縁の花
(魂が成長する正直な心と心のネットワーク誌)
第191号
クローン問題について考える
∞「ヒト胚に関するシンボジウム」∞
2004年2月15日、神戸で、ヒト胚に関するシンポジウムがありました。
正式名は、「生命倫理専門調査会中間報告書について」というもので、開催した所は、綜合科学技術会議事務局、内閣府政策総括官(科学技術政策担当)でした。
ようするに、政府(内閣府)が、生命倫理専門調査会を作って、「ヒト肺の取扱いに関する基本的な考え方」を出そうとしているのですが、国民の意見を聞きたいという事で、シンボジウムが、東京(2月8日)神戸(2月15日)に行なわれたのです。
また、紫陽花は、そのシンポジウムに、ある人達からお誘いを受けて、参加してきましたが、面白かったです。
正直言えば、専門家ではないので、頂いた膨大な資料もチンプンカンプンでしたし、話の内容もよく分かりませんでした。
こういった問題は、やはり専門意識をもたない一般人には、難しすぎると想いますが、それでも参加してよかったです。
少しは、自分も、ヒト胚の問題、クローン問題にかかわったという実感が持てたのです。
しかも紫陽花が、このシンポジウムに参加した事で、一番良かったと想えた事は、日本も少しは変わりつつあると想えた事です。
何故なら、今迄こういった科学の問題や医学の問題では、国民の意見など聞かず、いろんな学会や一部の研究者、企業、政府などで決めてしまう事が、日本の常識でした。
国民は、いつも蚊帳の外です。
偉いエリートの人達や、政府の官僚が決めて、法律やルールを作って、お上が決めた事だから従いなさい。
従わない医者や研究者は、学会から除名するという事で、一般の多くの国民は、そんな技術がある事を知っても、その技術を国内では得られない。
それでも得たい人は、お金がかかる海外に行くしかないというのが現実だったのです。
はっきり言って、日本は、官僚による啓蒙社会だと、紫陽花は想っています。
また、それは皆さんも、芸能人の向井亜紀さんのように、子宮頸部のガンが発見されて、子宮摘出を余儀なくされ、代理母でしか子供が持てない人は、海外の病院で、大金で、子供を持つしかないケースを一つ取ってみても分かると想いますし、臓器移植に関してもなかなか認められず、海外で大金をかけてしていた事をみても分かると想います。
しかも、その事に、日本の法律はなかなかついていけません。
例え、子供を持てたとしても、向井亜紀さんのように、日本の法律では、認められないというケースもあるのです。
でも紫陽花自身、この事は前からおかしいと想っていました。
科学立国でもある日本で、臓器移植でもなかなか認められずに、国内ではできずに、欧米でやって貰っている事に、大きな不満を持っていたのです。
やはり、それはできるのに、しないなんて、どう考えても変です。
そこに何か、患者さんである人の意識や願いと、学会や政府の意識に大きな違いを感じていました。
結局病気になった人でしか、その気持ちは分からないので、後のお医者や、多くの国民にとっては、人ごとでしか過ぎないという気がしていたのです。
しかし、そんな日本でも、ヒト胚の問題、クローン技術の問題という大きなテーマで、国民の意見を聞きたいというシンポジウムが行なわれました。
この事をある人に教わった時には、正直紫陽花はびっくりしました。
たぶん、政府も時勢で、何でも学会や科学者で決めてしまう事に、非難があって、その批判をかわす為にも、国民の意見を聞いたという形も必要になったのだと想いますが、紫陽花自身は、とてもいい事だと想います。
国民の税金を使って、ヒト胚を使って研究をするのですから、国民の意見を聞くのは、当然だと想うのです。
でも、その反面、シンボジウムに参加して紫陽花が、感じた事は、最初に結論ありきという事です。
それがいい、悪いは別として、いえ、紫陽花自身、それもある程度は、仕方がないと想いますが、やはり結論は最初からできているような気がしました。
生命倫理専門調査会には、研究している人達だけでなく、いろんな科学者や法律の専門家も混ざっていて、積極的な意見や、消極的な意見がありましたが、それでもシナリオはできている気がします。
少なくても、政府はしたがっていると想ったのです。
何故なら、ヒト胚の研究、クローン技術は、日本がやらなくても、欧米だけでなく、韓国・中国などがします。
その競争に負けたら、日本は、先端の科学技術の一つで、遺伝子工学で、大きく遅れるという事になります。
やはり日本政府としては、ヒト胚を使った研究はしたいと想います。
科学技術の発展を止める事は、時代の流れを止める事は、誰にもできないと想うのです。
ただ、そうはいっても紫陽花自身、ヒト胚に関しての問題や、クローン技術の問題は、今後、どうしたらいいのかははっきり言えば分かりません。
多くの本当の人達や、宗教家の人達がいうように、天や神様が作った遺伝子を、人間が、平気で犯す事はいけないという考えは理解できますが、では、何でもかんでも、神の領域という事で、反対したらいいとも想いません。
正直分からないというのが、本音なのです。
しかし、この日本で、ヒト胚に関してのシンポジウムが開催され、内閣府の「生命倫理専門調査会から「ヒト胚の取扱いに関する基本的な考え方」(中間報告書)について、国民に御意見募集(パブリックコメント)をされている以上、逃げる事はできません。
紫陽花としても、知ってしまった以上、未来の人達に対して、少しは責任があります。
ヒト胚について、専門家ではないので、何の知識もないから、紫陽花は一切、分からないともいえません。
政府も、一般の国民の考えを聞くというように変わった以上、紫陽花としても、少しは勉強して、自分なりの意見を持って、何よりも関心を持ち続けたいと想います。
だから、今から、紫陽花としても、この問題は、日本や人類にとっては、重要な問題なので、素人なりに考えたいと想います。
是非、皆さんも、日本国民である以上、少しは縁がもてるので、一緒に考えて欲しいと想います。
∞「クローン人間」∞
紫陽花が、クローンの問題について興味を持ったのは、ラエリアンさん達の報道が大きかったです。
ラエリアンさん達と、縁を持った時、2003年の最初の頃に、ちょうど、人類初のクローンベビーを、ラエリアンの関係している会社が、誕生させたという事で、騒がれていたのです。
しかも、それは世界的な規模でした。
全世界マスコミは、「人類初のクローンベビーが誕生した」というラエリアンに対して、胡散的な感じで報道していましたが、それが、本当か、どうかは別として、大騒ぎでした。
今から考えても、この事に対するラエリアンさんの行動は、すごいとしかいいようがありません。
何故なら、たった世界で、自称6万人のラエリアン達が、世界中のマスコミ各社だけでなく、米国やEC諸国などの各国や、各宗教団体なども捲き込んで、クローン人間の存在に関して、大きな問題定義を投げかけました。
日本でも、大本教や立正佼成会などの大きな宗教団体がすぐに反応して、反対の声明を出させています。
紫陽花は、それがいい事、悪い事は別としても、ラエリアンは、「地球上の全生命は、宇宙からきたエロヒムが、遺伝子工学で創造した」と主張するだけでなく、クローン人間造りの為に、少なくても、関連する会社「クローンエイド社」を設立して、自ら率先して実行しようとしているその行動力には、感心しました。
クローン人間の話題を作っただけでも、紫陽花は、少なくても、ラエリアンさんたちは、口だけでなく、実践がともなっていると想ったのです。
ですからラエリアンさん達から、セミナーのお誘いを頂いた時に参加して、クローン人間に関するラエリアンさん達の考えを、聞かせて頂いたのです。
しかしこの話は、紫陽花自身、専門家ではないですし、ラエリアンのメンバーでもないので、よく分からないというのが、正直な気持ちです。
人類で最初にクローン人間を作ったという、「クローンエイド社」のブリジッド・ボワセリエ博士は、ラエリアンの人達と縁が深く、ラエリアンの関連会社と想われていますが(事実は、ラエリアンはクロンエイドとは関係が一切ありません。ラエリアンが出資したわけでも、ラエリアンの下部組織・関連組織とも違います。でも精神的な繋がり縁はあります)、そこでは、6人のクローンベビーがすでに誕生しているそうです。
しかも、その中には、日本人のクローンベビーがいるそうです。
ある40代の科学者が、数年前に事故で死亡した男児を、クローン人間をつくって、息子を蘇らせたい」という事で、クローンエイド社に要請したというのです。
しかし、その子供を含めて、「クローンエイド社」は、6人のベビーが誕生した事を証明するデータを、何も示していないので、この事では、マスコミを含めて殆どの人達は信じていません。
新興宗教のラエリアンの資金集めや信者獲得のための売名行為と想っている人は多いですし、人間の尊厳にかかわる話をもてあそぶ行為は許されないと想っている人も多いと想うのです。
ただ、紫陽花としては、あれだけ世界中を大騒ぎさせたのですから、マスコミがいうように、クローン作りに携わった科学者や医師が客観的データを公表し、第三者の検証に供する責務があるというのは、当然だと想いますが、それを示したら、今の法律では、犯罪者になってしまうと、ラエリアンさんが恐れているのも分かりますし、何よりも、生まれているクローンベビーと、両親が離される可能性があると心配する気持ちも分かります。
ラエリアンさんの主張も少しは分かるのです。
だから、あえてこの事で、ラエリアンさんは、変な組織だというつもりはないのです。
でも、それでも、紫陽花なりに少し贔屓目に見ても、やはりラエリアンさんたちの主張は嘘の可能性は高いと想います。
少なくても、第3者にDNA鑑定する事を約束していて、それに応じないというのは、紫陽花としても納得できないのです。
だけど、その反面、おそらくマスコミや、いろんな政府機関なども、「クローンエイド社」の事は必死で調査しているはずなので、それでも嘘がばれないという事は、本当の可能性も残っている気もしています。
いずれにしても、紫陽花としては、正式に嘘だと判明しない限りは、ラエリアンさん達のいう事を信じたいと想っているのです。
しかし、ここで皆さんに、紫陽花が誤解して欲しくないのは、「クローンエイド社」が誕生させたクローンベビーは、本当か、どうかは分かりませんが、クローン人間自体は、有名な羊のドリーを筆頭に、牛、豚、マウス、猫で成功しているので、同じほ乳類である人間にも、誕生する確率は、非常に高いという事です。
いえ、将来的には、必ず誕生する事で、クローン人間は誕生しないという方が、科学的にはおかしいと想うのです。
この事だけは、紫陽花は皆さんに知って欲しいと想います。
だけどその反面、今の時点では、クローン人間作りの最大の問題は、安全性だそうです。
動物のデータでも、成功率が低いだけでなく、死亡や、様々な異常が多い事も知られています。
一民間企業の「クローンエイド社」が、こういった問題を、今の時点で、どう解決しているのかは、紫陽花としても、とても疑問を感じていますが、やはり将来的には、この問題は無視できないと想っています。
何故なら、ラエリアンさんも、いうように、避妊でずっと子供がもてないという人は、非常に多いですし、女性同志や男性同志のカップで、子供を持ちたいという人もいます。
若くして死んだ子供をもう一度育てたいという人もいます。
そういった人達の拙劣な想いが、クローン技術があれば、叶う事ができるなら、誰も反対する権利、止めさせる事はできないと想うのです。
しかも、フセイン元大統領や、金正日のような独裁者が、自分のクローンベビーが欲しいといって、大金を積んだら、断れる科学者ばかりとは限りません。
独裁者の中には、自分の後継者になるクローンベビーを欲しいという人物が、必ず現れると想います。
そうなれば、法律に触れないという保障さえ得られたら、お金はいらないので、自分が研究しているクローン技術を試してみたいという科学者もいるので、いずれ誕生する可能性は高いと想います。
それを防ぐ事は、不可能です。
だから、クローン技術自体が悪い訳ではありませんが、それを使う人間の本性が、問題になります。
紫陽花は、ごく一部の権力者だけでなく、人類全体の意識が変わらない限り、とんでもない問題を生み出すと想っています。
この問題は、21世紀に生きるものとして、もうすぐ、誰もが無視する事はできない、重要な問題だと想うのです。
∞「食糧問題」
クローン人間の問題を考える前に、多くの人が考えないといけない問題があります。
それは遺伝子組み換えによる作物の問題です。
紫陽花は、クローン人間の問題よりも、現在人が、最初に真剣に考えないといけない問題は、この事だと想うのです。
何故なら、遺伝子組み換え大豆で、騒がれたように、クローン技術は、人間だけでなく、本来なら、植物や動物に使われる技術です。
それでいろんな植物や動物などが、人間によって、遺伝子操作されようとしているのです。
しかし、この遺伝子組み換え作物に関しては、日本人の多くや、世界の人達の抵抗は大きいです。
大豆に代表されるように、従来のものよりも美味しくても、安くても、なかなか食べたがりません。
豆腐などの加工される食品に対しては、わざわざ遺伝子組み換えの作物でない事を確かめてから、食べようとするのが現実です。
遺伝子組み換え食品は、まだまだ、人類にとっては、恐れられるものなのです。
また、それは紫陽花も同じです。
遺伝子組み換えの大豆で作ったという豆腐と、普通の大豆で作ったという豆腐のどちらを食べるかといわれたら、少しぐらい高くても、普通の豆腐を選びます。
例え、オーリング検査で、大丈夫だと分かっても、やはり食べられるかといわれたら、紫陽花には自信はありません。
その場で食べられても、とても、毎日は食べられません。
遺伝子を換えたものは、将来的に不安で、やはり食べたくないのです。
しかし、ラエリアンさんは、そんな遺伝子を組み換えたものを食べている運動をしています。
積極的に遺伝子組み換えの作物を食べる運動もしているのです。
これには、紫陽花は感心しています。
何故なら、今も、この地球上では、多くの人が、食糧が食べられず、餓死で死んでいます。
その人口は、年間で、何億人にもなると言われています。
紫陽花自身、この事については、もう20年以上も前から聞いていますが、問題は解決したとは想っていません。
中国やインドでも、経済が発展してきて、豊かな人が多くなっていますが、同じ国内で、まだ多くの人は貧困であえています。
アフリカなどでは、エイズも蔓延しているそうですが、餓死で死んでいる人も多いと想います。
食糧は、工業のように、どんどん生産する事はできません。
EM農法などの微生物を使った、新しい農法でも、何億人の人が食べさせるだけ生産するのは不可能です。
食糧の問題は、全然解決できていないのです。
でも、クローン技術を使った、遺伝子組み換え作物なら、この問題を解決する事ができるかもしれません。
紫陽花自身、まだまだクローン技術の事は分かりませんが、遺伝子組み換えた作物なら、砂漠でも生産できる作物とか、寒い所でも育つ食糧が生まれる可能性があります。
作物自体も、今までなら5個だったものを、10個と生産量を増やせる可能性もあります。
大幅に、食糧も増産できるかもしれないのです。
しかも実際に、国民が餓えで苦しんでいる発展途上国の中には、クローン技術に期待するところがあるそうです。
先端技術を身につけ始めたインドでは、ラエリアンさんのメルマガで頂いた情報によると、遺伝子組み換え作物を育てる事を始めだしたそうです。
今、現実として、国民が餓えて死んでいるのですから、遺伝子組み換え作物が不安だという事は、その現実の問題の前には、説得力を持たないのです。
これには紫陽花も納得です。
もし紫陽花が、お金がなくて、遺伝子組み換え作物しか買う事ができなくて、それを食べるか、餓死をしてしまうか、どちらかを選べと言われたら、迷わずに食べる事を選択します。
そういった現実の前には、この議論は無意味だと想うのです。
その上に、ラエリアンさんの情報によると、人類は古代から、遺伝子組み換えを行なっていたそうです。
ワシントン(AP)によれば、古代のアメリカ人は、4000年以上前に、選抜育種を通じて、トウモロコシの遺伝子を変えていたそうです。
研究者が調べると、メキシコと南西アメリカで復元されたトウモロコシの軸穂の遺伝子を比較した研究で、鍵を握る3つの遺伝子変異が、体系的に高められていた事が分かったというのです。
それによって、古代は、ブタモロコシと呼ばれていたものが、長い年月をかけて、今、食べられているトウモロコシになったというのです。
また、それはトウモロコシだけでなく、中国の米や、中東の小麦でも同じで、人類は、何千年にもわたる選抜栽培を通して、遺伝子組み換えた作物を食べてきた事になります。
人類は、遺伝子を組み換える事で、「有史以前の緑の革命」を起こし、人類の文明は、遺伝子組み換え植物によって手にする事ができたとも言えるというのです。
これには、紫陽花自身も、考えさせられてしまったのです。
しかしもちろん、古代の遺伝子組み換え技術と、現在の遺伝子組み換え技術を同じにする事はできません。
精巧さも違いますし、根本的にも違うと想います。
だから、古代の人達が、遺伝子組み換えをしていたから大丈夫だとは、紫陽花は想いませんし、ラエリアンさんも、そんな事を言っているわけではないのです。
だけど、何でもかんでも、遺伝子組み換え作物は、駄目だと危険視する事もおかしいと想いますし、紫陽花は、そこに、ある種の人達の陰謀、想いがある可能性もある気がしています。
何故なら、これはラエリアンさんの情報を読んで、なるほどと納得したのですが、遺伝子組み換え作物の存在に危機感を持っている人達も存在するからです。
それが、今の食糧を握っているごく限られた人達です。
この人達にとっては、遺伝子組み換え作物が、安全で、美味しく、増産できる事は脅威でしかありません。
農作物や、家畜の市場が暴落して、市場を支配する力を無くすからです。
市場を支配する人達にとっては、今のように、先進国のごく少数の食糧に恵まれた人と、発展途上国の多くの人が、食糧が不足している現状が望ましいのかもしれません。
それで科学的根拠がない中で、遺伝子組み換え作物に対して、必要以上に不安を与える情報を流している可能性もあります。
少なくても、そういった見方をする必要があると想うのです。
ですから紫陽花は、遺伝子組み換え作物は、科学的に安全な事を検査して、大丈夫だという事であれば、科学的に遺伝子組み換え食品が、人体の健康に影響を及ぼすという証拠がないかぎり、前向きに考える必要があると想います。
何故なら、それでは、遺伝子組み換え作物でないものが安全かといえば、そうもいえません。
農薬の問題があるからです。
農薬が、癌、神経組織の損傷、出生異常、生殖器官損傷、体内の臓器への損傷を引き起こすと言われていますが、それが遺伝子組み換え食品によって、大幅に減らす事ができます。
病気や虫に強い作物にする事で、農薬や殺菌剤の量が大幅に減らせるのです。
また、発展途上国などでは、食糧の増産だけでなく、最近の遺伝子操作で作られた黄米のように、遺伝子組み換え食品によって、現在ひどく不足しているビタミン豊富な食物が供給される事も可能になります。
第3世界の人が、飢えだけでなく、病気でなくなる可能性も防げるのです。
紫陽花は、そんな事も考えて、遺伝子組み換え作物、クローン技術の問題を考えたいのです。
∞「医学の問題」∞
次に紫陽花が、考えたいのは、医学の問題です。
おかげさまで、紫陽花は、「無限の無限の幸せが一杯」なので、健康体です。
大きな病気になった事もありません。
しかし、病気になった人の身で考えてみたら、「無限の無限の幸せ」なんていう事は言っていられないと想います。
ものすごいギャップが、生じるのです。
そして医学の多くの問題の中で、実は、一番の問題は、病気になっているごく少数の人と、多くの健康の人との、この意識の差、ギャップだと、紫陽花は想います。
多くの人にとっては、人ごとなのです。
また、それが最近でも、紫陽花に考えさせたのは、レーガン元米大統領がアルツハイマー病による合併症で死去したニュースです。
この事で、今、レーガン大統領の奥さんであるナンシー・レーガンさんは、ブッシュ政権に対して、ヒト胚を含む幹細胞研究禁止の撤回を要求する声がもっと激しく高まることことを期待しているそうです。
ナンシー・レーガンの友人たちは、「彼女は、アルツハイマー病を克服すると科学者たちが信じている幹細胞研究に対して連邦政府の支援を取り付けるために身を捧げるつもりである」と語っているそうですが、紫陽花は、米国の英雄であるレーガン大統領でさえ、遺族の人が、心から望む治療を受けられなかった事に正直びっくりしたのです。
何故なら、ラエリアンサイエンスの情報では、詳しく書いていましたが、ヒト胚を含む幹細胞研究は、400万人以上のアメリカ人が、罹っている、アルツハイマー病を治す可能性があるそうです。
紫陽花には、医学的なことはわかりませんが、肝細胞は、脳細胞を含むあらゆるタイプの体細胞に分化する能力を持っているので、アルツハイマー病の原因になっている細胞を変える事ができる可能性があるというのです。
だからナンシー夫人は、「科学は私たちに幹細胞研究という希望を与えてくれています。そしてそれは、私たちの科学者たちに、私たちの理解を遥かに超えたたくさんの解答をもたらすかもしれないのです。私たちがこの研究に対して背を向けるなどと、私には考えられません。」と、2004年5月9日の青少年糖尿病研究基金の功労者賞受賞後に述べて、ブッシュ政権にも前から働きかけていたみたいですが、残念ながら叶いませんでした。
よく言われているように、キリスト教原理主義者の支縁を受けているブッシュ大統領は、レーガン大統領が亡くなった後も、インディアナポリスで行われた、保守派キリスト教の南部バプテスト教会の会合に対し、衛星を通じて演説で、ES細胞への直接の言及は避けながらも、「誕生は神による創造であって、人間が開発する商品ではない」と語ったそうですが、この言葉に現れていると想います。
米国では、ヒト胚を含む幹細胞研究は、規制されて、多くの優秀な科学者が離れています。
健康体であるブッシュ大統領や、多くの支持者にとっては、英雄であるレーガン大統領の死よりも、宗教の教え、神の存在のほうが、大切なのです。
また、それは日本も同じです。
よく、臓器移植の問題で、適合をするか、しないかが問題になっていますが、クローン胚、ヒト胚を使えば、この問題は簡単に解決するそうです。
自分の細胞を持った器官なら、拒絶反応は起きる訳がないからです。
これは再生医療と言って、ある人の未受精卵から、核を取り除いた後、病人の体細胞核を移植して、胚を作成し、その胚から胚性幹(ES)細胞を樹立し、病気の治療に必要な細胞を選択して増殖させ、細胞集団、組織あるいは、臓器の作成をして、病気の人に移植する事ができたら、数多くの病気が治せるそうです。
血管障害による病気(脳梗塞、心筋梗塞など)糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病などの多くの生活習慣病、難病が治せる対象になるというのです。
紫陽花は、とてもすばらしい事だと想うのです。
しかも紫陽花が、ここで皆さんに是非、知って欲しい事は、ラエリアンの中には、医学の研究者や、お医者さんといった医学の専門家が結構いて、お話を聞いていると、お医者さんの現場では、ヒト胚の技術、クローン技術は、切実な希望だそうです。
何故なら現在の科学は、急速に進歩していて、どんどん進んでいます。
10年後といわず、1年後にどこまで発達しているか分かりません。
ヒト胚の研究が進んで、再生医療が確立されたら、適合する臓器を心から待っている多くの患者を救う事になります。
だってそうなれば、適合する臓器を探す必要もありませんし、何よりも、後の拒否反応に対応するいろんな薬を使う必要もないので、金銭の問題でも助かります。
今、臓器移植が必要な患者さんにとっては、再生医療は、唯一の希望なのです。
しかし、その研究は、先ほど、レーガン大統領の所で書いたように、クローン問題などのいろんな問題で、実際の現場で使用されるには、10年以上の年月がかかるそうです。
医学の現場で働いているお医者さんに取ったら、再生医療の研究が進んでいたら、この患者さんも救えるのにと想える事が、たくさんあると言うのです。
紫陽花は、そんな話を聞かされて考えてしまいました。
やはり、この問題は、実際に苦しんでいる患者さんや、直接かかわっているお医者さんの立場で考えないといけないと想うのです。
∞「倫理問題・魂の存在」∞
ヒト胚の問題、クローン問題で、最後に考えないといけないのは、倫理の問題です。
たぶん、皆さんの多くも、生命の誕生は、神の領域であって、人間が踏み込む領域でないと考えている人も多いと想うのです。
また、この問題では、紫陽花が評価している大本教などでも、反対しています。
現在の科学では、例えば、未受精卵から、核を除いたものに、Aさんの体細胞を入れたらものを、別のBさんの子宮に入れたら、Aさんのクローン人間は理屈では、簡単に誕生します。
こういった事は、神様を冒頭するもので、許されるはずがないというのです。
しかし、紫陽花自身、恥ずかしながら、何故大本教を始めとした、殆ど、すべての宗教がこの事に少しヒステリー気味に、強く反対するのか、その事がよく分かりませんでした。
理由としては、クローン人間は、今の技術では、動物実験でも、成功率が低いだけでなく、出産直後の死亡やさまざまな異常が多い事で、人間でも異常が出る恐れは高く、早期に老化現象を呼ぶと言う説(寿命が短い)もあって、安易な実体実験は許されないとか、クローン人間として、生まれる子供の幸せや社会的反応も考えないといけないという事から始まって、いろんな倫理の問題が発生します。
社会的にも、生命が誕生するのに両親が必要なくなるとか、何万体も同じ顔の人間が造られる事で、人間としての個性がなくなり、生命が「モノ」化し、人体が、資源や実験場として利用されて、人類の生存そのものまで脅かす事も考えられます。
多くの宗教家が、「いのちと尊厳を冒とくし、生命倫理の根本を揺るがす」自然の摂理に反した行為と、批判するのは理屈では分かるのですが、実は分かっていたようで、分かっていなかったのです。
だけど、ラエルさんの最初の本「真実の書」を読んで、それが分かりました。
クローン人間の存在は、紫陽花も固く信じている魂の否定に繋がる事が分かったのです。
何故なら、今迄、紫陽花は、魂は存在すると想っていました。
どんな生命でも誕生するには、肉体に魂が入らないと、存在しないと想うのです。
だから、クローンが誕生するにも、試験管のベビーが誕生するにも、魂の意志で、魂が、そんな肉体を選んで生まれてきていると信じています。
いいかえるなら、どんな最新の科学技術があっても、魂が望まなかったら、クローン人間などの生命、特に人間は生まれる事はないと確信していました。
どんなに科学が発展しても、生まれてくる生命が尊重される世界でないかぎり、魂自身が生まれたいと望まないかぎり、生命が誕生する事はないと想っていたのです。
だけど、今の科学がもっと驚異的に発展して、いろんな生命やクローン人間が、100体、200体と、好きなだけ自由に造られてしまうと、紫陽花のこういった考え、多くの本当の人達が、信じている魂の存在自体が否定される事になります。
そんな誕生の仕方を、魂が望むはずがないのに、生まれて来ると言う事は、魂は、ないのではないかと考えるしかないようになるからです。
紫陽花には、その事がよく分かったのです。
またその事を、もっと皆さんに分かり易く説明するのは、ラエルの書いた「真実の本」を読むのは面白いと想います。
何故ならラエリアンさん達が、地球上のすべての生命を遺伝子操作で創造したという宇宙人、エロヒムの世界では、いろんな生物を創られているそうです。
掃除をする生物や、料理を作る生物なども、ロボットだけでなく創られているというのです。
しかも、ものすごい美人の女性やかっこいい男性も、クローン技術で、数時間もかけずに、人間の母体ではなくて、機械の中で造られるそうです。
そんな自分の好みにあった顔やスタイルの人が、赤ん坊ではなく、20歳の異性として生まれ、自分の相手、セックスの相手になって、快楽を与えてくれるのです。
紫陽花としては、一日も早く、生きたい世界です。
ですが、ここで問題なのは、そういったクローンの人間は、すぐに消滅させるという事です。
生命である以上、生きるには、食糧を食べたり、睡眠をとったりする必要があります。
クローンで生み出されたものに、人権を認めていたら、エロヒムの世界でも、人口増加の問題で大変な事になります。
創造したクローン人間は、役割が終わったら、消滅するというのです。
しかし、そういったエロヒムの世界を、最初に書いたように、魂の存在を信じる紫陽花や、何よりも皆さんが、受け入れられるかといったら、まず不可能だと想います。
クローン人間だと言っても、生命を持っている以上、魂があります。
それを簡単に消滅するのは人殺しと同じです。
きっと天罰があります。
そう考えて、とても紫陽花には耐えられないと想うのです。
でも、地球よりも2万4千年も科学が進んでいるエロヒムの人達は、魂など存在しないと考えていて、平気だという訳なのです。
ただし、だからと言ってエロヒムという存在が残酷なわけではありません。
もし、存在するのなら、人類よりは遥かに愛を持った平和な人達です。
ただ、魂に対する考え方、哲学が違うのです。
魂が存在する、魂など存在しないという、どちらかで、これからの人類の科学、クローン問題は大きく変わってくるという訳なのです。
紫陽花には、その事が、よく分かったのです。
ただし、そうは言っても、紫陽花自身も、ラエリアンさんが主張している、魂は存在しないという考えは、とても受け入れられません。
それでは今迄ずっと信じていた、神や霊、天国の存在もない事になります。
紫陽花自身、ラエリアンさんの話は、とても今の段階では受け入れられませんし、これが、宗教家の人達だったら、もっと大変だと想います。
クローン人間などの生命を、人間が簡単に生み出す事は、宗教が、今迄教えていた、魂の存在自体を否定する事に繋がるので、本能的で否定する気持ちは、よく分かるのです。
その時には、仏教だけでなく、キリスト教やイスラム教などの多くの宗教も崩壊する大変な事になるかもしれないのです。
しかし、この勝負は、ラエリアンさんのいうエロヒム事は関係なしで、時代の流れから考えても、宗教家の人達にとって不利な戦いになるかもしれません。
紫陽花は、神戸で行なわれたヒト胚に関するシンポジウムに参加して、その事も痛感しました。
何故なら、紫陽花自身びっくりしたのですが、ヒト胚とは、本来なら生命として生まれてくる細胞だそうです。
受精卵から、何日か経過したもので、女性の子宮に入っていたら、赤ちゃんになるものなのです。
だけど、その多くのヒト胚は、赤ちゃんにはなれません。
だって子供が生まれない人達の為に、試験管で受精させて、母親の子宮につけて産ませる試験管ベビーなどでは、一個ではなくて、何個も受精させるからです。
いろんな事で失敗するケースがあるので、五つ子でも何個も受精させるのです。
だから神戸のヒト胚に関するシンポジウムでは、そんなヒト胚は、本来なら生命になる胚なのだから、実験でも軽軽しく扱ってはいけない、いや、科学の実験の為に、規制して使うべきだという事で、議論されていましたが、紫陽花は、本来なら生命だという事に衝撃を受けました。
人間は、生まれてくる子供を平気でおろすというだけでなく、生命になるはずの何万個のヒト胚さえ、もうすでに殺していたのかと始めて知ったのです。
これでは、生命に魂があるという事も、もう一度冷静になって、考えてみる必要があるかもしれないと想ったのです。
ただし、魂が、肉体に入るのは、10月10日でいえば、最初ではなくて中頃からで、ヒト胚の時期には、魂は入っていないという考え方は、一部の宗教にはあります。
ユダヤ教などは、それで構わないそうです。
しかし、それにしても、大変な時代になったものだ。
紫陽花は、クローン問題に関して、知れば知るほど、そう想ったのです。
しかもクローン技術自体も、動物にとっては画期的な技術でも、植物にとったら当たり前な技術だそうです。
それが、挿木や接木と言われる方法です。
人類は、果物などは、優れた品種の木の枝を取って植える挿木をしたり、りんごでも品種の違うに木の枝に、別な品種の枝を、接木したりする事で、品種の改良をしてきました。
これはクローン技術といえるそうです。
よく考えたら、実際、アジサイの花もそれで、増やしているのです。
ただし、もちろん、それと鼠や牛、人間といった動物を一緒にする事は、間違っていますが、植物の世界では、不思議ではない事は、紫陽花にもよく分かりました。
一つの果物の木から、挿木で、何木も育つ事ができるのなら、その木一つ一つについている魂は、どんな魂なのかと考えると、正直訳が分からなくなったのです。
という事で、本音をいえば、紫陽花としては、ここらで降参です。
このヒト胚の問題、クローン人間の問題は、技術的に難しくて、専門家ではない紫陽花には、よく分かりません。
でも、植物で可能ならば、実際に羊などのほ乳類で生まれている以上、ちかい将来に正式に証明される形で誕生する事は間違いないと想います。
その時には、魂の存在の問題を含めて、クローン人間が始めて誕生した時代に、縁を頂いたものとして、驚かず、騒がず、冷静に、この問題を見つめたいと想います。
では、皆さん、第190号「クローン人間」を読んで頂いて「ありがとうございます」
2004年6月19日
追伸、ラエリアンさんのクローン報道では、多くの人はいいイメージを持っていないと想います。
その事は紫陽花にも、よく分かりますし、皆さんの中で、紫陽花が、ラエリアンさんと縁を持つ事で、心配して頂いている事も、よく分かっています。
心から「ありがとうございます」しています。
しかし、紫陽花は、ラエリアンさん達には、とても感謝しています。
もし、ラエリアンさんの縁がなかったら、ごく一般人の紫陽花が、クローン人間の問題なんて、考えなかったと断言できるからです。
しかも、ラエリアンは、驚くぐらい科学的で、ラエルサイエンスなどのメルマガで送ってくれる情報は、一流の科学者の人が送ってくれる最新の科学の情報です。
医学、遺伝子学、宇宙など、最新の科学の情報が、家にいながら、紫陽花の元に届くのです。
その情報は、精神的なところは、一切ないので、結構楽しいのです。
だから紫陽花としては、人類で始めてクローン人間を誕生させたと言う「クローンエイド社」に関しては、大いに疑いながらも、ラエリアンの活動には注目したいです。
どうやら紫陽花には、世間の人達に批判されながらでも、信念を持って活動する人達は、応援したくなる遺伝子が入っているみたいなのです。(笑)
また最後に、クローンベビーが例え誕生したとしても、育つ環境も違えば、生まれた時期も違うのだから、そのクローンベビーが、本人と同じ歳になった時は、まったく違った人格の人間になると考えている人が多いと想います。
これは遺伝子の研究で権威がある、尊敬する村上和雄先生も、書いている事なのです。
そして、その意見には紫陽花も賛成です。
自分のクローンベビーは欲しいとも想わないのです。
でも、もっともっとクローン技術が進んで、20歳ぐらいの若い身体で、今の紫陽花がしてきた事や、経験したことをすべて記憶した真のクローン人間だったら別です。
紫陽花が、将来、90歳ぐらいになって、死ぬ時に、縁の花の跡をついで、育ててくれると言うのなら、考えたいと想います。
今よりも科学技術が進歩したら、記憶を全部移せるのも可能のような気がするのです。
是非、そんな時代になって欲しいと想います。
シンクロしていると想いますが、6月24日に、ヒトクローン胚容認 総合科学技術会議調査会が強行採決という記事が飛び込んできました。
ヤフーのサイトで載っているので、結構大きなニュースです。
各新聞の記事も載っています。
紫陽花自身、神戸のシンポジウムに参加した感想として、こうなると想っていました。
この問題に関しては、今後も紫陽花なりに関心を持ち続けたいと想います。
<ヒトクローン胚>難病研究などに限り容認 総合科技会議
人間の受精卵(ヒト胚(はい))やヒトクローン胚を使う研究のあり方を検討していた政府の総合科学技術会議生命倫理専門調査会(薬師寺泰蔵会長、21人)は23日、ヒトクローン胚作りを難病などの基礎研究に限って認めることを最終報告書に盛り込む方針を決めた。ただし、「クローン人間が生み出されることの事前防止」などの枠組みが整備されるまでは研究を解禁しない(モラトリアム)とした。委員の間には容認に反対する意見もあったが、会長の裁量で採決を強行した。
この日、薬師寺会長が示した暫定方針は「医学による福利を求める人々の希望に応えるため、臨床応用をしない基礎研究に限って、ヒトクローン胚の作成、利用に道を開くことを基本的立場とせざるを得ない」とした。
ただし、クローン人間誕生の防止措置▽ヒトクローン胚の管理体制作り▽未受精卵(卵子)の入手制限▽卵子提供女性の保護▽ヒトクローン胚を利用した再生医療研究を進める意義についての科学的検証――など、厳しい枠組み整備を研究開始の前提条件とした。必要な場合は研究中止を勧告できるとした。
会長案に対して出席15人(会長除く)の委員一人一人が意見を述べた。この日の採決に反対する意見も出たが、薬師寺会長が挙手での採決を強行した。賛成10、反対5の賛成多数で条件付き容認が決まった。
調査会では、「難病研究に有用で、厳しい条件付きで解禁すべきだ」などの推進意見と、「現時点では臨床応用が可能かどうか不明で、倫理的な問題も解決されていない」などの慎重論が平行線をたどっていた。
昨年12月の中間報告で容認した研究用のヒト胚作成については、不妊治療研究に限定することが前回の会議で基本的に合意されている。
同調査会は01年に発足し、クローン技術規制法が見直し期限とした今年6月を目指して議論を進めてきた。
薬師寺会長は「難病に苦しむ患者に光を当てるという社会的必要性が高いと考えた。研究の必要性の科学的根拠を今後きちんと検討し、その上で研究を始めるかどうか判断するという意味だ」と話している。【江口一、永山悦子】
◇国民の理解を得られるかどうかは疑問=解説
総合科学技術会議生命倫理専門調査会が、厳しい条件付きながら難病研究用のヒトクローン胚(はい)作成の容認を強行した。クローン技術規制法の見直し期限である6月下旬を向かえ、取りまとめを急いだ感が強い。このまま国民の理解を得られるかどうかは疑問だ。
ヒトクローン胚の作成については、再生医療の研究者から解禁を望む声が強い。クローン胚から人体のあらゆる組織に成長するES細胞(胚性幹細胞)を作れば、拒絶反応のない臓器や組織ができる可能性がある。
しかし、このクローン胚を子宮に入れると、クローン人間が誕生する可能性がある。韓国などの研究者が今年2月、クローン胚からES細胞をつくったと発表した際も、世界から賛否両論の声が上がった。
研究に欠かせない卵子の調達方法も問題だ。調査会は、手術で摘出した卵巣からの採取や未受精卵の転用などを挙げた。「提供者の新たな負担がない」ことが理由だが、「数を集めるためなら、なりふり構わないのか」という批判が出ている。このほか、クローン胚の悪用防止策についても十分な議論はなかった。
そもそも調査会では、慎重な考えの委員の発言が目立ち、推進すべきだという委員が積極的に意見を述べる場面は少なかった。
国民が求めるのは、少数意見の懸念に応え、なぜ容認の結論なのかを明らかにする「説明責任」を尽くすことだったはずだ。このように議論の分かれる問題を強行採決で決めた調査会が、その役割を果たしたとはいいがたい。【江口一、永山悦子】
■ことば(ヒト胚とヒトクローン胚) 人間の受精卵が分割を始めて組織に分化するまでの時期をヒト胚と呼ぶ。あらゆる組織や臓器に分化する能力があり、再生医療研究に使われている「ヒトES細胞」(ヒト胚性幹細胞)は、ヒト胚の内部の細胞を取り出して作る。「ヒトクローン胚」は、核を取り除いた未受精卵に体細胞の核を入れて作る。クローン胚からES細胞を作れば、体細胞の持ち主と同じ遺伝子の臓器や組織ができると期待される。いずれも人になる可能性があり、「生命の萌芽(ほうが)」とされる。国はクローン人間作りを「クローン技術規制法」で禁止し、ヒトクローン胚の作成は同法の指針で禁じてい
追伸、2010年3月21日
キクは、まだ当時は紫陽花と言う名前で
縁の花を書いていた時
2003年9月から2005年頃まで
ラエリアン・ムーブメントさんとご縁が持っていました
何回か、簡単なセミナーに参加したのです
またその時から、今は、2010年3月ですから
5年間が経過しています
早いものでというよりも、あの時から
まだ5年しか経過していないのかと言うのが実感ですが
ラエリアン・ムーブメントさんは
活動ずっとガンバッテいます
キクは、まったく参加していませんが
心から、敬意を表したいと思います
ただ、キクは、ラエリアン・ムーブメントさんの哲学に関しては
本当に、素晴らしいと思っていましたが
一つだけ、納得できない事がありました
それが魂の存在です
ラエリアン・ムーブメントさんの信じる科学では
魂は存在しないそうです
でも、これは今でも納得できません
ラエリアン・ムーブメントさんにも
ちゃんとした根拠があるとは思いますが
キクは、人は死んでも、魂は永遠で
あの世、霊界に帰って
再び、この世に生まれて来ると信じています
しかも、この事を理解していないと
人は死んでも、自分が死ぬ事に気が付かないで
魂が、迷いの世界にいて
いつまでも、霊界に帰れないと思うのです
しかもそういった霊言もあります
なので、これはキクの考えですという事で
縁の花を見て頂いている皆さんに
その霊言紹介させて頂きます
そうしたら、皆さんが死んだ時
この霊言の内容を思い出して頂けるのではないか
霊界がそうしてくれるのではないか
そう思っています
なので、2010年からのキクのお役として
この事を、縁の花のラエリアンさんについて
書かせて頂いた号の最後に掲載します
ただ、キクは、ラエリアン・ムーブメントさんを
批判するつもりはありません
あくまでも、これはキクの哲学と言う事で
ご理解お願いします
霊言の一部です
「あなたたちは霊を信じていますか?
そして思ってあげていますか?
霊を信じないとどうなるかあなたたちは知っていますか?
霊を信じていないとあなたたちは死んでしまった後に
霊界という場所に帰れないんです
それ以前に、自分が死んでしまったということに気づかず
霊界にたどりつけないんです
あなたがたは前世でいろいろなことをしてきました
それで縁のできた人たちの霊達が自分についているのです
その霊達とはこの世に生まれてくる前から一緒にいて
生まれたときも一緒です
ただその中の一人、つまり自分が肉体の中に入っているわけであって
自分勝手に動いてはいけないのです
ですから毎日、毎日、どこにいても、何をしていても霊達の事を
思っていないといけないのです
つまり、何をするにしても、霊達を思って行動していないといけないのです
私達は与えていく側なんですね」
縁の花 第191号表紙 (表紙は、縁の花にとっては花、顔です。祈りと感謝で、作成しています)