時代が変わる!(原裕一郎著書 ザ・智閥 連載35回目)

狩猟民族と農耕民族

欧米人は狩猟民族です。

狩猟民族は常に武器で獲物を獲ることを考えます。

狙った獲物は射殺するのが原則です。

 

獲物を捕獲するのにわな(ごまかし・たくらみ)を仕掛けます。

彼らの戦略は「だまし」が基本です。

魚を釣る場合、釣り針に餌をつけてだまします。撒き餌をして獲物を寄せようとします。これがネットワークビジネスの原点です。

落とし穴を作ることもあります。

捕獲用の檻を仕掛け、獲物が餌に食いついたとたんに檻の扉が閉まって生け捕りにします。

 

獲った獲物に餌を与えることは自分たちにとって都合がいい場合にしかしません。せっかく獲った獲物はすぐに安全な場所に持ち帰るのが習性です。

そうしないと強敵から獲物を狙われて奪われるからです。

猛禽類(もうきんるい)の強い動物たちはうまい部分を悠々と食べ、食べ残されたものを弱い動物たちが食べるのです。

 

日本人以外の多くの民族(東洋人すべてが必ずしも農耕民族ではない)は、狩猟民族だということを忘れてはなりません。

 

それに比べて日本人は農耕民族です。

農耕民族は周囲の環境に順応しながら自然を大切にし、自然に親しみ、そして祈りをささげながら稔りを待ちます。

 

田植えや稲刈りでお互いが争うことはありません。隣の田んぼが稲刈りしているからといって鎌を担いで田んぼまで走っていくようなことはしません。

お互いに助け合い共同作業をします。収穫物は神に供えて感謝し、神輿(みこし)を担いで祝い、収穫物を囲んで一杯飲むのです。これが居酒屋の原点です。

実に平和な争いを好まない民族、これが日本人の本質、微笑ましく美しい姿、素晴らしいじゃありませんか!

 

産業革命によって欧米思想が持ち込まれ、欧米人の真似をして狩猟民族ごっこをしているわけです。一部の心の貧しい経営者が経営戦略として悪用し、消費者をごまかし、不当利益を上げようとする風潮は日本人として誠に恥ずかしいことではありませんか!

 

競争社会は農耕民族の日本人にはなじめません。争いごとは長続きしません。

欧米人は勤めが終わればまっすぐ家に帰るマイホーム型は狩猟民族的習性です。

それに比べて仕事が終わって居酒屋で一杯みんなと飲みながら楽しく時を過ごす「五時から男型」は典型的な農耕民族の習性です。

 

企業の給与システムにしても年功に大きなウェイトを置くし、業績よりむしろ協調性を重視して昇進の基礎にするのは農耕民族だからなのです。

今日では農機具のおかげで村びとみんなが助け合って共同作業をすることは少なくなりましたが、一昔前まで田植えにしても、稲刈りにしても村びとみんながお互いに助け合って共同作業をしたものです。

そして農作業が終わり“皆さんお疲れさん”ということでいろりを囲んで一杯飲みながら楽しく語らうことになるのです。

 

農耕民族の作業は、みんなと共同でやるのですから競う必要はありません。

狩猟民族は違います。獲物を見つけたからといって、みんな誘って仲良く一緒に獲りに行こうなんてことはしません。

みんなに獲物の居場所を知られないように、だれよりも早く走って行って、狙った獲物を逃がさないように、また、獲物を他人に奪われないように一人占めしようとします。

 

わな(ごまかし)をかけるのは日常茶飯事。このようにアメリカと日本の政治やビジネスを見てみると、現実に起こっていることがよく見えるでしょう。

 

聖徳太子の「和を以って尊しとす」は農耕民族である日本人の根幹を教えています。したがって、農耕民族は協調、協力、親切、和を基本とした社会生活や企業活動を追求する極めて平和な、穏やかな善良を好む国民なのです。

 

ですので、同じコンピューターを使用するにあたっても、農耕民族の心が自然に出てきます。競争相手を叩き潰すためにコンピューターを武器として使うという発想は持てません。ただひたすら、事務合理化や、省力化、効率アップ、サービス向上、品質管理、安全などの目的に使用する道具だということを当然だと考えてしまうのです。

 

このような日本人の国民性(農耕民族的精神)が世界的にも第一級の優れた商品をつくり出し、顧客に対してきめ細かいサービスを提供することができる基礎を作ったのです。

 

農耕民族的資質が日本人を経済大国に発展させた原動力になったものと考えられます。

このように考えると、いかに日本人の精神が高いかが分かります。次元が高いのです。すなわち、情報社会にふさわしい国民性だということができます。

 

日本人(農耕民族)でありながら、欧米人(狩猟民族)が考えた報酬システムに心を奪われてしまうのはいかがなものでしょうか?

まだ、多くの日本人がネットワークビジネスになじめないというのもなんとなく分かる気がします。

ザ智閥 時代は変わる 完結しました

原先生が、1999530日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、

若干の修正加筆をして連載していたザ智閥 時代は変わる

200932255号「何か良いビジネスはないか!」で完結しました

皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし

原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います

 

また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事はこれで終わりですが

原先生の智閥 造りの活動は、今、本格的に始まっています

しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが

もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています

2011724日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって

本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが

その準備に向けても、着々と動いています

もうすぐ、すごいことが始まりますよ

 

しかも、時代が、10年前に、原先生が

予測していたように、動いていることは

皆さんも、記事を読めば分ると思います

もう残された時間は少ないです

2009年には、もう縁とチャンスもないと思います


しかし、残念ながら、ホームページでは

皆さんに、これ以上はお知らせできません

伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです

 

 

だから、是非、皆さんの中で何かを感じたら、ぜひ、私までご連絡下さい

2009年の原先生の活動をご説明したいと思います

本当に大切なことです。よろしくお願いします

岩谷正

ennohanakikusakaeru@ybb.ne.jp

人が生まれた時に、持っている性格や運勢が分かります。
これは、はっきり言って、すごいです。
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