縁の花

         (本物を目指して心と心のネットワーク)

     第53号

                 日本異質論  

日本異質論というのがあります。

 この異質論を最初に訴えたのは、日露戦争の頃、ドイツの皇帝、ウィルヘルム二世であったといわれています。

 が、何故ウィルヘルム二世が、こういった日本異質論をいい出したかといいますと、実は日本が大国ロシアに勝ったからです。

 ロシアはその当時、世界一位といわれる陸軍と二位の海軍を持っていました。

 そのロシアを東洋の端にある聞いた事のない小国日本が、勝った事はヨーロッパでは驚きでした。

 それまで黄色人種が白色人種と戦って勝つなんかまったく考えられず、日本に対する脅威というか、警戒の気持ちが欧米で生まれて来ました。

 それが日本人なんかヨーロッパの物真似しかできない猿だ。

 黄色の猿だ。

 という事になったのです。

 が、今、皆さんはたぶん、こういった日本異質論はもう過去の事だ。

 日本人がそう思われていた不幸な時期もあったかもしれないが、今は欧米や世界の国から受け入れられていると思っています。

 でもMGではまったくそうは考えていません。

 いえ、むしろ我々日本人は世界から見たら、まったく異質な存在だよというのが、MGの考えなんです。

 またその証拠もあります。

 その一つがよくいわれている事ですが、我々日本人と欧米の人とは右脳の使い方が違うという事です。

 虫の鳴声一つでも、欧米の人は左脳の論理で聞く為に、どうしても雑音でしか聞こえませんが、右脳で聞く日本人は違います。

 秋になると鈴虫やコオロギの鳴声を楽しみますし、夏の風鈴の音を聞くだけで涼しくなります。

 こんな事は欧米の人ではまったく考えられない事です。

 ですから芭蕉のしづかさや岩にしみ入る蝉の声の俳句も欧米ではなかなか理解できません。

 どうして蝉の声が岩にしみいるのかと論理的に考えてしまうのです。

 でも紫陽花はその程度ならまだましだと思います。

 何故ならこの事は、日本人はなに事もファジーで、欧米は論理的だという事に繋がりますが、これは考えてみたら大変な事です。

 今度米国で問題になっている大和銀行の事件も、起こってしまった事は仕方がない、預金者や銀行を倒産させなかったらまあいいかという大蔵省の人間と、何事も原因を追求していかないと気がすまない欧米の人では考え方が違います。

 紫陽花はそんな日本的なフアジーな考えを欧米の人に理解してくれという方が無理だと思います。

 考え方が根本から違うからです。

 しかし紫陽花はそれも次に話す事から比べたらまだましだと思います。

 というのも実はもっと恐ろしい現実が日本人にはあります。

 それは考え方が違うといったものではなく、生活していた環境が何十万年もまったく違うという事を意味するからです。

 それが日本人と欧米や世界の人とは腸の長さがまったく違うという事です。

 これは比率でいえば、日本人が8で、欧米の人は4になります。

 これだけ腸の長さが違う訳ですが、この事は欧米の人を昔から不思議がられていました。

 幕末の頃、オランダの医者シーボルト先生なんかも、日本人の腸の長さにびっくりしたという記録があるそうですが、この事は実は日本人の体形の特長である胴長、短足というものにつながります。

 欧米や世界の人に比べてそれだけ長い腸を持っているという事は、それを身体の中にしまう胴体も長くなければなりません。

 だから日本人は短足なんです。

 皆さんの中に、短足の事を気にしている人がいるかもしれませんが、日本人なら当り前なので気にする必用はないのです。

 では次に何故日本人はそういった長い腸を持つようになったかという事ですが、理由はほぼはっきりしています。

 日本の地形の為です。

 下の図、Aを見て頂きたいのですが、

 

 A

 

 

 

 

 

 

 

 日本列島は昔、大陸とつながっていました。

 それが50万年ぐらい前の氷河期の頃、大陸から放れて行ったのですが、その時にマンモスなんかを取る為に南下していた多くの民族が日本列島から閉じ込められるようになりました。

 日本海は海の流れが激しく、とても泳いで帰る事ができないのです。

 ここに世界史から見ても、珍しい現象がおきました。

 沢山の人達が、日本列島という山ばかりの土地に閉じ込められ、きわめて人工密度の高いなかで住むようになったのです。

 そしてそれらは彼らの生活を長い間に変える事になりました。

 というのもその当時から世界のすべての民族は狩猟民族でした。

 肉を中心に食べていたのです。

 が、それが日本列島に閉じ込められた民族はできないようになりました。

 最初はマンモスや鹿などを食べていたのですが、そんなものはすぐに食べ尽くしてしまいました。

 何しろ狭い土地に多くの人達がいるものですから、わずかの間に、マンモスなんかは1匹もいなくなったのです。

 さあ、これは大変な事になってしまいました。

 食べる餌である動物がいないのです。

 それで仕方がないので、日本列島に閉じ込められた人達は植物を食べるようになりました。

 狩猟民族から農耕民族に変るしか生きる道がなくなったのです。

 そしてそれは50万年から30万年という気が遠くなる年月を掛ける事によって、民族自身の体形さえ変える事になりました。

 植物は消化するまでに、肉に比べて、時間がもの凄くかかります。

 その分腸も他の民族に比べて極端に長くなったのです。

 ここにそれまでの人類とはまったく異質な日本民族が誕生しました。

 よくそれを日本人は農耕民族で、欧米人は狩猟民族だといいますが、ちょっと違います。

 日本人から見れば、すべての民族、韓国の人や中国の人を含めた東洋の人達も欧米と同じような狩猟民族です。

 日本人だけが真の意味で農耕民族になるのです。

 その証拠になるのが、その民族の食文化です。

 同じ米を食べている韓国や中国の人達にも、肉料理は盛んです。

 韓国では焼き肉はかかえませんし、中国なら酢豚があります。

 中国料理に肉が入っていないケースなんてほとんどありません。

 日本人だけが昔から肉を食べないのです。

 しかしそれぐらいならいいじゃないか。

 他の民族に比べて、腸が長かったり、肉を食べるぐらい異質でも何でもない。

 日本人もこの頃はどんどん肉を食べるようになっているので、もう少ししたら腸が短くなるなんていう人が出てくるかもしれないからです。

 でも問題はそんな単純ではありません。

 医学的に見て腸が何十万年も掛けて長くなったものは、何十万年も掛けないと短くなりませんし、もっと恐ろしい事はその時に身に付いた生活の慣習といったものは、決して変えられないという事です。

 それが日本人は村社会といわれているものになります。

 この事は今度詳しく書きたいと思いますが、例えば狩猟民族の世界では獲物を沢山取れる人がリーダーになりますが、農耕民族は違います。

 収穫は自然に影響されますし、日の当たる場所か、そうでないかでも影響されます。

 ですから村で一番収穫がある人がリーダーになる訳ではありません。

 それよりも村の人達とのコンセンサスが上手に取れる人がリーダーになります。

 このように欧米や世界の人と日本人とはまったく育った生活環境が違うのです。

 ですからよく欧米から日本人のリーダーは顔がみえない。

 日本の外交はいいたい事を、はっきりとはいわないといわれていますが、それも当り前です。

 村社会ではいいたい事をずけずけいうような人は、リーダーにはなれません。

 日本人は世界から見たら異質だから変れといわれても、考え方がもう何十万年も違いますから、今更日本人に変れという方が無理なんです。

 これが紫陽花達MG総合研究所の考えなんです。

 欧米の日本異質論、日本人はどうも変りもんだよ。

 自分達と同じ民族ではないよというのは当たっているのです。

 しかしではこの問題を、我々は世界から見たら異質な民族ですと宣言して終わるのかといったらそんなに世の中はあまくありません。

 皆さんも一緒だと思いますが、学校でも社会でも会社でも、なんか異質な人というのは、村はじきにされます。

 いじめにあったり、仲間にいれて貰えなくなるのです。

 今、日本は世界から、世界の民族からつまはじきにされる可能性があるのです。

 それがこの頃、再び欧米を中心にして広がり始めている日本異質論です。

 日本でいる皆さんは、なかなかこの事に気が付いていませんが、今、日本異質論は急速に世界に浸透しています。

 バブル経済以後の数々の金融疑惑。

 大和銀行の不祥事をなかなか公表せず、隠していた事で、欧米から日本人は何をするか、分からない民族だ。

 我々と同じルールでやらないずる賢い民族。

 異質だと思われているのです。

 でも紫陽花はこの事は非難されても仕方がないと思います。

 日本人が悪いのですから、非難されても仕方がありません。

 が、恐いのは、そういった日本の異質な面を利用して、わざと行為に日本を世界からのけ者にしようと考えている存在があるかもしれないという事です。

 それが実はこの頃、同盟国の日本でどんどんスパイ活動をしているという事で叩かれているCIAです。

 このCIAの動きは落合信彦の目覚めぬ羊たちという本を読めば詳しく書かれていますが、皆さんも記憶にあるかもしれませんが、2000年ジャパンという報告を見れば分かります。

 この2000年ジャパンというのは、CIAが日本がいかに異質かという事を調査して発表した報告書ですが、米国はこれをご丁寧にも世界にばらまいてくれました。

 それが何故分かったかという事ですが、これもご記憶にあるか、どうか分かりませんが、日本は黄色のちびだと発言してくれた、フランスの女性の元首相、クレッソン女氏のおかげです。

彼女がそう発言した時、フランスのマスコミに叩かれ、米国から貰った2000年ジャパンにちゃんと書いているではないかといったのです。

 同盟国の米国は裏では日本叩きにはいっている事が、この時世界は始めて公に知ったのです。

 しかも米国は、日本が異質だという事を世界の人に国民レベルで知らせる為に、いろんな動きをしています。

 日本で起こった証券疑惑、株の損失補填問題も最初にリークしたのはCIAではないかといわれていますし、リクルート事件もCIA説があります。

 今度の大和銀行の件でももっと早くにCIAは分かっていた事も考えられます。

 それらがすべて米国の陰謀で、日本は悪くない、はめられたというつもりは毛頭ありませんが、日本が悪いのですが、それを必用以上に世界に伝え、日本は我々と同じデモクラシーという価値観を持っている国ではないよ。

 株の損失補填問題やリクルート事件で分かるように、一部の財界や官僚、政治家が国を動かしている啓蒙国家だというイメージを植え付けて、日本をつぶそうとする勢力がいる可能性があるという事だけは、皆さんに知って欲しいのです。

 だって米国は同盟国の日本を叩こうと思っても簡単には叩けませんが、米国の国民や世界の人が日本は異質だと認めたら、その時米国政府は動けます。

 今、そんな可能性があるぐらい、日本異質論は広がっているのです。

 ではそういった日本異質論に対して、日本は今後どうやったらいいかという事ですが、MG総研では、世界から尊敬を受ける事だと考えています。

 ようは先生になったらいいのです。

 というのも今までの日本は、冷静に考えてみれば結局世界のセールスマンでした。

 物売りだったのです。

 でもこれは皆さんも自分のみじかで考えても分かるように尊敬はうけません。

 いくら素晴らしい製品を作っても駄目なんです。

 ですからそういった生き方ではなく、先生になって、情報社会に早く到達して、今までのいろんな日本の持っている製造技術などを、世界に教えてあげたらいいとMGは考えています。

 それなら日本も高い賃金に悩まされる事もありません。

 十分世界のどの国とも対決できますし、世界からも尊敬を受けます。

 物を売るのではなく、教えるといった職業は、皆さんの回りでも同じだと思いますが、尊敬されます。

 学校の先生、弁護士、医者、お花の先生、習字の先生。

 どの先生も物を売っていません。

 なのに尊敬されていますが、今後の日本の生きる道は、こういった世界から尊敬される先生になる事なんです。

 しかも先生になって尊敬を受けたら、異質な面も関係ありません。

 物を売って大金持ちになっても、お金を使わずにためてばっかりだったり、異質な面があったら、あいつは変わり者だから成功したんだ。

 ずるい事をしているんだと軽蔑な目で見られますが、先生として尊敬を受けたら違います。

 皆さんも一度や二度は、いった経験があると思いますが、「あの人は偉い、偉いと思っていたけど、やっぱり、偉い先生というのは、どこか変っているものだけど、あの人も変っているね」

「そういう所が我々と違うんだ」と反対にかえって納得して、ますます尊敬されてしまうのです。

 それが日本の今後の生きる道ですし、MGはその為に、アジアやアフリカなどの3A諸国を中心に動いています。

 皆さんもそういった我々の活動に興味を持って頂けたら幸せです。

 では、皆さん今後も合縁で。・・・・・

      平成7年11月12日

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