縁の花
(本物を目指して心のネットワーク)
第34号
第2の黒船
今、日米経済問題が騒がられています。
残念ながらオームに世間の注目が集中していますが、その影になった感じですが大変な事になりそうな予感です。
自動車の部品を買え買えないとか、民間会社に約束させろ、させられないという事で日米がもめ、ついに第3者に判定して貰おうという事になったのですが、このままでいけば日米が本当に決裂するかもしれません。
何か複雑で相互に不信感一杯という感じですが、これは一体どういう事でしょう。
紫陽花は基本的にはもうとっくに日本は米国と経済戦争に入っている結果だと思います。
しかもこの戦いは日本が不利です。
日本は米国との貿易で膨大な黒字を稼いでいましたが、それで米国の国債などを買わされていました。
米国が買えというからです。
日本は米国のいわれるままにドルを国としても持ち、ドル建てで貿易をしていた訳です。が、そんな米国が円高で日本を将来苦しめるつもりだったなんて、あの当時の日本人は読めませんでした。
草食動物というか、おひとよしなんです。
だから今、米国が本気で日本に攻撃してきても対策がとれません。
今、世界の金融の専門家は米国の日本に対する態度を見ています。
日本の経済の実力なんて見ていません。
この円高で日本がアメリカにいじめられている事は世界の金融業界の常識となりました。
アメリカが日本をどうするつもりかで、日本の円の価値が決ります。
だから円高はどんどん進みます。
50円でも不思議ではありません。
米国の意志しだいで思い通りにやれます。
はっきりいって日本は負けてしまいました。
米国に対して対策が打てないからです。
だって日本は米国の国債やドルを持ちすぎました。
ドルの価値がなくなると思ってドルを円に買えようとしたらますます円高が進みます。
だっといってこのまま米国の国債なんかを持っていても、価値は下がる一方です。
がんじがらめの状態になっているのです。
まさしく幕末の頃や戦前の日本の時と同じです。
袋のネズミになっているのです。
ですから紫陽花は今の日本と米国の関係は、ペリーの来航の頃を考えたらいいと思います。
ペリーの最終的な目的は日本を植民地にする事でしたが、これは今や歴史の常識です。
それと同じ事を米国が狙っているのだと思います。
が、悲しい事に多くの日本人はそれに気が付きません。
紫陽花は幕末の時よりもある意味では分かっていないと思います。
ではなぜそれに気が付かないのかという事ですが、それはアナログとデジタルの違いです。
アナログとは時計でいえば針で時間が分かる物で、工業社会をいいます。
ペリーの来航後、安政の大獄があって、桜田門外の変、禁門の変と進み、薩長連合、大政奉還から幕府の政権が変わったのですが、もの凄く分かり易いです。
関心のある人ならよく分かったと思うのです。
しかし現在はデジタルの時代だといわれています。
これは時計でいえば数字の世界で、すべての情報が最初から見えている訳ではありません。
ボタンを押す事で分かる情報もあります。
いいかえるなら、現在は幕末の時に比べても非常に分かりずらいのです。
だから多くの人が、今、日米に何が起こっているのかよく分からないのです。
でもこれはボタンを押す事を知れば分かります。
こつというかポイントを知れば見えていない日米関係が見えてくるのです。
ではそのポイントといえば何でしょう。
それはMG流でいえば日米構造協議になります。
というのはこの日米構造協議では皆さんも気が付かない内に大変な事が決っています。
まさしく第2の黒船といってもおかしくないような事を、いまから4、5年前に決っているのです。
それが資料として提出した新聞記事 です。
ここで皆さんも分かりますが、日本は米国に十年間で330兆円もの税金を使って、公園や下水道を作る事を約束させられています。
が、これは少し冷静に考えれば、誰でもちょっと変だという事は分かります。
日本の国家予算はだいだい50兆円程度です。
それなのに単純に1年間に割って33兆円もの税金を公園などの何も生み出さないものに使ってどうするのですか。
公園や下水道を作るなあとはいいませんが、これじゃ作りすぎだと思います。
もっと資源のない日本が伸ばさないといけない科学技術などに日本が全然予算を振り向けられないからです。
それも米国は御丁寧にもこれは日本の国民の為だといっています。
日本はもっと公園や下水道を作らないといけないと強引にこういった事を約束させてくれたのです。
しかしこれは絶対におかしいです。
そういった米国が国内で公園をどんどん作っているかといえば、そんな事はありません。 米国は今、スーパーハイウェー構想に代表されるように、科学技術に膨大な予算を掛けています。
なのに日本にはそれをさせません。
これでは日本はこれ以上科学技術を発達させるなといっているようなものですし、実際にその通りです。
米国の議会などでも日米構造協議の目的は、それですとはっきり認めています。
紫陽花達MGからいわせれば、いつか精しく書く第5世代コンピューターやコヒーレント通信やハイビジョンTVなどの独自の技術を二度と開発させないように、米国が仕組んだ事です。
日本がこういったものに予算を注ごうとしたら、年3回のホローアップ会議で文句がいえるようにしたのです。
しかもこの年3回というのがマンガです。
実は植民地になるという事は欧米からみたら、年に4回植民地の国の予算を監視できる事をいいます。
それで相手の国を自由に扱えるのです。
この4回が3回になったという事だけで、日本は米国の植民地になったといえばいえるのです。
日米構造協議とはこういう事を意味します。
第2の黒船といっても変ではないのです。
その上もっと腹が立つ事は、この当時の日本がほとんど抵抗しなかったという事です。
いえ抵抗をしました。
年4回をせめて年3回にしてくれ、でないと国民にこの事の意味が分かってしまう危険があるといって官僚は何日も粘って3回にして貰ったといいます。
さすがに4回だと国民に隠しきれずにばれて、日本でナショナルリズムが起こる事を心配したというのです。
これでは昔の幕府と同じです。
自分達の事しか考えていないといわれても不思議ではないですし、実際にその通りです。 それは皆さんも考えたら分かります。
公園や下水道に膨大な国家予算を使ったら、もうかる所も当然あります。
建設業界などの自民党などの建設族といわれている所です。
個人の名前は出しませんが、もっともっと予算を掛けたらいいといってくれた人もいます。
こういった自分さえよければ国なんか関係ないという人がいるという事を知って下さい。 しかもそれは政治家だけではありません。
企業家にもいます。
バブルが全盛気の頃、米国で輸出できなかったら困る自動車会社なども、この構造協議を支持したといいます。
幕末の頃、自分さえよければ北海道をフランスにやってもいいと思っていた幕府と同じように国を平気で売れる人物がいる事を皆さんに忘れて欲しくないのです。
悲しいかな、これが日本の政財官の本音です。
もちろん武力のある米国と争う事はまずいという気持ちもあったのでしょうが、この事は決して忘れてはいけないとMGは思っています。
だってこの為に日本は今、米国と比べても情報産業で遅れ始めたからです。
日本が下水道に330兆円を掛けている間に、米国は200兆ドルで情報産業に力をいれているのですから当り前です。
またバブルの崩壊もMGではこの日米構造協議が原因だと考えています。
実はこの構造協議にはECも米国のテーブルに乗るなといってくれていました。
ECや世界は反対だったのです。
なのに日本はそれに乗った為に日本は一体どんな国だ。
米国の植民地なのか。
こんな国では発展しない、情報社会に乗り遅れるという判断の元で、日本に投資していた海外の資産が逃げ出したからです。
だからその後バブルの崩壊は日本で起きました。
MGでは日米構造協議が決った時から、かならず海外の資産は逃げ、バブルは崩壊しますといっていましたが見事に当たりました。
その後バブルは崩壊したからです。
紫陽花はこういった事も皆さんに知って欲しいと思います。
というのは、紫陽花もMGに入る前に偶然日米構造協議が決ったというニュースをTVでみましたが、こういった現実に気が付きませんでした。
数字を330兆円といわれた時は凄い数字だと思いましたが、そんな事はすぐに忘れました。
紫陽花がはっきりこの事実を知ったのはMGに教わったからです。
その時に始めて怒りを覚えたのです。
が、怒るだけじゃ駄目です。
今、日米の構造協議がおかしくなりそうなのは、ついに日本が米国の傲慢に耐えられなくなったからではないかとかいった現実を冷静に見つめなければいけません。
そして幕末や戦前の日本のようにナショナルリズムが起こしてアメリカはけしからんとやったら日本の国は滅びる事も知るべきです。
それは歴史が証明しています。
ですから紫陽花達、MGがあります。
一人でも多くの市民に本当の真実を教え、怒りではなく草の根運動で、日本の政府が馬鹿な事をするのをやめて頂いて、国を救って行こうと思っているのです。
どうかそんな紫陽花達のMG構想を皆さんもよかったら聞いて下さい。
一緒に日本を救おうで。やらないかんぜよ。・・・・・・
では、これで。・・・・・・
平成7年5月21日
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