時代が変わる！（村長著書
ザ・智閥
連載24回目）
好評につき「なんでんかんでん村」より引き続き連載します。
ニュー・リテーラーの三大条件
次にニュー・リテーラーとしての三つの条件をあげています。
その一つは、小売業としての最終到達系ノウハウを保持していること。
分かりやすく言えば、もっとお客様をひきつけるノウハウとか、お客様に近づくノウハウということになります。
その二は、コンピューター利用による「顧客別情報管理システム」を保有していること。現在、小売業ではＰＯＳ端末の導入が一つの流行となっています。
私はＰＯＳ端末機導入の必要性は、誰よりも理解しているし、それは今後の小売業経営の決め手になると思いますが、現在、大半の小売業が導入したり、導入の計画をしているＰＯＳシステム（販売時点情報管理システム）については、大いなる無駄と思えて仕方がありません。
理由は、顧客別情報というか、顧客のパーソナル情報が全くといっていいほど取れないシステムだからといっておきます。
ＰＯＳシステムは、パーソナル情報、商品情報、時間情報、金銭情報の四つがインプットされて、はじめて小売業に利用価値が出てくると思われます。
この点を現在の小売業者はまだ理解していません。
今後の小売業界は、不特定客をいかに特定化するかがポイントであり「物を最終消費者に売る」という一つの土俵の上で、不特定客対象の商法と、特定客対象の商法が争った場合、前者の惨敗は明らかなのに、それが見えない小売業者がまだ多いのです。
心ある小売業経営者は、この重要性に気づいているし、着々と準備中であるということも付言しておきます。
その三は、やはりコンピューター利用により「顧客別全面的個別対応システム」を保有していること。
これからの消費者は、ショッピングだけでなく、サービスを与えてくれる小売業を求めるだろうと思われます。
それは、もはや小売業ではないかも分かりません。
小売業自体が客の要求に合わせて、競争下で生き残るために、個人個人の客に、全面的に対応できるように変わっていくことも間違いありません。
今はそれが可能な時代だからです。
以上の三大条件を満たすためには「全国ネット」でなければなりません。
顧客の特定化、固定化が進むでしょう。
不特定客相手では、確実性はないし、計画性も持てないし、非効率、不安全きわまりないことになります。
更に、メーカーとおろし問屋が、これらのニュー・リテーラーのもとに組織化、グループ化されるでしょう。
このように考えると、メーカーのダイレクト・マーケティングはむなしいし、重要でもないのに不当に高くなった土地に店舗を作り、店売りばかりを考えている小売業もむなしい努力をしているように見えてくる。と船井先生は指摘していますが、この本は1986年（昭和61年）7月に刊行されているので、書かれた時点から見れば10数年後にはこうなるという予言です。
21世紀まであとわずかですが、マルチメディアや情報スーパー・ハイウェイ構想などがマスコミを賑わせている現在、府内先生の予言は確実に的中しているといってよいと思います。（つづく）
ザ智閥 時代は変わる 完結しました
原先生が、1999年5月30日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、
若干の修正加筆をして連載していた、ザ智閥 時代は変わる
2009年3月22日、第55号「何か良いビジネスはないか！」で完結しました
皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし
原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います
また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事は、これで終わりですが
原先生の智閥
造りの活動は、今、本格的に始まっています
しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが
もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています
2011年7月24日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって
本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが
その準備に向けても、着々と動いています
もうすぐ、すごいことが始まりますよ
しかも、時代が、10年前に、原先生が
予測していたように、動いていることは
皆さんも、記事を読めば分ると思います
もう残された時間は少ないです
2009年には、もう縁とチャンスもないと思います
しかし、残念ながら、ホームページでは
皆さんに、これ以上はお知らせできません
伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです
だから、是非、皆さんの中で
2009年の原先生の活動をご説明したいと思います
本当に大切なことです。よろしくお願いします
岩谷正
人が生まれた時に、持っている性格や運勢が分かります。
これは、はっきり言って、すごいです。
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