縁の花
(21世紀に咲く智恵の輪)
第450号
「戦国の嵐」の本でする武田家済度5
∞「武田家の今後の行方は、どうなるか」∞
津野田耕作さんが書いているシミュレーション小説
「戦国の嵐」の中で
実は、俺が、一番、気になっているのは
武田勝頼、信勝親子の事です
と言うのも、「戦国の嵐」の本ニの中の最後の部分で
気になる部分がありました
引用すると
「実は、それがしは人相見に心得があり、相手の顔の相を見ることができるのです。
失礼ながら、あの茶屋でお会いした時、御主君にも何も感じませんでした
しかし、御貴殿には、天下様の相が出ております」
と、剣術では、名高い人物、疋田文五郎が言って
武田勝頼だけではなく、真田昌幸の家臣になったのです
ただ、俺には、この疋田文五郎と言う人物が
まったくの架空の人物なのか
モデルになる人物がいるのかは分かりません
インターネットで調べたら
戦国時代から江戸時代前期にかけて活躍した
上泉信綱(上泉伊勢守)の直弟子で新陰流の兵法家に
疋田景兼(文五郎)と言う人物がいますが
どうやら、剣術という事も一致するので
この人物みたいですが
詳しい事は分からないのです
だけど、この疋田文五郎の言葉で
「戦国の嵐」のシリーズでは
長く続く話の中で
主役の座が、武田勝頼から
軍師の真田昌幸に代わるようになる感じです
最終的には、真田昌幸が、天下を取るのです
ただ、それは、前世、武田勝頼の魂を持つものとして
武田家ファンの俺としては
あまり歓迎したくない事です
シミュレーション小説なので、骨董無形でなかったら
何を、シミュレーションしてもいいのですが
できたら、主人公は、途中で、交代はして欲しくないと思います
だけど、津野田幸作さんは、武田勝頼を、本当に立派に
描いてくれています
そんな津野田幸作さんが、描く話なので
武田勝頼から、真田昌幸に代わっても仕方ないと思います
でも、それが、どんなシミュレーションになるかは
俺は、大変関心があります
と言うのも、武田家を完全に立ち直らせた武田勝頼に対して
まさか、真田昌幸が、突然、明智光秀になって
謀反を起こす事はないと思います
もし、そんな事になったら
これは、もう、読者も、ついていけないと思うのです
では、他に、どんな方法があるか
武田勝頼が、戦場で、誰かと戦って敗れて討たれるのか
武田家の家臣である誰かが
明智光秀になって、勝頼親子を討つ事になるのか
俺には、さっぱり、分かりませんし
正直言って、まったく興味もないのです
しかし、歴史の史実として
真田昌幸は、最後まで、武田家親子
武田家を守ろうとしてくれた人物です
木曽氏の寝返りから始まって
織田軍の大軍の侵攻に対して
武田家臣団の逃亡、裏切りが連続して
行き場所がなくなった武田勝頼親子に対して
最後まで、信玄公が、没落した真田家を復興してくれた
武田家の恩義を忘れずに
上野国吾妻地方に逃亡するように進言し
岩櫃城へ迎える準備をしてくれていました
もし、この時に、武田勝頼が
真田昌幸を信じて
もう一人の家臣、小山田信茂の誘いを断って
郡内領主・小山田信茂の居城である岩殿城を目指して落ちなかったら
小山田信茂の裏切りに合わずに、生き残れたかもしれません
何故なら、武田勝頼、信勝親子が、岩櫃城で、真田昌幸と共に
何とか、篭城していたら
2か月半後、6月2日に、織田信長は、本能寺の変で
明智光秀に討たれてしまいます
しかも、その後、甲斐、信濃からは
織田信長の激しい、武田武将狩りで
恨みを持っていた武田家臣団によって
織田家の武将は、一気に追い出されてしまいます
殺されたり、逃亡したりしているのです
なので、領主が居なくなった甲斐、信濃に
岩櫃城から、武田親子が、戻ったら
領土は、簡単に、取り戻す事は可能でした
信長の死後、甲斐、信濃を争った
北条氏政も徳川家康も
武田家親子が、甲斐、信濃にいたら
簡単には、侵攻できなかったからです
そんな武田家復活のシミュレーションも
真田家の忠義で、可能だったのです
なので、俺は、そんな忠義のある真田昌幸なら
武田勝頼、信勝が、生きている限りは
武田家の為に、最後まで尽くしてくれたと思います
武田家が、滅亡するまで
真田昌幸が、独立する事はないと思っているのです
でも、そうなると、いくらシミュレーションの世界でも
武田家の滅亡は、なかなか、考えられませんが
津野田幸作さんは、一体、どうするつもりなのでしょうか
俺には、まったく予想ができません
だけど、真田昌幸は、武田勝頼、信勝
親子が亡くなった後も
武田家の忠義を忘れずに
最後まで、武田家の為にも
活動してくれると思いますが
そんな真田昌幸を見てみたい気がします
なので、「戦国の嵐」の本で
武田勝頼、信勝がいなくなって
真田昌幸を応援したいと思います
真田昌幸には、その資格があると思うのです
∞「勝頼は、今後こそ、
北条夫人を幸せにできるか」∞
津野田耕作さんが書いているシミュレーション小説「戦国の嵐」で
俺が、強く願っている事があります
それは、名前は、はっきりとは分かっていませんが
武田勝頼の夫人
歴史上では、北条夫人と呼ばれている
勝頼に嫁いだ時には、勝頼31歳、北条夫人14歳で
親子の年齢の差があった
若い妻の事です
というのも、歴史の史実として
武田勝頼が、北条夫人と結婚したのは
長篠の戦の後でした
武田勝頼は、長篠の戦で大敗した後
武田家を立ち直らせる為に
外交に活路を求めて
北条家との固い同盟を求めました
それで、正室が亡くなった武田勝頼に
北条氏康の六女の女性が、嫁いでくれる事になったのです
だから、「戦国の嵐」の本では
武田信玄公が亡くなった後
上杉謙信公と同盟するシミュレーションなので
武田勝頼と北条夫人が、結婚するか、どうかは分かりません
この物語では、長篠の戦で、大敗する事はないですし
何よりも、武田勝頼が、北条家から妻を得るのは
上杉家に対する裏切りになります
北条家と上杉家は、長年、関東の土地で
戦っていて、北条家から、嫁を貰う事は
簡単ではないのです
なので、武田勝頼は、北条夫人とは結ばれず
他の家の女性と、結婚する可能性もあるのです
しかし、前世、武田勝頼の魂の俺としては
是非、「戦国の嵐」のシミュレーションの世界では
北条夫人を妻に迎えたいと思います
何故なら、北条夫人は、さすがは、北条家の姫だけあって
教養があって、素晴らしい女性だったみたいです
それは、信玄公に、風林火山の旗を送ったとも言われている
恵林寺の快川紹喜和尚からは、芝蘭と称えられた甲州淑女之君と
絶賛していた事でも分かります
要するに、北条夫人は高貴で気高い人柄で
周囲の人々に良い影響を与える淑女であられます
と、快川紹喜和尚からも、評価される女性で
勝頼との仲も、睦まじかったといわれているのです
しかも、北条夫人は、勝頼を心から愛してくれていて
武田家と北条家が、上杉家との家督争い
「御館の乱」で、対立しても
実家には帰りませんでした
勝頼の夫人と残ってくれたのです
その上に、武田家が滅亡した時も
実家に、逃げるように言われた時も拒んで
最後まで、離れようとはせず
「手を取り合って三途の川を渡りましょう・・・
そして、(生まれ変わって)もう一度会いましょう」
と、武田勝頼と、来世を約束して、
天目山で、勝頼と共に、散っています
勝頼の生涯のパートナーになるのです
それに、北条夫人は、神仏を羨む、賢い女性でした
今も、武田八幡宮に残っている、奉納された
武田家の安泰を願った、北条夫人直筆
武田勝頼夫人願文といわれるものは
見事な文字で
武田家と武田勝頼の最後を飾るのにふさわしい内容で
勝頼に対する愛で、あふれています
本当に、勝頼には、若いですが、過ぎたる妻だったのです
なので、前世、武田勝頼の俺としては
記憶は、まったくありませんが
この北条夫人とは、シミュレーションの世界でも
会いたいと思います
正直に言って、二人の年齢差は、親子ほどあったので
武田勝頼にとっては、北条夫人との愛は
夫婦愛と言えるものだったのか分かりませんし
他に、側室で、好きな女性がいたのかもしれませんが
それでも、北条夫人の健気な愛に応えたいのです
また、俺は、それは、「戦国の嵐」の本の世界では十分に
可能だと思っています
何故なら、「「戦国の嵐」の世界でも
上杉家、武田家が同盟しても
織田家と戦うのは、大変です
領地も、両国を合わせても織田家には及ばないし
兵力も、織田家の方が多いです
なので、上杉謙信、武田勝頼としても
背後の北条家と敵対する訳にはいきません
織田信長と北条氏政が、同盟関係になれば
万事休すなのです
だから、武田勝頼が、北条家から
嫁を貰う可能性は十分にあります
少なくても、俺なら、そうシミュレーションしますが
津野田幸作さんも、シミュレーションする可能性は
十分あります
勝頼と北条姫は、結ばれても、おかしくないですし
それが、自然なのです
しかし、武田勝頼と北条夫人が
「戦国の嵐」の世界で、結ばれても
二人の関係が、本の中で、描かれる事は
そんなにないと思います
シミュレーション小説のテーマは
あくまでも、戦、武将の戦いが中心なので
女性である、夫人、姫が、出てくる事は
そんなにないのです
だけど、俺としては、それでも
北条夫人を、「戦国の嵐」では
幸せにしてあげたいです
何が幸せなのかは
難しくて、夫婦が、長生きして
武田家が、反映したら
北条夫人が、幸せかとは限られませんが
それでも、天目山の悲劇や
武田八幡宮に、何度も「私は泣いています」と言う
願文を書かせたくありません
なので、そんな事を願いながら
「戦国の嵐」の本の中で
北条夫人が、登場するかは分かりませんが、
登場する、登場しないにかかわらず
前世、武田勝頼として、北条夫人の御霊に対して
夫として、兄である上杉景虎を討つ事になったり
天目山で、自害させるなど、辛い思いをさせた事に対して懺悔と
心からの幸せを願いたいと思います
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戦国時代の慰霊させて頂いています」
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