デジタル社会はこう変わる!
2011年7月24日、アナログテレビは終わり、地デジに移行します。
このこと自体は大部分の人は知っています。
しかし、これを機会に本格的な情報社会に移行し、従来の工業社会は終焉し、すべての人や企業がその影響を受け、大きな時代変化が起こることはあまり理解されていないようです。その時代変化は「明治維新に勝るとも劣らない」と位置付けて対応することが重要です。(物つくりが終わるわけではなく、工業社会の制度システムがすべてなくなるというわけではありません)
142年前、産業革命によって徳川時代(農耕社会)が終焉し、工業社会に変わりました。(明治維新)
徳川時代の制度(鎖国・通貨・階級・藩・参勤交代等々)は、明治維新によって消滅し、大きな社会変化が起きました。(徳川時代は1603年から1868年まで265年間続きました)
徳川時代が崩壊し、時代が変わって142年、近代工業社会は生成発展しましたが、既に工業社会は崩壊し始めており、デジタル時代の到来で情報社会に移行します。
工業社会はエゴを何よりも大切にし、自分(自社)の利益のため、平気で秩序や環境破壊を行ってきました。
しかし、いつまでもこのような考え方でいたら情報社会に対応することは困難です。
工業社会と情報社会は考え方も、制度システムも、収益構造も、大きく変化します。これまでの常識は通りにくくなでしょう。
工業社会と情報社会の変化は次のようになると思います。
工業社会(1870~1990年までの120年間)
自分が最も大事(我の時代)である。
我、競争、物、金銭。(損得)
自然を征服しても許される。
苦労して修業して生成発展する。
閉鎖的発想(特許・秘密・係争)自分の物は自分の物、人の物も自分の物。
「地の利」中心の時代。
量的拡大の時代。(自然破壊)
金銭、物(形)見える世界。
三次元で次元が低い。
生産と販売系列を握り、資本提携により系列化し、組織化する。(財閥)
収益構造が見えるので競争相手を見たうえでも追いつき追い越しが可能である。
個人の収益構造は小さい(6桁)。
収益構造構築に企業規模、業種、経験、年齢、性別、学歴が関係する。
収益構造の基本は経営資源(人・物・金)の大きさに比例する。
収益構造を構築しても競争相手から追い付き追い越されるので止まることができない。
収益構造は個人と大企業では競争にならない。(大企業のほうがはるかに大きい)
収益は活動をやめたら直ちに切れる。(サラリーマンは退職で切れ、店舗は閉店で売り上げが止まり、生産者は生産中止で収入が止まる)
収益構造構築に多額の資金が必要である。(財閥・大企業・大資本)
移行期(1990~2015年までの25年間は混乱期)
今までの常識が通りにくくなる。
産業革命で起業した企業が倒産や企業合併で消えていく。(銀行・証券・保険)
栄枯盛衰が目立つようになる。(企業規模が大きくても倒産する。商店街がシャッター通りになる)
情報社会(2015年以降デジタル時代)
全体の世の中が最も大事(心の時代)である。
全体、互助、心、本物。(善悪)
自然を大切にいたわり生かす。(自然破壊は許されない)
楽しくわくわくして生成発展する。
開放的発想(公開・福祉・奉仕奔走)自分より他人が優先である。
「天の利」中心の時代。
質的充実の時代。(心の時代)
精神・心(無形)見えない世界。
四次元以上で次元が高い。
インターネットを活用しネットワークシステムによって心のネットワークを構築する。(智閥)
収益構造は見えない(構想力)出来上がって機能し始めたら追いつけない。(先行逃げ切り)
個人の収益構造が大きい。(7桁~8桁)
収益構造構築に企業規模、業種、経験、年齢、性別、学歴は一切関係しない。
収益構造の基本は構想力とデジタル通信ネットワークを握ること。
いったん収益構造を構築したら自然に収益が拡大する。(先行逃げ切りで追い付き追い越せない)
個人とか、大企業とか、企業規模や業種に関係がない。(個人と大企業が対等に競争できる)
収益は切れない。(収益構造を構築すればオートマチックに収益が発生。農耕型収益構造)
収益構造構築に多額の資金は不要。(草の根市民の協力による)