時代が変わる！（原裕一郎著書 ザ･智閥 連載50回目）
工業社会の収益構造の特徴
工業社会ではサラリーマンは、勤務先を退職すれば何がしかの退職金をもらって、それ以後はそこから収入が発生することはありません。当たり前のことです。
小売店が店を畳んでしまったら売り上げがなくなり収入が入りません。
メーカーが物を製造しなくなったらもちろん収入は発生しません。
タクシーの運転手さんはお客様を乗せて走ることで収益を得ています。
したがって、運転をやめたら途端に収入はゼロになります。
セールスマンは物を販売することで収入を得ています。モノが売れなかったり、売ることをやめたら収入は発生しません。
これらのことは格別意識しなかったことでしょうが、きわめて当たり前のことです。
企業であっても販売会社なら販売を上げ続けなくては収益が入りません。
売り上げが低下し、経費が上回って赤字が続けば倒産します。
このように工業社会の収益構造は、継続しなければ収益が入らないようにできています。
工業社会は産業革命によって誕生しました。
大量に物を造って販売し、利益を蓄積し、さらに産業資本を大きくしていくということが工業社会の経営の原点です。
ただ単に物を造っただけでは仕方がありません。生産したものは商品として販売し、利益を上げなくてはなりません。そのために自己企業の都合がいいように販売組織や販売システムをつくり、企業にとって意のままに動くよう資本系列で囲い込みをしながら巨大なグループをつくるのです。これの巨大化したものが「財閥」というわけです。「財閥」は工業社会の産物であり象徴なのです。
したがって、産業資本であるカネは限りなく集めなければなりません。
もうこれで十分ということがないわけです。
しかも、カネはカネを生み、カネあるところにどんどん集まります。
それとは反対に収益構造のないところにカネは集まりません。
また、機関投資家（銀行、保険会社、証券会社など）は、カネを巧みに運用し、デリバティブ（金融派生商品）によってカネを生み出す仕組みを駆使しています。このような金融経済は実体経済とは乖離（かいり）したシステムであり、ハイリスク・ハイリターンです。ひとたび間違うと大きな破たんにつながり、実体経済を脅かすもので世界大恐慌を引き起こし、遂には資本主義社会を崩壊させる原因となります。
工業社会においては「人・物・金」が経営の三大資源といわれます。
これらは形があるので見えます。見えるから分かりやすいのです。
競争相手が新製品を出したとしても、形が見えるためすぐに競争してが似たようなものを造ります。そして価格競争という形になります。
このような場合、どうしても大企業に中小企業は負けてしまいます。
工業社会で覇権を握るためにはどうしても大資本にならざるを得ません。
工業社会はそのような仕組みの中でつくられてきたからです。
それに比べて情報社会は全く異質の世界です。
だからこそ、情報社会に早く乗り換えなければならないのです。
100年に一度あるかなしかのチャンスです。
あなたも是非情報社会の「智閥」の一人として覇者になっていただきたいと思います。
情報社会の収益構造は工業社会のそれとは違います。
情報社会の収益構造は通信ネットワークが主流になることを分かっていただきたいと思います。（つづく）
ザ智閥 時代は変わる 完結しました
原先生が、1999年5月30日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、
若干の修正加筆をして連載していた、ザ智閥 時代は変わる
2009年3月22日、第55号「何か良いビジネスはないか！」で完結しました
皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし
原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います
また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事は、これで終わりですが
原先生の智閥
造りの活動は、今、本格的に始まっています
しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが
もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています
2011年7月24日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって
本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが
その準備に向けても、着々と動いています
もうすぐ、すごいことが始まりますよ
しかも、時代が、10年前に、原先生が
予測していたように、動いていることは
皆さんも、記事を読めば分ると思います
もう残された時間は少ないです
2009年には、もう縁とチャンスもないと思います
しかし、残念ながら、ホームページでは
皆さんに、これ以上はお知らせできません
伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです
だから、是非、皆さんの中で
2009年の原先生の活動をご説明したいと思います
本当に大切なことです。よろしくお願いします
岩谷正
人が生まれた時に、持っている性格や運勢が分かります。
これは、はっきり言って、すごいです。
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