時代が変わる!(村長著書 ザ・智閥 連載8回目)

生成発展する社会

世の中は激変しつつありますが、非常に早いスピードで変化していることは分かっていても、一体、今後どのように変わっていくのか? というと意外に分かっている人は少ないようです。

 

船井幸雄先生は、著書「これから10年本物の発見」に次のように書いています。

時代は日々成長発展しています。50年前より現在のほうがはるかに良くなっています。50年後は今よりきっと良くなっているはずです。

 

良くなるといってもまっすぐ直線的に良くなるのではなく、昼と夜が、あるいは春夏秋冬を繰り返すように、状況を様々に変化させながら良くなっていきます。人間社会で言えば平常時と非常時を繰り返しながら良くなっていきます。

 

平常時には世の中は大きく変化しません。人々が平和に暮らし文化が発達します。そのような時代が続くとやがて非常時がきます。非常時というのは世の中の変わり目で、世の中が大きく動きます。

 

戦争や天変地異や画期的な技術革新などが起きて人間社会は大きく変動します。こういうことを繰り返しながら人間は進歩し、世の中は少しづつ良いほうへと進んできたのです。

 

ここで一つ問題なのは人間はエゴの強い存在であるということです。

“エゴ”はいつまでたっても特定の人にしか役に立ちません。“正義”の反対です。正義は公共の利益に役立ちます。自分の事を狭い視野で見ると結局は自分を滅ぼしてしまいます。自分さえ良ければよいという考えを反省しなくてはなりません。

 

危機的状況にある日本、私的利益より公共の利益を日本全体が考える必要があるのではないでしょうか。

人間は知恵はありますが、我執(がしゅう)を持っています。我執とは自分中心主義のことです。そこに欲がからむとつまらないことをやります。

 

金銭欲、所有欲、権力欲、名誉欲、こんなもののとりこになって、せっかく築いた前の時代や、それよりも良い今の世の中を、潰す方向へと持っていってしまうこともあります。これまでの人間の歴史は、この繰り返しだったと思えます。

 

過去、地球文明は何回も発達してはひっくり返ってきました。あるところまで来ると、必ずひっくり返してもとの木阿弥(もくあみ)になる何かが出てくるのです。その最大の原因は「人間のエゴ」でしょうが、世の中が日々生成発展するのに、なぜそういったことが過去に何回も起きてきたのでしょうか?

 

そこまで来ている大変革

今の世の中を見ますと、どうやら「近代資本主義」、「工業社会」が近々崩壊することは間違いありません。それと同じことが自由主義経済の中でも起こりそうです。

 

1990年2月にバブルが崩壊して9年(この著書は1999年に執筆しました)になります。

政府は次々と不況対策を打ち出しますが、景気は回復しません。ほとんど恐慌状態です。深刻です。ここ当分景気の回復はしないと考えておくべきでしょう。一体どうなってしまったのでしょうか?

 

船井幸雄先生は「今は非常時前期、大変革点到着直前」と言っています。

多分10年くらいの間に、とんでもない大変革が来るのではないでしょうか。

次に来るのが「本物の時代」(高度情報社会)と言うのが船井先生の考え方です。

 

平常時と非常時

日本における「平常時」の代表は江戸時代で「非常時」の代表は戦国時代です。

明治維新のころが非常時で、大正時代が平常時です。昭和時代は恐慌のあった昭和のはじめから戦後の混乱期が終わるまでが非常時で、それ以後、昭和30年代の初めから昭和の終わりころまでが平常時といえます。このように平常時と非常時を繰り返してきたわけです。

 

平常時になると世の中の構造はほとんど変化しません。

平和と安定は誰もが望みますから、そういう時代の人たちは大きな変化を嫌います。

親のあとを子が次ぐといったことが多くなります。国会議員も二世議員や三世議員が増えて60パーセントを越えています。その理由はずっと永い間、平常時だったからです。

 

選ぶ国民の側にも非常時の認識に欠けているから、ついつい平常時の感覚で選んでしまうのではないでしょうか。政治も企業経営も、平常時では二世や三世で十分やっていくことができますが、非常時に対応することは非常に難しいと言えます。思い切った大変革は不向きなのです。

 

そのように見てみると、バブル崩壊後の日本経済を再建することは、今の政府や国会議員には到底無理だと予測できます。このうえは、みずから時代変革に積極的に対応する以外に手はないのではないでしょうか。

 

政治や経済など、社会構造上で変わったことをしてはいけないのが平常時で、それゆえ平常時は文化が発達します。女性が強くなり、ファッションがはやり、グルメブームになり、エロ・グロ・ナンセンスがはやり、退廃的ムードが蔓延します。

 

これからは、人間が生きていく基本条件で見ますと、どうでもいいことが興味の対象となり、うわさ話などが人々の話題の中心になります。芸能人の結婚問題や不倫騒動など、他人にとってはどうでもいいことなんですが、そういう話題が週刊誌やテレビを賑わすのです。

 

しかし、そういった風潮が文化の花を開かせます。世界の歴史を見ればこのことは明白です。

これが非常時になりますと、文化は絶対と言ってよいくらいに花が開きません。日本の非常時の代表は戦国時代だと、上智大学教授の渡部昇一先生も言っています。

 

戦国時代には、武田信玄のように自分の父親を放り出したり、織田信長のように弟を殺し、義弟の浅井長政を攻め滅ぼしたり、真田家のように親子兄弟が敵味方になって殺しあっても非難されません。何をやっても認められるといってよい弱肉強食の時代なのです。

 

平常時と非常時の考え方をもう少し詳しく近代日本に当てはめて説明しますと、次のようになります。

 

室町時代(13361568)の末期から、徳川政権の安定する三代将軍徳川家光のころ(1623~元和9)までは混乱期でした。

それ以後の徳川時代はペリーが来て(1853年=嘉永6)開港を迫るまで、日本は230年に及ぶ永い永い平常時でした。

 

しかし、ペリー来航を機に一転して非常時に入りました。

幕末の動乱を経て、明治維新があり、ついで1877(明治10)西南の役、世の中どっちへ向くか分からない混乱した時代です。

 

日清、日露戦争が終わるころまで非常時が続きました。だから日本に明治文化というものは育たなかったのです。 1905(明治38)日露戦争が終わったころ、非常時が終わりました。大正時代は平常時で大正文化の花が開きました。

 

それが昭和に入って、1927(昭和2)に大きな金融恐慌が起きました。

1929(昭和4)ニューヨークで株の大暴落が引き金となって、日本も世界大恐慌に巻き込まれ、1931(昭和6)に満州事変が始まり、1932(昭和7年)に上海事変、1937(昭和12)支那事変が勃発します。そして1941(昭和16)128日ついに日本は真珠湾を攻撃し大東亜戦争に突入していきます。

 

1945(昭和20)815日に敗戦、そのあとの戦後のドサクサで“もはや戦後ではない”と経済白書にかかれるようになった昭和30年代前半までは、近代日本における二度目の非常時でした。

この期間の日本は、今振り返ってみても、まさに大混乱の時代であったことが分かります。したがって、文化の面では見るべきものはほとんどありません。こういうときは文化は生まれません。

(つづく)

ザ智閥 時代は変わる 完結しました

原先生が、1999530日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、

若干の修正加筆をして連載していたザ智閥 時代は変わる

200932255号「何か良いビジネスはないか!」で完結しました

皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし

原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います

 

また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事はこれで終わりですが

原先生の智閥 造りの活動は、今、本格的に始まっています

しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが

もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています

2011724日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって

本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが

その準備に向けても、着々と動いています

もうすぐ、すごいことが始まりますよ

 

しかも、時代が、10年前に、原先生が

予測していたように、動いていることは

皆さんも、記事を読めば分ると思います

もう残された時間は少ないです

2009年には、もう縁とチャンスもないと思います


しかし、残念ながら、ホームページでは

皆さんに、これ以上はお知らせできません

伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです

 

 

だから、是非、皆さんの中で何かを感じたら、ぜひ、私までご連絡下さい

2009年の原先生の活動をご説明したいと思います

本当に大切なことです。よろしくお願いします

岩谷正

ennohanakikusakaeru@ybb.ne.jp

 

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