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                             縁の花

      (本物を目指して心のネットワーク)

    第37号

       高木善之                                                                      

高木善之という今、環境問題で注目されている人物がいます。

 この高木先生もまた、船井幸雄先生の力で世に出た人物ですが、全国を講演活動しているおり紫陽花は関心を持っていました。

 本も出しており、一体どんな話をするのだろうと興味を持っていました。

 機会があれば聞いてみたいと思っていたのです。

 ですが、その願いは5月27日、土曜日に神戸で実現しました。

 神戸の復興を考える盛和塾(稲盛和夫会長を囲む経営哲学の勉強会)神戸支部という所が高木先生が呼んで講演をするという事を偶然知り聞いて来たという訳なんです。

 ここに一つの縁ができたのです。

 しかも、この縁を紫陽花に与えてくれたのは、富士会のメンバーでもある森さんです。

 森さんの事は準備       号の富士会でも簡単に紹介しましたし、本物情報でも書いてくれているのでこの縁の花の大切なメンバーだと思ってくれていいですが、その森さんには行動力があるという大きな長所があります。

 今からそれを簡単にまず皆さんに聞いて貰おうと思います。

 皆さんも行動すれば結果がかならず出るという事を知って欲しいのです。

 というのはこの高木先生との出合いの始まりは、まったく関係のないあるムーという雑誌の6月号でした。

 紫陽花も知っていたのですが、この6月号の最新超科学レポートという所で、これからの日本や世界を救う事になる、ある画期的な技術が取り上げられていました。

 名前をマルチアークといいますが、副題にヘドロを宝石にし、猛毒を分解する超技術と書いていますが、簡単にいえば4000度以上に達成する超高温の炎です。

 正式には高温のプラズマだと思ったらいいですが、まさしく神の炎だと思ったらいいです。

 なぜならこのマルチアークというものはいろんな凄い事ができます。

 例えば宇宙空間でないと不可能だといわれていた鉄とアルミの合金を簡単に作り出したり、毒性の強い産業廃棄物や工業用の焼却灰からもセラミックの新素材を生み出す事ができるといいます。

 これは今の有毒なゴミの問題を解決できるという事です。

 森さんは職業がら古タイヤの問題に関心がありますが、これも高温で処理できるアルチアーク炉を使えば、周囲にひどい悪臭や有毒ガスもなしに処理できます。

 まったく夢のような話なのですが、今、それが実現しようとしています。

 実はこのマルチアークを世に紹介したのも、またまた船井先生なのですが、今、国内の自治体はもとより大企業やペルーの政府も提供を申し込んでいるそうです。

 まさしく本物で、まだまだいろんな利用の仕方がありますが、紫陽花が皆さんに是非知って欲しいのはこの技術を発明した佐藤亮拿という人物です。

 この人とは残念ながら紫陽花は会った事がありませんが、本当に素晴らしい人です。

 ムーの雑誌でも誉めていましたが本当にお金もうけよりも、地球の環境問題を考えている人で、そういった本物の思想だから本物の技術を得る事ができたという事を知って欲しいのです。

 だから天が、精しくは分かりませんがノストラダムスも予言している三角ランプ、その火によって物が生まれ変わり、世界が救われるともいうマルチアークというものを与えたのだと思います。

 そしてそういった佐藤氏のような人は、決して紫陽花や森さんや皆さんのような一般の人でも拒まないという事も知って下さい。

 現に森さんはその雑誌を見て、ムーに佐藤氏の会社の電話番号を聞き出し佐藤氏に会っています。

 佐藤氏は会社の社長なのに何の肩書きのない森さんに会って、何時間も話してくれたといいます。

 森さんの行動力には紫陽花もいつも驚かされますが、忙しい中時間を作ってくれた佐藤氏も素晴らしいです。

 その時間に森さんも少しやりこめられたそうですが、知花先生や高木先生の事も話す大変素晴らしい時間を持ちました。 

 紫陽花も知らなかったのですが、船井先生に知花先生を紹介したのが佐藤氏で、知花先生とも友人だそうです。

 そんな貴重な情報を森さんは紫陽花に教えてくれましたが、その時高木さんの講演がある事を教わり、紫陽花を誘ってくれたという訳なんです。

 行動すれば楽しい、わくわくするものに出合えるといういい例です。

 紫陽花も見習わないといけませんが、皆さんにもいえると思います。

 また当然そんな佐藤氏の勧めで行った高木善之さんの講演もよかったです。

 では今からそれを報告します。

 

 

                           高木善之の講演

 

 高木さんは年齢でいえば40歳から50歳ぐらいの痩せた方ですが、その一日だけで大阪と神戸と名古屋に行くぐらいエネルギーのある方です。

 その高木さんが最初にいったのは地球の歴史の話です。

 地球の歴史は46億年といわれていますが、それを片手の5本の指を出して示し、まず最初の10年で地球は海を作り単細胞を誕生させたといわれています。

 またその時の地球の大気は95パーセントが二酸化炭素ですが、生物はそれを32億年掛けて今の窒素が78パーセントで酸素が21パーセントの大気に変えたといわれていますといいましたが、実は高木さんの講演はこういったはっきりとはまだ具体的にいえない事はいわれているというのが特長でもあります。

 というのは高木さんは環境問題の専門家ではありません。

 高木さんの身分は後で精しく書きますが松下電器の社員で、環境問題では素人になります。

 だから高木さんには学説と呼べるものもありません。

 でもだから高木さんは強いともいえます。

 専門家がいえばこんな分かりきった事でも違うという別な専門家が出て非難しますが、高木さんは私は素人なのでいろんな人のいう事でほぼ間違いないと思う事をいいますといえば、誰も非難しないからです。

 そしてそんな素人の高木さんが最初にいいたかったのは、窒素と酸素に占領された二酸化炭素の存在です。

 95パーセントもあった二酸化炭素は一体どうしたのでしょう。

 この二酸化炭素が実は石灰石や石油や石炭になりました。

 生物が自らの死によって二酸化炭素を石油や石炭に変えたのだと教えてくれたのです。

 しかし残念ながら、今人類は32億年もかかった事を石油はわずか後40年、石炭、天然ガスは後100年でなくそうとしています。

 こんな考えたら恐ろしい事をしているといった訳なんです。

 しかも高木さんの話はこれで終わりません。

 たった3ミリだけど地球に注ぐ有害な紫外線からすべての生物のDNAを守っているオゾン層の破壊の問題や後100年ですべての森が地球から消えるという森林伐採の問題。

 たぶん皆さんもある程度は知っていると思いますが、こういった事を高木さんはたんたんと話します。

 地球が何億年もかけたものを、このたった何年かで壊してしまう馬鹿らしさを訴える訳です。

 紫陽花もこういった環境問題に付いては関心がありますが、本当にそう思います。

 たぶん皆さんも環境問題は深刻なので、できたら考えたくないというのが本音だと思いますが、やっぱり考えないといけないと思います。

 そしてそんな高木さんが次にいったのは、ガイア説の話です。

 皆さんも聞いた事があると思いますが、この地球という星が1つの生命体ではないかという考えです。

 このガイア説は紫陽花も好きな考えですが、高木さんはそれを人間が生れた瞬間からの話をする事で説明しました。

 というのも人間は最初は母親の卵子から、たった1つの単細胞から始まります。

 それがある程度大きくなると魚の形になり、両生類の形と進化します。

 人類も他の生物もそうですが、こういうふうに今までの地球の歴史を生れてから歩いていきます。

 母親のようすいは海と考えたらいいのですが、それが赤ちゃんとなってオギャーといって生れた時に陸上に上陸したのと同じになります。

 赤ちゃんが最初歩く姿はは虫類と同じで、立ち上がろうとして何かを掴む姿は恐竜にそっくりだそうです。

 その後ずがい骨に頭をのせて人間になるそうですが、ここまで来るのに3年ぐらいかかります。

 実は紫陽花も赤ちゃんになってもまだ46億年の歴史を経験している事は知りませんでしたが、この事からも地球も人間も一体だといえると思います。

 人間自身が、実は地球でもあるのです。

 だから地球の歴史を経験するのです。

 また血液と海の濃度は同じだといわれていますし、よくいわれている事ですが、海の塩の濃度は何十億年もまったく変わらないといいます。

 ですから地球も人間と同じように生きているともいえます。

 地球自身が一つの生命体で意志があり、その中で海の塩の濃度は生物の為に何十億年ずっと変えなかったからすべての生物がずっと生きてこれた。

 生かされていたともいえるのです。

 しかしそんな生物の中で人間は今、地球の意志から大きく外れる方向に歩いています。

 よくいわれる人類自身が癌だという考えです。

 いつの間にか人間は、自分達で何でもできるという傲慢さがあらわれ、癌細胞と同じようにはどめが聞かないぐらい増長しています。

 高木さんはそれを今度はまだ知られていない、最新の環境問題の情報を交えて話してくれましたが、例えばこの日本であれば温暖化の問題です。

 紫陽花も知らなかったですが、日本の政府が発表したものによると、後100年で日本の平均気温は3度上がるそうです。

 正式には本州が4度、北海道が6度というように、それぞれに上がる温度は違うそうですが、間違いなくいえる事は、もしそうなれば東京が沖縄になり、日本は亜熱帯諸国の一員になります。

 まわりの植物がバナナ・パパイヤ・パイナップル、住む鳥もオウムやインコになるそうです。

 しかし問題はそんな簡単なものではありません。

 その時には日本の土地が駄目になります。

 林業も駄目、西日本でもまず米は取れないそうです。

 なぜなら生態系といわれているものはたった100年ではたいようはできないそうです。 日本の土地で住んでいる微生物などは急激な温度の上昇に耐えられず死んでしまいます。 日本の土地が死んでしまえば、どんな植物も育つはずがないのです。

 しかもこれはもちろん日本の問題だけではありません。

 当然世界も日本と同じで、食料は取れず、人工は脅威的にどんどん増加するので、日本に食料が輸出させる事もありません。

 食料の自給率が30パーセントの日本はその時どうするのでしょう。

 考えたら恐ろしいですが、こういった問題も日本は抱えています。

 他には南極の氷りが溶けて海面がある瞬間に、もの凄く上昇する可能性とか。

 本当に問題は山ずみです。

 高木さんはそういった問題を、第1オゾン層の破壊、第2地球温暖化、第7森林破壊、第10転生と地球といったように10テーマに分けて、それぞれのテーマで2、3時間話せるみたいですが、たった一つの問題だけでも大変なのに、それがたくさんありすぎて紫陽花なんかも嫌になりますが、これが今の人類の現状です。

 そのどの問題もすべて人類が招いており、やっぱり地球から見れば人類は癌なのかと紫陽花も思います。

 高木さんは人類は癌だという事を認識すべてだといいますが、その通りだと思います。

 でもこういった話は深刻ですが、じゃどうしたらいいんだ。

 といわれたら、誰も具体的に行動を取れないのも事実です。

 が、高木さんは違います。

 高木さんは楽観論者で、紫陽花が高木さんは凄いと思ったのは、そういった事に目を向けて実際に行動をしている事です。

 それが次に話す高木さんのネットワーク「地球村」といわれているもの。

 今の人類の思想や生き方に対する厳しい批判ですが、高木さんは一通り自分が知っている最新の環境問題の情報を伝えるともっとも大切な具体的な対策、提言を話してくれました。

 しかもその内容は穏やかな顔に似合わずに、結構厳しい意見です。

 まず高木さんは、今、多くの人はオーム問題で騒いでいますが、何もいう資格はありません。

 日本人はモアアンドモア教に入っているといいます。

 「人よりもっと多くのお金、財産、出世、無限の富、便利さ、快適さ・・・・・」

 テレビの次には、ワイドテレビ、隣が何かを持てば、自分も欲しいというモット教に入っており、お金を教祖様にしていますといいます。

 こういった考えが多くの環境問題を生み出したというのです。

 そしてそういった環境問題を解決するのは、何か画期的な技術ではなく、高木さんの考えでは古くから日本や世界にあった思想です。

 例えば高木さんは江戸時代は人工や経済も増えなかったが、精神は豊かだったといいますが、高木さんはそんな感じで次々いいたい事をいいます。

 実はこの考えには紫陽花も納得できないというか、辛いので受け入れたくないのですが、高木さんはテレビを家庭で1台以上は持つべきでないから始まっていろんな提言をしました。 都市は巨大化してはいけない、何でも自給ができるような小さな都市を作るべきだ。

 リサイクル、再処理ができないものは今後は一切作ってはいけない。

 原発は絶対にやめるべき、もしこの神戸の地震が福井で起こったら、不謹慎ですがよかったのにと思います。

 そうすれば大被害、1千万人、2千万人の人が死んで、その現実に目覚めた世界から一切の原発がなくなったのにとさえいいます。

 紫陽花はそんな話を聞いて考えてしまいました。

 これからの都市は地方分権から地方主権にならないといけないとか、高木さんのいっている事は分かるのですが、その奥にあるのは今とはまったく違った生活です。

 家族が一緒にテレビを見れば、一緒にフロに入れば、会話や体の傷からイジメなんかも分かるのではないか。

 人間の幸せは決して物にあるのではなく、心にあるといっているのですが、これをどんどん進めていけば、ラジカセやCDなどのAV製品や車なども持てない事になります。

 本当に江戸時代のような生活を、地球の環境の為にしないといけないのだろうか。

 人類が生きていく為には、そこまで思い切った事、すべての贅沢と思えるものは捨てないといけないのか。

 紫陽花は今更ながら考えさせられましたし、これはMGにとっても全部が全部受け入れられる事でもありません。

 各都市がほとんどの物を自給できるのであれば、今の日本の流通網はもとより、紫陽花達の考えているニューデイラーシステムも存在しません。

 これは大変な事だなと思ったのです。

 しかしそれから逃げる訳にはいきません。

 紫陽花ももっと真剣にこの問題を考えたいと思います。

 紫陽花達の目指す環境問題や人工の過密を解決する高度情報社会と高木さんが提唱する本物思想の接点を考えないといけない。

 それが天がMGに与えている使命ではないか。

 紫陽花はそう思うのです。

 今の最新の科学と今とは違った自然を極端に大切にする生き方、この二つが一つになった時始めて騒がれている多くの環境問題が解決し、素晴らしい夢のような世界。

 完全な本物社会が待っていると思うからです。

 だから紫陽花もガンバリますし、きっとできると思います。

 なせなら紫陽花が何度もいうように、今の日本人や世界の人の意識が変わっているからです。 それを紫陽花は高木さんにも発見しました。

 まったくの素人だった高木さんがこういった環境問題に取り組むようになったきっかけは交通事故だそうですが、高木さんの身分は今も松下電器の社員みたいです。

 給料も松下電器から出ているみたいです。

 でも高木さんは松下電器に今年になって1回しか出社していないそうです。

 森に教わった話によると、松下電器の社長が、ある人からお前の会社に面白い講演する奴がいるなと教わって高木さんの事を知り、今の時代に必要だといって全面的にバックアップしてくれているそうですが、資料を見るかぎりでは松下グループが応援していると考えた方がいいみたいです。

 松下関連講演というのがあって、松下労組を中心に年に33回もしています。

 しかしこれは今までなら考えられない事です。

 高木さんの講演は説明したようにテレビを買うなとか、電機製品を買うなといった会社にとっていい話ではありません。

 それを喜んで受け入れる松下電器はさすが松下幸之助が作った会社ですが、やっぱり世の中は変わったとしか紫陽花には思えないのです。

 少なくてもモーレツという言葉が流行った時からは考えられません。

 またこの高木さんの講演が終わった後、紫陽花は「ガイアシンフォニー2」というネパールのダライ・ラマ14世代も出ている大変素晴らしい映画を見せて貰いましたが、このお金を出したのは京セラの稲盛さんだそうです。

 どこの会社にも断わられていたのが、稲盛さんは分かったといって即座に2億円を出し、後は一切口を挟まなかったといいます。

 さすが稲盛さんとは思いますが、今、その弟子に当たる、この講演を主催した盛和塾は全国にあります。

 日本も捨てたものじゃない。

 紫陽花はその話を、佐藤氏から教わった森から聞き、そう思いました。

 高木さんは今でも殺人的なスケージュルだそうですが、これからももっと忙しくなると思ったのです。

 しかし他人ばかり誉めてても仕方がありません。

 紫陽花達MGも当然やります。

 紫陽花達ももちろん盛和塾のようなもの、いえその何十倍と大きなもっと素晴らしいものを目指していますし、全員が稲盛になるつもりです。

 そうなれば素晴らしい事に出してあげられる金額もはんぱではありません。

 MG本部で何億円、全国の各56省圏の1省圏で何千万ぐらいなら不可能ではありません。

 多くの本物の人がMGさんに頼んだら大丈夫。

 知り合いにMGの誰々さんがいるから頼んでみよう。

 MGさんならこういった都合の悪い話でも喜んで受け入れて聞いてくれる。

 何万という人を集め、会場からすべての手配をし、外国にまでルートをつけてくれる。 今はまだ残念ながら夢物語ですが、早くそういった組織にしないといけない。

 紫陽花は帰りに森ともそう誓い合いましたが、皆さんの前で人類や地球の為にもかならずしますと約束して終わりたいと思います。

 まあ、見てて下さい。

 意外とその時期は早い、3、4年でなっていると思います。

 では、これで。・・・・・・

 

                 平成7年6月11日


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