縁の花

(本物を目指して心のネットワーク)

 第3号

                      マルチメディア

 

マルチメディア、よく、この言葉は聞くと思います。

今、新聞を見れば、載っていない日はないぐらいの言葉です。

NECなどのコンピューターメーカーは時代は、マルチメデイアといって宣言していますし、シャープなどの家電メーカーまで使っています。

しかもそういった日本を代表するメーカーだけではなく、政府やマスコミなども使っております。

今、このマルチメディアという言葉は、一種の流行になっていると思ったらいいと思います。

が、この言葉ほど、使われている割には、よく理解されていない言葉もないと思います。

それが証拠に、マルチメディアとは何ですかと尋ねても、ほとんどの方は答えられないと思います。

実際に我々(MG)の仲間が、いろんな会社の社長クラスの方に、尋ねても、、そういえば、マルチメディアという言葉が、新聞に載っているが、社員や役員に尋ねる訳もいかないし、君が知っているのなら教えてくれないかと、いわれたケースも、たくさんあります。今、この言葉が、どれだけ日本人の一般大衆に本当に理解されているかを知っているのは、我々だと思います。

そして、その結論は、まだまだまったく理解されていないという事です。

言葉としては、日本人なら知らない人はいないというぐらい流行しましたが、マルチメディアの意味はなんなのかとなると、大半の人は知りません。

コンピューター関係の専門家でも、ミクロ的(仕事)としては理解していても、マクロ(時代)の流れとしては理解できていないと思います。

でも、間違いなく、この言葉を理解していく人は、これからどんどん増えていきます。

絶対に、単なる流行で終わらないと紫陽花は確信しています。

それは、この言葉に時代の流れを感じるからです。

紫陽花にしろ、MGに入った先輩にしろ、92年当時は、マルチメディアという言葉はありませんでした。

ただ、時代は、現在の工業社会から高度情報社会に変わる。

今は、その移行する時代で、その移行する為に、新しいコンピューターなどの道具がどんどん出てくるはずです。

そのつなぎが終わったら、素晴らしい高度情報社会に入ります。

我々は、そのように教わり、その話に納得して、勉強する事にしたのですが、今から考えれば、つなぎがマルチメディアだと思います。

だから、いつまでもマルチメディアではなく、その後に、もっと素晴らしいものがある訳です。

紫陽花が、皆さんにお知らせしたいのは、実は、その事です。

我々がいう高度理想円熟社会、おそらく日本や世界が21世紀の中頃までには迎える夢のような社会は、素晴らしいです。

絶対に本物です。

我々が、どうやら、いい時代に生れたみたいです。

運ががいいみたいです

という事をいいたい訳です。

でもそれには、まず、マルチメディアというものを理解できないといけません。

それが、つなぎだからです。

しかも、マルチメディアという言葉の専門的な事ではなく、今の時代の流れを理解して欲しいと思います。

でないと紫陽花がいう事が、単なる夢物語になるからです。

ですから、まず、その事を理解して頂いて、少しだけマルチメディアを説明したいと思います。

といってあまり期待しないで下さい。

紫陽花も素人ですから。

さて、このマルチメディアですが、言葉自体の意味を考えますと、このマルチとは、いろんなものという意味です。

ですから、マルチメディアとは、いろんなメディアという事になります。

これを簡単に分かりやすく、いいますと、たとえばテレビがあります。

今、家庭にあるテレビは、単なるテレビです。

周辺には、ビデオがあっても、テレビビデオというようなものは、あるのか分かりませんが、あってもあまり普及していないと思います。

が、マルチメディアになると、これにいろんなものが含められる事になります。

電話、パソコン、ビデオ、プリンター、CD、テレビゲームなどのいろんな商品です。

マルチメディアとは、一台で、何でもできる万能選手です。

ですから、今、日本の各電機メーカーやコンピューターメーカーが必死で、マルチメディアを握ろうとしているのも分かります。

マルチメディアを握れば、テレビ、バソコン、テレビゲームなどすべてのシェアーを握れます。

松下電機がリアルというゲーム機を売り出していますが、狙いは、そこにあります。

リアルからマルチメディアへと広げていきたいのです。

が、これに失敗したら、反対に、どんな一流メーカーにしても大変な事になります。

マルチメディア戦争に負けたら、すべてを失って、電機・コンピューターメーカーとしては生き残れません。

マルチメディアの椅子は、そんなにたくさんありませんし、外国もからんできますので、少ない席を求めて、生き残りをかけて争っているのです。

が、これだけなら、話は電機、コンピューターメーカーの事だけですが、そうはいきません。

皆さんのほとんどの仕事に、かかわる事です。

例えば、新聞も、バソコンとプリンターとテレビを1つにできるのなら、わざわざ1軒、1軒の家庭に配らなくても、自宅でマルチメディアのテレビで見る事も、特定の記事を取り出して読む事もできます。

今の形の新聞というものはなくなるのです。

また、ビデオでも、わざわざビデオレンタルショップに行かなくても、家庭で見る事ができるようになります。

実際、米国では、ビデオ・イン・デマンドといってケーブルテレビから好きなビデオが見える商売も開始されようとしています。

早い話、もうすぐビデオショップや新聞配達の仕事はなくなるという事です。

紫陽花は、そんな恐ろしい事をいっています。

しかも今のは、単なる1例ですが、このマルチメディアは、ハード、ソフトも含めて、大変大きな衝撃を生むので、例をあげたらきりがないぐらい、いろいろあります。

紫陽花が昔勤めていた新聞関係、ビデオ関係だけでも、多くの影響を受けのですから。

たぶん、紫陽花と縁のある皆さんすべてが、大なり小なり、影響があると確信します。

だから、これからの時代の事、取り残されないように、真剣に考えて下さい。

早く気が付いて下さい。

紫陽花は、その事に、皆さんよりも、いろんな縁があって早く知ったにすぎません。

だからそれを皆さんに伝えているのです。

このマルチメディアの件は、日本だけではなく、欧米やアジア諸国も含めて、考えないといけませんので、また書きたいと思います。

では、これで。・・・・・・・・・

 

                 1994年10月2日

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