縁の花
(21世紀に咲く智閥の花)
第224号
ヤフーとDION
∞「DIONの個人情報流失について」∞
2006年6月13日、今日から言えば、4ヶ月前、プロバイダーのDION、KDDIグループで、個人情報の流失が起きました。
簡単に事件を紹介すると、2003年12月18日時点の情報「3,996,789名様分」が、外部に流出していたことが判明したというのです。
菊は、その事をテレビのニュースで知りました。
また、その後、10日間か、2週間か、はっきりとした事は覚えていませんが、とにかく、菊の印象、記憶では、ニュースで報道されてから、大変遅い頃、DIONから、お詫びの手紙が来ました。
それによると、菊の名前や住所や、メール番号が、外部に漏れたという事なのです。
それで、DIONは、その事に関して「お客様をはじめとする皆様に対し、多大なご迷惑、ご心配をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げます。
現在、弊社では、お客様情報の流出に関し、情報流出の原因や経路などについて、全力を挙げて全容解明に取り組んでおります。」という事と、「弊社は、これまでも、個人情報保護法施行などを契機に、社内の情報セキュリティ強化を図ってまいりましたが、今回の事象を真摯に受け止め、再発防止のために改めて現状の総点検を行うとともに、引き続き、当該事象の徹底的な解明に取組んでまいります。」と言っていました。
菊は、この時点で、初めて、名前や住所、メール番号が、外部に漏れた事を知ったのです。
それで、菊の怒りは、爆発しました。
マスコミに、報道されてから、すぐに、どのお客さんの情報が漏れたのか調べて、とりあえず、2日、3日後、お詫びの手紙を出したというのなら分かります。
すぐに、その事を知らさないといけないと思って、報告のお手紙を出したというのなら、誠意も感じます。
でも、DIONさんの手紙は来たのは、少なくても、1週間以上、下手をしたら2週間ぐらい経過した後です。
正直、遅すぎます。
しかも、その手紙の中で、この事を、警察に、全面的に協力して、事件の解明に取り組み、今後は、二度とないように取り組みますと、口だけで言っているだけで、迷惑をかけたお客に対して、どうするか、一言も説明がありません。
これだけお客を待たせて、こんな文面かと、菊は、真剣に頭に来ました。
というのも、菊は、途中で、インターネットの接続、プロバイダーは、ヤフーに変えています。
DIONのサービスの遅さ、官僚的な面が、嫌になったからですが、相変わらずです。
特に、菊は、DIONが、検索のサイトで、直接リンクしている会社に、4万5千円を払って申し込んだのに、まったく話にならない、詐欺同然の事された経験があります。
何でも、ビジネスで儲かるなら、リンクしたらいいのではなく、プロバイダーなら、消費者の誤解を招くような掲載の仕方はすべきではないと思っています。
自分達が、インターネットのビジネスを指導しないといけないという自覚がまったくありません。
結局、この問題は、相手の企業と話をして、4万5千円返却して貰いましたが、この会社は、プロバイダーとしての自覚がないのだと思っていました。
少なくても、官僚的で、本当に、反省しているとは思えませんでした。
「なる程、そんな誤解をする人もいるのだ」という言葉だけで、金額を返却しようとしなければ、改めようともしませんでした。
それが、この事件の対応の仕方で、この会社は、やはり、ずっと変わっていないのだなと、痛感したのです。
その文面を皆さんに、正確を記する為に、皆さんに紹介すると、
『「KDDI株式会社 (本社: 京都千代田区、代表取締役社長兼会長: 小野寺 正) は、このたび弊社が提供するインターネット接続サービス「DION」をご利用いただいているお客様に関する2003年12月18日時点の情報「3,996,789名様分」が外部に流出していたことを確認いたしましたので、お知らせいたします。
お客様をはじめとする皆様に対し、多大なご迷惑、ご心配をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げます。
現在、弊社では、お客様情報の流出に関し、情報流出の原因や経路などについて、全力を挙げて全容解明に取り組んでおります。」
現時点で確認された事実は次のとおりです。
流出したお客様情報の内容
2003年12月18日までにインターネット接続サービス「DION」にお申し込みされたお客様に関する同年同日時点の次の情報
お名前、ご住所、ご連絡先お電話番号 3,996,789名様分
このうち、次のお客様については、性別、生年月日、ご連絡先メールアドレスも含まれていました。
ご迷惑・ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。』
まあ、こんな感じなのです。
それで、菊は、呆れてしまったのです。
∞「ヤフーの情報流失の対応」∞
何故なら、ここで、菊が、問題にしたいのは、ヤフー、ソフトバンクとの対応の違いです。
ヤフーも、DIONよりも、2年も前の2004年2月24日、同じように、大量の顧客の情報を外部に流失しています。
プロバイダーの会社としては、一番、最初です。
マスコミでも、派手に報道されたので覚えている人も多いと思います。
菊自身は、その当時も、今もヤフーを使っているので、良く覚えているのです。
しかし、菊自身は、ヤフーに関しては、頭に来ませんでした。
ヤフーの対応は、正直早かったからです。
3日目の27日には、@4,517,039名の顧客の情報が漏れた事、
Aその個人情報の内容は、「お申込み住所、氏名、電話番号、メールアドレス(お申込時)、Yahoo!メールアドレス/Yahoo! JAPAN ID、お申込み日」だったという事
Bお客様に対して500円相当の金券を送らせていただくことを決定したこと
Cメールアドレスの無料変更を開始したこと
という報告があったからです。
しかも社内処分も、「代表取締役社長兼CEO 孫正義を減給50% 6ヶ月、および取締役副社長兼COO 宮内謙、取締役CTO 筒井多圭志を減給30% 3ヶ月に処分します。また、併せて関係職員を譴責および減給処分に処します。」と決定しています。
菊自身、これでは、文句が言えませんでした。
正直、ヤフーは、孫正義を元で、急成長した会社です。
会社内に、仲間に関してのバイト感覚がまだまだあったのだと思います。
それは菊自身、よく分かります。
あの当時、消費者の中にも、ヤフーでは、個人情報が心配だという人も、ある程度いたと思うのです。
でも、菊は、ヤフー価格とサービスの良さが、気に入って、プロバイダー、DIONから変更したのです。
だから起こった事は仕方がない。
今後、気をつけたらいいかと思ったのです。
というのも、ここで、菊が、感動したのは、ヤフーが、迷惑をかけた、4,517,039名のすべてのお客さんに、500円の金権を送ると言った事です。
その上に、その金権をお客さんが使わなくても、自動的に、福祉団体に寄付するようにしていた事です。
これは、実際に、菊の家にも送られて来て、菊は、感動しました。
一人、500円としても、4517039名になったら、2258519500円になります。
菊は、今まで、個人情報が流失する事件があっても、迷惑をかけた企業が、一人、一人の個人に、500円という金額を払うなんて、聞いた事もありませんでした。
これは、金額の問題ではありません。
誠意の問題です。
菊自身、500円の金権貰っても、仕方ありませんでしたが、ヤフーが、22億円もの金額を、自らのミスに、ペナルティーをかけた事は、大変な決断だと理解しました。
本当に、これは画期的なことだと思ったのです。
だって企業というものは、このお金、利益を得るために、必死で働いています。
それを、自らの申し出て、何億というお金を出すというのです。
そこまでするという事は、反省しているという事ですし、お客に対しても、申し訳ないという気持ちがあるという事です。
それを形で示されたら、さすがの菊も、何もいえませんでした。
もう、この問題はいいという事で、ヤフーに、「がんばってね」と激励の電話までしてしまったのです。(^-^)
しかも、菊は、ヤフーには、恩も、消費者として感じていました。
何よりも、インターネット接続料金で、遅れていた日本に、ヤフーが出してくれた、ADSLの低価格は、魅力でした。
駅前や、店先で、使って下さいと言って、渡していく方法も、今までにない方法でした。
おかげで、他のプロバイダーのインター接続料金、ADSLの料金も下がりました。
日本の国としても、あっと言う間に、インターネット利用先進国になれました。
菊は、この事に対するヤフーの貢献は大きいと思うのです。
その上に、ヤフーは、サービスが何でも早いです。
チャットや、動画のサービスも、充実しています。
感性が若いというか、次々といろんなサービスが提供されて上に、スピードが速いのです。
それに何よりも嬉しいのは、提供してくれるホームページの容量も、無料で300MBと、他のプロバイダーよりも、圧倒的に大きい事です。
正直言って、縁の花HPを持っている菊としては、ホームページの容量が大きいというのは、ものすごく魅力的です。
昔のDIONさんは、20MBしかありませんでした。
それ以上だと、 1MBごとに50円取られていました。
今は、知りませんが、その頃は、追加料金として、1000円ちかく取られていました。
これでは、正直、ヤフーとDIONでは、比較になりませんでした。
「縁の花のHP」のアドレスが、変更する事になるので、少し迷いましたが、DIONから、ヤフーにプロバイダーを変えて、2005年の元旦に、縁の花HP引っ越ししたのです。
ですから、菊は、その後は、ずっとヤフーを利用しています。
しかも、ヤフーは、この個人情報の流失があってから、さすがに新規で参加しようという人の数は、しばらくは激変したと言いますが、すぐに立ち直って、今でも、インターネット接続企業としても、NTTと激しく争っています。
あの時の対応が、よかったからではないかと、菊は思っています。
ですから、少しは、不満があっても、菊は、今も、お客としても、消費者としても、ヤフーを応援しているのです。
∞「DIONの対応」∞
はっきり言って、そんな菊だから、DIONの対応は、許せませんでした。
お詫びのスピードが遅すぎますし、何よりも、これだけの事件を起こしたのに、自社が一切、ペナルティーがないなんて信じられませんでした。
これでは、ヤフーがやった、4,517,039名のお客に、500円払った事が、何の意味もなくなります。
今後、同じように、個人情報を流失したプロバイダーがあったとしても、DIONと同じようにするからです。
どの企業でも、何億円も、損するような事はしないと思うのです。
だから、菊は頭にきました。
菊は、個人情報が流失した企業は、ヤフーや、DIONだけでなく、たくさんありますが、他の三洋信販、コスモ石油、アッカ、サントリー、日本信販と言った企業とは、重みが違うと思うからです。
何故なら、ヤフーにしろ、DIONにしろ、これからの情報社会、ITビジネスを、真っ先に、行進していかないといけない立場にあります。
個人情報が流失するといった新しいITの犯罪に対しても、一番模範とならないといけない立場ですし、個人情報を一番守らないといけない立場です。
だってネットオフション、カード決済などで、いろんな事件が起きていますが、自ら、注意して、そんな犯罪ができないように注意しないといけないのです。
そのプロバイダーという立場の企業が、事件が発表されてから、2週間ちかく遅れて、簡単な報告とお詫びだけで、後はシランプリでは、あまりにも、消費者をばかにしていると思ったのです。
プロバイダーとしての責任を、まったく考えていないと思ったのです。
だから菊は、今は、DIONを使っていませんが、抗議のお電話をしました。
でも、話には、まったくなりませんでした。
DIONのカスタマーセンター、お客様センター室では、謝るだけで、当たり前ですが、話にならなかったのです。
ですから、菊は、責任者を呼ぶように言いました。
直接、DIONに言いたい事を言わないと、気が済まなかったのです。
そうすると、DIONは、アルファベットのOリーダーという人に変わってくれました。
男性の人でした。
菊は、このOリーダーに、自分の言いたい事を言いました。
最初は、個人情報として、名前や住所、メール番号が、漏れたということですが、それをどう考えているのか、お聞きしました。
というのも、菊は、その事は、重大な事だと思っています。
クレジットカード番号や、銀行口座番号などが、漏れていないので、直接犯罪に結ぶ事がなくても、名前と住所と、メール番号が分かれば、いろんな事ができるからです。
例えば、今、菊にも、毎日、パソコン開いたら、迷惑メールが、40個から60個は来ます。
下手をしたら、一日、100個になります。
そんなメールに関しては、どうせ無差別に送ってくるのだから、無視していたらいいという事になりますが、実は、相手が、住所や名前も分かっていたら、大変な事になります。
架空の請求書を送って来たりする事も考えられからです。
どうせ、こちらの事は何も分かっていないと思って、何かの返事をメールでしたら、トラブルに合う事も考えられます。
DIONに分からなくても、目に見えなくても、DIONから漏れた情報で、多くの人が、被害を受ける可能性があります。
例え、もし、それがなくても、毎日、40個も、50個も届く迷惑メールを送ってくる相手が、自分の名前や住所を知っていたらと、思うと薄気味悪いです。
DIONの情報が、結果的に、市場に流れていないとしても、それで、すむという問題ではないと思うのです。
菊は、その事をOさんに言って、どう考えているのか、お聞きしたのです。
でも、Oさんからは、納得のいく説明は、頂けませんでした。
DIONとしては、この手紙で、問題が解決といった雰囲気が、みえみえだったのです。
だけど、菊は、事件が起きてからの対応が遅い事や、ヤフーのように、何か、見える形で、誠意を示した方がいいのではないかと言いました。
菊の場合は、ヤフーの500円や、ウイルスを排除する事で、有名なウイルスバスターを販売しているトレンドマイクロ株式会社が、お客に迷惑をかけたという事で、1ヶ月間、200円の更新料金を無料にしたことを例にあげて、DIONが、倒産するような金額を出す必要はないけど、せめて、億単位の金額を、自社で考えて、するべきだと言いました。
お客さんに、迷惑をかけておいて、ごめんなさいと口だけで言って、後は、もう関係ありませんでは、すまないだろうと言ったのです。
それに対して、Oさんは、DIONとしては、これだけで終わらせるつもりはない。
確かに、ヤフーさんのように、金銭に換えて、何か示すべきだろうという人もいます。
今、それを会社としても、検討していて、これで終わりだという事で、すませるつもりはありませんという事でした。
その上で、自発的に、菊に対しては、私が責任者として、担当として、お客さんには、今後、DIONとしての方針が決まれば、必ず報告させて頂きますという返事を頂きました。
Oさんは、金銭でないけど、誠意で見せると約束してくれたのです。
ですから菊自身、納得しました。
DIONは、金額でなく、他の方法で、誠意を示すという以上、菊は、それを信じる事にしました。
いくらDIONでも、今回の事は、反省しているはずです。
納得する解答は得られないとしても、Oさんからは、DIONの方針が決まれば、ちゃんと菊に電話があって、説明はして貰えると思いました。
菊としては、そんな事で、DIONのとった行動のけじめがつくとは思えませんでしたが、ヤフーが出した20億円の何万分の一でも、誠意で示して貰えると思ったのです。
だから、菊は、しばらくは待つ事にしました。
会社のはっきりとした方針が決まるには、ある程度の時間が必要です。
菊は、相手のOさんの名前を、控えて、黙って、しばらく待つ事にしたのです。
しかし、どんなに待っていても、DIONからは、なしのつぶてです。
もちろん、Oさんからもありませんでした。
DIONの会社の責任者から、約束を一つも守って貰えなかったのです。
また、そんな中で、1ヶ月、2ヶ月と、過ぎて、突然、新聞か、ニュースで、DIONの結論を知りました。
何と事件が起きた2月後の9月13日に、代表取締役社長兼会長 小野寺正月例報酬の20%返上を3ヶ月間、2名の代表取締役執行役員副社長は、月例報酬の10%返上を3ヶ月間、執行役員ソリューション事業統轄本部長は、月例報酬の10%減額を1ヶ月間というものでした。
後は、報流出の再発防止に向けた情報セキュリティ強化対策に取り組むとか、いろんな事を言っていましたが、正直言って話になりませんでした。
そういった対策は、当たり前な事です。
その上で、企業として、社会や、お客に、どうけじめをつけるかです。
それが、社長兼会長が、月の報酬が、20%返上3ヶ月間で終わりですか。
処分が受けたのは、たった4人なのです。
これには、菊は、怒りを感じました。
ヤフーとは違って、自社は、一切、金銭は出さないと言うのであれば、他の方法として、社長や福社長が辞任するのかと思っていたら、そんな事もありません。
自分は謝るけど、一切、お金は出しません。
口だけで謝って、後は、時間が経過すれば、お客は、忘れるだろうと思っているのです。
正直言って、菊は、こんな結果になる事は、ある程度、分かっていましたが、個人と個人の関係であったら、許されないと思います。
やはり、DIONは、その程度なのかと思ったのです。
大きなKDDIグループの一員ですから、官僚的なのです。
∞「再度の電話」∞
しかし、菊の怒りは、これで治まりませんでした。
もう、DIONが、会社として、何も、形のあるお詫びをしなかったという事ではありません。
菊に、自分が責任者だ、自分が、この問題では任されているといったOさんが、会社として、最終的な方針を決めた後も、2、3日しても、連絡を一切しなかった事です。
これでは、約束が、まったく違います。
Oさんは、「会社としては、この事は、本当にご迷惑をおかけしたと反省している。正式に、処置が決まる前に、菊に関しては、説明させて頂きます」と何度も約束したのです。
それが、まったく経過に関しても説明がないばかりか、最終的な事が決まっても、一切、何も連絡がなかったのです。
これでは、DIONは、口では謝っているけど、本当はまったく反省していない事になります。
菊のように、怒っているお客に、真剣に、責任者の人が、対応しない事が、すべてを語っていると思うのです。
だから菊は、怒りを持って、DIONのカスターセンターに電話しました。
Oさんを呼んでくれと言ったのです。
さすがに、DIONからも、電話があって、この事に関しては、社内で、確認するので、4、5日待って欲しいと言われましたが、結局、Oさんから、二回ぐらい電話があって、菊は、Oさんと話をする事になったのです。
また、Oさんからは、約束を守らず、一切、説明しようとしなかった事に関して、お詫びはありました。
申し訳ないという事でした。
でも、言葉だけで、菊は、本当に反省しているとは思えませんでした。
DIONのこの問題の責任者が、たった一人の個人の菊との約束を守らなかった事に関して、本当に反省しているとは、とても思えなかったのです。
ですから、菊は、もう一度、DIONさんの、最終的な結論の説明を聞き、自分の言いたい事を再度言ったのです。
また、その中で、金銭で、形を示す話になり、Oさんからは、確かに、約束を守らなかった事に関しては、自分が悪いので、DIONとしてではなく、あくまでも自分として、金権を送りたいという事でした。
それが、千円の金権でした。
だけど、菊は、そんなものは拒否しました。
千円の金権なんて欲しくなかったからです。
菊は、DIONという、これからの情報社会を動かす会社には、責任ある行動をとって欲しかったのです。
個人でいくら貰ったではなく、会社として、何億円かのペナルティーをするつもりが、あるか、ないかだったのです。
それで、話は決裂しました。
菊は、そんな話は、もう会社が決めた事なので、いくら菊が言っても、仕方がない事は、理解しているので、時間の無駄なので、止めたのです。
でも、それでこの問題は終わったわけではありません。
今や、問題は、DIONに、どうしろとか言う事ではなく、個人情報漏れの責任者の方が、この事に心からお詫びをし、誠意で対応すると言っていたのに、まったくしなかった事を、会社としてどう考えているかだからです。
だから、菊は、Oさんの上司に、その事を聞きたいと言ったのです。
しかし、0さんは、自分が、責任者なので、それはできないという事で、菊と争う事になりました。
菊としては、その事を、DIONが、本当に心から反省しているのか分からないのに、自分は、責任者なので、他の人に話をさせないでは話になりません。
大体、今まで、菊との約束を、一つも守らなかった人を、信じなさいと言われても信じられるはずがありませんし、そんな事を、上司の人が、本当に命じたなんて考えられません。
これでは、菊の真意は伝わらず、うやむやになる可能性があります。
菊自身、DIONが、この事を、何とも思っていない事が、その発言で、よく分かったのです。
菊の消費者としての意見を、うるさいお客の一意見だとして、無視して、真剣に調査するつもりがないのです。
ですから、菊は、この事を、含めて、すべての事を、縁の花のHPに書く決心をしました。
Oさんは、何を言っても、菊一人では、何もできないと思っているのでしょうが、菊にも、意地があります。
せめて、菊の「縁の花のHP」に、この事を、全部、正直に書いて、皆さんに知って欲しいと思ったのです。
それで、菊は、その事をOさんに言いました。
「申し訳ないけど、この間のDIONの対応は、全部、僕のホームページに掲載する」と言ったのです。
それに対しては、Oさんは、「それを止められないので、どうぞ」という、あっさりしたものでした。
菊は、それで安心しました。
どうぞと言っているのだから、遠慮なく、縁の花HPに書いても、問題はないと思ったのです。
それで、菊は、必ず、書く決心をして、最後に、上司を出さないと言っているOさんに、それは会社としての考えなのか知りたいので、上司に尋ねて、返事を必ず、することを約束して貰いました。
Oさんが、上司に報告して、菊と話す必要はないというのであれば、それはそれで仕方ありません。
その事を、縁の花のHPで、紹介して、大企業の会社としての意識は、こういった事だということを、ちゃんと、文章で残す事で、菊としての役割を終えようと思ったのです。
しかし、菊は、呆れたのは、Oさんは、その約束さえ守ろうとしなかった事です。
3日か、4日待っても、返事が来ないのです。
まったく、菊一人では、何もできないと思って、相手にさえしていないのです。
それで、菊は、再び、DIONのカスタマーセンターに電話して、今度は、Oさんの上司の人を出すように言いました。
カスタマーセンターの人に、Oさんでは、話にならないので言ったのです。
∞「縁の花で書く事にしました」∞
その後、すぐに、DIONからは、2,3日後、別な人から電話がきました。
ただ、残念ながら、その方は、同じ、責任者という事でしたが、上司ではないという事でした。
しかも若い女性の方でした。
女性が、どうだとかいうつもりありませんが、菊は、お話しして失望しました。
まったく、この女性の方に、菊が怒っている事が伝わっていませんでした。
Oさんが、会社の対処としてではなく、個人的に菊に対処するといった事も伝わっていませんでしたし、何よりも、ホームページの掲載するといっている事も、まったく伝わっていないと言うか、Oさんの意識には、まったくありませんでした。
これにはがっかりです。
予想していましたが、Oさんは、菊が期待していた程は、伝えなかったのです。
だから菊は、この女性にも、最初から、かいつまんで話す事になりました。
DIONがした、大量の個人情報の流失の問題は、DIONだけで考えるべきでない。
はっきり言って、ヤフーとDIONでは、対応の早さや、対応の処置、社長の決断、どれも、月とすっぽんだ。
DIONは、ただ、単に反省して、注意する、今後は、委託先にも、徹底的に指導して、二度とないように処置するとかいった事ではなく、プロバイダーの大手として、自社の利益を考えるのではなく、他のプロバイダーも分かる、意志表示がある、形のあるお詫びをしたり、委託先の企業に関しても、ただ取り締まりを強化するのではなく、社会は、何故、そんな重要な事まで、委託先に任せたのか、その事を聞きたがっているのに、DIONとしてや、社長兼会長の何の意志や顔も見えないと言いましたが、結局、女性は、謝るだけだったのです。
それで、菊は、その女性の方と、二回お話しして、もうこの問題は、終わる事にしました。
いつまで菊が、言っても、この問題は、もう決着がついています。
DIONは、まったく、お客に対して、形のあるお詫びはする意志はありません。
菊自身、これ以上、時間が、無駄なので止める事にしたのです。
でもその代わり、菊は、この事は、縁の花の、一つの号として、書いてずっと残す事にしました。
それを、女性の方にも、後で、縁の花のHPに書いても、ガタガタいわないように言いましたが、それは止められないとの事で、承諾頂きました。
そんな約束なんか、企業は守らない事は分かっていますが、たぶん、縁の花程度では、問題にならないと思います。
だけど、菊なりに、本気で、やる決心しました。
だから、迷いましたが、皆さんにとっては、くだらないテーマでも、縁の花の号として、正式に書く事にしたのです。
何故なら、プログで書く事も考えましたが、それだったら、日数が経過すると、もう誰も読みません。
でも、縁の花の号として書けば、少なくても、何人かの人が見てくれます。
1年もすれば、何百人かにはなると思います。
そんな程度では、DIONにとっては、まったく痛くもかゆくもない事は分かっていますが、やはりこれからの時代は、納得できない事は、納得できないという意志表示を、個人でも、恐れず、堂々とすべきだと思います。
特に、ホームページやプログで書くべきです。
だからどんな大きな会社でも、これからは、個人に対して、誠意のある態度をしないといけないという事を、菊は、縁の花、第226号「ヤフーとDION」の中で、ずっと訴える事にしたいと思いました。
そうでないと、先に、22億円というペナルティーを課して、企業としてのお詫びを示したヤフーが、あまりにも気の毒です。
後から、教訓も、前例があるはずなのに、2ヶ月もかけて、何もしようとしなかったDIONと比べたら、菊は、せめて、何も、ヤフーの一員ではありませんが、社会の為にも、自分の不満、怒りを書く事にしました。。
またまた、菊の「アンポンタン」病が、出ましたが、もう止まりません。
平成の、旗本アンポンタン男という事で、お笑い下さい。
という事で、皆さんには、関係のない、ヤフーとDIONの話ですが、きっと、皆さんも、菊と同じような怒りを感じた事が、一度や二度はあるはずです。
それに免じて、お許し願います。
では、皆さん、縁の花第226号「ヤフーとDION」読んで頂いてありがとうございます。
2006年10月10日
追伸、個人情報漏れの事ですが、事件は、犯人も逮捕されて、個人情報の流失は防げたそうです。
また、DIONからは、菊が、Oさんに電話した後、2、3日後、DIONさんからの正式なお手紙が届きました。
内容は、大した事はありませんが、来た事だけは、ご報告します。
それと、菊は、ヤフーに、変更したので、DIONのホームページは見ませんでしたが、お客様情報流出関連というものが、トップページにありました。
その中で、DIONなりに、お客に関して、情報は伝えていました。
ただ、それも6月13日の後は、8月2日まで、何も書かれていませんし、具体的なお詫びはない感じですし、8月11日、社内処分を発表する前から、「これまで、お寄せいただいたお客様の声」という声で、お客さんの意見に、返答していますが、何か、お客さんの不満が、解消していないので、ガス抜きで書いている感じです。
菊としては、もう取引をしていないだけでなく、実際に使っているお客にも、やはり、対応は後手だと思いましたが、DIONなりに、努力している事は、銘記したいと思います。
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