五月二十六日(木) 発信 nO四七 石黒大圓

Eメール ishiguro@a1.heysay.net

いつもありがとうございます。拉致被害者の家族が帰ってきました。 よかったです。 しかしこの馬鹿げた処置策についてはまた書きます。    

 

前回の続きです。 メス猫の佐知子は3日後には元気になり二人で走り回っている。 しっぽをぴんと立て凛々しく誇らしげに歩いている。 さすが妻の名に恥じない、やさしくたくましい子だ。 のろけも入っていますが、ほっとしました。

そしていつものように、それこそ猫なで声で「おなか、なでなでして!」とあおむけになり、ねだってくる。 首筋や腹をかいてやるとカマキリのように腕をまげ、背伸びして足をピーンと伸ばして恍惚状態。 

まるで反戦平和猫のごとくに相手を完全に信用しきって完全無防備非武装、甘えの極み。 二人の面倒をみるのにも手間がいる。 私も面倒を見てもらってもいるのだけれど。 

一ヶ月に一度、妹たちが来て大掃除などをしてくれます。 「男やもめにゃウジがわく」 私も猫たちも助かります。 今月来てくれた時に、以前わが社に勤めてくれていた人々の、あの人もこの人も亡くなっていると聞かされました。 

五十〜六十台で死ぬ人が多くなった。 ガンで亡くなる人が三人に一人の時代だ。 それで以下は亡くなった人そして遺族への追悼の詩です。 

 

  (三年ほど前に柳田邦夫さん講演会のとき、初めてこの詩を聞きました。 肩を震わせて泣いた。 柳田さんは子息を亡くされ医療評論家として活躍されています。 書店に並んで評判です)

 

『千の風』  作者不詳

「私の墓石の前にたって 

涙を流さないで下さい。

私はそこにはいません。

 眠ってなんかいません。

私は千の風になって 吹きぬけています。

私はダイアモンドのように

       雪の上で輝いています。

私は陽の光になって 

熟した穀物にふりそそいでいます。

秋にはやさしい雨になります。

 

朝の静けさのなかで あなたが目覚めるとき

私はすばやい流れとなって 駆けあがり

鳥たちを 空でくるくる舞わせています。

夜は星になり 私は、そっと光っています。

 

どうか、その墓石の前で 泣かないでください。

私はそこにはいません。 

私は死んではいないのです」

 

 

(次の詩は親バカかもしれませんが、幽霊になってでも帰って来てほしい。 再び抱きしめたい。 どの遺族にとっても偽らざる気持ちです)  

 

長男敏之の小学校一年のときの作文

『くにくんにあいたいなあ』

「おかあさん、ぼくくにくんにあいたいなあ。

スペースシャトルにのって

くにくんにあえるかもしれないなあ。  

くにくんのいるところどこだろう。

お月さまとお星さまがしたにみえるだろうな。

くにくんがいつもお日さまを

おして、あげるのかな。

くにくんたちはいつもなにをたべているのかな。

くにくんは、お空に、

おともだちがいっぱいいるのかな。

くにくんのすんでるところは 、

なにもかもくもかな。

くもからおちて、きたら、

くにくんにだきついて二どとにがさないよ」

      いのちの風 縁の花支縁サイト

      縁の花 トップページに戻る

      縁の花村 トップページに戻る