縁の花

(魂が成長する正直な心と心のネットワーク)

第97号

                              河内劇団

 さて縁の花10月号の中に入れた手紙の中で、紫陽花は第97号からしばらく本物の旅に出ますと書きました。

 4年前に趣旨説明から始めて、第1号から第96号までずっと走って来ましたが、ここで一端係わっている縁を整理して、白紙にして、今後100号、200号と書いていくエネルギーにしたいと、そう皆さんに説明したつもりです。

 しかしそれをもっと皆さんに分かり易くいえば、紫陽花がやろうとしている事は、ようは瞑想です。

 瞑想とは人それぞれで解釈は違うと思いますが、紫陽花の考えている瞑想はまず今、自分が係わっている思いをすべて吐き出し、何にもない状態にして、内なる心、自分の魂と一体になることだと解釈しています。

 その内なる心に、一体自分が何をする為に生まれてきたのか、自分の今の状態はどうなのか。

 そういった答えを聞いてみたらいいのです。

 そうすれば瞑想の時には答えは聞こえなくても、かならず自分の魂や天が答えてくれます。

 答えを知っている人との縁を作ってくれたり、そちらの方向に自然と導いてくれるのです。

 紫陽花がやろうとしている事はそういった事です。

 今からその瞑想を縁の花を通してやろうとしているのです。

 だから紫陽花がこれから河内先生の事で書くのも、今までのように河内先生との縁を深める為ではなく、逆に河内先生との縁を一端整理して、新たに築き直す為です。

 それには今、これを書きたいなあと思っているものは全部書いてしまわないと前に進めません。

 それを理解して、今から書く河内劇団を読んで頂けたら幸せですが、それを書く前に紫陽花が何故河内劇団を書く気になったのかを少し説明しておきます。

 そもそも紫陽花が河内劇団を書こうと思ったのは、第96号もののけ姫の追伸で書いた宇宙戦艦SINVIという劇をみてからです。

 その時宇宙戦艦ヤマトを上手に使えば、素人でも歌謡曲や赤とんぼなどの懐かしい歌や寸劇で、多くの人を感激させられるのかと目から鱗が落ちました。

 というのも真愛グループの人がこれだけ見事にできるのなら、朝丘奈奈と河内先生の長女の由佳さんという2名の歌手やいつも朝の済度の場に4人ぐらいで楽しい寸劇、通称中村劇団を持っている河内先生のグループにもできないわけがありません。

 河内先生のグループにも紙芝居をしたり、ギターを引いたりする人はいますし、由佳ちゃんは東京で劇団の勉強をして、清水の次郎長の役さえした経験があります。

 紫陽花はそういった河内先生のグループの人達のいい面を全部取り入れたら、毎月1回は全国のどこかでお呼びのかかる劇団になるのも夢じゃないかもしれないと閃いたのです。

 しかもそれが成功したら、とんでもないことになります。

 まず劇にすれば河内先生の教えも分かり易く多くの観客に一度に伝わりますし、毎回の済度の時に劇の練習を入れたら、済度全体が楽しくなります。

 その上にこの劇に感動して私達もやりたいという新しい人もどんどん増える事も考えられます。

 紫陽花はそれだけでも済度全体の流れがいい方向に向かうと思います。

 が、それよりももっとすごい事は朝丘奈奈と河内由佳という河内先生のグループ全体が抱えている二人の歌手、済度の光を世に出してあげる事も可能になります。

 河内先生のグループの人達が総力を結集して、一丁やってみるだけの価値は十分あると思うのです。

 ですから河内先生のグループの人達が、それをやろうという気になるか、ならないかは紫陽花には結果は分かりませんが、とりあえずイメージがわいているものを書く事にします。

 それを受け入れるか、受け入れないかは別として、本物の旅に出ようとしている紫陽花が、河内劇団を真剣に書く事で、河内先生のグループの人達に何か大きな事をしてあげようと思ったのです。

 だから皆さんもこんな劇団があったら自分はどう思うだろう。 

 河内先生のグループの人達なら、こんな劇なら自分もやってみたいか、やってみたくないか。

 河内先生との縁がない多くの「縁の花」の読者なら、こんな劇なら自分はみたいか、みたくないかで判断して下さい。

 どうか、よろしくお願いします。

 

大済度 第1幕(大霊界)

 河内劇団の記念すべき劇の一番、最初の題名は、大済度です。

 これを金沢で、約200名の人を集めてやりました。(仮定)

 講演会でなく、自分達も参加する劇を是非みに来て欲しいという事で集めたのです。

 又やる会場も普通の場所で、費用としては3千円という安いものです。

 決してカッコよくやろうではなく、あくまでも素人劇団として通したのです。

 だから劇が始まる前に、司会役の山田真知子はそこを上手に説明しました。

 自分達は決してプロではないけど、この劇の題名になっている済度というものを、この金沢で17年ちかくも、朝の4時20分からひっそりやっていた事を説明して、今からそんな私達が人類の為にやっている済度を劇を通してみて頂きますが、どうかこれを自分の魂で、自分もこの計画に係わっていたんだという事を思い出すつもりでみてくださいというと、この劇の幕を開けたのです。

 又幕が開いた始めの言葉は、河内先生のグループにとって一番大切な言葉「先生、有縁の死者霊を救わせてください」という言葉でした。

 これを河内先生のグループの人達全員が舞台に上がると、オーケストラの指揮者の指揮に合わせて大きな声でいいます。

 まるでその言葉を練習するかのように4、5回、「先生、有縁の死者霊を救わせて下さい」というと、いよいよ劇の本格的な始まりです。

 この劇の主役になる河内由佳(劇の経験者)さんが登場して、

「今、私達の霊界にいるものを含めて、宇宙全体に、私達と何かの縁ある霊、魂が、霊界に帰りたくても帰れなかったり、帰ってもいろんな未練を残して苦しんでいます。生まれていた時の執着、おいしいものを食べたかったとか、もっと子供を抱きしめたかった。自分の家や土地やお金を誰にも渡したくないという思いや、愛する人とセックスしたかったという思い、そんな思い、餓鬼霊やお金の因縁や色情因縁で宇宙全体どころか、霊界も一杯になり、もうすぐすべてが破壊されようとしているのです」と他の多くの人達にいいました。

 この言葉で観衆にも有縁の死者霊の存在を説明したのです。

 が、その後今度は、聴いている観衆がまるで有縁の死者霊かのように、観衆を指して、

「皆さんにはあのうめき声が聞こえませんか。皆さんはそんな有縁の死者霊達の代表として、生まれて、「先生有縁の死者霊を救わせて下さい」という言葉で、一緒に食べてあげたり、一緒に風呂に入ってあげる思いを届ける事で、仲間を救う事を志願したのでしょう。私達はもう何億年も前からその為の計画を考え、この言葉を考えたはずです。

なのにそんな私達が、肝心な済度の計画の配役を完全に決められないのです」と今度は強い口調で多くの人達にいいます。

 この済度の縁に付いているものがかっこいい存在ではない事を示すのです。

 そしてその後に、今回やっと済度をする為に生まれた星が決まったことをいい、それがテラ・地球だという事を発表します。

 後はその地球が宇宙や霊界からみたらどうみえるかを、日頃河内先生から教わっている事をいい、その後いよいよ大済度の配役を決めていきます。

 河内先生が話す中に、自分の側にいる平凡な人の役はみんなが直ぐにやりたがるのに、皇室の皇太子様と雅子様のような有名なカッコいい人の役を誰もなかなかやりたがらなかったという人の話がありますが、その話を再現します。

 まず由佳さんが「では今からなかなか皆さんがしたがらない肝心な皇室に生まれて来る人を決めたいと思います」といい、皇室の重要性の事をいいました。

 日本という国で生まれた霊は、太平洋戦争の戦死者の霊を含めて、2千年の歴史上、殆ど天皇家・皇室に頼るという事をいい、誰かが多くの有縁の死者霊に頼られる辛い役を引き受けてくれる人が現れる事を多くの人達にお願いするのです。

 だけど誰もが露骨に嫌がり、ここで観客の笑いを誘います。

 後二つだけ残された河内先生とは金沢で早くから縁はできるけど、全然裕福ではない少し貧しい人の役なら誰もがやりたがるのに、かっこいい有名人のような役は本当に誰もしたがらないからです。

 でもそんな難航した皇室の役もやっと二人の男女が相談しながら、手をあげて「私達が志願します」と名乗りをあげます。

 皇室で生まれたら、佛、地球では河内あきらという名前で生まれて来る先生とは、縁が持てても一番最後かもしれないけど私達が皆さんを信じてやります」といって、みんなから拍手を受けるのです。

 それで何となく観客がいい役だなあと思っている事が実は霊界からみたら、いい役ではない事を臭わせて、後、3、4の役を決めていきます。

 一人は臨死体験を経験して環境問題に目覚め、講演活動を通して、多くの人に環境問題の大切さを訴え、大きなネットワークを作りますが、それだけでは駄目だと感じた時に同じ仲間の人から有縁の死者霊の存在を教えられ、河内先生との縁を持つ事で地球をよくするには人類が環境をよくするには、そんな人類を狂わせている有縁の死者霊を救う事が大事だという事に気が付いて、真の意味で大活躍する人の役や(地球村の村人の皆さん御免なさい)、芸能人と活躍していながら霊界の存在に気が付いて、霊界の宣伝マンとして活躍しながらも河内先生との縁ができて、正しい霊界の事を映画やテレビ、講演活動などを通して伝える役の人などを決めていきます。

 この役を志願する人はいませんかという由佳ちゃんの言葉に、やっと名乗り出る人が出て、「貴方で大丈夫という人の声で」観客の爆笑を誘いながらも、他にも船井先生の役とか、ピートたけし役も決まっていったのです。

 こうして各自の役が決まっていきました。

 でもこの寸劇はまだまだ終わりません。

 最後にそれをみんなで確認する作業になり、河内先生の縁の計画が披露されました。

 初期の頃から河内先生の縁を持った人から、河内先生の奥さんやその子供、近所の人や同じ金沢に住んでいる人が、縁が古い順から自分がいつ生まれ、どのような経過で河内先生とつながり、どんな事をやり、誰との縁をつなげるかを発表します。(これは真実で全員参加です)

 すべての人が発表して一つの数珠のつながりのようにするのです。

 しかもその時、嵐まさみさんなら紙芝居、由佳ちゃんや朝丘奈奈さんなら、「私は歌を歌いたい、有縁の死者霊と歌います」と志願をいって、観客に得意の歌を歌います。

 それで歌の済度をするのです。

 又この時にできたらゲストに本物の先生も呼べたら最高です。

 川北さんが繋げた萩原先生や紫陽花の縁の福田純子大統領にも参加して頂く事をお願いして、ここでそれをちゃんと紹介します。

 特に福田純子大統領が参加してくれたのなら、「笑顔の大切さを伝える活動を通して、河内先生とつながり、笑顔で有縁の死者霊も救える事に気が付きました」というような感じで、素直に自分の感想をいって貰い、福田純子大統領の縁で次につながる人の代役を何人かたてて、その人達で「私達は地球で生まれてから、笑顔ちゃちゃちゃの踊りを多くの人に伝え、有縁の死者霊達と共踊ります」というと実際に観客の前で笑顔ちゃちゃちゃをするのです。

 これには練習が必要ですが、紫陽花は純子大統領ならきっと協力してくれると思います。

 こういった事で観客を巻き込んで、数珠のリレーが終わったら、最後に「これは1995年頃日本で流行る歌を我々の済度の歌に変えた歌ですといって、みんなで朝の済度の時に歌うシェイクの歌を歌うのです。

 ここで第1幕の大霊界の寸劇を終えて、15分の休憩に入る訳です。

 これが紫陽花のイメージです。

 

 

第2幕 (有縁の死者霊)

 さて、2幕目は河内先生の生い立ちの説明から始まります。

 生まれた時に母親が口の中に太陽が入る夢をみられ、生まれる直前に再び夢の中で「男子誕生、この子は四界を守る・・・・」という言葉を聞いた事から始まり、本人が生まれる前より、衆生を救いたいという願いをもって生まれて来た事や、その事を生を受けた後も覚えていた事。

 又早くも5才の頃から仏縁にふれ、33才からは多くの魂を救いたいとの長年の願いから、本格的にこの活動を始めた事。

 それをナレーションで誰かが観客にも分かるように上手にいうのです。

 しかもその時に河内先生と縁あった人が舞台に上がって、その時の河内先生がどういった事をしていたとか、どういった人だったかを説明したら面白いと思います。

 例えば森下さんなら河内先生は学生だった頃は、ほんとうに学校でも評判のかわいい青年で、実際にみにいって確かめたとか、河内先生は金沢で河内電気という電器屋を行なっていましたが、この時にも済度を一日に4回もやっていた事などを、実際にしていた人に証言して貰うのです。

 紫陽花はそうしたら、劇にしまりができて面白いと思いますし、いろんな人が参加できていいと思います。

 そしてそれを卵辰山で朝の済度を4時20分からやっている事や8月から9月に海の済度をやっているつい最近の事まで、何人かの人の証言としていい、いよいよ話を現在に戻します。

 寸劇2、有縁の死者霊の始まりです。

 これはある病院で死んで有縁の死者霊になった人の話です。

 本当に簡単な舞台セットの病院で、痛い、痛いといいながら、家族に見守れながら死んだ所から劇は始まるのです。

 というのも人間は死んだら魂になりますが、この劇でも一人の中村という男性が(中村座の座長)死んで肉体から魂が離れるのです。

 しかし最初は中村も自分が死んだ事さえ気がつきません。

 ずっと痛がっていた意識の状態で苦しんでいたのです。

 でもそんな中村を、中村を霊界に導く役の守護霊のある女性が、とんとんと背中を叩くと「もう死んでますよ。死んでますよ」と教えます。

 中村はそれでやっと自分が死んだ事に気が付きます。

 痛みはなく、家族が死んでいる自分の姿をみて、自分が死んだ事が分かったのです。

 それで中村は冷静になると、自分に死んだ事を教えてくれた守護霊の女性に「ところであなたはだれですか」と尋ね「あなたを指導していた守護霊です」と答えられると、「丹波さんのいう話は本当だったんだ」と納得したようにいいました。

 中村は丹波哲郎の本を読んでいたのです。

 だからその後、中村は霊界に帰ろうとします。

「早く霊界に連れてって下さい。私は死んだ事がわかりましたから」といい、守護霊の女性が「何か心残りがないですか」と尋ねられた時にも、「ありません」と元気でいうと霊界に帰ろうとするのです。

 が、そんな中村は守護霊の女性の案内で霊界に帰ろうとしましたが、なにかを思いついたように止まると、「ちょっと待って下さい。一つ心残りがあります。本当にしょうもない事ですが、水を一杯飲ませて下さい。何しろ病人だったので水を飲ませて貰えなかったのです」といいます。

 中村はその程度なら叶えて貰えると思ったのです。

 だけどそれを守護霊の女性に断られてしまいます。

 魂になったら水を飲む事はできないと教えられるのです。

 さあ、それで中村はパニックです。

 最初はそうですかと、納得して霊界に帰ろうとしますが、やっぱり水を飲まないと帰らないといいだしたり、そういえば腹一杯おいしいものを食べたいとか、いろんな欲望も出てきたのか、守護霊の女性を困らせてしまうのです。

 この時中村は丹波哲郎の霊界の本には書いてなかった有縁の死者霊に自分がなった事を知ったのです。

 しかも中村はそんな有縁の死者霊が、自分だけでなく、殆どの人や生物が死んだらそういった存在になる事を知ります。

 まだ霊界に帰らないとすねている中村の前から、守護霊の女性が諦めて姿を消した後、生前生きていた時に、自分に付いていた有縁の死者霊がたくさん出て来たからです。

 魚の仮面や蚊の仮面を付けた人、槍を持った癌細胞の仮面をかぶった人やただの人間など、8人ぐらい出てきたのです。

 だけど中村は最初は、それが一体何なのか分かりませんでした。

 おそるおそる「あなたは誰ですか」と尋ね、始めて1年前に食べられた魚とか、三日前に食べられた卵だという事を知ります。

 何故なら魚や卵の仮面を付けた人が「願いをもって食べてくれなかった。殺されて悲しかったのに」と怨みをいい、中村を責めたからです。

 その上中村はそんな事を知らなかった。丹波哲郎の本にも書いていなかった。「頂きます」といって食べていたといういい訳をしても「まずいと思って食べていた」「人間の為に犠牲になったのに感謝もされなかった」「私も人間に生まれたいと思っているのに、その願いを掛けてくれなかった」といって許してくれません。

 それで中村は始めて食べ物をどのように食べたらいいかを知りました。

 天が何故食物連鎖のシステムを作ったのかを理解したのです。

 又、中村は蚊やゴキブリなどの人間が平気で殺していたものにも大きな願いがあった事を知ります。

 蚊やゴキブリも抗議しに来て、殺した事の詫びをいった中村に、そうじゃない。次の生物に生まれ変われるので殺してくれた事には感謝している。

 でもその時に今度は人間に変わりなよという願いをどうして掛けてくれなかったのかと、抗議され中村は絶句してしまったのです。

 しかし中村がもっとびっくりしたのは、癌細胞の仮面を付けた槍を持っていた何人かの人の話を、聞かされた時です。

 その癌細胞達は、中村の体内にいる普通の細胞だったのが、中村の生き方に付いていけずに反乱したもので、中村はそれが原因で自分が死んだ事を知りました。

 人間が病気になるのは、人間が大将で、細胞が部下で、こんな大将では付いていけないと反乱する事が大きな原因だという事を悟ったのです。

 だけどそれよりも中村が一番びっくりしたのは、その後の何の仮面も付けていない人々の話を聞かされた時です。

 その人々は今の中村と同じように、この世界においしいものを食べたかったとか、もっと遊びたかったという未練を持って、霊界に帰りたくても帰れない人達で、「貴方なら私の気持ちを分かって、思いを実現させて霊界に帰らせてくれると信じていたのに」といわれてしまいます。

 そんなたくさんの有縁の死者霊に責められ、死んでしまった中村には今更どうする事もできず、頭を抱えてしまうのです。

 けれどそんな中村に守護霊の女性は救いの方法を教えてくれます。

 再び現れ、「私はどうしたらいいのでしょう」と助けを求める中村に、「貴方も誰かに付いて、救って貰いなさい」といいます。

 中村がなるほどと思って、「それで誰に付いたらいいのでしょうか」と尋ねると「私に付いて来なさい。今、あなた達を救う事のできる唯一の、グループの人達の所に連れていってあげます」といって、中村や他の多くの有縁の死者霊を連れていってしまうのです。

 こうして中村も有縁の死者霊になって寸劇2、有縁の死者霊は終わります。

 後は再び由佳さんや朝丘奈奈さんに登場して貰って、有縁の死者霊の為に歌って貰ったり、他の人の得意な特技を披露して、第2幕を終えるのです。

 

   

第3幕 (祭り済度)

 第3幕は有縁の死者霊になった中村が、守護霊に連れられて、自分に付いて来ている8人の有縁の死者霊と共に、誰に付こうかと考える所で始まります。

 ちょうど目の前を3人の人間、一人は金持ちの紳士、一人は普通の40歳ぐらいの女性、もう一人の人は70歳ぐらいのおばあさんが通り過ぎようとしており、中村は最初、当然のように紳士に付こうとします。

 どうせなら自分が今まで味わえなかったリッチな気分を味わおうとしたのです。

 でもそれは守護霊の女性にやめなさいといわれて止められてしまいます。

 それで中村は普通の女性に付こうとします。

 しかしそれも止めなさいといわれ、最後のみすぼらしいおばあさんに付くように指導を受けます。

 中村がその事で疑問をいうと、「なんて恐ろしい事をいうのですか、この人はこの地上で唯一あなた達を救う済度の仕事をしている素晴らしい人達の一員なんです。

私達も心から尊敬している人なんです」といわれてびっくりです。

 この世の価値観とあの世の価値観が全然違う事が分かったのです。

 又、そのおばあさんに付いてすぐに中村にも守護霊のいう意味が分かりました。

 おばあさんは「先生、有縁の死者霊を救わせて下さい」と小さくいいながらつねに歩いており、もの凄く暖かい波動を感じる。

 目にはみえていなくても、おばあさんは有縁の死者霊の存在を信じており、中村にもそれが理解できたのです。

 ですから中村も喜んで付いていき、やがてある祭りの現場に付きます。

 河内先生のグループが祭りに参加しており、おばあさんもそれに参加したのです。

 そしてそこで中村は祭りの済度に参加します。

 そこにはおばあさんのように済度を理解している人が何人も参加しており、有縁の死者霊もたくさんいました。

 そこで河内先生が太鼓を打っており、中村はそこで始めて河内先生をみました。

 黄金に輝いており、眩しくてみえなかったのです。

 でも何か暖かいものを感じて、中村はこの河内という人がただものではない事は分かりました。

 自分を救ってくれる存在だと確信したのです。

 さあ、済度が始まったのはその時です。

 祭りの踊りをする時に、河内先生のグループの人達は、「有縁の死者霊を救わせて下さい」といって、祭りの踊りを始めます。

 中村も付いているおばあさんの後ろで一緒に踊り、やっと済度の意味が分かります。

 おばあさんの息づかいなども感じ、踊っているという実感が伝わってくるのです。

 しかも由佳さんや朝丘奈奈さんや、他の人も歌を歌い(歌の済度)、中村もそれを多くの有縁の死者霊と一緒に歌って楽しみます。

 その中で満足した有縁の死者霊が「先生、有縁の死者霊を救わせて下さい」という言葉で河内先生の元で飛んでいって救われていきます。

 中村の背景の「有縁の死者霊」も何人か救われていったのです。

 しかも祭りの途中で、河内先生のグループの人はみんなでうどんを食べ始め、中村も救われました。

 おばあさんはうどんを食べる時も、背景の有縁の死者霊を意識して一緒に食べようねと声を掛けてくれたり、うどんに対して早く人間になりなよといって食べてくれます。

 中村にはそのおばあさんの波動が伝わり、うどんを食べたり、水を飲む事もできました。

 たったそれだけで中村は救われた気がしたのです。

 だからその後に再び守護霊の女性が現れた時、中村はすっきりとした表情になっていました。

「もう心残りはないですか」という言葉に、「ありがとうございました。お腹が一杯です」

「霊界に帰りますね」「ええ、帰ります」と中村は素直にいえたのです。

 と同時に中村は、自分を救ってくれたおばあさんに心から感謝しました。

 このおばあさんのやっている仕事が、本当はこの世で一番の仕事ではないかとさえ思ったのです。

 だけどそれをおばあさんに伝える方法はありません。

 本当にありがとうございました。と心から拝むと何度もいい、何となくそれが伝わったのか、おばあさんがにっこりすると、安心して中村も河内先生の元に飛んでいって、霊界に帰っていったのです。

      おわり

 

 さてどうでした。

 紫陽花の考えた河内先生の教えを劇にしたものはこれで終わりですが、皆さんの感想はどうですか。

 面白かったですか、それとも面白くないですか。

 それは分かりませんが、もしよかったら是非感想を聞かせて下さい。

 では皆さん合縁で。・・・・・

平成9年11月10日

 

            

          
           縁の花 トップページに戻る


           縁の花村トップページに戻る

 

 読者の皆さんにご報告

   追伸

2007年7月7日、七夕の日、まったく意識していなかったのですが、縁の花のHPを見たある人と、大阪で初めてお会いする事になりました。
昔、菊がやっていた済度のご縁の人です。
その人と、空海さんが、嵯峨天皇から賜った、世界遺産でもある、京都の東寺に行きました。
ここで空海さんは、多くの弟子と共に、密教をしていて、東寺は、真言密教の根本道場となっていたのです。

しかもそこでは、偶然にも、夜から、環境問題に関わる大きな世界的な行事をするということで、忙しくしていました。
何と、世界で見れば、20億人が参加した行事です。
これも、何か大きな意味がある気がします。

また、その後、久しぶりに、京都の河内先生の講演会に参加して、河内晢先生のお話聞きました。
河内先生のご縁は、21世紀になってから活動はしていませんが、情報は得ていました。
相変わらずお元気でした。

でも、河内晢先生も、7月1日が誕生日なので、もう60歳、還暦になります。
いよいよ河内先生の活動も最後の仕上がりになるそうです。
菊自身、それが成就するのか、しないのかは分かりませんが、以前、追伸として書いた文章は、消すことにします。
ご迷惑をおかけした済度の仲間には、申し訳ないと思います。

しかも驚くことに、その追伸の最後に、「2007年頃、河内晢先生が、本当の阿弥陀如来だと、紫陽花自身が思えたら、その時には、紹介したいと思います。」と書いています。
正直言えば、河内先生が、本当の阿弥陀如来だと思えたのと聞かれたら、思えていませんと答えますが、菊自身、2007年頃、済度のご縁を、再び、紹介すると書いていたこと、忘れていました。
京都の講演会で、済度の仲間に、お会いして、その事を言われて、驚きです。

自分でも、まったく無意識に、2007年と書いたのかもしれません。
菊の魂が、そう望んでいたことなのかな。
確か、2005年と書いて、まだ、その時期になっていないので、2007年にした記憶がありますが、2007年7月7日に、再び、済度のご縁についたことは、何か、天の大いなる意志、河内先生の願いを感じました。

ということで、昔書いていた追伸の文章は消すことにしました。
河内先生の済度のご縁に関心ある人は、菊にメール下さい。
済度を今も、実践している人をご紹介したいと思います。

  2007年7月9日