、5年前になります。

 正直言って、その情報に触れた時には、紫陽花自身半信半疑でしたが、今から想うと、見事な予測だと感心してしまいます。

 湾岸戦争で、イラク軍をクエートから追い出した米英国は、イラク上空北緯33度線以北を飛行禁止区域にして、少しでも違反すると空爆をしていましたが、誰も、本格的な戦争に再びなるとは想っていなかったからです。

 と同時に、その後も増田俊男さんの情報は的確でした。

 米国が、イラクの大量破壊兵器を問題にしている事を、戦争の口実に使うつもりだといっていましたし、誰も指摘しませんが、イラクが査察合意を反故にした時は、国連多国籍は何時でも「可能な限りの制裁を加える事ができる」という法案の提案国に、日本が英国の誘いでなった時にも、日本の政府を批判していました。

「イラク戦争、第一次中東戦争どころではない、大中東戦争が将来起きる時の戦費や後始末の責任を、日本に押し付ける為の陰謀」と言っていました。

 増田俊男さんは、そんな凄い視点で、観ているのです。

 しかもその上に、増田俊男さんは、9・11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件のような事が、起きる前にもうすぐ起こるとも指摘していました。

 アメリカ国民が一致団結して、中東諸国に対して戦争に動けるような事を起こすと言っていたのです。

 何故なら米国は、「メイン号を忘れるな」(キューバ)「アラモ砦を忘れるな」(メキシコ)「真珠湾を忘れるな」(日本)という具合に、何か国民が怒りで一致団結して、戦争ができる口実を設けて、やるのが歴史だからです。

 その上に、9・11の事件の後、すぐにアフガニスタンと戦争し、次に必ずイラクも攻撃すると断言していました。

 アメリカの動きは、そんな増田俊男さんの推測どおりに、大まかに動いているのです。

 紫陽花は、本当にすごいと想います。

 だって世界中の人が、米国が狙っていたのは、イラクに大量の化学兵器を廃棄させることではなく、イラクを攻撃する為だと確信したのは、米国が国連の査察を受け入れるだけでは駄目で、フセインがイラクから亡命しないかぎり受け入れないと、戦争を起す土壇場になった時に宣言した時ですが、増田俊男さんは、5年以上も前から、その事が分かっていたからです。

 と同時に、ここでもっと深刻なのは、増田俊男さんは何故、それが予測できたかという事です。

 増田俊男さんは、それをブッシュ大統領の個人的な性格だとは言っていません。

 父親である前のブッシュ大統領が、遣り残した事をしようとしたわけではありません。

 あくまで、金銭、資本の流れから見ているのです。

 というのも、19998年2月20日の時点で、増田俊男さんは、「戦争は資本主義必須の経済要因」「破壊と創造」は、資本主義の摂理だと言っています。

 要するに今日の社会は、「創造と破壊」という資本主義の基本原則に基いて戦争を定期的に起さなけばならぬ、資本主義の性(さが)の中、今日の湾岸危機は「資本の要請」である事を理解しなくてはならないというと、イラクとの戦争を予言しました。

 とても悲しい事ですが、湾岸戦争以来、米国の兵器産業は、約30パーセントの減産に追いやられており、大規模な戦争を必要としているというのです。

 資本主義である限り、そんな戦争は必要悪で、起こさないと、米国の経済や、世界経済は、持たないというのです。

 紫陽花は、とても恐ろしい事だと想います。

 しかも、米国のITバブルが崩壊した事で、その資本の欲求は、非常に大きくなりました。

 イラクと戦争する事で、いろんな施設を壊し、それを米国の企業の力で、立て直す事で、今の崩れかけている米国の経済を立ち直らせる事しか方法がないというのです。

 ですから、増田俊男さんの話では、イラクの戦争は、フセインやブッシュに関係なく、資本主義という化け物が、戦争を起したという事になります。

 個人の判断で、止める事は不可能なのです。

 そして、もっと恐ろしいのは、そんな米国が、今後狙っている事は、イラクを牛耳る事だけではないという事です。

 増田俊男さんの予測だと、五次中東大戦争を狙っているといいます。

 何故なら、イラクを民主主義国家にする事で、他の独裁国家である中東諸国に、大きな圧力をかける事もできますし、イラクの石油を使って、オペックに対しても、石油の料金を下げる圧力をかける事も可能です。

 そうする事で、中東の民衆に自国に対する不満をあおる事もできるのです。

 その上で、イスラエルとパレスチナ問題でも、今迄以上に、イスラエルよりの圧力も、イラクを使って、していく事も可能です。

 それでイスラエルと中東諸国が、戦争するように持っていき、イスラエルの大勝利で、中東諸国を支配下にしようとさえ、目論んでいるといいます。

米国の経済は、そういった事をしないかぎり、再び立ち直れないというのです。

 ですから紫陽花は、そんな米国のやり方に、残念ながら何もできませんが、これからもしっかり見守り続けたいと想います。

 後世の人達から見れば、増田俊男さんの予測は、当たっているのか、当たっていないかは分かりませんが、紫陽花個人としては、そんな未来になって欲しくないと心から願っているのです。

 

 

                  ∞「独裁政権の今後」∞

 イラクのフセイン政権を育てたのは、皆さんもよくご存知のように米国政府です。

 米国とソ連が戦った冷戦時代に、イラクはソ連寄り、隣のイランは、米国寄りになって争っていましたが、イランの国王が、1979年に、革命によって追い出された事で、情勢が大きく変わりました。

 イランは、新しいリーダーのホメニイ師によって、イスラムの教えを中心とした政権を目指し、イスラム教の教えを、他の中東諸国に波及させようとしました。

 米国や、サウジアラビアなどの中東諸国は、そんなイランの存在を怖れ、イランの封じ込めを計画します。

 ちょうどその時に、イラクでは、フセイン大統領が政権を握った事もあって、ソ連から離れて、米国と手を結び、革命によって弱体しているイランになら勝てると判断すると、戦争を仕掛けました。

 その後、イラク・イラン戦争は、8年近くも戦う事になるのです。

 また、その間、米国は、途中で負けそうになったイラクをずっと支援しました。

 化学兵器もイラクに与え、イラクは、イランとの戦争に使ったのです。

 いうまでもなく、イラクに大量の化学兵器を与えたのは、米国自身なのです。

 けれども、そんな両国の関係は、イラク・イラン戦争が終わった後、おかしくなりました。

 フセイン大統領は、イランを封じ込める為に戦ったのに、他の中東諸国が、イラクをあまり援助しなかった事に不満を持っていました。

 特にクウェートには、自国の石油を奪ったと言う事で不満を持っており、クウェートに侵攻し、湾岸戦争を招いたのです。

 しかしこの戦争は、米国が唆し、わざとイラクがクウェートを攻めるようにしたという陰謀説が、今でも囁かれています。

 米国は、中東諸国に、くさびを打つことを狙っており、イラクがクウェートに侵攻した事をさいわいに、サウジアラビアに米軍の基地を作り、国連の承認の元で、イラクを攻撃すると、クウェートから、イラク軍を追い出しました。

 こうして湾岸戦争は、米国を中心とした多国籍軍の勝利に終わったのです。

 でも、フセイン大統領は、米国軍が、バクダットにまで、攻めなかった事もあって、政権を維持する事はできました。

 米国に唆されて、イラク南部ではシーア派、北部ではクルド系の反乱がありましたが、肝心の米国は介入しようとはせず、フセインは化学兵器を使って、鎮圧したのです。

 ですが、そんなフセイン政権も、9・11のテロ事件が、米国で起こると、情勢が一気に変化する事になります。

 自国内で、テロ事件が起こり、たくさんの人が死んだ事で、米国民の意識は変わり、テロを支援する国家、独裁国家は許さないと言うふうに、空気、雰囲気が一変しました。

 テロの首謀者であるビンラディンを匿ったという事で、アフガニスタンのタリバン政権は、米国との戦争で潰され、イラクのフセイン政権も、大量の化学兵器を破棄する査察に応じないと言う事で、潰されました。

 独裁国家が二つ、米国の軍事力の前で、簡単に崩壊されたのです。

 これが、今、紫陽花が生きている時代の流れなのです。

 しかし紫陽花は、ここで米国を批判するつもりはありません。

 今までの米国の歴史は、確かに陰謀の歴史といえる面があります。

 真珠湾攻撃だけでなく、戦後のパナマの侵攻などでも、米国は、国益を優先して、わざと戦争を仕掛けるように行動しています。

 自国に従う独裁国家は認め、米国に逆らう独裁国家は、潰してきたのです。

 けれども、紫陽花は、それは時代の大きなすうせい、運命だと想います。

 21世紀、後世の人達が住む世界では、一部の人達が権力を握って、国民からすべてのものを奪う国家は、もう存在できなくなっているのではないか。

 昔の日本が、負けると分かっていながらも、欲望の為に、米英と戦争し、それが、結果的に、アジア諸国の植民地からの独立に繋がったように、米国も、決して正義だけで行動していませんが、中東やアフリカ諸国などの、世界中の独裁国家を存在できないようにしていると想うのです。

 天、神様によって、自然にそう仕向けられているのです。

 だから紫陽花は、イラク戦争の後も、米国の行動は止まらないと想います。

 米国の今後でも書いたように、米国は、完全に戦争がなくなると、自国の経済を保持する事ができないからです。

 と同時に、そんな米国の力は、中東諸国や、日本のお隣の北朝鮮にとっては、ものすごい脅威になっていると想います。

 北朝鮮が、日本人を拉致した事を認めたのも、米国のブッシュ大統領による、悪の枢軸国発言が根本的な原因です。

 その間、いくら日本が、米などで援助したり、韓国が、太陽政策をしたりしても、見向きもしなかった北朝鮮の金政権も、米国が圧力を加えると、方針を変えました。

 何とか、自分達の政権を存続させる為に、米国や日本、韓国との駆け引きを始めたのです。

 ですが、その北朝鮮の駆け引きも、米国のイラク戦争が、あっけなく終わった事で、これから苦しいと想います。

 米国は絶対に、北朝鮮が核兵器を持つ事を認める訳がありません。

 核の査察に応じないと、戦争をすると想うのです。

 けれども紫陽花は、北朝鮮が素直に核兵器の査察に応じて、核兵器を放棄したら、北朝鮮と戦争する事はないと想います。

 日本や韓国を繋ぎ止め、これからも兵器を買わせるには、北朝鮮の脅威があった方がいいからです。

 しばらくは、北朝鮮は存続するような気がするのです。

 だけど、中東諸国は分かりません。

 米国は、世界中に民主主義を広めると言う大義名分で、世界制覇を狙っています。

 シリアやイランも攻撃される可能性がありますし、米国の基地を提供しているサウジアラビアなどの王国も危ないです。

 米国が、次にどこの国を狙ってくるかは分からないのです。

 ですから、これからの中東諸国は、米国の狙い通り、究めて不安定になると想います。

 今までのように、自国民を弾圧するだけでも、米国を中心とした国際世論に批判される事になるかもしれません。

 米国は、厳しく中東諸国に目を向けて、独裁国家は、潰されていく可能性があります。

 これが、紫陽花が予想している、これからしばらく続くであろう悲しい世界です。

 でも、そういった産みの苦しみは、やがて終わります。

 紫陽花は、後世の人が生きる2012年頃には、本当に平和な世界で、世界中から独裁国家が、無くなっていたらいいと想います。

 だって、イラクにしろ、北朝鮮にしろ、国民を監視して、少しでも悪口をいっていたら、処刑し、喜び組などで、自分達だけは、栄華を楽しんでいるというのは、どうみても変です。

 そんな国が、21世紀になっても、まだまだ世界には、たくさんあるのですから、これからは、一部の権力者の幸せでなく、すべての国民の幸せを求めないといけないと想います。

 世界情勢は、大きく変わったのです。

 

 

             ∞「人類の今後」∞

米国の今後と、独裁政権の今後について書いてきました。

紫陽花の書いた事が当たっているか、当たっていないかは、紫陽花には分かりませんが、できるだけ穏やかに、世界中の独裁政権が、崩壊して欲しいと想います。

そうなれば、イラク戦争で亡くなった民間人や、戦死した、米英軍やイラク軍の兵士も報われると想うのです。

しかし実は、紫陽花は、そんな人類の未来で、大きな不安も持っています。

その一つが、米国についてです。

米国は、世界史に例がないほどの圧倒的な軍事力や経済力を持っている、世界をリードする超大国です。

その超大国で、民主主義国家である米国が、自国民の意思で、これからも動いてくれるのなら、いいですが、世の中は、まだまだ何が起こるか分かりません。

米国の経済や、日本の経済、世界経済が崩壊する可能性も高いです。

紫陽花は、その時に、暴慢になりかけている米国が、過去の日本やドイツなどの独裁国家にならないかと懸念しています。

日本も、満州事変が原因で、国際連邦から脱退しましたが、今の米国と国連の軋轢を見ていると、何か嫌な予感がします。

新保守主義というものが、米国で台頭していますが、彼らは今までの国際秩序を崩壊させるつもりです。

そんな彼らの想いが、世界各国の反対でうまくいかなかった時に、ナチス政権のような、歪んだ形の独裁国家にならないかと心配なのです。

何故なら、北朝鮮やイラクを見ていたら分かりますが、一端独裁国家になったら、それを内部で変える事は不可能です。

今の時代は、いろんな監視技術も発展しているので、インターネットや携帯電話の会話も、すべて、盗聴できるといいます。

噂されている影の組織、イルミナティなどに、米国が支配される可能性もあるので、まったくの夢物語ではないと想います。

世界が、一部の独裁者に支配されるなんていう悪夢は、スターウオーズの世界だけで、終わって欲しいのです。

また、それは、日本でもいえます。

有事法制や個人保護法案が、日本でも議論されていますが、日本の国が、気がついたら独裁国家になっていたという事も、まったく可能性がないわけでもないと想います。

いえ、紫陽花は少なくても日本人は、北朝鮮などの独裁国家をみていたら、どれだけその体制を、内部から覆すことが難しいかを認識すべきだと考えます。

全然そんな意識でこの問題を考えていないと想うのです。

だから不安なのです。

しかしその反面、紫陽花は日本の国を信じています。

今回の日本の姿勢、米国にも何もいいたい事はいわず、ただ従っている姿勢に幻滅している人も多いと想いますが、紫陽花は、それでも日本は、自信はありませんが、もうすぐ変わると想いたいです。

いえ、日本の国は、世界に意見を主張できる国に、早くならないといけないと願っています。

というのも、イラク戦争に対して、小泉首相が、米国を支持した事は間違っていないと想いますが、もっと日本の国としても平和に関する主張をすべきだったと想います。

日本は、外国に関する侵略を放棄する憲法を持ち、武器の輸出を禁止し、唯一被爆を経験した国です。

しかも、米国などの占領国のもとで、統治された経験もあります。

その日本の平和に関する意見を、もっと世界に発信しても良かったのではないか、紫陽花は、そう想うのです。

と同時に、日本は、今後、新しく生まれ変わらないといけないと想います。

米国は、圧倒的な軍事力で、世界を民主国家にして、テロを支援する国を無くそうとしていますが、それでテロが無くなるとは、かぎりません。

はっきり言って、今以上の怨みを受けて、米国は、テロを受ける可能性は高いと想います。

何十年も、米国は、世界中のテロと戦わないといけないのかもしれないのです。

ですから紫陽花は、テロを無くすには、貧困の問題を解決しないかぎり不可能だと想うので、日本のやる事は大きいと想います。

テロと戦うのは米国に任せて、日本は持っている経済力で、貧困と戦うべきです。

紫陽花は、世界中で、それがもっともできるのは、日本だと信じているのです。

何故なら、イラク戦争に反対していた、フランスやドイツ、ロシアにしても、本心は、イラクの石油に関する利権が狙いです。

これを米国に取られたくないので、米英国が、イラクを攻撃する事に反対していたという面は大きいと想います。

そんな国々と米国が、今後も、国連を舞台に争っていきますが、紫陽花は、うまくまとまるのか、疑問を感じているのです。

だから、日本は、今後、天皇の真実の河内正臣さんも言うように情報というものを武器にして、世界平和に貢献すべきだと想います。

というのも、今回の世界的な反戦運動のひろがりや、イラク戦争自体が、イラクと米国の情報戦争だった事で考えても、マスメディアの驚異的な発達には驚かされます。

カタールの衛星テレビ、アルジャージのように、中東諸国向けのTV局さえ、生まれています。

そんなマスコミを動かして、国際世論を味方にできたら、米国といえども、自重しないといけなくなると、想うのです。

そして最後に、紫陽花は、日本の国は、河内正臣さんが言うように、高度の国連軍を創設するようにしたらいいと想います。

今回のイラクの査察は、国連に警察隊としての機能、軍事力がなかった事も大きな原因です。

米国の力を頼らないといけないのです。

紫陽花は、そういった問題を、今後解決する為にも、日本は「各国単位で軍隊を所持する事は止めよう。地域戦争の防止と鎮圧の為には、常設の世界平和警察隊を創設しよう。その為には、日本は真っ先に自衛隊の一部を提供するから、各国も協力して頂きたい」と、提案したらいいと想います。

そうする事で、益々、疑心暗鬼になっている各国も、軍事力の予算を減らす事もできます。

紫陽花は、そう主張する河内正臣さんの意見に賛成なのです。

なぜなら、そうなれば、全世界の人殺しの軍事予算を、人間生かしの人類福祉に回す事ができます。

そんな世の中が、紫陽花が後世の人達の為に、残したい世界です。

日本の国が、どこまで、そんな未来に貢献できるか分かりませんが、2012年後の後世の人達に「ありがとうございます」といって貰えるようにがんばりたいと想います。

 では、皆さん、第168号「イラク戦争」読んで頂いて「ありがとうございます」

 後世の人達、第168号、読んで頂いて「ありがとうございます」

平成15413

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