2月15日(火)発信 bS04 石黒大圓

  Eメール ishiguro@a1.hey-say.net

 

今回のテーマ 東郷平八郎/「公」に身を奉ずる/死者からの目/労働と出産/ジェンダー・フリー

 

 

いつもありがとうございます。 前々回のメール通信のほうで誤字がありました。 「2月逃げる」を1月としてしまいました。 また「念法眞教」を新教と書いてしまいました。 

 

毎回、縦書きで書いてFAX用に印字した後に、横書きに変換してメール送信します。 そのときに縦書きの漢数字を横書きのアラビア数字に変換する作業もしています。 

 

その時にチェックが甘いとミスが時々発生するのです。 メールも日本語式に縦書きで送れたら、こんな面倒なことをしなくていいのですが。 

 

縦書きを送信すると勝手に自動的に横書きに変換されてしまうので仕方ないのです。 縦書きの伝統を重んじる私としては気に食わないのですが。 

 

東郷平八郎

 

薩摩出身の東郷さんを調べていて知ったことですが。 薩摩武士には幼少の時から年長が順に年少を教えるという独特の郷中教育というものがなされていました。 

 

お互いが切磋琢磨して徹底的な心身の鍛錬、文武両道の教育をおこなっていました。 武士として恥ずかしくない人格の練磨がなされ、武士としての誇りをもって育っていました。 

 

武士が士農工商の上に立って生産活動をせずに食べさせてもらえるのは、人間的に尊敬できる人格をそなえ社会を指導できる人物と見なされていたからです。 

その期待を背中に背負って「公」のために命も捨てる覚悟をもつことを自ら肝に銘じていました。 

 

アメリカ海洋帝国の脅威

 

日清戦争の前にハワイで政変が起こった時、ハワイへ日本海軍軍艦が日本人居留民保護のために派 遣されました。 国際法にくわしい知識をもつ東郷がその司令官として選ばれたのです。 

 

ハワイには原住民の王朝がありましたが、アメリカの謀略でハワイの王朝が奪われました。 アメリカが米国人居留民を使って王朝を倒し、植民地政権を作ったのです。 

アメリカの侵略によって幽閉されたハワイ最後の女王が獄中で作った曲が有名な「アロハオエ」です。 

 

アメリカはメキシコとの戦争で南部のテキサスなどの広大の土地を奪い、その恨みから今もメキシコ人は反米・親日です。(アメリカと戦った日本を英雄視しています) そしてスペインとの戦争でキューバ・プエルトリコ・グァム・フィリピンを占領しました。 

 

そして東へ東へと侵略の手を進めるアメリカ海洋帝国の前に立ちふさがったのが日本でした。  

 

ハワイの英雄

 

いつかは日米戦争になっていたのでした。 東郷はアメリカの野望を知っていました。 そのため沖合いで艦砲射撃をして日本人保護目的とハワイ人との連帯を示し、傀儡政権を威嚇したのでした。   

 

また人種差別への敵意を示し、有色民族・日本の存在を白人に畏怖せしめたのです。 そのことがハワイの人々の心をとらえ英雄として歓迎されました。 

 

ハワイ遠征にあたり東郷が司令官として乗組員に訓示したのが「我らの一挙一動は帝国の品位に影響あり」という言葉でした。 

 

日本人としての誇りをもって行動せよ、さもなくば日本国の恥をさらすことなる。 

我は日本国民の代表なり、との覚悟で身を挺して任務に着くように、という意味であったと思います。   

 

「公」に身を奉ずる

 

今日、日本を指導していく役割をもつ人物や公務員、教員、政治家で、そのような覚悟でおのれの任務についている人はどのぐらいいるのでしょうか。 

大阪市職員厚遇問題のでたらめさを見ても彼らは国民を食い物にする税金泥棒でしかありません。 

 

仕事とは労働と賃金とを交換しているだけ」というマルクス主義経済学の考え方で働いているのです。 

 

親方日の丸の組合社会主義で倒産などないと思い込んでいる。 世間の会社員がどれだけリストラや減給に耐えながら、会社存続に必死の思いでがんばっているか。 

 

温室育ちで組合員の人権ばかり主張している彼らにはわからないのです。 彼らに限って祖国日本を誹謗中傷し、反戦平和・人権擁護の行動には積極的なのです。 

 

彼らには野宿者などの弱者救済は政治的スローガンであり、身銭を切ってまで救済活動をしようという気はありません。 

 

日本精神を持つ野宿者

 

役所公務員の自己チュウで慈悲のない態度に、野宿者が抗議のために自殺する事件がこれからも出ることでしょう。 韓国のソウル駅では構内で野宿の病死者が1日に2人も出たことから、野宿者の暴動が起きました。 

 

日本国民は韓国より大規模な野宿者の集団が暴動を起こさないでいることに感謝すべきです。  

何も起こしていない彼らの日本人らしい律儀さ、健全な感覚に感謝すべきと思います。 

 

彼らの心の中にも日本人の伝統的な「お天とう様が見てござる。 悪いことは出来けへん」という罪意識があります。 

また「世間様には借りがある。 隣の人も回りまわって世話になっているんや」という社会倫理観がある。 

 

一方それを欠いているのが日本の役人でありサヨク組合員であると思います。 

 

死者からの目

 

東郷さんは西郷隆盛の家の近くで育ち、彼を見習って自己を鍛え上げました。 明治の薩摩出身の軍人・政治家は西郷が作った明治日本をつぶしては「西郷さんに申し訳ない」と必死で任務を遂行されました。 

 

西郷さんがあの世からあの大きな目でジロリとにらんでいると常に意識していたと語っていました。 長州人も吉田松陰先生や高杉晋作の意志を継いで明治日本を命に代えてでも守ろうとしたのです。 

 

日清・日露戦役のあと政府高官の中で若くして短命の人々が多かったのは、いかに彼らが祖国のために身命を削って働いてきたかということを示しています。 

 

そのような使命感のない人間が現在の日本の上に君臨しているかぎり、日本はこの停滞から浮かび上がれないと思うのです。 祖国という考えそのものが軍国主義だ、という考えに支配されている人々。 

祖国を戦争犯罪人扱いにしている人間が日本を支配し、祖国に対する忠誠心など馬鹿にしているのですから。 

 

私も亡き妻子からの目を常に意識しています。 私たちが「死んだら終わりや」という思想で洗脳されて、どれだけ苦しめられてきたことか。 

 

この日本から唯物主義をたたき出して、今後も日本の「国直し」に力を入れて行きたいと思っています。 

 

労働と出産

 

旧約聖書・創世記には神の教えを無視して禁断の木の実を食べたアダムとイブに対して神は罰を与えたとあります。 男には労働の苦しみを、女には出産の苦しみを。 

 

共産主義を作ったマルクスはこの聖書の考えに影響されていたと思います。 労働は苦痛以外のなにものでもない。 また事実、資本主義勃興期であった当時の労働者の労働は奴隷のように過酷でした。 

だから「労働」とは働いた分に対して支払われる賃金と交換するだけのものだと考えたのです。

 

しかし今の労働者の労働条件は日本では百年前と比べれば天国のようなものでしょう。 労働とは賃金をもらうだけのものと見る考え方は時代遅れです。 

 

その考え方を未だに信奉しているのがマルクス主義者やその影響下にあるサヨク勢力です。 教師は教育労働者、公務員は組合労働者・・。 

 

労働には社会への貢献、奉仕という側面があるとは考えない。 自分たちの労働に対してより大きな賃金を獲得するための闘争ばかりを考えてしまう。 企業とは労働者を搾取して低賃金で働かす資本家の道具だと考えている。  

 

企業の社会的貢献は無視する。 そのために「公」のために働くというような明治の人々のような社会への奉仕の精神が欠落しています。 

自分たちの労働条件の改善ばかりが頭にあり、自分たちが奉仕すべき周りの人々のことは二の次になっているのです。 

 

いつ破産団体になるかわからない大阪市であるにもかかわらず、自分のことしか考えない役所人間。 大阪市の職員厚遇問題はそれを象徴しています。

 

労働とは聖なるもの

 

日本にはマルクス主義とは異なり労働を聖なるものと考える伝統がありました。 江戸時代の民間の学者・実践家であった石田梅岩や二宮尊徳などです。 

 

人は仕事を通して人となる道を学ぶ。 労働とは人の心を磨き上げる道具である。 人間のなかの聖なるものを引き出させてくれるものが仕事である。 

仕事を通して人として身につけなければならない高貴な気質である正直・質素・倹約・勤労を学ぶのです。 

 

西洋でもピューリタン(清教徒)は労働を神から与えられた「聖なるもの」という考え方をしていました。 そして質素・倹約・勤勉を旨として働きました。 

 

その精神的態度が近代の資本主義を生み出したという有名な学説があります。 日本にも労働を聖なるものと考える同じような伝統があったがために、日本人はよく働き、明治や戦後の発展を生み出したのです。 

 

ジェンダー・フリー

  

聖書の影響を受けているかも知れないと思う、もう一つはジェンダー・フリーという革命思想やジェンダー(フリーの前段階)です。 男女差別撤廃を叫んで「男らしさ・女らしさ」という言葉を差別として告発し、男性を憎悪しています。 

 

男女の差別は社会が生んだものと断罪して、その差別社会を倒すことをめざしています。 マルクス共産革命の現代版です。 

 

かって六〇年代にアメリカや北欧で失敗したウーマン・リブやフェミニズムを復活させようとしているのです。 これらの運動の結果、離婚は急増し多くの家庭が崩壊し多くの孤児が生まれました。   

 

そのような過去の罪業は隠して、女性の解放をうたい、出産と育児からの解放をめざしているのです。 出産と育児を苦しい労働とみなしているからです。 

女性をその苦役から解放し自由を得させ、女性を社会に進出させて社会革命運動家に養成しようとしているのです。

 

子供と家族を犠牲にする革命思想

 

幼い時の母との交わりがいかに子供たちの将来を運命づけるかを理解できないのです。 夫や社会がそのような精神的役割を果たす比重はわずかにもかかわらず、出産や育児を両者が分担すべきと考えるのです。 

 

彼らは母親が赤ん坊に授乳する写真を女性差別として教科書に載せることに反対です。 また妊娠・出産を避けるために、小中学生にピルやコンドームの使い方を全裸の人形を使って教えています。 

 

出産と育児を聖なる仕事と考えないマルクス主義に毒されたジェンダー・フリーは、家庭を破壊し国を滅ぼします。 

 

そのジェンダー・フリーや女性解放人権闘争といった、革命思想を拡めるために作られたのが男女共同参画の施策です。 

サヨク役人が国から数兆円の予算をぶん取り、男女平等を隠れみのにして国家破壊活動の拠点にしているのが男女共同参画センターです。 その目的は日本の家族制度の破壊です。 

 

家族の大切さとありがたさ

  

あさって17日に「アジアの子供たちから学ぶもの」があります。 「私の夢は大人になるまで生きること」という貧しい国の女の子の声に、衝撃を受けた池間哲郎さんがビデオの中で語られます。 

 

最近「いのちと出会う会」のテーマが最初の趣旨「死」から離れてきたという批判があるそうです。 私の「生と死を考える会・天王寺」としてのこの会の役割は決して死ばかりを考えるのではなく、死から照らされる生」人としての生き方を考える会です。 

 

家族から切り離され、困難な生活を強いられている子供たちの姿。 そこから家族と共に生きる大切さ、ありがたさを今月のテーマとして考えたいと思います。  

 


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