いのちの風 bS33
9月8日(木)発信 石黒大圓(だいえん)
今回のテーマ 小泉選挙/反米・反ユダヤのプロパガンダ/アメリカの恵み/郵政民営化
いつもありがとうございます。 今回最初の文章では選挙予測と書いたのですが与党圧勝確定のようですので止めときます。 天才策士小泉に国民も抵抗派もコロリ。
日本の伝統立ちてリベンジの秋
靖国へ行った日本国民は20万人以上にのぼり、愛国の気運が若者中心に盛り上がっています。
またマンガの「嫌韓流」や「中国入門」、小林よしのり「戦争論」「靖国論」などの反中韓の愛国的な本が書店で山積みにされベストセラーを誇っています。
鳥獣戯画の昔からの日本伝統の視覚文化、アニメ・漫画が日本の危機の時代に救世主として現れたのです。 保守系論客の本も以前は左巻きの論壇の支配下で焚書坑儒状態であったのが、今や息を吹き返し、これも左巻きの本と渡り合っています。 井の中のカワズが中韓朝の無礼な怒声で目覚めだしたのです。
侮辱的な土下座謝罪外交をしているにもかかわらず、中韓朝はますます謝罪せよとの声を高めている。 白旗を揚げても襲ってくる理不尽な敵が日本の周りにいることにやっと日本国民は気がついた。
平和平和と念仏を唱えても、許してもらえない理解不能な冷徹な世界政治の姿が見えてきた。 そして国内では日本の真の歴史を知って、今まで革新政党にだまされていたことがわかり始めているのです。 私がこの通信で怒らなくても自然に神風は吹くのかもしれません。
ハラキリに喝采送る選挙民
国民は自民党が利権政党であったことにヘキエキとしていました。 その利権の親玉たちが小泉との権力闘争に敗れて権力の座からすべり落ちていっていることに溜飲を下げています。 野中、橋本、加藤、中曽根、亀井、綿貫など、小泉が「自民をぶっつぶす」といったのはこのような汚れた連中のいる保守党を浄化するということ。
日本国民は、特に浮動票という人々は現状打破する政党に一番魅力を感じています。 今までの自民党はその希望にそえる保守党ではなかったためにその票は革新にまわっていた。 そのために長期低落傾向から抜け出せなかった。 今回は現状打破を目指すハラキリ小泉に希望を託しました。
ホリエモンのように「国家なんていらない」いう感覚の、本来は保守的理念とは反対の思想をもつ者をも利用する柔らかい頭の小泉に世論は魅力を感じた。 亀井氏にホリエモンをぶつけたのは敵の総大将、亀井をバカにしているからです。
ホリエモンなんて小泉は本心では毛嫌いしているはず。 清濁併せ呑むこの決断にマスコミも民衆も喝采を上げた。 その効果を狙った。 これは勝ち負けよりも城攻めの城の上から糞尿を投げつけたようなものです。
このように小泉首相が選挙を面白く演出したために選挙に行こうという人々が増えた。 それは選挙に行くことが民主主義を奉ずる国民の義務であることを認識させてくれた小泉の最大の功労です。
浮動票は自民党に流れる。 そして比例区は圧倒的。 これは官公庁の労働組合の組織票と、左巻きの浮動票頼みの「革新」民主党にとっては痛い。 岡田党首・退陣で後継者不足の民主党は解体に向かう。 これはあくまでも希望的観察。 はずれたら私は切腹?。
小泉首相は郵政解散総選挙を1年も前に予測してこの時に臨んでいたという。 一夜漬けでの準備ではない。 それに比べて抵抗勢力は甘かった。 奇襲攻撃にあえなく討ち死。 今回の騒動で人権擁護法案に反対していた有能な政治家たちが失職する可能性が出てきました。 別の観点から彼らは保守派として国益を考えるあまり民営化反対の票を入れた。
平沼赳夫氏などは将来の自民党を背負う保守派の本命と見なされていました。 残念だが仕方がない。 人権擁護法案を推進する古賀誠は棄権してクビ一つでつながった。 姑息な政治家である。 腹を切らずに逃げたような卑怯者である。
小泉首相にとっては民営化が国家にとり一番の重大事であり、これを放置していては国家が崩壊するいう認識にあった。 亡国の危機に、その国家が存在することを前提にした議論では遅すぎる、という判断が小泉首相などにはあったのでしょう。
しかし一方それならば拉致や安全保障、憲法、教育基本法といった国家論も選挙の争点にすべきでした。 彼は所詮、日の丸を背中に背負っている西村真悟氏のような真の愛国者ではない。
独裁は俺のことだと公・共言い
以前から思っていたことですが、小泉は強権政治、独裁政治といわれます。 自民党の存亡を賭けてのギャンブルだ。 自分の意見に反対の人間を自民党から追い出しにかかっている、と。 しかし民主党の議員のなかにも郵政民営化賛成論者もいた。 党の方針が反対だったから反対票を入れた。 自分の意見より党への忠誠が大事だった。 そうしないと自分の議員生命が危うくなるという判断があった。
また公明党では党の方針に反対の票をいれたら、議員としての生命は次の日からなくなる。 また池田大作から呼びつけられて創価学会からも追放です。 そして共産党でも同じです。 彼らの方こそ独裁、強権政治です。
自民党ではこの何十年間いくら心のなかで反対していても、賛成票を入れた議案はいくらでもあったはず。 反対してもわずかな処分で済んでいた。 今回もそのような軽い気持ちで反対した議員もいた。 今になって慌てふためいている。 政治家の判断ミスは切腹ものだと身に染みたはず。 今までが自民党の党内引き締めが甘かったのです。
公明や共産のような常に独裁、強権で議員を支配する政党なら今回のような混乱は起きなかった。 自民党として初めて引き締めを見せたための混乱だった。 その意味で自民党は他と比べて党内民主的であり、今後ますます革新的保守になる政党だと予測します。 その証拠に自民党最大の支持組織であるにもかかわらず利権の元凶の1つ、特定郵便局長OB「大樹の会」も切って捨てた。
一時的な強権発動で小泉独裁を非難するのは扇情的な議論です。 独裁という共産主義や全体主義体制でしか起こりえないことを、日本でも起こると考えることは不合理です。
独裁体制に不満なら内閣不信任案を出されて、選挙に負ければクビ。 そのような民主主義体制下にあるにもかかわらず、独裁への恐怖を叫ぶのはテロへの恐怖を声高にいうのと同じで、恐怖による支配をめざすプロパガンダです。
アメリカもユダヤも嫌いの自虐好き
民営化反対論者の中には小泉・竹中ラインはアメリカに追随する「子犬のポチ」である。 日本国民の財産である郵貯の金をアメリカのハゲタカ・ファンドやその裏にいるユダヤ資本に売り渡そうとている「ユダヤの手先のブッシュ」、「小泉は売国奴」と非難しています。
アメリカにはユダヤ人エリートが多くいて支配階級になっているのは事実。 しかしブッシュ共和党に対立する民主党やマスコミにも強大なユダヤ勢力はいるし、反戦平和のグループにも多くのユダヤがいる。 単純にユダヤが金の亡者で戦争好きで皆がつるんでいるとは決め付けられない。 そう思う人は「ナチスがユダヤ人絶滅をしておけばこんなことにならなった。 ヒットラーは正しかった」と言うべき。
このユダヤ陰謀説は、まるで戦前の日本が明治以来、政府と軍部が共同謀議を行って、世界を支配しようとして戦争を始めたという東京裁判の論理そっくりです。 すべて隠れた所で世界を支配しようとしている悪の帝国がある。 アメリカやソ連を非難するときの常套手段です。
自分に都合のいいものをつなぎ合わせていけば悪魔が現れてくる。 その悪魔を滅ぼせという憎悪のプロパガンダです。 スターウォーズの世界と現実の世界を一緒に考えたらいけません。
反米主義者は9・11テロは米政府とユダヤ勢力が陰でオサマビン・ラディンらと共謀してやった自作自演だ、と。 そしてテロによる被害者を装って、ブッシュは国民の支持を取り付け、独裁政権を確立してイラク侵略を始めた、と。
それと同じテロを日本政府は選挙前に自国民にテロを仕掛けて政権保持を狙っている、と。 そして心の底では小泉非難をするためにそのテロが起きてほしいと願っている。 坊主に憎けりゃ袈裟まで憎いのたぐいです。 このような馬鹿げた二重のウワサ話を信じることはできません。
「テロが起こる」という政治宣伝は、憲法九条を改正して自衛隊を軍隊としたら戦争が始まると叫んでいる左巻きの連中のプロパガンダと同じ。 それに恐れをなして、反戦や反政府に狩り出されている哀れな一般庶民と同じです。反政府や反米というものは戦前や幕末と同じパターンで、単に見知らぬ敵への恐怖心を煽っているだけで、理性的とは思えない。 反米をしてどれだけ日本にとって利益があるのでしょうか。
日本がこれだけの繁栄を保て、今もそうなっているのはアメリカのおかげでしょう。 アメリカが市場を開放してくれたから日本の企業も成長できたのではないですか。 日本も90年代のバブルのときはアメリカを買い取るくらいのことを言っていたときもあった。 いま逆になっているだけです。
アメリカという恵みに感謝すべきです。 東京裁判やGHQの洗脳などとは別にこのことは評価すべきです。
イムジンで溺れて見えるはウソばかり
先週深夜に「アポロ11号の真実」という米映画がTVで上映されていました。 少しだけしか見られませんでしたが、アポロ11号が月に行ったのはウソだという議論への反論の映画でした。 多くの反米主義者は「ウソだ」というビデオなどを見せてそう主張する。
しかしこの映画では300キロ以上の月の石を世界中の研究機関に送り検査を依頼し、重力の少ない所で何十億年も前の作られたことを数々の研究者が証明している。 また当時敵対していたソ連がアポロ飛行を観察しており、その月面到着がウソならアメリカ非難を真っ先に行っていただろう、と述べている。
このように少しの検事的証拠で月到着がウソだという結論を導きだし、またその反論を弁護士的立場から出してきて議論の材料にする。 これは弁論やディベートが豊かに行われているからこそ出来る民主主義の国の証明です。
その一方日本では偉い人や左巻き言論人が言った意見を、そのまま鵜呑みにして自ら検証しようとしない国民性です。 9・11テロもアメリカ政府の自作自演だというビデオは出回っているが、それに反論するビデオもアポロと同じようにマメリカでは出ているはず。 それは見せないようにして一方だけ見せて洗脳しようとしている。 あの朝鮮戦争プロパガンダと同じことをここでもしている。
日本では戦前に大本営発表を盲信したように、戦後は左巻きのマスコミや言論界に洗脳されて、自ら疑いの目をもって深く探求しようとしなかった。 たとえばかって「朝鮮戦争は米韓が始めた」という説を支持する書物が、岩波や共産党系の書店から何十冊も出ていて皆それを信じていた。 言論界を支配していた左巻きの前では反論できなかった。 反論したり疑問の声をあげれば学界やマスコミ界から右翼反動として追放されたからです。
しかしソ連崩壊の後に極秘文書が流出したり、生き証人の証言などから「朝鮮戦争は金日成が始めた」とわかった。 今では左巻きが書く日本の教科書でもそのように修正されています。
ではあの何十冊もの米韓非難の本は何だったのか。 なお中朝の教科書では今でも米韓がやったとなっています。 そしてあの北朝鮮が作った「イムジン河」の歌詞。 「誰が祖国を2つに分けてしまったの♪」など盗人猛々しいもほどがある。 この歌でどれだけの日本の若者が反米反韓になったことか。
政治宣伝の情報戦では日本は南京大虐殺問題以来、共産主義者に負けっぱなしです。 いくらでも自分の都合のいいことやウソを並べ立てれば真実のように見えてくる。 それが共産主義者の謀略です。 おとなしい日本国民はそれにすぐに引っかかるのです。
妾でもそうは問屋が卸しません
郵政民営化賛成・反対もそうです。 アメリカのようにディベートや討論で反論、弁護、批判を次々していれば真相が見えてくる。 それを日本では偉い先生が言っているから真実だと信じて自ら考えない。
米大使館のホームページに「年次改革要望書」というものが堂々と掲載され、日本国内での種々の規制緩和の推進を要求している。 その要望に従い小泉は構造改革を進め、規制緩和を行い郵政にも及んできた。
それを反米論者は中韓朝には甘いくせに、米には反感を持ち「日本はアメリカに言いなりの属国、米国植民地である」と非難する。
たしかに日本外交は国益を主張せず相手の言いなりになることが多い。 もっとアメリカ流に男性的に渡り合うべきなのに。 その「あなた好みの女になるわ」式外交が中韓朝への土下座外交に典型的に表れる。
しかし小泉首相は9月26日の国賓待遇の日米首脳会談をドタキャンしたという。 牛肉輸入問題でも拒否し続け「ジャップめ!」と米は怒り心頭。 これが属国、植民地か?。
日本は外圧がなくては大きな変化をしない国。 外国に売った新生銀行は今や顧客満足度bPとなり、利益も抜群となっている。 またマクドナルドは日本の外食産業に革命を与えました。 ゴーンは日産に意識改革をもたらした。
外圧がなければ目覚めない業界や官僚のいる日本にとってはいい改革の指針になりました。 アメリカからきた要望書を「錦の御旗」にして日本の国益として構造改革や規制緩和や進めていると私は解釈します。
日本での儲けをアメリカへ持っていくことが国を売るということなら、日本の企業がアメリカで稼ぐ時にもアメリカはそういうでしょう。 アメリカはそんなことは言わないで世界中の企業に門戸開放している。 世界中の移民を受け入れているアメリカと、異民族の入国を大幅に制限している日本のふところの深さの違いです。
民営化して350兆円のもの郵貯の預金が米ユダヤ資本家の懐へ自動的に流れ出るというが、その具体的な仕組みの説明がない。 米ユダヤに盗まれると心配するなら防止の法的整備をすればいいのです。 法改革の時間的な余裕もある。 まるで日本政府も預金者も禁治産者の如くに、米政府のなすがままのように言うが、そんなに日本は馬鹿ではない。
ユダヤがそんなに世界支配に完璧ならばパレスチナ問題もイラク問題もあのように長引くわけがない。 世界のすべてを牛耳っているという勢力があちこちでヘマをしている現状は、そうは現地の住民はその思惑通りには動きませんよ、ということ。 日本もそうなる。