時代が変わる!(原裕一郎著書 ザ・智閥 連載32回目)

ニューリテーラーは生まれたか?

船井幸雄先生は今世紀中にニューリテーラーの出現を予言されましたが、予言通り出現しているでしょうか?

多少時期は先に延びますが、2005年〜2010年ころにはその答えが出ていると思います。

 

ニューリテーラーは21世紀の巨大収益構造を持ちます。

今そこに向けて大部分の人が気付かないところでとんでもない構想が動いています。それは工業社会の常識では考えられないことです。したがって、構想を聞いても素直には受け入れにくいことかもしれません。

 

マルチメディア時代とか、情報ハイウェイとか、デジタル社会とか、マスコミは盛んに情報を伝えていますが、これらによって時代が変わることが予感されても、どのように対処すればよいのか具体的なことはどこも教えてくれません

 

情報社会はビジネスが戦略化されますし、シェアーの拡大を図り、企業の生き残りをかけて、業界の壁を越え、これまで考えられなかった、とんでもないビジネス形態が出現することは間違いありません。

 

経営資源が工業社会のように「ヒト、モノ、カネ」ではありませんし,情報社会では時代の変化を先見先知で先読みし、すごい構想力によって戦略を立て、構想を実現したものが次の時代の覇者となります。

 

構想力も、戦略もそれ自体は目に見えません。工業社会体質への影響や結果が出て、初めてだれにでも分かります。

その影響が自社の経営にとって死活問題となった時、個人でもその影響を受けていると感じた時、それを公開することになるでしょう。

しかし、その時はすでに手遅れです。

 

情報社会(デジタル時代)は工業社会(資本主義時代)で発達した系列取引や、代理店システム、物流システム、問屋制度、配送システム、店舗販売など、すべてとはいかないまでも大部分が破壊されます。

 

なぜ、破壊されるのか?

それは次世代CPUと呼ばれる中央演算システム、コヒーレント通信と呼ばれる光通信システム、単なるテレビの領域を超えたハイビジョン・デジタルテレビ、半導体技術に関わるダウンサイジング、高性能ロボット、仮想現実と呼ばれるバーチャル・リアリティ技術、多機能端末パソコン、液晶ディスプレイ、インターネット通信、デジタル通信による双方向通信システム、特に次世代携帯電話の出現など、これらの最先端技術の恩恵で高度情報社会が到来します。それは時間の問題です。

 

 

松下幸之助氏の企業戦略に学ぶ

朝鮮戦争1950年〜1953年)が勃発したことによって、我が国の産業界は特需を謳歌しました。家電業界もテレビ、洗濯機、冷蔵庫といった三種の神器の製造販売に力を入れていました。

当時テレビで業界をリードしていたのはシャープやサンヨーでした。コロムビア、ビクターといった音響メーカーもテレビの生産に力を入れていた時代です。

 

現在、松下電器産業(ナショナル)は家電業界トップの地位を築いていますが、まだ、当時は他社にリードを許していました。そのとき、松下電器産業の創業者松下幸之助氏は、密かに業界のトップを狙うための戦略を立てていたのです。

 

テレビのような家電商品は、普及台数が100万台を超えると爆発的に売れ出すと言われています。たとえば、100万台の普及をするまでに5年の歳月を要したとすると、普及台数が100万台を超えてからは、100万台を販売するのに1年もかからないで販売できるというわけです。

 

松下幸之助氏はこれを企業戦略に利用しました。競争他社がテレビの販売に努力しているとき、松下幸之助氏は全国津々浦々に販売店「全国ナショナル店会」の組織に全力を挙げていました。

 

販売店の設置数は、都市の規模や地理的条件、人口、民力度などを加味して、一定の地域に多からず少なからず、適正な数の販売店だけを組織していったのです。あまり多くては販売店としての妙味はがありませんし、余り少なくては松下電器産業自体としての販売力を発揮することもできません。

 

ただ、販売店の組織化だけをしたわけではありません。販売店教育に力を入れました。今まではメーカーが販売店教育をするのはごく当たり前のことですが、当時としては、まだメーカーが販売店教育をすること自体極めて珍しいことであったのです。

 

そして同時並行的に、それも家電メーカーとしては初めてのテレビ大量生産方式の工場を大阪府茨木市に建設を進めていました。ようやくテレビの普及台数が100万台を超えた昭和32年ころ、松下電器産業はテレビの大量生産を開始します。

 

この日のために全国に販売店を組織し、販売店教育をしてきた松下幸之助氏は、満を持して待機していた「全国ナショナル店会」にテレビの販売を号令します。その結果、たちまちのうちに松下電器産業は家電業界トップに躍り出て、松下幸之助氏は経営の神様としての名声を獲得、世界にその名をとどろかせたのでした。

 

まさに松下幸之助氏の企業戦略の凄さということができますが、これも冷静に時代の流れを読み、その時が来るのに照準を合わせた戦略ということができると思います。

もし、昭和20年の後半、同業他者のテレビが売れているからと言って、他社と同じように目先の販売実績ばかりに気を取られて、現場で頑張る(戦術)だけでは一挙にトップに躍り出ることはできなかったのではないかと思われます。

 

また、販売店を組織化する時、効率がいいからと言って、単に大都市ばかりに販売店を設けるのではなく、全国津々浦々に至る小都市まで販売店を組織化したことも評価されます。

 

さらに、何よりも販売店教育を徹底して行ったことは「儲け」という枠を超えた「心のネットワークつくり」ができたということで、テレビの販売開始が同業他社に後れをとったとはいえ、一挙に短期間に追い付き、追い越したことに大いに貢献したのではないでしょうか

ザ智閥 時代は変わる 完結しました

原先生が、1999530日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、

若干の修正加筆をして連載していたザ智閥 時代は変わる

200932255号「何か良いビジネスはないか!」で完結しました

皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし

原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います

 

また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事はこれで終わりですが

原先生の智閥 造りの活動は、今、本格的に始まっています

しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが

もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています

2011724日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって

本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが

その準備に向けても、着々と動いています

もうすぐ、すごいことが始まりますよ

 

しかも、時代が、10年前に、原先生が

予測していたように、動いていることは

皆さんも、記事を読めば分ると思います

もう残された時間は少ないです

2009年には、もう縁とチャンスもないと思います


しかし、残念ながら、ホームページでは

皆さんに、これ以上はお知らせできません

伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです

 

 

だから、是非、皆さんの中で何かを感じたら、ぜひ、私までご連絡下さい

2009年の原先生の活動をご説明したいと思います

本当に大切なことです。よろしくお願いします

岩谷正

ennohanakikusakaeru@ybb.ne.jp


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