いのちの風 bU60―その1
平成24年6月8日(金)発信
石黒大圓(だいえん)
【今回のテーマ】
寛仁親王ご薨去/皇族への不敬な言葉使い/NHK「平清盛」/ひうらさんの思い出
いつもありがとうございます。 寛仁(ともひと)親王殿下がご薨去(こうきょ)されました。 謹んで哀悼の意を表します。
国旗は祝祭日の「ハレの日」に掲げるものですので、殿下のご薨去の報に接し、どうしたものかとスタッフと協議しまして、結局は今月17日も「日の丸行進」は開催といたします。
ただしそのために色々お知恵を拝借して、ネット上でも調べて、今月の行進では黒い布を使って喪に服す形を採らせていただきます。 「旗の竿頭の国旗金玉を黒布で覆い、その下に旗の横の長さに等しい黒布を結びつけて旗を掲揚する」 長い黒布は先頭だけとします。
国旗玉用の黒布は主催者側で準備いたします。 そして華美となる動物着ぐるみや風船は自粛いたします。 また「哀悼の意を表します」の言葉もコールのなかに入れさせていただきます。
なお今回から参加者のうち数人の方に集会で演説していただくことにしますので、集会時間を40分間として10分延長して、出発は13時40分といたします。
ご了承ください。
寛仁親王殿下のお名前に関して、NHKは「殿下」ではなく「さま」と用いた上、「ご逝去」と報じました。 マスコミの報道の在り方は読売と産経が「ご逝去」。 他は一律「ご」なしの「逝去」だけです。 本来「殿下」を用いるべきなのに「さま」と漢字でさえない。
これはいつものように皇室の尊厳をおとしめようとするマスコミの陰謀としか思えません。
朝日新聞は天皇皇后両陛下を「天皇ご夫妻」と表現しました。 沖縄に巣くう左翼メディアは昭和天皇陛下「御崩御」のおり、「死亡」と書いたらしい。 皇族の場合、「薨去」と表記するのが古来よりのしきたりです。 またマスコミは皇族に対して敬語を使わないのが当然と思っているようです。
左翼用語や皇室への不敬が日本のマスコミでは闊歩しています。
NHK大河ドラマ「平清盛」が不評です。 それもそうでしょう。 黒田俊雄という左翼学者の意見にそって作られた「王家」中心のドラマだからです。 一般になじみのない「王家」という言葉を導入して、汚い画面の上に、主人公・清盛と皇室(「王家」)との戦いが大きなテーマになっている。
まるでマルクス主義の階級闘争史観となっていて、ドラマ全体に皇室に対する悪意がみなぎってます。
故・黒田俊雄氏は日本中世史専門の大谷大学教授。 彼の天皇観は「戦後の良心的歴史学者による天皇の神性否定などだけでは、天皇制を操作してきた権力の「詐術」を断ち切ることはできない、などと『しんぶん赤旗』で主張しています。
昭和天皇の戦争責任論を主張し、民主勢力の力をゆるめると押さえ込んでいた国王としての側面が頭をもたげてくるので注意しないといけない、(昭和天皇を指して)「かのご老人」などと発言している。
中世史の学者でも、いろいろな学説上の理由で「王家」という言葉を使わない人はたくさんいます。 平成になってから黒田氏など一部の学者が言い出したもので学会でも「王家」は定着していない。 中世史以外の古代史とか近世史では「王家」という言葉は使わない。
定説でもない学説にそってドラマをつくるNHKの意図は何か?
NHKは「王家」という言葉を使うことによって、大河ドラマを見る人の意識や思想を操作することができる、というつもりでいるのでしょう。 当時「王家」という言葉が使われていたかどうかなんてことはただの口実であって、「王家」と【呼びつける】ことで、皇室をおとしめる【戦略】です。
以前に南木倶楽部全国メーリングリストにおいて「原発問題」で反原発派の竹田恒泰氏と私が盛んに論争していた時に「竹田宮恒泰氏」と書いたら、竹田氏が訂正を求められました。このような事情があったと今わかりました。
また寛仁親王殿下は「女系天皇反対」を皇族のなかでも珍しく発言されています。 憲法上の制約もあり、天皇および皇族が女系天皇の是非について自らの意見を公にする機会は限られている。 しかし殿下は、私的な見解と前置きした上で、女系天皇についての見解を表明され、女系天皇に明確に反対し、旧皇族の皇籍復帰などを求められている。
「寛仁親王」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%9B%E4%BB%81%E8%A6%AA%E7%8E%8B
(その2へつづく)