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縁の花

      (魂が成長する正直な心と心のネットワーク誌)

             第172号

               大東亜戦争

〓  〇「いろんなシミュレーション小説」〇

 縁の花では今までにいろんなシミュレーション小説を紹介してきました。

 主に第二次世界大戦のものと、戦国時代ものです。

 また、縁の花で、シミュレーション小説を書いた事もあります。

 その目的は、太平洋戦争や戦国時代に亡くなった人達の鎮魂の為です。

 太平洋戦争や、戦国時代に、無念にも亡くなった人達の霊達を少しでも、シミュレーションする事で、癒してあげたいと想ったのです。

 何故なら、紫陽花は、あの時こうしたらよかったとか、苦しかったと言う想いは、60年経過しようが、4百年以上、経過しようが、なかなか消えないと想うからです

 だから、そういった霊達の想いを消化するには、そんな人達の怒りや、無念さを理解して、文章として、この世で、残してあげる事だと考えています。

 せめてシミュレーションの世界で、そんな人生を見事やり直してあげたいのです。

 いえ、そんな霊達に「ありがとうございます」と感謝してあげたいのです

 というのも、もうすぐ次元上昇して、三次元の世界から、五次元の世界に移行するといわれていますが、その時に、霊達のいろんな複雑な想いを、綺麗にしてあげる必要があります。

 でないと、霊達がいつまでも取り残されるからです。

はっきりいって、紫陽花は、現在になって、いろんなシミュレーション小説が、どんどん誕生したのは、その為だと確信しているのです。

 しかし、そのシミュレーション小説ですが、以前の勢い、ブームはなくなっている感じです。

 アイデアを出し尽くしたというのか、あまりにも滑稽なものが多く、素人の紫陽花がみても、読む気がしません。

 亡くなった霊達の事を考えず、お金を稼ぐのが目的で書く作家が、多すぎる気がするのです。

 だけど、その中でも、紫陽花自身、いい本だなと想う本もあります。

 第二次世界大戦といえば、紺碧の艦隊(荒巻義雄)、新太平洋戦争・新世界大戦(田中光二)、黎明の艦隊(檀良彦)、凱歌の契約(大村芳弘)、真・大東亜戦争(林信吾・清谷信一)・・・・などが、そうです。

 これらの本は、なかなか良く書けているので、紫陽花は、是非、皆さんに読んで欲しいと想います。

 というのも「紺碧の艦隊」は、シミュレーション小説の元祖ですが、山本五十六などの一度死んだ人達が、前世の記憶を持ったまま、生まれて、後世の世界で歴史をやり直すという物語ですし、「新太平洋戦争」は、日本軍が、ちゃんとした戦略や戦術を持って戦うと言う物語です。

 また「黎明の艦隊」は、後2年、米英両国と戦争するのが遅かったらという設定の物語で、「凱歌の契約」は、日本軍にコストと言う概念をいれています。

 「真.大東亜戦争」でも、日本軍が、第一次世界大戦に参加して、近代戦というものを、理解していたらという発想で戦っています。

 どれもシリーズ化している長編ですが、なかなかの力作なのです。

 しかも、あの当時の事を、詳しく調べて書いています。

だから紫陽花は、皆さんが、太平洋戦争で亡くなった霊達の事を想って、これらの本を読んであげたら、きっと霊達も喜ぶと信じているのです。

 と同時に、これらの本を読む事で、紫陽花自身、いろんな事を教わりました。

 太平洋戦争についても、考えさせられました。

 多くの人が、イメージしているように、あの当時の日本軍が、日本の軍事政権が、一方的な悪者という事ではないと確信しています。

 ですから、皆さんが、これらの本を読む、読まないに関係なく、教わった事を、紫陽花なりに報告したいと想います。

 だって今、日本や世界は、再び、第二次世界大戦を起した頃とどんどん似通っているといいます。

 世界中が、デフレで苦しんでいる姿は、世界大恐慌が起こった後、第二次世界大戦が起きるまで、なかなか立ち直れなかった、世界の現実を思い出させます。

 再び世界を捲きこむような第三次戦争を起さないように、紫陽花なりに努力する事を、太平洋戦争で亡くなった英霊に誓って、書きたいと想います。

 

 

             ∞「大東亜戦争の意義」∞

大東亜戦争が、何故、62年前に起こったのか、いろんな理由があります。

英米中蘭のABCD包囲網によって、石油などの資源を押えられて、輸入ができなくなったからだとか、米国のルーズベルト大統領が、戦争を仕掛けて、日本軍を挑発したからだという人もいます。

正直言えば、今も、いろんな理由が複雑に絡み合っていて、これだという事は、日本の場合はありません。

ヒットラーのような、明確な意思を持った指導者がいないのが事実なのです。

だから、紫陽花が紹介しているシミュレーション小説の中でも、登場人物は、様々です。

「黎明の艦隊」や「新太平洋戦争」では、あの当時の指導者が、人材の配置を変えて、適材適所で戦っています。

「紺碧の艦隊」では、前世の記憶を持った山本五十六、改めて高野五十六もいれば、「真・大東亜戦争」では、実際に戦争を指揮した東条秀樹首相が、参謀に架空の西条秀樹という人物を持つ事で戦うケースもあります。

また、「凱歌の契約」では、軍人でない、民間人の経営者、三原経一郎を、連合艦隊の司令長官に任命した場合もあります。

ドイツの場合は、ヒットラーを抜きにして、なかなか第二次世界大戦をシミュレーションできないと想いますが、日本の場合は、いろんな登場人物を誕生させる事ができるのです。

しかし、そんないくつかのシミュレーション小説でも、太平洋戦争をしなかったというシミュレーションは、一冊もありません。

どのシミュレーション小説でも、日本は、米英両国と戦えば、必ず負ける事が分かっているのに、あえて戦うのです。

というのも、日本が、米国と戦わなかったら、小説として面白くもなんともないという事が一番の原因だと想いますが、それだけでなく、太平洋戦争をする事は、避けられない運命だったのではないか。

戦争で亡くなった霊達も、いろんな作家にメッセージとして、それを伝えたいのではないか、紫陽花は、そう直感として想うのです。

何故なら、あの時、日本が、大東亜戦争を起さなかったら、いろんな評論家がいっている事ですが、今も、アジア諸国は独立する事はなかったと想います。

何しろ、アジア諸国は、400年ちかく、欧米の植民地になっていました。

それが覆る事は、戦争でも起きない限りよほどの事がないかぎり不可能です。

未来が、どうなるか、誰にもはっきり分かりませんが、戦後、アジア諸国が、次々と独立する事は無理のような気がするのです。

だけど、紫陽花は、そんなシミュレーションを考えてみるのも面白いと想います。

あの当時の指導者が、米国相手の、必ず負けると分かっている戦争はしないという決断をして、日本が、米国との戦争を避けたら、どうなっていたかです。

その時には、多くの人が指摘するように、石油が1滴も入らなくて、1年もしたら、日本は、戦うに戦えず、今以上に、米国のいいなりになっていた可能性も高かったと想います。

常識で考えれば、米国の属国になっていたのです。

これが、大方の見方です。

あの当時の、日本の指導者の考え、政治力や、時代の流れをみていたら、日本は、強気になった米国に、一方的に押しまくられて、1年後には戦う事など、とてもできなかったと予想されるのです。

でも、シミュレーションの世界では、他にも別な方法が、いくつもあります。

「黎明の艦隊」のように、ひょっとしたら、その当時の指導者が、外交努力をして、日本が、中国からの全面撤退の条件を飲む代わりに、外交努力で、石油を輸入する事ができたかもしれません。

日本が戦争をしたくないというのに、米国が戦争をするわけにはいかないからです。

そのシナリオで「黎明の艦隊」では、2年間、戦争をするのを延ばしますが、米国がいくら挑発しても、じっと耐え忍んでいたら、紫陽花は、米国と、戦争をせずにすんだかもしれないと想っています。

少なくても、米国の後を継いで、日本も原子爆弾を開発するまで、じっと耐えて動かなかったら、米国も、核を持つ日本と戦争する事はできないからです。

またそうなったら、別なシナリオですが、紫陽花は、日本の国は、世界の大国になっていたと想います。

満州や朝鮮、台湾を独立させる事もなかったかもしれませんし、何よりもあの広い太平洋の島々を、日本の支配化においていたと想います。

海を含めたら、領土が米国よりも広いです。

今から考えても、本当に勿体無いと想います。

だけど、それが、日本人や、韓国、台湾の人達の幸せだったのかといったら、そんな事は、決してありません。

今も軍事政権が続いていた可能性は高いですし、国民は監視されて、今のように、自由に何でも発言する事もできなかったと想います。

しかも、欧米は、日本を警戒して、植民地を含めた市場を、日本に開放する事もありません。

自由貿易が、できる訳がないのです。

と同時に日本人が、今のように豊かになる事はなかったと想います。

日本だけでなく、台湾、韓国、満州でも殆ど資源が無いのでは、何も生産する事はできないからです。

ですから日本の将来を考えたら、大東亜戦争は、起きて、負けてよかったのかもしれません。

そう、本当に想います。

というのも「真・大東亜戦争」では、主人公の西条英俊が、越後の長岡市に生まれ、米百俵で有名な、小林虎三郎先生が作った長岡国民学校の卒業生、山本五十六に、米百表の話を持ち出して、多くの日本人が米国と戦う意義を主張しています。

「英国に代わって米国が世界をリードする覇権を握ったら、自由貿易を選択するので、アジア諸国の植民地を解放していくだろうが、人種差別の意識はなくならないでしょう。一度、白人は、自分達が優秀なのは、持っている武器によるもので、互角の武器を持って戦えば、決して黄色人種は、白人に負けないという事を、自ら痛みを受けないと分からない」と、いいましたが、紫陽花もそうだと想います。

太平洋戦争で亡くなった6百万人の人達が、白人の持つ人種差別の意識を変える為に、犠牲になったと考えれば、あまりにも犠牲が大きい気がしますが、その反面、紫陽花は、人類の意識、差別意識は、それぐらいの痛みがないと分からないと想います。

「今は、皆さんのおかげで、人類の差別問題は、なくなり始めました」と亡くなった英霊達に心から感謝したいのです。

と同時に、天皇の真実の河内正臣さんは、昭和天皇が日本が負けると分かっているのに、太平洋戦争を止めさせなかったのは、日本の軍事政権を崩壊する事で、日本人を自由にする事と、アジア諸国を植民地から開放する為だったといっていますが、紫陽花は、太平洋戦争の意義は、もちろん、その事も忘れてはいけないと想います。

ただ、それは時代の流れとして、結果的にそうなったのであって、特に日本の指導者に、その意識が欠けていた事は、残念ながら事実です。

しかも日本は、中国などのアジア諸国に、多大な迷惑もかけています。

日中戦争は、やはり、絶対にしてはいけなかったと想います。

あれは、やはりどう考えても、侵略戦争でした。

そういった事は、反省しながらも、でも英霊達が、戦ってくれたおかげで、今日の日本やアジア諸国の繁栄がある事を、心から感謝しないといけないと想うのです。

しかし、紫陽花自身、いろんなシミュレーション小説が教えてくれているように、米国相手に、もっとうまい戦争の仕方があったと想います。

紫陽花は、本音をいえば、それが、残念でならないのです。

それを皆さんに、戦争で亡くなった人達のレクイエムとして、紫陽花は、紹介したいと想います。

 

∞「アジア諸国の開放」∞   ∞ 

日本が、大東亜共和国というものを目指して戦った事は、今は、太平洋戦争に関心のある人でないと、知らないと想います。

実は、末端の、日本の兵士の多くは、アジア諸国の独立という大義の為に戦ったのです。

しかし、残念ながら日本の軍人の上層部は、そういった意識が欠けていました。

やはり、おごりがあったのだと想います。

だからもし、日本が、アジア諸国の開放と人種差別を、戦争の大義名分にして戦い、実際にアジア諸国を、独立させていたらと、考えると残念でなりません。

大義名分は、日本にあるという事になったからです。

そうすれば、アジア諸国の人達の協力を得られ易かっただろうし、欧米の人達の中で、戦争に反対する人もいたと想うのです。

だけど、残念ながら、そうはなりませんでした。

日本軍は、占領したアジア諸国を独立させなかったので、単に欧米に代わって、アジア諸国を侵略したというふうに、今も想われているのです。

でも、紫陽花が好きなシミュレーション小説では、そうはなっていません。

どの小説でも、日本はアジア諸国の独立を大義名分にして戦い、アジアから英国やオランダの国を追い出すと、マレーシアやシンガポール、インドネシアを独立させています。

はっきりいって、日本が、欧米と戦って勝つには、これがどうしても、避けられない前提なのです。

そうでないとシミュレーションしようがないのです。

また、もう一つの前提としてあるのが、日中両国の和平です。

「黎明の艦隊」や「真・大東亜戦争」では、米国と戦う前に、日中戦争を終わらせていますし、「紺碧の艦隊」や「凱歌の契約」、「新太平洋戦争」などでは、緒戦で米英両国を叩くと、和平に動いて、中国から撤退する事で、中国との戦争を終わらせています。

誰が考えても、英米と戦う上に、中国とも戦って、日本が勝てる訳がないからです。

だからやはり、英米と戦争をするには、この二つの事が、前提になります。

これをして、何とか米英という超大国と、形だけでも戦争をできると想うのです。

でも、当時の日本の指導者は、そうしませんでした。

米英両国と、戦うという事を、本気でシミュレーションしていたら、絶対にしていたと想いますが、あの当時の日本には戦略家がいませんでした。

そこから考えても、日本が、米英両国に対して、戦争を計画してやったのではなく、あくまでも、時代の流れを読めずに、欧米に追い込まれて仕方がなく戦った事が分かります。

紫陽花は、その事を考えると、その当時の指導者に、大きな責任があると思いますし、戦争で亡くなった人達に詫びて貰わないといけないと想います。

その為に死んだ600万人以上の人は、たまったものでないからです。

だけど別に弁護するつもりはありませんが、連合国に、東京裁判で裁かれたA級戦犯の人達は、アジアや、英米に対して、侵略するつもりはなかったと、紫陽花は確信しています。

だって、今、残っている資料を調べても、米英両国相手に、本気で勝てると信じている指導者はいませんでした。

紫陽花は、負けると分かっているのに、今から侵略しようとする人はいないと想います。

やはり、あの裁判は、マッカーサー元帥が、戦後、日本が起した大東亜戦争は、米英の圧力からの、自衛の戦争だったと証言したように、不当だと想うのです。

また、紫陽花は、あの大東亜戦争で、何とか日本が生き残るには、当時の指導者が、シミュレーション小説で考えられているように、中国との和平に動き、米国との戦争を避けて、オランダや英国とだけ戦う以外に、方法はなかったと想います。

何故なら、英国やオランダとだけ戦うのであれば、日本は、歴史が証明するかぎり必ず、アジア諸国から、英国やオランダを追い出しています。

欧米に、日本軍はものすごく強いと言う事を、証明してみせたと想うのです。

その上で、アジア諸国を、早急に開放し、中国との戦争を中止するように動くべきでした。

たぶん奢っているあの当時の軍人の指導者では無可能だったのかもしれませんが、そうすべきでした。

ビルマの蒋介石ルートが断たれて、欧米から戦争の物資が入らなかったら、蒋介石も、日本と和平に動いた可能性は高いからです。

いいかえるなら、日本は、中国との和平が実現しないかぎり、米国とは絶対に戦うべきでなかったと想います。

それが、今から考えれば、最高の戦略だったと、断言できます。

多くの英霊達が、シミュレーション小説を通して、その事を教えてくれているような気がするのです。

と同時に、日本は、インドを開放する事も、十分可能だったと想います。

というのも「真・大東亜戦争」では、南アフリカを開放し、エジプトのスエズ運河を占領しますが、これはやはり行き過ぎです。

戦線を広げすぎで、紫陽花は、反対です。

ただし、英国の植民地政策は、限界にきており、現地の人々の怒りを相当以上にかっていたので、「真・大東亜戦争」の本に書いているように、成功したかもしれません。

マレーシアや、シンガポール、フィリピンをみても、  現地の住民の支援なしで戦う軍隊は、非常に弱いからです。

紫陽花なら、絶対にしませんが、英国相手に、奇襲をかけ  たのであれば、苦戦したとしても、南アフリカ侵攻は、成功した可能性がある気がします。

はっきりいって、英霊達は、その事を伝えている気がするのです。

しかも、英霊達は、「日本を侵略者だと非難するのであれば、米英は、どうなのだ。奪略者ではないか。」という事も、忘れたらいけないといっている気がします。

実際に、英国やフランスなどのヨッロッパ諸国は、植民地として支配している人々から、日本よりも、何百年も支配していただけに相当な怨みや、憎しみを受けていたはずです。

紫陽花は、それを、絶対に忘れるべきでないと想うのです。

ですから、歴史では、日本が、欧米を追い出したのは、ビルマまでですが、インドまで進んでも、「新世界大戦」で書かれているように、アジア諸国の独立の為という大義の元で、戦うのであれば、勝てる可能性は高いと想います。

紫陽花は、本音をいえば、英霊達の為に、そこまでしてあげたかったと残念でならないのです。

というのも、「新世界大戦」では、まず、スリランカに、機動艦隊を派遣して、航空機で叩き、その後、戦艦の砲撃の後、陸軍が上陸させます。

英国のインドの東洋艦隊は、日本の敵ではないので、油断しなければ、負ける事はあれません。

スリランカなら、「新世界大戦」で書いているように、2個師団で占領できると想います。

さあ、そうした後で、インドに独立を呼びかけます。

シミュレーション小説ではお馴染みの、インド独立国民会議派の最高指導者、スパース・チャンドラ・ボーズを支援すれば、独立の機運が盛り上がったインドの火を押える事は、当時の英国では不可能です。

その上に、必要なら戦艦大和や武蔵の雄姿を、ベンガル湾で、見せるだけでも効果が絶大です。

実際は、英国軍が、どこまで、抵抗したかは、分かりませんが、難しいとは想いません。

ボーズだけでなく、ガンジーなどの、インドの独立派の人達とも、手を結んだら、十分可能だと想うのです。

いえ、紫陽花は、絶対にそうすべきだったと想います。

何故なら、インドが、独立したら、英国の力は、急速に落ちます。

インドは、英国の宝石といわれていました。

それが独立して、英国から離れたら、英国の打撃は大きいからです。

しかもインド洋の制海権を、日本に握られる事になります。

スエズ運河を守る為に、南アフリカの希望峰を通って、ロンメルと戦っている英国軍に、物資を送る事も、スリランカで、日本海軍が睨みをきかしていたら、不可能です。

物資が手に入らなくなったら、ロンメルに、英軍は、簡単に撃破されて、スエズ運河を、ドイツ軍が占領していたと想われます。

そうなれば、英国は、もう風前の灯火です。

日本とこれ以上、戦争ができなくなるので、日本との和平に動く可能性は高いです。

紫陽花は、それが、今から考えれば、多くのシミュレーション小説をみても、ベストの戦略だと想うのです。

 

 

                ∞「対米戦争」∞

日本は、英国やオランダだけでなく、米国とも、一度に戦争しました。

有名な、12月8日、ハワイの真珠湾にある米国の太平洋艦隊を叩いたのです。

でも、参謀本部の中には、米国との戦争を避けようとした動きもあったそうです。

しかし、インドネシアやマレーシアを攻めたら、米国が黙っていないだろうという事で、先手を打って、真珠湾にいる米国の艦隊を叩いたのです。

だけど、紫陽花は、それが、残念でなりません。

米国の事情に詳しい専門家が、何人もいたら、米国が、決して自分の方から、戦争を仕掛けられない事を理解していたはずです。

実際に、英国のチャーチルは、日本が、米国抜きに、自国と戦争を仕掛けてくる事を怖れていたといいます。

アジア開放で書いたシミュレーションどおりになった可能性は高いのです。

何故なら、米国のルーズベルト大統領は、英国を助ける為にも、日本が、戦争を仕掛けてくる事を望んでいました。

日本が米国と戦争したら、同盟国のドイツやイタリアも、米国に参戦するからです。

だけど、米国民は、戦争に絶対に反対でした。

米国国民が、望んでいない戦争を、選挙で選ばれている、大統領がする事はできません。

日本を挑発する為に、ハル・ノートを突きつけて、三国同盟の脱退や、中国大陸から全面撤兵せよだけでなく、満州から手を引く事を要求したり、対米日本資産の全面凍結令を出して、日本の海外資産を押えたりする事で、日本から戦争をするように仕向けたのです。

というのも米国に追随して、英国、オランダ、香港も、日本の海外資産を、没収しました。

これでは、事実上、石油などの資源を一滴も買えません。

ABCD包囲網ができるまでに、すでに、日本に、石油が入らないようになっていたのです。

だから、日本の国が、米国との戦争を決意したのは、やむを得ずに戦った面が大きいです。

永野修身軍令部総長は、「このまま行ったのでは、ジリ貧になってしまう」と大本営会議の席上でいったそうですが、「日本は、遠からずに痩せ衰え、1年もすれば、もはや立つことさえできないだろう」というのは、その当時の指導者の認識でした。

石油が入らなかったら、日本は、軍隊を動かしたくても、動かせず、米国の属国になるしか方法がなかったのです。

しかし、こうなった責任は、欲望を押えられなかった日本の指導者にもあります。

何とか国運発展のテンポは、満州国建設の範囲に止め、支那事変(日中戦争)を起してはならなかったし、三国同盟締結と南部仏印進駐もするべきではなかったのです。

そうすれば、米国も、ここまでのことはできなかったはずです。

その事は、素直に反省しないと想います。

はっきりいって、傲慢になって、欲をかきすぎて、時代が見えなくなっていたのです。

と同時に、その責任は、指導者だけでなく、戦争を煽  った、マスコミや日本人全体にもあります。

「真・大東亜戦争」の本の中で、山本五十六が、西条英俊に、連合艦隊司令長官の立場ではいえない事を、こういっています。

「目を覚ます必要があるのは、日本人とて同様ではあるまいか。敵が強大であろうが、戦わずに屈することはできない。そう言って、国民にひとしく拳を振り上げておるのが今の日本だ。しかし、例え怯懦といわれようが、勝ち目のない戦いを避けようとする事が、そんなにいけない事なのか・・・・今の日本では、とても非戦論など口にできぬ」

 紫陽花は、この山本五十六の言葉は、英霊達のメッセージのような気がします。

 他のシミュレーション小説を読んでも、やはり共通するのは、日本人の意識の低さです。

 米国とは、米国に住んでいる日系人が迫害された事から、関係が悪化しましたが、国民も、マスコミも、戦争を煽った責任が十分にあったと想います。

 まだまだあの当時の日本人は、国際情勢が見えない、幼かったのです。

 ですから、米国に追い詰められて、窮鼠猫を噛むで、大東亜戦争を起したと想うのです。

 だけど、ここまで進んでしまったら、仕方がなかったかもしれません。

 今から考えれば、日本の資産を凍結して、資源を売らないのであれば、日本は自衛の意味では、米国と戦争する事になるだろうと、日本の外務大臣が、米国のマスコミを集めて、発言する事で、米国民を脅して、米国政府から譲歩を引き出す事も可能だったろうと想いますが、そういった戦略は、あの当時、誰もなかったからです。

それで、日本は、米英国との戦争に突入する事になるのです。

しかし絶対に、米国との戦争だけは、何度も言うようですが、するべきではありませんでした。

まともに戦えば、物量が違いすぎて、勝てる訳がない事は、子供でも分かるからです。

もし戦うのであれば、アジア開放で書いたように、オランダや英国に絞って、米国との戦争は、どんなに挑発されても、我慢してさけるべきだったのです。

でも、シミュレーション小説の世界で、そういった戦略をとった、「新世界大戦」や「真・大東亜戦争」でも、最後は、結局米国と戦うようになります。

日本に見事に罠を見破られたルーズベルト大統領は、焦ると、ますます挑発をするからです。

それで、「新世界大戦」では、フィリピンに大量の軍を入れようとして、シーレーンを守る為に、フィリピンを海上封鎖している日本と戦う事になります。

「真・大東亜戦争」では、英国にどんどん兵器を送るので、結局、もはや米国との戦争は避けられないと判断して、戦う決心をします。

米国の大統領が、ドイツや日本が、世界に進出するのを認められないという決心で、戦おうとしている以上、避ける事はできないという判断をするのです。

 

 

 

                 ∞「真珠湾攻撃」∞

 米国と戦争するのであれば、真珠湾を奇襲するのは、ものすごく魅力的な作戦です。

 一度に、米国の太平洋艦隊を叩けるからです。

 だから、シミュレーション小説の世界でも、真珠湾攻撃を実行する本は多いです。

 「新太平洋戦争」や「真・大東亜戦争」、「紺碧の艦隊」でも、実行するのです。

 でも、真珠湾を攻撃するにしても、まったく同じやり方をしません。

 真珠湾攻撃は成功したように想っている人は多いですが、実際の面でいえば、大きな失敗をしています。

 戦艦や飛行機を叩いただけで、真珠湾の基地にある燃料施設や機械工場、修理工場を破壊せずに引き上げた事も、その一つですし、ハワイの近くにいた空母を取り逃がした事も、その一つです。

 古い戦艦を叩いただけで、最大の目的の空母は、一隻も沈められなかったのです。

 しかも修理工場などの海軍の施設を破壊しなかった為に、破壊された戦艦も、引き上げると修理され、1年後には、再び、復帰する事になります。

 今から考えれば、真珠湾の奇襲攻撃は、中途半端で、失敗だったのです。

 何故なら、米国に対する宣戦布告を出すのが、米国にいる日本大使館のチョボで、真珠湾攻撃の後になったという事もあって、米国国民の怒りをかったからです。

 「リメンバー・パールハーバー」です。

 真珠湾攻撃は、戦争に反対だった米国国民に火をつけてしまったのです。

 ですから、シミュレーション小説の世界で、真珠湾攻撃をしないケースも多いです。

 「凱歌の契約」では、その事を指摘して、交通事故でなくなった山本五十六の代わりに、連合艦隊の司令長官になった、民間人で、経営者の三原は、中止するのです。

 また、紫陽花も、この考えに、賛成です。

 真珠湾を奇襲するのなら、シミュレーションの小説の世界で指摘するように、港湾施設と石油のタンクを破壊し、米国の空母も一隻は、沈めるべきだと想いますが、それで、米国が、降参するという事はないからです。

 ただし、といっても、米国と戦うのであれば、緒戦で、圧倒的に勝利すべきです。

 米国の空母の2、3隻を叩けるような機会がないかぎり、米国との戦はさけるべきだと想います。

インドまでのアジア諸国を開放し、中国との戦争を止めた後、緒戦に太平洋艦隊を叩く事ができれば、超大国の米国に対しても、何とか善戦する事はできると想うのです。

と同時に、その時に注意しないといけないのは、宣戦布告は、絶対に遅くならないという事です。

紫陽花は、今でも亡くなった英霊達に済まないと想うのは、外務省は、自分達の怠慢で、宣戦布告が遅れた責任をとらなかった事です。

チャンボをした大使館の人間も、何の責任も取らされず、戦後、出世したという話を聞いたら、紫陽花は、もう呆れてものもいえません。

このチョンボのおかげで、真珠湾攻撃も、まったく無駄になりました。

太平洋艦隊を緒戦で、撃滅し、米国国民の戦意を無くさせようとしていた山本五十六の真意は、宣戦布告が2時間ちかく遅れた為に、成功せず、かえって米国民に、復讐心を植え付けてしまう事になったからです。

紫陽花は、今更、その事で、個人の大使館員を攻めるつもりはありませんが、外務省は、今からでも、ちゃんと責任を認め、詫びるべきだと想います。

それが、亡くなった英霊達にできる、最大の供養だと想うのです。

それと、もう一つ、宣誓布告で面白いのは、「凱歌の契約」で、三原長官がやった、米国に宣戦布告をするのではなく、フィリピンに対して、宣戦布告する方法です。

フィリピンは、米国の植民地なので、事実上は、米国に宣戦布告する事になるのですが、フィリピンに宣戦布告をすれば、米国は、わざわざフィリピンの為に、血を流すという事になります。

米国民の戦意が高くなる事はないのです。

後、多くのシミュレーション小説で言う事ですが、米国 国民を味方にすべきです。

戦争の少し前に、宣戦布告をしても、米国政府に揉み消 される可能性があります。

米国政府に宣戦布告をした後、すぐに米国のマスコミも 呼んで、宣戦布告をした事を発表すべきです。

そうしたら、騙まし討ち、アンフェアーと責められずにすみます。

是非、紫陽花は、英霊達の為にも、そうして戦わせてあげた  かった、英霊もそれを望んでいたと想うのです。

 

 

         ∞「大東亜戦争のシミュレーション」∞

大東亜戦争は、昭和16年(1941年)12月8日から、終戦を迎える、昭和20年8月15日まで、約、4年間戦う事になります。

その4年間は、当事者の人達にとっては、今でも、とても長く感じられるそうです。

きっと、時間が止まっていたのだと想います。

しかし、紫陽花は、超大国だった米国相手に、4年間も戦い続けた、大日本帝国、戦前の日本人に対して、今の日本人は、もっと誇りを持つべきだと想います。

何故なら、1995年頃、フランスで、太平洋戦争の映像が、テレビ番組で放送された時に、フランス人は、日本は、あの米国相手に4年間も戦ったのかと感動したそうです。

それぐらい、よく考えたら、米国の国力を、実感しているヨッロッパの人達からみても、すごい事なのです。

しかも、日本は、緒戦の戦争では、真珠湾攻撃だけでなく、フィリピンの戦争でも、グワムやウェークなどの、太平洋の島々の戦争でも圧勝しています。

ミットウェー海戦で負けるまで、米英両国を、ボコボコにしているのです。

紫陽花は、こんな国は、他にはないと想います。

ドイツでも、英軍などのヨッロッパ諸国を蹂躙しても、米国が参戦すると、一度も米軍に勝てずに、善戦はしても、結局負けているからです。

あの米国相手に、4年間という長期間も、太平洋という広大な領域で戦った国なんか、自慢する訳ではありませんが、日本しかないのです。

これに比べたら、今度のイラクにしても、話にさえならないのです。

また、こんな事をいえば、皆さんの中に、朝鮮やベトナムでも、米国は、勝てなかったり、負けたりしているではないかという人もいるかと想いますが、紫陽花は、そんな事はないと想います。

北朝鮮にはソ連、ベトナムには中国がついていましたし、局地戦なので、米国自体が、脅威を感じたという訳でもありません。

それに、北朝鮮やベトナムの英霊に申し訳ないですが、何よりも、米国が、本気で戦ったという事でもないと想います。

やはり、米国を本気にさせたのは、日本とドイツしかないと想うのです。

だから、紫陽花は、60年前の戦前の日本人を、今の日本人は、侵略戦争したなんて想わずに、もっと素直に、尊敬すべきだと想います。

何故なら、あれだけたくさんのシミュレーション小説が、書けるのも、日本が、米国と、堂々と戦ったからです。

その事を、もう60年以上も経過したのですから、「日本人が、米国と大東亜戦争をしたのは、不幸な事だし、間違っていたかもしれないけど、あの米国相手に、日本人は、良く、戦った」と、心から尊敬する事は、紫陽花は、戦争で英霊達にとって、最高の供養になると確信しています。

感謝する事はできなくても、尊敬してあげるだけで、英霊達も、心から喜ぶからです。

ですから、紫陽花は、是非、皆さんに、尊敬してあげて欲しいです。

何故なら、あの時に、英霊達が命をかけて、激しく戦ったから、今の日本の世界第2の経済大国としての繁栄がある、偉大な先輩、ご先祖様になるからです。

でも、本音をいえば、紫陽花は、何度もいうようですが、どうせ戦うのであれば、あの超大国、横綱である米国に対して、もっと善戦させてあげたかったです。

立派な指導者の下で、すばらしい戦略や戦術で戦わせてあげたかったです。

紫陽花は、心からそう想います。

それで、いろんなシミュレーション小説があるのです。

ただし、紫陽花は、本音をいえば、米国との戦争を避ける事もできたと想います。

それが、インドまでのアジア諸国を開放して、中国との戦争をやめて、満州に撤退した後、イギリスと和解して、日本は、アジア諸国と、アジア貿易圏、大東亜貿易圏を結成していくというシナリオです。

英国も、日本が同盟国のドイツと戦う事はできなくても、三国同盟の破棄を条件に、中立を約束すれば、和平に応じる可能性は高いです。

日本が、決して、米国と戦おうとしない以上、英国は、米国の参戦なしで、ドイツ・日本と戦う事はできないからです。

しかも米国に対しても、アジアの大東亜貿易圏で組み入れる事を条件に、米国の市場も開放させたら、戦争しなくてもすみます。

その後日本が、米国の次に核兵器を持つ事になったら、戦争したくても、お互いにできなくなるのです。

と同時に、日本が、平和になれば、軍人政権も、崩壊していきます。

今のような自由で、軍事費が1パーセントという世界は考えられなくても、紫陽花は、日本人なら、日本なりの民主主義を作り出したと信じています。

ドイツのナチス政権は、世界の為に、倒さないといけませんが、日本は、そこまで酷くなかったと想うのです。

これが、英霊達にプレゼントしたい、最高のシミュレーションなのです。

でも、ルーズベルト大統領を中心とした米国政府は、そんな日本の進出をあくまでも認めずに、戦うとしたら、やはり、英国だけでなく、米国とも戦わないといけません。

その時には、紫陽花なら、宣戦布告をちゃんとした上で、真珠湾奇襲攻撃が、可能なら実施して、徹底的に、太平洋艦隊だけでなく、海軍の基地も破壊したいと想います。

空母も、港に居なければ、周辺を探してでも、一隻か、二隻は、沈めたいと想います。

しかし、その後は、グアム諸島などの太平洋の島々を占領したら、もう出ていくべきでないと想います。

英国領土のラバウルやギルバート諸島まで占領したら、後は守りを固めるべきです。

相手が攻めて来た所を、叩く方が有利だからです。

そうすれば、ミッドウエーの海戦やガダルカナル島の敗戦もなかったと想います。

山本五十六長官は、米国との早期和議を目指して、攻勢に出ましたが、「凱歌の契約」や、「真・大東亜戦争」でいっているように、あくまでも目的は、米国の兵士が一人でも多く、戦死するようにすべきです。

米国兵士の犠牲が増える事によって、米国民の厭戦の気分を生まれるからです。

と同時に、戦は、勝つ可能性が高いものに絞るべきでした。

戦力が有利な内に、太平洋艦隊を叩きたいのであれば、兵力を一点に集中すべきだったと想います。

もしミッドウエーで、戦うのであれば、機動艦隊だけに 任せずに、機動艦隊、アリューシャン列島奇襲攻撃部隊、戦艦部隊と分けずに、最初から合流して戦うべきだったのです。

それで、ミッドウエーで戦ったら、負ける事はありませんでした。

何故なら、あの時期なら、日本軍は、戦力でいえば、圧倒的に優勢だったからです。

航空兵力でも2倍はあったのです。

これだったら、例え暗号を読まれて待ち伏せされていたとしても、油断せずに用心していたら、多くの評論化が指摘するように、作戦さえ間違えなかったら負けませんでした。

というのも、紫陽花ならまず、ミッドウエーの島の攻撃は、夜間、戦艦の砲撃に任せるとして、空母は、ミッドウエー付近に、米空母がいないと分かるまでは、ちかづけさせませんでした。

あくまでも、米空母ように、機動艦隊を温存していたら、良かったのです。

後は、偵察さえちゃんとしていたら、日本は、圧倒的な戦力で、米国の空母を3隻とも沈める事も、十分可能だったと確信しているのです。

そうしてミッドウエーを占領した後、航空機を集めて、日本の航空機の距離が長いという利点を生かして、ハワイを夜襲で叩いた後、撤退したらよかったと想うのです。

こうすれば、太平洋の制海権をしばらくは、握る事も可能だったと想うのです。

 

 

 

       ∞「太平洋の島々での戦いのシミュレーション」∞

もし、ミットウエー海戦で勝って、米国の太平洋艦隊の空母を一掃できたら、やはりしばらくは攻勢すべきだったと想います。

圧倒的に生産力が違うのですから、有利な内に、どんどん叩くべきです。

それにはやはり、珊瑚海戦で中止した、パプアニューギリアにある、ポートモレスピーを占領すべきだったと想います。

米軍に、空母がなければ、機動艦隊が油断せずに、全力で戦えば、勝てたはずです。

ラバウルからの支援も期待できるので、紫陽花は、いろんなシミュレーション小説でも指摘するように、勝てると確信しているのです。

後は、そこに日本の海軍を入れ、ガナルカナル島にも、基地を造れば、オーストラリアと米国のシーレーンは、しばらく断ち切る事ができます。

その間に、古くなった戦艦を何隻か、別々に単独で、通商破壊の為に航海させて、オーストラリアを連合国から切り離すようにすべきだったと想います。

陸軍が、オーストラリアに上陸するのは、絶対に無理なので、あくまでも、オーストラリアが、干上がるのを待つのです。

そうしたら、米国も困ったと想います。

だけど、それで、オーストラリアが、和平に応じる可能性は少ないと想います。

その時には、海上通行の破壊に止めておいて、米軍が、戦力を回復させて、空母を中心に押し寄せてきたら、ポートモレスピーは別としても、ガナルカナル島からは、さっさと撤退したらいいと想います。

ラバウルから遠い、ガナルカナル島で戦っても、日本にとって、不利だからです。

あくまでもラバウルとポートモレスピーに、軍隊を集結させて、戦うべきだと想います。

何故なら、ラバウルとポートモレスピーなら、ある程度の大軍を入れられるので、米軍に、簡単に占領される事はありません。

敵が飛行機で攻めてきても、近辺で戦うのであれば、有利に戦えます。

しかも、日本のゼロ戦やパイロットは、この当時、究めて優秀でした。

まともに戦えば、負ける事はありません。

圧倒的な物量を誇る米軍ともいえども、機動艦隊も健在な日本の基地、ポートモレスピーやラバウルの飛行機場を完全に破壊するのは、相当な困難が予想されます。

戦史であるように、遠いガナルカナルではなく、ポートモレスピーやラバウルで戦うのであれば、日本のゼロ戦は圧倒的な力を発揮するからです。

ここで、米軍の犠牲を増やしながら、太平洋の島々の守りを固めたらいいと想うのです。

というのも、ラバウルは別としても、ポートモレスピーは、オーストラリアを守る為にも、米軍は絶対に攻略する必要があります。

ポートモレスピーに、2万から3万の、日本の軍隊がいれば、米軍は、占領するには、少なくとも、同数程度の被害を覚悟しないといけません。

周辺が、険しい山であるポートモレスピーは、海岸から攻めるしかなく、守るに易く、攻めるに難しく、相当な被害が覚悟しないといけないのです。

だから、下手をしたら、米軍は、ここで、あまりの犠牲に戦意を無くす可能性があると想うのです。

でも、例え、米軍が、ポートモレスピーや、ラバウルの航空隊を全滅させて、犠牲を覚悟で、ポートモレスピーを占領したとしても、次に、待っているのは、守りを十分に固めた太平洋諸島の島々です。

ギルバート諸島のタラワ島から、マーシャル諸島、トラック諸島、マリアナ諸島には、十分に守りを固め、食料や武器をたっぷり持っていた日本軍が待ち構えています。

戦史では、日本軍は、度重なる南洋諸島の敗戦で、太平洋の島々の守りを固める事ができなかったのですが、シミュレーションの世界では違います。

硫黄島の戦闘のように、しっかり洞窟を造って、戦艦の砲撃でも耐えられるようにしていたのです。

祖国日本を守る為に命懸けで戦ってくれて「ありがとうございます」ですからここでも、米軍は、大きな犠牲を出しました。

太平洋の島々を占領していくのに、多くの米国兵士の犠牲を出したのです。

しかし、戦闘は、圧倒的な物量を誇る、米軍が有利でした。

誰が、シミュレーションしても、もうこの時期の米軍に勝つ事は不可能になっていたのです。

というのも、米軍は、物量だけでなく、兵器の質でも有利になっていました。

ゼロ戦を破るF6戦闘機やレーダー、近接炸裂自動信管などの新兵器でも、日本を圧倒していたのです。

それに対して、紫陽花なら、あえて、海軍を動かさず、マリアナ諸島まで、機動艦隊を温存させる作戦をたてます。

ここで負けたら、米国に降伏する覚悟だったのです。

 

 

           ∞「終戦のシミュレーション」∞

マリアナ諸島の戦闘で、日本軍が、圧倒的に有利な米軍に対して見事に勝つ、シミュレーション小説はあります。

だけど、紫陽花から言わせたら、どれも無理があります。

あまりにも日本に有利な自然現象や、新しい技術がなかったら、勝てません。

それこそ未来から、タイムマシンで、人々がこないかぎり不可能にちかいのです。

しかし、その中で、紫陽花が、唯一やってみたい作戦は、シミュレーション小説でも書かれていないと想いますが、空母に載せる航空機を、90パーセント以上、ゼロ戦かもしくは紫電改の新型戦闘機にして、後の艦爆と艦攻は、偵察機として使うというものです。

その上で、米軍が、サイパン島などに上陸したのを待って、潜水艦に注意しながら、日本海軍の全艦隊で決戦するのです。

これだったら、勝てる可能性があります。

というのも戦闘機の数だけだったら、日本も米国もか わらないからです。

しかも遠距離からわざと米軍に発見させて、攻撃をさせます。

その数だったら、米軍といえども、全航空機を出す訳にはいかないので、戦闘機の数も、日本の戦闘機の3分の1ぐらいにすみます。

米軍の艦爆機や艦攻機が含まれるからです。

それに対して、日本は、全戦闘機を上げて、待ち構えるのです。

その上に、米軍の戦闘機F6は、あえて無視して、艦爆機や艦攻機だけを狙い内にします。

F6では、爆弾を積む事はできないので、空母の脅威にはならないからです。

こうすれば、米軍の猛攻を防げる可能性はあります。

艦爆機も艦攻機もパニックになって、ちゃんと攻撃をする事はできないからです。

しかも、その時に、日本の機動艦隊が、最初から逃げて、米軍に発見されにくいようにして、燃料をたくさん使わせ、逃げる米軍機を執拗に追い掛けたら、燃料が使いすぎて、母艦に帰れない米軍機が続出する可能性があります。

後は、同じ手を2段、3段と迫って来る米軍機にしたらいいのです。

さしもの米軍も、何が何だか分からないままに、大半の飛行機を喪失する事になるからです。

そしてその後の攻撃は、大和、武蔵などの戦艦に任せます。

艦隊決戦です。

戦闘機ばかりになっている米軍機では、艦船を攻撃する事はできないので、戦艦対戦艦の戦闘になるのです。

これだったら、紫陽花は、日本海軍も勝てる可能性はあると想います。

日本海軍は、ゼロ戦に爆弾を積んで、艦爆として、何十機か、使う事もできるからです。

ただし、戦史でもはっきりしないので、日本の戦艦、大和や武蔵に、どれだけの威力があるのかは分かりません。

46センチ砲が、どれだけの威力があるか、あたるのかさえ、はっきりしないのです。

だから、この戦闘で、日本軍が負けることも考えられます。

でも不利だったら、夜戦に持ち込んでも、日本海軍は、全滅覚悟で戦うのです。

紫陽花は、そうすれば、米海軍は、怖れをなして、退きあげる事になると想います。

こうしてマリアナ海戦は、日本軍の久しぶりの勝利になります。

後は、サイパン島などに残った米軍を人質にして、逃げ送れている輸送船を追随したらいいのです。

これが、紫陽花が、今から考えて、日本軍が唯一勝てるシミュレーションになるのです。

と同時に、それが、米国との和平の唯一のチャンスになります。

サイパン島に上陸した米軍を人質にして、日本自身が降伏したら、米軍も飲む可能性があるからです。

その時には、満州や朝鮮、台湾の独立を認め、日本海軍や日本陸軍の規模を小さくするといった、相当な譲歩が必要ですが、紫陽花は、可能性があると信じます。

米国政府だけでなく、米国民に訴えたらいいのです。

でも、それが、失敗して、戦争が続行になって、マリアナ諸島が陥落したら、大東亜戦争は、敗戦で終わりたいと想います。

歴史が証明するように、B−29がサイパン島から、日本上空で空爆したら、残念ながら、日本の戦闘機では、完全に防ぐ事ができるものはありません。

多くの民間人が、犠牲になっても、そんな一方的な戦闘に価値はありません。

英霊たちも、沖縄や硫黄島、フィリピンのレイテなどで戦う事は望んでいないと想います。

しかも、日本は、シーレーンを守る為に、最初から護衛艦隊を編制して、何隻かの軽空母を使って、輸送船を守っていたとしても、もうこの時期では、米国の潜水艦によって、ガタガタになっています。

米国の潜水艦と技術が違いすぎます。

南方から資源が入ってこなくなっているのです。

ですから全面的な降伏も仕方がないと想います。

米国は、原爆を持っている以上、日本は、天皇制さえ存続できたら、後は、どんな条件でも飲むべきです。

しかし、それで日本が、完全に敗北したという事にはなりません。

アジア諸国を開放するという目的は果たしました。

栄光ある海軍、陸軍は、解体する事になっても、日本は、戦後、民主主義の元で大きく発展する事になります。

米軍も、余力のある日本を占領する事はできず、日本列島を四島に押し込め、巨大な軍隊を持たないという事で納得しました。

太平洋の島々で、平気で、玉砕するまで戦う日本人と、これ以上戦ったら、どれだけ犠牲がでるか分かりません。

米国民も、日本が、降伏するというのに、それ以上の戦闘を望まなかったので、米国は、日本政府の無条件降伏を受け入れたのです。

こうして、日本は終戦を迎える事になります。

原爆も広島や長崎に落ちる事もありませんでしたし、ソ連の侵入もありませんでした。

満州から、日本人は、ゆっくり撤退する事もできたのです。

これが、紫陽花が、いろんなシミュレーション小説を元に考えた、最高の終戦のシミュレーションです。

英霊達に、そんなシミュレーションの世界をプレゼントしたいと想います。

きっと英霊達も「ありがとうございます」と喜んでくれていると信じているのです。

 

 

 

                   ∞「余談」∞

最後にシミュレーションの世界で、取り上げているも のに、ユダヤ人、問題があります。

「紺碧の艦隊」では、ユダヤ人の問題を解決する為に、何と、日本の領土になっていた南樺太を、ユダヤ人に提供しています。

まず、もうすぐソ連が攻めてくるという事で、現地に 住んでいる日本人を全員、本国に帰国させた後で、ユダヤ人が、引き上げた日本人に、十分な保障をする事を条件に、東方エルサレム共和国という国を建国させているのです。

そうすれば、戦後、中東にイスラエルの問題は発生し ません。

パレスチナの人が、国を奪われる事はないのです。

また、「真・大東亜戦争」では、西条が、ユダヤ人を救った事で、歴史上有名な、杉原千畝と会う事で、ユダヤ人にかかわる事になります。

杉原は、リトアニアの大使で、ナチスドイツから、ユダヤ人を追われて、逃げて来たのを保護する為に、ソ連を通過して、満州に行けるビザを発行しています。

多くのユダヤ人を救った事で有名なのです。

「真・大東亜戦争」では、その杉原が、西条に直談判に及んでいます。

それで、西条は、人種差別を認めるのかという杉原に負けると、500万円の大金を与え、大使館の近隣の家屋敷を買わせ、ホテルを借り切りさせています。

そこに日章旗を上げさせて、治外法権で、ドイツ軍が来ても、日本の了解なしに入れないようにしました。

その上で、日本の外務省に協力させて、多くのユダヤ人を満州に逃がすと、満州のハルピンに、ユダヤ人街を造成させ、自治権を与えています。

紫陽花自身、本当に感動したシーンなのですが、このシミュレーションによって、戦局に大きな影響を与える事になりそうです。

まだ、真・大東亜戦争の物語は、そこまではっきりとは進んでいませんので、どんな内容になるかは分かりませんが、紫陽花の予想では、日本が、米国と戦争を止める事ができたのは、恩を感じたユダヤ人が、米国政府に圧力をかけてくれた事も大きかったという事になる気がします。

だから、紫陽花のシミュレーションの世界では、是非、実行したいです。

杉原千畝や、日本の他の大使館に命令して、密かにユダヤ人を満州のハルピンに送り、南樺太にユダヤ人の国を建設する提案をするのです。

これが、実現すれば、その後の中東の歴史は大きくかわります。

米国に対しても、日本との和平に関する重要な切り札になったのです。

ではこれで。・・・・

皆さん、縁の花、第172号「大東亜戦争」読んで頂いて「ありがとうございます」

大東亜戦争で亡くなった霊達、読んで頂いて「ありがとうございます」

    2003年5月

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