時代が変わる!(村長著書 ザ・智閥 連載9回目)

非常時の特徴

情報社会はネットワークがパワーを持ち、覇権を握るとアルビン・トフラー博士は「第三の波」で主張しています。

 

今日のように物はあふれ、食べ物には事欠かず、遊ぶところは数え切れず、連休ともなれば揃って海外旅行、ファッショナブルな服装、自由気ままな男女交際、フランスまでサッカーの応援に行くサポーター、このような現状はどう見ても非常時とは見えません。

 

人は今が非常時だとの認識があれば何とかしなければと対応します。非常時との認識に欠ければ対応どころか、ただあんのんとして暮らすことになってしまいます。

 

私は1996年から1999年(平成8~11年)までは“非常時のどん底”と位置づけています。現在の日本を支える多くの人たちは平常時の1955年から1985年(昭和30~60)に生まれ、教育を受け、社会人となり、指導者になっています。

 

1985年(昭和60)プラザ合意による円高不況が始まって非常時となり、1990年(平成2年)バブルが崩壊し、未だに不況が回復せず、金融機関は気の遠くなるような不良債権を抱え込み、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関にも倒産が出るところとなり、1996年から1999年まではまさに“非常時のどん底”というわけです。

 

戦争のように殺しあうような事態や、戦争に負けたときのように都会は焦土と化し、食料もなく、飢餓に苦しめば誰でも非常時と認識できます。

しかし、現在は戦争をやっているわけではなく、住む家がないわけでもなく、まして食料はいつでも手に入り、ぜいたく品が街にあふれ、エロ・グロ・ナンセンスがはやり、遊ぶにも事欠かない状況の中、たとえ、不景気が長引き、銀行や証券会社が潰れ、就職難だとしても、それが直接わが身に及ばない限り誰も非常時だとは認識できません。

 

非常時と認識すれば何とかしなければと必死の覚悟で対応します。

非常時の認識がない限り対応はできません。今は間違いなく非常時です。

数年後には明治維新に勝るとも劣らない大変な時代変化が起こります。

 

非常時を認識し、対応した者は来るべき情報社会でも覇者になれますが、対応しなかった者は没落すると思って間違いありません。

あなたは覇者になりますか? それとも没落しますか? その選択権はあなた自身が握っているのです。

 

経営者も、サラリーマンも勤めている企業の行く先に不安を感じています。

政治も不透明さが増しています。平成10年7月の参議院選挙で自民党が惨敗し、橋本政権から小渕政権に変わりました。

果たして日本の政治はこれで良くなるのでしょうか? どの党に政権をゆだねれば良くなるのでしょうか?

 

権力者(支配層)にとっては都合の悪いことが続出し、最後の悪あがきをし、究極的には権力の座から脱落せざるを得なくなります。

 

歴史に学べば分かることですが、インドネシアのスハルト大統領が政権の座を追われるときも、フィリピンのマルコス大統領も、チェコスロバキアのチャウセスク大統領も、ドイツのヒットラー総統も最後まで悪あがきした結果、最終的には権力を手放すか死に至るかでした。

 

橋本首相にとっても自民党が参議院選挙で惨敗することは都合が悪かったのです。橋本首相にとっても自民党にとってもまさに非常時でした。

橋本首相が退陣しても自民党としては何としても政権の座は他党には渡したくないわけです。だから、小渕恵三氏を総理に選んだと言えなくもないのです。

自民党は最後の悪あがきをしているように見えるのですが、皆さんはどのように思われるでしょうか?

 

戦時中も同じでした。太平洋戦争に負けることが明らかになった昭和20年、支配層の軍部は最後の土壇場まで悪あがきをしました。そのため沖縄は悲惨な戦場と化しました。

神風特攻隊となって若い命を国に捧げた人もいました。広島、長崎に原爆が落とされ多数の死傷者が出ました。軍部の悪あがきが招いた結果ではなかったでしょうか?

 

このように権力者(支配層)が最後の悪あがきを始めたら、それは非常時だということが分かります。また、権力者は非常時には必ず嘘をつきます。そして何とか難を逃れようとするものです。

 

代表的な例を言えば、日本は戦時中に戦果を発表するとき「大本営発表」というのをやりました。ほとんど大嘘でした。

国民は大本営発表を信じていました。しかし、敗戦後、国民は大本営発表がいかに大きな嘘ばっかりだったかということを知りました。

 

日米問題でも都合の悪いことは発表しませんし、時として嘘の発表もします。

特に政治、経済の世界は嘘が多いと思ったほうが間違いないようです。

その多くはマスコミを通じて行われます。プロ野球で巨人が勝ったとか負けたとか、相撲で横綱貴乃花が優勝したとか、どこで火事があったとか、銀行強盗があったとか、殺人事件があったとか、こんなことは伝えられた情報をそのまま信じても良いと思います。

 

しかし、経済や政治に関する記事は一応疑ってかかったほうが正しいことが見えてくると思います。

 

権力者が非常時に嘘をつくのは何も政治の世界だけではありません。権力者とは産業界でいえば財閥、金融機関、大手企業といったところ、中小企業でいえば社長です。家庭でいえばご主人でしょう(中には奥さんというところもありますが)。これらも非常時には都合の悪いことが続出するし、その時は嘘をつきます。最後の悪あがきもします。非常時はこのような特徴で分かります。

 

さらに非常時の特徴で大変重要なことを知っておかなければなりません。それは非常時には必ず権力者の交代が起こるということです。歴史に学べばそれは歴然とした事実です。

 

産業革命によって農耕社会から工業社会となりました。日本でいえば徳川時代は農耕社会、明治維新によって産業革命が起こり工業社会になりました。

 

工業社会(産業界)は「人、物、金」の規模の大きい財閥やグループ企業が権力を持って支配します。

現在、工業社会の支配層にとっては都合の悪いことが続出しています。たとえば、公害問題、地球環境の悪化、不良債権問題、金融システム崩壊、多発する企業倒産、販売不振で物が売れない、長引く経済不況、株価低迷などなどです。

これらの諸現象はかって成功した工業社会の対症療法では解決しません。

 

いよいよ工業社会(資本主義社会)は末期を迎えました。工業社会は崩壊し、21世紀は情報社会が必ず到来します。そして情報社会では工業社会からパワーシフト(権力の移行)が起こり覇権交代が起こります。

 

革命的な社会変化に気づかなかった支配層は、財閥でも、企業でも、個人でも、現在うまく行っているとしても没落するでしょう。

非常時を認識し、危機的状況をチャンスと捉え、一日も早く、うまく、正しく、情報社会に対応すれば、庶民でも覇者となるのはそんなに難しい夢ではありません。非常時は企業も個人も大変危機的状況にさらされます。

 

危機とは危険と機会(チャンス)が表裏一体で存在します。危機に気づかなければ大変危険であることは言うまでもありません。いかに権力を持っていても没落しますし、危機を機会と捉え、うまくチャンスをものにすれば来るべき次の時代は覇者となることも可能なのです。


ザ智閥 時代は変わる 完結しました

原先生が、1999530日、近代文芸社より発刊した拙著「ザ・智閥」より抜粋し、

若干の修正加筆をして連載していたザ智閥 時代は変わる

200932255号「何か良いビジネスはないか!」で完結しました

皆様には、長い間のお付き合い、心から感謝しますし

原先生にも、御苦労さまとお礼を言いたいと思います

 

また、原先生のザ智閥 「時代は変わる」の記事はこれで終わりですが

原先生の智閥 造りの活動は、今、本格的に始まっています

しかも記事の最後は「何か良いビジネスはないか」ですが

もうそれは、実現の方向に向かって走り始めています

2011724日、テレビの地上アナログテレビ放送の停止によって

本格的に、日本もデジタル時代をスタートさせることになりますが

その準備に向けても、着々と動いています

もうすぐ、すごいことが始まりますよ

 

しかも、時代が、10年前に、原先生が

予測していたように、動いていることは

皆さんも、記事を読めば分ると思います

もう残された時間は少ないです

2009年には、もう縁とチャンスもないと思います


しかし、残念ながら、ホームページでは

皆さんに、これ以上はお知らせできません

伝えたくても、伝えてもいけない事になっているのです

 

 

だから、是非、皆さんの中で何かを感じたら、ぜひ、私までご連絡下さい

2009年の原先生の活動をご説明したいと思います

本当に大切なことです。よろしくお願いします

岩谷正

ennohanakikusakaeru@ybb.ne.jp

 

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