いのちの風 bS34
9月14日(水)発信 石黒大圓(だいえん)
今回のテーマ いのちと出会う会/小泉選挙/拉致被害者/戦後の宿題/安倍首相待望
いつもありがとうございます。 小泉選挙は予測通り圧勝で終わりました。 今度は「いのちと出会う会」のために、私が街宣車に乗って参加者を呼びかけなくてはいけなくなりました。 いつもながら参加予約が少なくて、ご参加お願い申し上げます。
今月の話題提供者は私より古い應典院の会員です。 内緒ですが若いときはずいぶん「おてんば」だったという感じがする(彼女もこの通信を読んでいる! ごめん)、すごい人生の山谷を這いずり回ったなんて感じられない元気一杯のお母さんです。 彼女の透き通った声からあふれ出る人生の知恵をぜひお聞き下さい。
母と子の共に越えゆき来たる道
『私の人生、子供のいのち』
第53回「いのちと出会う会」 15日木18時半
笹川佳子さん 大阪河内ワイズメンズクラブ会員
「股関節脱臼という先天的病いを持って生まれる。11回もの足の手術と6回もの流早産という艱難を乗り越えて2女を授かる。その後も長女は悪性脳腫瘍を患ったが奇跡的に救われる。介護をされる側とする側を経験して世間への恩返しをと、人工股関節が両足に入った状態でYMCA内喫茶室でお年寄りの話相手のボランティア・ママとして明るく活躍されています」
(応典院6771―7641 地谷町9 1000円)
日本の人柱なり拉致の悲運
圧勝の酔いさめぬうちに小泉首相はまず戦勝感謝の気持ちを表すべく、即刻に靖国神社参拝をすべきです。 そして拉致を告発して日本国民を目覚めさせ、この圧勝の陰の立役者となった、拉致被害者の家族の方々に今までの非礼を詫びて、日朝国交回復などよりも拉致家族奪還のために全力をかたむける、と誓うべきと思います。
今回のことは拉致被害者家族の方々の血と汗と涙の結晶のおかげです。 彼らの犠牲がなくては日本国民は目覚めなかった。 左巻きのマスコミや学界、官僚・政治家の洗脳のために永遠に眠りに続けていた「眠り姫」のような状態でした。 彼らが大和姫にキスをしてくれたおかげで国民は魔女たちに食べさせられた毒リンゴの眠りから目覚めたのです。
「サムシング・グレート」の村上和雄さんがおっしゃったように「横田めぐみさんのお母さん、由紀江さんは娘を北朝鮮に奪われて以来、平凡な主婦であったのに、遺伝子がONとなってすばらしい奪還のための活動を始められた」。 政府やマスコミの冷たい黙殺の態度にひるむことなく街頭に立って拉致からの救済を20年以上も訴えられてきた。
その後小泉に認められて北朝鮮から拉致家族の一部を取り戻すことができた。 しかしその後の小泉の拉致家族への冷淡な態度に対して、彼の人気のために利用されたと関係者の間で怒りが巻き起っていました。
国家百年の体系を固めるため、自分の政治生命のみならず自民党の存続をも世論に問いかけた小泉首相。 その自民党でさえ斬って捨て去る覚悟だった冷徹な政治家だからこそ、なんのしがらみもなく拉致をとり上げることができたのです。 以前の親北朝鮮の自民党幹部では出来ない芸当でした。 無念だが仕方がない。
拉致露見によって日本国民は今まで革新政党にだまされていたと目覚め、土井を斬り、社民党、共産党を今回まで斬り続けて来ました。
反撃の狼煙挙げなん秋は来たれり
かっては今回のように新党「日本」など、日本という名前を持つものが現れたら反動右翼というレッテルを貼られていました。 以前とは大きく様変わりしました。 昔は西村真悟氏講演会などではあたりに左巻きの街宣車がとりまき「軍国主義者粉砕!」とシュピロヒコールが鳴り響いた時代があった。 日本会議などの保守系の講演会への出席者数は拉致のあと倍増したといわれます。 今年は靖国に参拝される人も20万人以上と若者を中心に急増しました。
また私が毎晩聞いているNHKラジオ深夜便でも「大東亜戦争」と言う人が出て来ました。 最近ではここで五木寛之さんでさえ、このタブーであったこの言葉を口に出して語り、戦前を懐かしく語っていました。 そしてテレビの「朝まで生テレビ」では「帝国軍人」「大東亜戦争」の言葉が飛び交っていました。 そして本屋では真実の日本歴史を教えてくれる反中韓朝のマンガ本や保守良識派系の本がこれでもかこれでもかと出版されて、わが世の春を謳歌しています。
これらはすべて拉致露見や小泉首相靖国参拝、中国や韓国の反日暴動によって引き起された日本の健全な魂の反応です。 世界のどこの国も持っている愛国心に日本が目覚め始めた証拠です。 その1つの現れが今回の保守の勝利、自民党の圧勝へと導いた下地であると私は分析します。
あの拉致され生死不明の方々やその家族の行方を求めてさまよっておられた家族の方々。 侮辱の日々を送られながらも、家族奪還のために永年にわたり活動をつづけられてきた人々の、勇気と不屈の闘志に感謝の意を表するものであります。 彼らの犠牲がなかったら日本は普通の国に戻ることは1世代遅れていたと思います。 戦後3代目にして日本国民は目覚め始め、理不尽な反日国家への反撃ののろしがあがりつつあるのです。
人心の期待に沿いし世直しじゃ
そしてこの国民の圧倒的支持を背景に「戦後の宿題」である、自主憲法制定、教育基本法改正、村上談話河野談話などの政府の自虐史観撤回、反日的歴史教科書の是正、宗教道徳教育の復活、人権擁護法廃案、男女共同参画法撤廃、拉致問題解決と拉致被害者の奪還、中共へのODA支援中止、国連でのPKO活動への積極参加、政府首脳の靖国神社参拝の義務化、全国各地の護国神社への首長の参拝要請、などを行い、戦後初の精神的「国直し」をはかるべきです。
そして公明党は人権擁護法案賛成などと、保守的政策とは相容れない左巻き政治を今まで提案してきた。 今回このような国民の大きな支持を自民党がもらえた以上、公明党なしでも立派に政権担当できるとわかったはず。 今回の圧勝の陰には特に比例区で創価学会の票が自民に流れたという分析が出ているらしい。 選挙戦術的には公明を斬ることは困難かもしれないが、この際、公明党を斬って捨てた方が将来に禍根を残さずに済むのです。
今回の結果で自民党は民主党よりうまく戦略を立てれば都市浮動票の人気を集めることができるとわかったはず。 組織票より都市票を取り込む戦術をこれから参議院選挙に向けて検討してほしい。 自民党はもうすでに田舎政党、利権政党ではなく、クリーンな都市政党だと宣言して都市住民をターゲットにした戦術に変換していくべきです。
小泉首相は記者会見で「1年後の任期切れ総裁期限の延長はない」と断言された。 小泉人気という利権にかぶりつきたい政治屋は再考を求めるだろうが、彼は「任期切れ退任を予想して国民は投票してくれたのでその期待に背くことができない」と明確に答えていた。 引き際がすばらしい。
しかし期待に背いた時の国民の復讐は恐ろしいと知るべし。 選挙後のテレビで田原総一郎は何か不自然に「続投してくれ」と首相に懇請していたが、彼の誘導尋問は外れそうである。 小泉のあと誰が1年後に後継総裁になるか。
後継は憂国の士これを引き継ぐ
2年後の参議院選挙までに消費税増税が予定されている。 今回の支持はクリーン小泉人気によるのであり、増税支持を織り込んだものとは思えないので、増税を表明した時点で自民党は惨敗になる。 そうしたら小泉の後継は1年しかもたない。
安倍晋三氏に後継になってもらいたいが、保守自民党の本命が1年で政界から消えてしまうことには耐えられない。 しかし国家の命運をかけた法案が目白押しの時に2番手の政治家に任せるわけにいかない。 あえて安倍首相待望論で私は行きます。
岡田民主党党首が辞任を表明しました。 古い組織票頼み、しかも公務員組合という構造改革の本丸にいる利権団体の支援を求めていた。 これでは民主は旧態依然とした政党で、クリーンとはほど遠いと敬遠されるのは当然である。 この後は党内内紛である。
民主党は寄り合い所帯で右も左もいる。 分裂して社民党と改めて組む党と、自由党のような真正保守をめざす党に分裂したほうが、国民も選択しやすいし、今後の政局運営でも混乱が起きないでしょう。
願わくば西村真悟氏に立ち上がっていただきたい。 小沢一郎とともに自由党から民主党に参加した経緯があるので、親分を切れないかもしれない。 しかし小沢の元にいる限り将来はない。 日本人民共和国をめざす連中が多い民主党では志はとげられない。
民主党のなかの元・自由党同志や旧民社党に呼びかけて5人の有志を募り新党を立ち上げ、1日も早く愛国の志ある人と共に民主を去るべし。 そして自民党に対して「国家を基本とする政党はこうあるべきだ」という姿勢を示す。 そして自民党と連携する時には是々非々で動き、もって真正保守をめざし、国民の間に愛国の気運を盛り上げるべく働いていただきたいと思います。