時代が変わる!(村長著書 ザ・智閥 連載20回目)

日本はなぜ植民地にならなかったか?

理由は大きく分けて二つあります。

一つは活動家(志士)がいたということです。

明治維新前夜、黒船が来たことにびっくりして立ち上がった若者がいました。

土佐藩の坂本龍馬です。彼は当時18歳でした。龍馬が通っていた千葉道場で知り合った中岡慎太郎らと一緒に何かをしなければならないと思ったのです。

 

そんな折、攘夷にかぶれた幕臣がいました。その幕臣を切り殺さなければならないと機をうかがっていたところ、ミイラとりがミイラになって、逆に“君たちのような若者が目覚めて、時代が大きく変わることをみんなに伝えなければならないのだ”と説得され、それによって坂本龍馬は志士となり活躍することになったのです。

 

明治維新は何も坂本龍馬が一人でやったのではありませんが、当時の古い封建体制を倒すためには薩長連合がなくてはならなかったはずです。この薩長連合がやれたのも、早く産業革命を成し遂げなくてはならないという熱い思いが、龍馬という一人の若者にあったからにほかなりません。

 

要するに1853年、黒船が来たとき、坂本竜馬と同じように熱い思いを持った多くの志士たちがいました。多くといっても歴史に名をとどめたのは70名余りにしか過ぎないのです。

 

長州藩の松下村塾で学んだ高杉晋作も志士の一人です。

高杉晋作は毛利貞弘(長州藩主)の小姓となって出府(しゅっぷ)し、長州藩を代表して朝議を攘夷に決定させることに尽力しました。この頃は純然たる尊皇攘夷論者でしたが、藩命によって1862年幕府の船に便乗してヨーロッパに行く途中上海に上陸し、当時イギリスの植民地であった上海の様子を見るに及んで、攘夷より倒幕へと彼の思想は変わっていきました。

 

1863年長州藩が下関海峡を通過する外国船を砲撃し、藩を挙げて対外戦におよぶと晋作は身分、職業、家格にかかわらず、奇兵隊を組織し、翌64年、四国連合艦隊(イギリス、フランス、オランダ、アメリカ)の来襲には、敗戦に狼狽する藩庁に代わって、連合艦隊との和議に当たりました。

 

第一回の長州征伐で上層保守派が幕府に屈するのを見て、藩内戦を起こして藩の権力を握り、第二回征長の役には奇兵隊を率いて幕府軍と戦い勝利を収めましたが、その後病没します。奇兵隊が後の日本陸軍の基礎になります。

 

岩崎弥太郎(三菱財閥の創始者)1867年、後藤象二郎や坂本龍馬が組織した海援隊の留守役となり、翌68年の鳥羽伏見の戦いのときは大坂に移って土佐商会に入り、土佐藩の兵站部(へいたんぶ=後方にあって軍需品の補給、修理、連絡の確保などに任ずる機関)を引き受けます。

 

1871年、廃藩置県(明治4)の直前、土佐商会の経営を任され、廃藩に際して岩崎の私的企業となり73年に三菱商会と改称します。弥太郎は運も良かったが、何よりも時代の変化を読み取り、常に時流に乗って対応した点を見習うべきでしょう。

 

このほか、島津藩主島津斉彬(しまずなりあきら)佐賀藩主鍋島閑叟(なべしまかんそう)らは、藩独自で工業化を推進していったし、吉田松陰の松下村塾からは多くの志士たちを輩出しています。

 

明治維新前夜、日本の植民地化を恐れ、活動家となったその多くは若者でした。その若者たちが志士となって燃えた結果、日本は見事に農耕社会から工業社会へ転換し、産業革命に成功することができました。今の日本にとってもこのような志士が必要です。

 

ここでいう現代の志士とはどんな人たちをいうのでしょうか?

それは先ず、急速な勢いで時代が変わり、その変化はこれまでのような変化とは異なり、明治維新に匹敵するとも劣らないほどの、未だ誰も経験したことのない変化であることを知るとともに、アメリカの対日経済戦略によって、わが国は外資系企業から経済侵略を受け、植民地化が進んでいる事実を知り、国のため、国民のため、経済侵略の防衛のために活動する草の根市民のことを現代の志士といいます。

 

今わが国にとってはまさに国難、非常時なのです。

吉田松陰の教育方針である「飛耳長目」にのっとり、この国難を救うべく平成の志士(活動家)になっていただきたいと思います。

 

近代工業社会は崩壊し、工業社会で発達した経済システムはその役割を終了し、21世紀のはじめにはパワーシフト(権力、覇権の移行)が起こり、工業社会の財閥に変わって、情報社会では新しく「智閥」(心と心のネットワーク)が誕生するという事実を確信することです。もしそうであるなら、情報社会はメロウソサエティ(高度情報円熟理想社会)でなければなりません。

 

歴史に学び、グラスルーツ・デモクラシー(草の根市民による民主的運動)の精神によって一日も早く、インターネット通信局を全国に設置し、DDN構想を実現するため汗を流すことが必要です。

 

外資系企業の経済侵略による植民地化を防衛するため、企業としても、また、個人としても工業社会に取り残されないようにしなければなりません。時代の変化についていけなかったら国家も、企業も、個人も没落することを知っていただきたいと思います。(つづく)


ザ智閥 時代は変わる 完結しました

原先生が、1999530日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、

若干の修正加筆をして連載していたザ智閥 時代は変わる

200932255号「何か良いビジネスはないか!」で完結しました

皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし

原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います

 

また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事はこれで終わりですが

原先生の智閥 造りの活動は、今、本格的に始まっています

しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが

もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています

2011724日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって

本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが

その準備に向けても、着々と動いています

もうすぐ、すごいことが始まりますよ

 

しかも、時代が、10年前に、原先生が

予測していたように、動いていることは

皆さんも、記事を読めば分ると思います

もう残された時間は少ないです

2009年には、もう縁とチャンスもないと思います


しかし、残念ながら、ホームページでは

皆さんに、これ以上はお知らせできません

伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです

 

 

だから、是非、皆さんの中で何かを感じたら、ぜひ、私までご連絡下さい

2009年の原先生の活動をご説明したいと思います

本当に大切なことです。よろしくお願いします

岩谷正

ennohanakikusakaeru@ybb.ne.jp



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