八月二十日(金) 発信 nO七〇 石黒大圓

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いつもありがとうございます。 盆休みも終わりました。 墓参りに行ったら赤トンボが飛んでいました。 もう秋の風情です。 お盆の前後に虫歯の古傷が痛んでいたのに、急ぐ用事が多くて歯医者に行けなかったのです。 「今治水」を塗って、痛みでしんどいのを我慢して、やっと一昨日行ってみたら虫歯の大穴が開いていた。 

虫歯如きでは命にはかかわらないと思っていても、体の不調を放っておくと命にかかわることもある。 次男は歯痛と不調が心配で病院へ連れて行き、なんともないと言う医者に、妻が無理やり血液検査をさせたら即入院。 急性リンパ性中枢神経白血病。 治療困難なタイプのものだった。 病院に入ったとたんに足腰が立たなくなってしまった。 危機一髪だった。 しかしそれからの九ヶ月も危機と不安の連続で地獄を見続けました。 昨日は彼の十六回目の祥月命日。 後年、妻も我慢のすえに末期近くになっていました。

次男と妻の「生と死」をみつめてこのままこの体験を無駄にはできなかった。 二人から流れてくる「いのち」のエネルギーをもらっていた。 そして考えれば考えるほど「いのち」についての現在の人々の考えがおかしいと思えてきた。 

生老病死の「苦」に苦しむ人々の「いのち」。 路上で亡くなる多くの「いのち」。 子供たちの輝いていない「いのち」。 そしてもう打ち捨てられてしまったかのような英霊の「いのち」。 数千年も続く日本の「いのち」の流れ。 自分の中にも流れ続けるその祖先と祖国の「いのち」。

他人事ではないこれらの「いのち」に目を向けてほしい。 自分とはどこかでつながっているこれらの「いのち」に慈しみの目を向けてほしい。 「いのちと出会う会」やさまざまな活動ができるのも亡き妻子からの「いのち」の流れのなかに身を置いているからです。

歴史の問題が続きましたが、日本の「いのち」の流れを知ってほしかったからです。 私たちはけっして過去の歴史とは無関係ではないのです。過去の先人のおかげで今この時代を平穏に生かさせてもらっているのです。 いまイラク人が抱える様なさまざまな問題に苦悩しなくてよいのも、我々の先祖がすでにそのような苦しみを克服してきてくれたからです。 私たちに代わって苦しみに耐えてきてくれたからです。 けっして忘れてはならない先祖への恩義。 その無条件に与えられ恵みに報わねばならないと思うのです。 

北朝鮮に拉致された方々のおかげで日本人は両眼の目で世界を見ることが出来るようになった。 拉致された方々やその家族の長い苦しみの涙があったればこそ日本人は正気に戻れた。 その恩は計り知れない。 

日露戦争という日本にとっては植民地になるかどうかという危機。 その勝利で日本は世界中の有色民族から今にいたるも絶大な信頼を得た。 日本人であることを世界中で誇れるようにしてくれた先祖の活躍と多くの流された血。 ありがたくその遺産と尊い「いのち」を受け取り、祖父に負けないような立派な国造りをすることが、私たちにとってその恩に報いることとなる。

 

FAXの方にはビッグイシュー第11(表紙人物はケビン・コスナー)のなかのビッグイシュー販売員・豊村光男さんの記事をお送りしました。 「山あり谷ありの人生だけど、今まで見えなかったものが見えたような気がする」がタイトルです。 

大阪での販売実績を買われて東京での新規開拓を買って出た豊村さん。 新しい路上での販売場所を開拓すると新人の販売員に販売のテクニックを教えて売り場を渡していく。 いろんな人生を歩んできて最後は少々ヤンチャが過ぎて、女性問題でヤクザに追いかけられてホームレスに転落。

現在は都内のグループホームで販売員仲間6人と共同生活している。 妻子はいるが親父(自分)は死んだことになっている。 今の目標は1つずつ地道に開拓してビッグイシューで日本制覇すること。 最初街頭に立ったときは全くダメだった。 声も出なかったし、恥ずかしいし、売れないし。   

しかし1時間ほどして最初に買ってくれた若い女性の客が言ってくれた「頑張ってください。 あなたが思っているほど世間は冷たくないですよ」。 「その一言に救われた。 もうその頃はゴミ袋を漁る一歩手前だったから・・。 彼女の顔は今も忘れることができない」。 そう言って豊村さんは炎天下の中ビッグイシューを売り始めた。 

 

以前に上記のような情報を添付で送りましたが、ウィルス・チェックが入って開けられないとか、開けるのに時間がかかると言われて断念しました。 その後ワードでこのような情報を送れるようになったのですが、今度は容量が大きなものは開けるのに手間と時間がいると言われました。

 そのため今回からまず後ほど添付でお送りして、添付が開けられないが、内容を見たいと申し出られた方には、再度ワードでお送りすることにしました。 どうぞご遠慮なくお申し出ください。


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