縁の花

             (本物を目指して心のネットワーク)

                第20号

             1995年にあたって

皆さん、今年は激動の時代です。

 日本や世界で予想もしない事がたくさん起こると思います。

 だから紫陽花達の縁を深めて、大切にして、共にこの時代を生きていきましょうと書く予定でしたが、書く前にもう大変な事が起こってしまいました。

 皆さんのよく知っている阪神大震災です。

 幸いにも、この縁の花は神戸にいる人には送っていませんので、皆さん無事だとは思いますが、それでもこれからいろんな苦労が待っている人がいるかと思いますし、紫陽花達、MGも大変です。

 兵庫県には600人ものクルーがいます。

 この人達、まず同じ仲間、身内から助けようという事で、本社に対策本部を創り、全国のクルーに募金や支援物質を求めています。

 どれだけの事ができるか分かりませんが、紫陽花もできるだけの事はしたいと思います。

が、それにしても、神谷先生が生きていたらと思います。

 神谷先生は、確か家は西宮です。

 絶対に自分の家が壊れるような地震は防いだと思います。

 どこまで本当かは知りませんが、神谷先生は去年日本で起こるはずだった大地震を外国、ロサンゼルスに持っていったそうです。

 しかしそんな話は、置いといて、純粋に経済的に、この95年を見つめると大変な年である事に間違いありません。

 紫陽花は、今、あがりびという本物情報を載せている情報紙の第18号、さっき届いた最新号を読んでいましたが、深刻な事を書いていました。

 特集完全神話の崩壊となっていますが、簡単にいえば、政府・大資本・大企業の崩壊という事です。

 これは知的所有権の問題もあるので、残念ながらコピーをして内容を送る訳にはいかないので、皆さんに精しく紹介する事はできません。

 今度内容の1ページだけでも皆さんの為に、コピーする事をあがりびさんに了解して貰って送ろうと思いますが、素晴らしい内容の情報紙です。

 是非定期購続する事を勧めます。

 紫陽花の縁の花よりも、もっと正確な経済情報、本物情報が得られます。

 きっと皆さんが生き残るのに力になると思います。

 何より、あの素晴らしい知花先生との縁が生れるのですから。

 紫陽花は安いと思います。

 が、そういってもどんな内容なのか皆さんに分からないと思いますので、簡単に18号の内容を紹介しますと、いっている事は、本紙で何回か紹介した浅井隆と同じ事です。

 今のロシアや中国、アメリカの本当の現状。

 マスコミや政府が決して発表できない各国の経済の分析が書いています。

 内容は、暗い現状なので、いちいち書きませんが、皆さんに理解して欲しい事は、今の世界経済は、皆さんの予想、期待よりもはるかに悪いという事です。

 大きな企業がつぶれるだけでも大変ですが、この本でも浅井隆同様、資本主義そのものが崩壊すると書いています。

 ようするに今、上場している企業は、トヨタから始まって、ほとんど21世紀には残らないと思った方が正解です。

 皆さんには信じられないかもしれませんが、あがりびによると、我、祖国日本は、世界に比べても負けず、劣らないぐらい惨憺現状です。

 あかりびではそれをグラフを使って説明していますが、日本の借金は95年末で310兆円に脹らみ、何と国家予算の4年分。

 赤字の比率でもあの米国を抜いてしまう事。

 円高に対しても、日銀は巨額の為替介入を行なって必死で防いでいましたが、それでも円高は進み、政府の外貨準備高は、10兆円を越える事。

 本当に書くのが嫌になります。

 その上、つい最近、94年11月には、日銀総裁が、「すべての金融機関の破綻を救うのは日銀の仕事ではない。金融機関が破綻すべくして破綻する事は、健全な金融システムを育成する観点からむしろ必要である」という恐ろしい発言をしましたが、はっきりいってもうそこまで追い詰められたという事です。

 95年には日本の銀行は倒産しないという神話は崩壊する可能性が高いと予想されるとも書いています。

 これは個人でも1千万以上の貯金はかえって来ない。

 危ない銀行に大金を預けているものは馬鹿を見るという事です。

 しかもあがりびには書いていませんが、この阪神大震災を一体どうするつもりですか。

 確かに、長い目でみれば、日本全体で見れば、これをきっかけに景気が回復する可能性もありますが、短期でみれば大変です。

 今の状態の生命保険会社では、本当にこれだけの災害の保険金を出せるのでしょうか。

 銀行も三ノ宮などの一等地や神戸市の土地の担保価値が消滅した事に耐えられるのでしょうか。

 いや、政府や銀行は本当に復興資金を出せますか。

 紫陽花には疑問です。

 どれ一つ取っても、対策が間違ったら、資金が出せなかったらパニックです。

 日本全体に広がります。

 メキシコの通貨の暴落といい、本当に油断できません。

 また大きな地震が起こる可能性もあります。

 聖書的な発想からみても、95年からは天変地異の始まりの年です。

 関東に大きな地震がいつ起こっても不思議ではありませんと書こうとしたら、兵庫におこりましたしが、やっぱり関東は一番危険です。

 もし関東にも大地震が来たら、日本経済はもう耐えられません。

 金融システムの崩壊を待たずして、日本や世界は大恐慌になります。

 95年は、世界経済の崩壊、96年はロシアのイスラエル侵入がきっかけとした第3次世界大戦というのは、キリストからノストラダムスまですべて予言していた事ですが、そういった事も考えられます。

 こういった事が当たるのか、当たらないのかは分かりませんが、残念ながら否定はできません。

 これからは、日本人なら誰もが神戸のような事を経験すると思った方がいいです。

 神戸は決して皆さんにとっても対岸の火事ではないのです。

 しかし、紫陽花は何も新年そうそうそういった話を、皆さんにするつもりはありません。

 紫陽花がいいたい事は、その逆に、たとえ、何が起こっても、たとえ大恐慌が来ても歴史を見れば、個人でみたら心配はありませんという事です。

 何とか生きていけるものです。

 前の大恐慌と時でももっとも被害の大きかったアメリカでも、いくら失業者は出ても餓死者は出ませんでした。

 つい最近のロシアでもいくら経済が悪化して、食料が取れないといっても、餓死している人が出ているという記事はみません。

 江戸末期にしろ、戦後にしろ、経済はどんどこ状態でも最低限の生活は出来ます。

 むしろ苦しむのはお金のある人や企業です。

 だからそういった場合は、早く開き直る事が大切です。

 なったらなったで、それを受け入れる、今の日本が大きく変る為には必要なんだと納得したら怖れる事はありません。

 今から十分な対策をしてお金を守る事も大切ですが、何よりもそういった事があってもいいという心構えが大切です。

 天に任せたらいいのです。

 が、その時にもっとも大切な事は、個人にしても、企業にしても、国にしても決してその現実からあがかないという事です。

 せっかく天がお金を取り上げて反省する事に期待しているのに、お金を守ろうとして必要 以上に執着したり、欲さえなくしたら何とか生きていけるのに、今後の不安から必要以上に焦ったりする気持ち。

 これが一番いけません。

 そういった気持ちが、妬みや憎しみやだましを生みます。

 これがもっと発展すると日本の満州事変やヒットラーの政権を生み出します。

 経済悪化に怖れた国民、企業、国家が、あがいた結果もっと大きな不幸を招きます。

 実際、昭和恐慌の時にじっと耐えていたら、不幸な戦争は決しておきず、もっと早く日本は戦後の復興をしたと思います。

 が、実は紫陽花も口でいうだけで、実際なってみたら、あがかないという自信はありません。 でも皆さんにいった手前努力はしたいと思います。

 と同時にその時こそ、あがかずに、希望を持って下さい。

 もうこれ以上落ちる心配はありません。

 後は上に登るだけだから、しばらく耐える事です。

 戦前の日本人には信じられないぐらい戦後日本が発展したように、これからの日本は、今の皆さんでは信じられないぐらい大発展します。

 紫陽花が何度もいう、素晴らしい世界、コヒーレント、大容量の光ファイバーで各家庭が結ばれた創造のできない世界、高度情報社会です。

 家にいながら、仕事もできるし、学校にも、病院にもいけます。

 見たいビデオは家で見れ、家から九州の人とも話がテレビ電話でできます。

 何よりコヒーレント通信だったら、いくら地震で電話線の何割かが壊れ、たくさんの人から心配の電話が来ても、電話線がパンクする事はありえません。

 十分対象できます。

 電話が通じ、すぐに家族の安否が分かります。

 紫陽花達は、こういった社会をかならず日本の為に早く創りたいのです。

 そしてそういった紫陽花達から見たら、この地震はある意味では神風です。

 今、阪神大震災でなくなった人には、どういったらいいのか分かりませんが、生き残った人達に、素晴らしい希望を与える為にも、大きな夢が必要です。

 昔とは違った新しい神戸を創るといったビジョンが必要です。

 たぶん兵庫省圏のクルーなら、この地震の被害を受けた同志の為にも、この災いをチャンスに変えると思っているはずですし、たぶん、MGは全国のクルーの力を動員しても動くと思います。

 何しろ、これだけ焼け野原になったら、キャンパスに十分絵が書けます。

 コヒーレントだろうが、光ファイバーだろうが好きほうだい引けます。

 もし国に人物がいたら、いや、あの神戸商法と呼ばれている神戸市が気が付かない訳がありませんが、神戸市は全国で最初の高度情報社会都市。

 日本の先端を走れるのですから。 ・・・・・・・・

 だから紫陽花達、MGも1995年は、どんなに辛くてもガンバリますから、皆さんもガンバッテ下さい。

 皆さんに取って、95年は素晴らしい年になりますように。

 

           1995年1月22日

 

 追伸、偶然あかりびの18号の最後にMGの理想が載っています。

 引用させて貰いますと、20世紀の残りの世紀末には、大きな組織が音を立てて崩壊していく時代なのである。

 そして失うもののない個人が一番強い。

 大組織が社会をリードする時代ではなく、個人の意識が世の中を動かし、精神世界の価値観が仲間を形成し、ネットワークを形成し、世界を動かしていく世界になる。

 まさしくこれこそMGが、紫陽花が、目指す社会です。

 
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