縁の花
(心と心のネットワーク)
第44号
地球村
第37号で、環境問題に真剣に取り組んでいる高木善之さんを皆さんにも紹介したと思いますが、紫陽花はやっとその高木さんが作ったネットワーク地球村に参加する事ができました。
まだ正式には年会費を支払っていませんので、参加したとはいえませんが、8月23日の水曜日にネットワーク地球村の学習会を見学してきました。
見学してよかったら参加しようと思ったのです。
というのも紫陽花は皆さんもご存じなように、今、4つの事を天から与えられています。
まずその一つは生きていく為に仕事をするという事ですが、やっぱりこれがまず一番大切ですが、他にも天から紫陽花達に与えられたMG構想を成功させるという大事なMG活動というものがあります。
また縁の花を皆さんのおかげで書かせて頂いているというのもありますし、紫陽花自身が本物になる為にもいろんな勉強しないといけません。
土曜日や日曜日には本物ご案内コーナーに紹介している先生の講演もあれば、日程的に間に合わないので二三人の同じMGクルーの人だけでいく講演もありますし、いろんな本物の本を本屋で買ったり、勧められたら読んでいます。
こういった4つの行動が今の紫陽花の主な行動になりますが、紫陽花はおかげさまで大変忙しく、充実した毎日を過ごしています。
でもそれだけにこれ以上何でもかんでも係わる、縁を作っていくのにも疑問があります。
どちっちもつかずという事にはなりたくないのです。
だから地球村も素晴らしいのは分かっていましたが、紫陽花はすぐに、簡単に入るつもりはありませんでした。
神は、天は、決してその人の能力以上の事はさせない、求めないといいます。
人間に大きな事をやって欲しいという期待を持っていないともいいます。
与えられた小さな事をとくに紫陽花なんかはしていたらいいと思いますが、紫陽花はそんな心境でいますから、地球村にも皆さんにはすぐに参加しますと縁の花では書いていましたが、行って見る気になるまで待っていたのです。
がそんな紫陽花が参加する気になったのは、一つは縁の花を読んで貰っているある友人の影響があります。
彼とは本当にいろんな縁があるのですが、彼もまた地球村に偶然参加していました。
紫陽花がそれを知ったのは縁の花で高木さんの事を書いた時ですが、その時に彼が水曜日の学習会にずっと参加しているのを聞き、いろんな事を教わりました。
15名から30名近くの人が参加し、相当レベルが高い事。
中には国連の人やいろんなNGOの人も参加している事などです。
ただそれでも友人の話ではこういった環境問題の場合、どうしてもこの商品は環境にいけない、あんな事をしてはいけないで、ではどうしたらいいんだという解決策がなかなか見えて来ないそうですが、地球村の人達が真剣に、何よりも前向きに考えている事は聞いており、紫陽花も参加する事にしました。
この人達なら紫陽花が何回もいっているマルチメディアの世界も理解して貰えるのではないか。
いえ、紫陽花自身が今のままのマルチメディアではいけない。
環境問題に貢献できない所か、かえって人類の滅亡を早めてしまうと思っていますので、地球村の人達の素晴らしい意見を是非聞いてみたいのです。
その上で何がいけないか。紫陽花達MGは何に注意して紫陽花達の理想とする高度情報社会を創らないといけないか。
その意見を聞いてみたいと思ったのです。
それが天から紫陽花に与えられた課題だと思ったのです。
が、そんな紫陽花達の意見、マルチメディア論、MG構想で環境問題に大きく貢献するを、皆さんや、地球村の人に披露する前に、紫陽花は皆さんにこの地球村の人達を是非紹介したいと思います。
本当に素晴らしい人達、本物の集まりだからですが、特に大阪で住んでいる縁の花の読者には読むだけでなく、一度学習会に参加してみる事を勧めます。
この学習会は毎週水曜日に夜の7時から9時半まで地下鉄の長堀橋駅から歩いて5分ぐらいの地球村の事務所で行っています。
難波の駅からも歩いていけ、大変便利のいい場所です。
一度行ってみたらきっと感激すると思います。
また学習会で勉強する内容も素晴らしい内容です。
今から紫陽花が参加した8月23日の内容を皆さんに伝えたいと思いますが、紫陽花も知らなかった情報がいろいろありました。
きっと勉強になると思います。
では今から報告します。
が、その前に一つだけ紫陽花は皆さんに知って欲しい事があります。
それはこのネットワーク地球村の事務所の事です。
皆さんも行ったら分かりますが、この地球村の事務所は紫陽花の予想通りというか、こう書いたら大変失礼かもしれませんが、最新のビルから見たら程遠いビルです。
しかしそれは紫陽花も分かっていました。
それよりも紫陽花が驚いたのは地球村がそのビルの1階から5階まで全部借りている事です。
よくそんな金があるなあと思ったのです。
でもこれは後で参加しているある人に聞いた所によれば、事務所の持ち主からどうやらただか、あるいは極端に安い価格で借りているみたいです。
この持ち主の性格はこのビルの5階、学習会の部屋にもなっている部屋にある数百冊の、いろんな本を見るだけでも分かりますが、大変勉強熱心な方だと思います。
本物関係の本だけではなく、経済関係や、宇野正美の本なんかもありました。
これといったジャンルにとらわれる事なく、いろんな事に興味を持っている人みたいですが、きっと素晴らしい人だと思います。
おそらく高木さんと知り合い、生きを感じてそうしているのだと思いますが、この高木さんを応援している人は今、沢山います。
船井先生もそうですし、笑顔共和国でも高木さんの講演が予定に入っています。
また高木さんを慕っている人も多くいます。
高木さんが勤めているM電器にもいますし、他にもコンピューターメーカーのIなどにもいます。
こういった人が学習会では中心で頑張っていますが、紫陽花が参加した時には、この人達を含めてもう30名ぐらいの人がいました。
5階の部屋の畳の上に、ざっくばらんに座っていたのです。
そしてそこで紫陽花がまずやらされた事は簡単な自己紹介です。
参加した人はすべてこの自己紹介を順々にやる事になっているそうですが、これが終わると今度はいろんな情報交換が雑談形式で行われました。
この時に話題になった事で、紫陽花が特に関心を持ったのは紫外線探知器というのか、安いポケットベル並みの大きさの装置です。
さすがにメカに強い人が集まっているというか、何人かの人はこんな装置を持っており、これで簡単に昼間の有害な紫外線を測れるそうです。
しかも恐いのはそんな話の中で去年よりも紫外線の度合が増えている事です。
詳しい数値は紫陽花には分かりませんが、こんなに増えていると何人かの人が教えてくれました。
この装置はカシオなどなら2000円前後で買えるそうですが、地球村の人はそんな情報を紫陽花に提供してくれました。
しかし紫陽花がやっぱり勉強になったのは、その後の本番というか、講師を引き受けた人が、森林をテーマに話してくれた簡単な話です。
この学習会でも高木さんが、環境問題を10個ぐらいにいろんな問題に分けて講演しているのと同じように、何個かのテーマに分けて話しています。
その今回のテーマが森林になる訳ですが、講師をしてくれた人はもう何回か実際に外部の人に講演した経験があるだけに上手に話してくれました。
名前は松吉という人ですが、話す内容は高度です。
例えば松吉さんはまず森には人工の森と自然の森の二つがあるといいました。
人工の森は日本でいえば吉野や北山などがあり、自然の森はアマゾンがあります。
またこの人工の森と自然の森とは、大きな性質の違いがいくつかあるそうです。
まずその一つが人工の森は桜なら桜ばかりありますが、自然の森は違います。
1ヘクタールに最高で280本から300本ぐらいの木があり、同じ木は3本ぐらいしかないそうです。
これは病気が流行しても、全滅しないようにとか、土の養分が一つにかたよらないようにとかいう自然の知恵があるそうですが、自然の世界では同じ木ばかりが並ぶ事は決してないそうです。
しかもこれは別な人が教えてくれた事ですが、松なら松、杉なら杉で役目が違うそうです。
木の病気を治す事で有名なある人は松なら松に治す時に尋ねるそうです。
松は土の養分を集め、次の木にバトンを渡すようになっているそうですが、その役目を十分に果たした松はもういいというそうです。
まだまだ役目がある。生きていたいという松だけその人は治すそうですが、地球村の人はそんな面白い事を知っている人もいるのです。
これが共生というのだと思います。
またそれは植物の世界だけではなく、動物の世界でも同じです。
人工の森には鳥などの生物がいませんが、自然のジャングルにはいろんな生物が住んでいます。
これは杉などのお金になる木は針葉樹が多いのですが、これは実をつけません。
反対に広葉樹は実をつけますが、お金になる木はあまりありません。
だから日本の人工の木はほとんど針葉樹の為に、あまり生物が住む事はないそうですが、こんな事は紫陽花も知りませんでした。
しかも環境で考えると、針葉樹よりも広葉樹の方が遥かにいいそうです。
木の役目には土を育てるというのもありますが、1年に1度葉っぱを落とす広葉樹とまったく葉っぱを落とさない針葉樹では土に与える養分が違いますし、大気汚染でも葉の大きい広葉樹の方が葉の小さい針葉樹よりも遥かに貢献します。
こんな事も講師の方は座ったまま、丁寧に分かりやすく友人に話す感じで教えてくれました。
また木には他にも地球上の酸素の半分を生産するとか、自然のダムとして水を貯える役目もあります。
これは皆さんも聞いた事があると思います。
しかし残念ながらそんな貴重な木は今、急速になくなっています。
年間に日本の面積の半分、砂漠化は4分の1といわれていますが、これは分で見るとサッカ場の面積が1分間でなくなっている計算になります。
が、今更紫陽花がいうのもなんですが、これは深刻な問題です。
緑がなくなれば大切な酸素も生産されませんし、暴雨になれば簡単に洪水になります。
そして何よりも光合成による二酸化炭素の減少がありませんので、温暖化現象がどんどん進んでいます。
地球が急速に暖まっている訳です。
これが森林による環境問題になる訳です。
では次にその木が何故急速になくなっているかという事ですが、講師の人は3つ、その理由を述べました。
まず最初に一つ目として木が必用だから。
紙や新築の家の材料として木はまだまだ必用なんです。
また二つ目としては、一つ目として矛盾するようですが木が必用ないから。
道路や牧場、ゴルフや空港を作るために今度は必用ありません。
そして最後に知らないまま消えているというのがあるそうです。
酸性雨や虫や病気によって気が付かない内に消えている。
講師の方はそういいました。
大切な木は特に日本ではこの3つの理由でなくなっているのです。
でも日本は国土の67パーセントぐらいが森林なので、まだいいですが、これが外国になると悲惨です。
講師の方は次に外国の例をあげました。
これは紫陽花自身あまり書きたくありませんが、1960年代のフィリピン、1970年代のインドネシア、現在のマレーシアやタイなどで森林がなくなっており、それに日本が大きく係わっているのは事実です。
これに関しては日本には大きな責任がありますし、東南アジアで切られた木が全部日本に運ばれ、紫陽花達、日本人が必用以上に使った事は否定できません。
これに関して講師の人も他の地球村のメンバーも、だから日本人がすべて悪い。
これ以上木を切ってはいけないなんていうような極端な事はいいませんが、問題提議としてあげました。
今後どうしたらいいと思いますかという事で、講師の方の講演は終わったのです。
が、この講演は今から考えてもよかったです。
環境問題に付いては、紫陽花も少しは知っているつもりでしたが、さすがに一つの問題にも深く勉強しているだけあって、紫陽花の知らない事がほとんどでしたし、この講師の方ならある程度どこにいっても通用すると思います。
地球村の学習会では、こんな感じで次はまた別なテーマで、他の人が講演してくれるそうですが、紫陽花もできるだけ参加しようと思いました。
その後はこの森林破壊のテーマで、全員が自分の思う意見を発言し、最後に一人一人が思った感想を発言した事で終わったのですが、大変よかったからです。
特に名前は忘れましたが国際的なNGO団体で、ローマやパキスタンなどの海外にも仕事して飛び回っているメンバーの人は、日本の農林省の官僚の人が、ローマで環境問題というけど木は成長している時は二酸化炭素を酸素に変えるけど、成長したら酸素を使うだけだし、木を切るのも現地の人が焼き畑農業などで木を燃やすのが大きな原因だと思うといいましたが、皆さんならどう答えますかと聞かれた時は紫陽花も考えさせられました。
結局地球村の人の意見は、そういった官僚の人の意見が正しいとか、まったく環境問題を理解していないといった議論をしてはいけない。
議論に勝ったとか、負けたなんかでその問題をとらえたらいけないという事になりましたが、紫陽花もそう思います。
この官僚の人にしろ、一体どうしたらいいのか分からないというのが本音みたいですが、紫陽花もその人を責めてもまったく環境問題は解決しないと思います。
しかしそうはいっても、ではどうしたらこの環境問題を解決できるのかといったらその答えがないのも事実です。
紫陽花にしろ、縁の花の読者の皆さんにしろ、日本の国にしろ、もしかしたら地球村の人にしろ、じゃどうしたらいいのかといわれたら答えられないと思います。
もしその答えがあれば地球村の人達はそれに全勢力を傾けているだろうし、日本の国も今は貢献するより足を引っ張っている方が多いですが、答えがあればある程度の事はしていると思います。
まだ誰も本当の所は何をしたらいいのか分からない。
環境問題にはいろいろありすぎる上に、複雑すぎて、このままではいけないという議論ばかりが進んでいると思うのです。
いえ、そうじゃなく答えは意外な所にあります。
それは紫陽花が冒頭にヒントとして少し書きましたが神、天は決して紫陽花達に大きな事を求めないという事です。
一人一人が環境問題を真剣にとらえ、まず自分ができる範囲の事。
紙などを無駄使いしないとか、空き缶をちゃんと指定された所に捨てるという所から始めたらいいのです。
そういった一人一人の意識が大きいのです。
これが正しい答えですし、それは地球村の人も分かっています。
がそうはいっても紫陽花は地球村や日本という国はもっと大きなマクロで考えたら、天はやっぱりもの凄く期待していると思います。
特に地球村の人は、日本を動かさないといけないのだからその責任は大きいと思います。
そしてそれは紫陽花達MGも同じです。
紫陽花達は最初からMG構想は環境問題に大きく貢献できると教わってきました。
森宮シニアが話したMISでの環境問題の話にも納得しました。
紫陽花は今でもその話は基本的には正しいと思っていますし、多くの同志もそう思っています。
紫陽花達のマルチメディア、紫陽花達の理想とする高度情報社会がすべて正しいなんていう大それた考えはまったくありませんが、紫陽花の乏しい知識ではいくら考えてみても他に答えがないのも事実です。
ですから次の準備第45号では、その考えを皆さんや地球村の人に披露する事を約束して終わりたいと思います。
ではこれで。厳しい意見を期待しています。
平成7年8月26日