いのちの風 bU57―その2 

石黒大圓(だいえん)

 

 

【今回のテーマ】 

「いのちの風」の発信目的/国の「いのち」/一人の「いのち」を超える「大いなるいのち」

 

 

(その1からのつづき)

 

 

【いのち超える 大いなるいのち 見えてくる】

 

 

以下は「いのちと出会う会」や私の講演で配っている「いのちと出会う会」の趣旨説明です。 ここにも「国のいのち」を書いています。 このなかの『私たち一人の「いのち」を超える「大いなるいのち」への目覚め』は「日本のいのち」をも念頭に入れています。

 

 

「いのちと出会う会」について 代表世話人 石黒大圓

 

『妻子の死に直面し「2人の人生は何だったのか」「2人の苦しみは何か意味があったのか」「次の世で2人は元気に暮らしているのか」などの問いがかけめぐりました。 

 

 

第1回の「いのちと出会う会」に来ていただいた南吉一先生と、幸いにも平成11年にご縁ができました。 南先生は枚方で「在宅ホスピスあおぞら」を主宰され、「終末期患者の在宅ケア」の支援を開業医としてされていました。 

 

そして「あおぞら」の事務所で「終末期医療」などの勉強会を谷壮吉先生たちとされておられ、私も参加したのがすべての始まりでした。

 

 

在宅ホスピスあおぞら 

http://aozora_hospice.rakurakuhp.net/

 

南吉一先生 

http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%9C%A8%E5%AE%85%E3%83%9B%E3%82%B9%E3%83%94%E3%82%B9%E3%81%82%E3%81%8A%E3%81%9E%E3%82%89+%E5%8D%97%E5%90%89%E4%B8%80&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt

 

大阪生と死を考える会 谷壮吉先生

http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%A4%A7%E9%98%AA%E7%94%9F%E3%81%A8%E6%AD%BB%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E4%BC%9A+%E8%B0%B7%E5%A3%AE%E5%90%89&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt

 

 

 

ある時に南先生から「石黒君、大阪でもこのような勉強会をしてはどうか」と問いかけがあり、既にご縁があった應典院の秋田住職さんに相談しました。 秋田さんもそのような会を作りたいと思っておられて意気投合しました。 

 

「いのちと出会う会」の命名は秋田住職でした。 当初は「生と死を考える会・天王寺支部」のような内容にするつもりでした。 

 

 

昔は死を語ることはタブーでした。 しかしE・キューブラ・ロスの著書「死の瞬間」が出版され、「生と死を考える会」のアルフォンス・デーケン教授の「死の準備教育」などによって、死を語ることが市民権を得ました。 

 

もう死について考えない、縁起が悪いという時代ではありません。 人は死に向き合った時に真に自分の人生の意味や生きがいについて振り返り見るのではないでしょうか。 

 

 

E・キューブラ・ロスの著書「死の瞬間」

http://search.yahoo.co.jp/search?p=%EF%BC%A5%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%81%AE%E8%91%97%E6%9B%B8%E3%80%8C%E6%AD%BB%E3%81%AE%E7%9E%AC%E9%96%93%E3%80%8D&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt

 

アルフォンス・デーケン教授の「死の準備教育」

http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%B3%E6%95%99%E6%8E%88%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%AD%BB%E3%81%AE%E6%BA%96%E5%82%99%E6%95%99%E8%82%B2%E3%80%8D&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt

 

 

                               

現在では死は病院死が圧倒的になってしまい、日常生活で大事な死を見る機会が隠されています。 今回のJR事故を見ても、人生いつ何が起こるかわかりません。 

 

まさかの時の人生での危機管理の心構えとして死を考えることは、自分の人生観や死生観を築く上で大事だと考えます。 愛しい人の死と向き合うことで自分自身と向き合うことになるのです。 

 

 

この趣旨で平成12年に「いのちと出会う会」は始まり最初は、医療や生と死の問題が多かったのですが、この会を通して釜が崎や野宿者支援に関わりだしてから幅が広くなってきました。 そして国内外で社会活動をされている方々もお招きしました。 

 

この会で皆と本来の「生老病死に関わるいのち」について考えました。 また今このように日本国民として恵まれた生活をさせてもらっているのは、過去の日本の祖先のおかげと思い「日本のいのち」へも関心がわきました。 

 

またこの恵まれた生活は自然の恵みの中で生かさせていただいていることから「自然のいのち」にも感謝する姿勢となりました。 

 

 

日本は世界の中で孤立して生きることはできません。 世界の運命は日本の運命でもあります。 恵まれている日本と恵まれることの薄い国々やそこに住む子供たちの運命。 その「世界のいのち」にも深い一体感を感じます。 

 

私たちが生かされている陰には多くの「いのち」があります。 私たち一人の「いのち」を超える「大いなるいのち」への目覚めが大事ではないかと考え始めました。

 

 

今まで「いのちと出会う会」で話された112名の話題提供者の方々の「いのち」。 その話の中で語られた多くの「いのち」の姿。 そしてそれらを聴かせていただいた参加者という多くの「いのち」。 

 

様々な「いのち」の交響曲が「いのちと出会う会」の中で奏でられてきました。 これからもこの響きを日本中の人々に伝えていきたいと思っています。

 

 

またここで死の準備教育や死生観といったものを学ぶうちに、私はますます自分の存在の意味を考えるようになりました。 

 

「妻子を失ったことの意味するものとは?」「私は誰?」「私はどこから来てどこへ行くのか?」「なぜ今ここに生きているのか?」「今この時代、この国に生きている意味は何か?」・・。 

 

そのような問題意識を日本国民の多くが心に持ち行動すれば、この国をすばらしい国に再建できると思い始めました。

   

  

妻が亡くなる5日前の日記に震える手で「元気になったら、お世話になった方々に恩返しをしていくんだ!」とあります。 私の活動は妻の代わりに世間に恩返しするものです。 

そして2人が後ろから押してくれていたおかげで、ここに到れたと感じ、心から妻子に感謝する次第です。』    

                             (つづく)

 

 

應典院 いのちと出会う会

http://www.outenin.com/modules/contents/index.php?cat_id=24

 

 

 

                    (完)

 

 

【リンクのホームページ】

 

 

● インターネットサイトのmixiに「大圓(だいえん)」として参加

http://mixi.jp/show_profile.pl?id=783617&from=navi 

 

・チェルノブイリ原発事故を経験してもウクライナは15基の原発稼働中

・関西は大停電でこれからお先真っ暗の様相か?

・ブータンは北朝鮮と同じ人権弾圧国家

 

● 「いのちの風」石黒通信「縁の花」支縁サイト

http://www.geocities.jp/ennohana/en20isiguroyosihiko.htm

 

 

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石黒大圓

メールアドレス gytkm947@ybb.ne.jp