縁の花
(心と心のネットワーク)
第47号
MG総合研究所
シンクタンクという言葉があります。
日本語でいえば頭脳集団になりますが、日本で有名なシンクタンクをあげますと野村総合研究所や三菱総合研究といわれているものがあります。
が、今、日本ではこんな有名なシンクタンク以外にも沢山のシンクタンクがあります。
大きな財閥や都市銀行や四大証券と呼ばれている所ならたいていあるからです。
しかしMGではこんなシンクタンクを有名なものを含めて、いっさい認めていません。
日本には真の意味でシンクタンクは存在していない。
これがMGの考えなんです。
というのも日本のシンクタンクといわれるものには大切な政策提言というものがまったくないのです。
皆さんも考えたら分かりますが、今日本でおこっている未曾有の不景気をどうしたらいいのかという事がシンクタンクからは意見が聞こえてきません。
今、日本政府は何をしないといけないか。
何故景気は一向に快復しないのか。
なんていう事をいうシンクタンクなんて1社もありません。
あるのは今の日本の経済成長率は何パーセントとか。
オリックスのイチローにはどれぐらいの経済効果があるか。
というようなもの、今現在の事ばかりです。
将来は日本はこうしないといけないという未来が見えて来ないのです。
でも紫陽花はそれは日本のシンクタンクに意見がないからとは思いません。
日本は本当に後一歩で大恐慌前に来ています。
今打てる手はすべて打たないと大変な事になります。
そんな日本の現状が紫陽花なんかよりもよく分かっているシンクタンクの人達に考えがない訳ではありません。
考えがあってもいわない。
これが紫陽花は正解だと思います。
何故なら浅井隆にしろ、堺屋太一にしろ、竹村健一や長谷川 太郎でも個人の人達はいいたい事をいっています。
それがもっと沢山の研究員で、調査能力のある人達に分からない訳がありません。
分かっているけど、分かっているだけにいえない。
もしそれをシンクタンクががいえば、日本政府は黙ってはいません。
日本政府というお客さんに大きく依存している多くのシンクタンクは決して日本政府に逆らえる事ができないのです。
だから紫陽花は何もいわないのだと思います。
しかし欧米のシンクタンクは違います。
欧米のシンクタンクは政策提言をしないものはシンクタンクとしては認められません。
政府の中にもシンクタンクの人が入っています。
これでないといけないと思うのです。
こんな欧米のシンクタンクに比べて、日本のシンクタンクは本当に情けないと思います。
でもそういった日本のシンクタンクも戦前は違いました。
満鉄調査部というような凄いシンクタンクがあったからです。
これは草柳大蔵という方の実録満鉄調査部上下の本を読めば、少しは分かりますが、戦前の日本には世界でも有数のシンクタンクがありました。
日本政府から満州の運営を任された満州鉄道を中心とした会社です。
この通称満鉄が調査部を持っていたのですが、ソ連軍が満州に侵攻した時に、真っ先に押さえたのがここだといいます。
トラックに膨大な調査資料を持ち去ったといいますが、狭い日本列島ではもてあやました 人達、イデオロギーや左や右も関係ない個性のある人達が集まって、素晴らしい政策提言をしていました。
が、そんな満鉄調査部でも結局日本は救えませんでした。
米国と戦争になればかならず負けるという調査報告を出したり、戦争にも反対だったそうですが、戦争をやめさせる事はできなかったのです。
時の流れをとめられなかったのです。
しかし紫陽花達はそんな現在の流れを止めないといけません。
多くの評論家がいうように日本が世界から孤立したり、世界の情報社会から日本が取り残されるのを防がないといけません。
その時には日本は戦争に負けてしまったのと同じような悲惨さが待っているからです。
そしてその為には紫陽花達はMG総合研究所(MG総研)を作っています。
紫陽花の身分は実はここの客員研究員になりますが、縁の花の皆さんにもこれは大きな関係があります。
何故なら紫陽花が皆さんに提供している情報の半分以上はMG総合研究所で教わったものを、皆さんにも伝えているからです。
しかも紫陽花はその情報は日本でも有数なものだと思います。
きっと皆さんは総合研究所なんて聞いた事もない所に、そんな力がある訳がないと反論するとは思いますが、紫陽花はそうではないと思います。
あるMGクルーは「MG構想はきっと満鉄調査部の生き残りが今度こそ日本を救う為に、必死で考えたものだ」
なんて好き勝手にいっていますが、紫陽花ももしかしたらそうかもしれないと思います。
何故ならMGから教わった情報は本当に凄いからです。
SISでも第3の波でも、日本がこれから進む道にしろ、他の誰にも教えて貰えなかった事ですし、実績でも株の大暴落のバブル崩壊や、現在の不景気もマルチメディアの世界の到来も全部当たっています。
その上に紫陽花がこれから一生進む道を与えてくれたのですから、紫陽花に取っては野村総研や三菱総研なんかでも比較にならないぐらい素晴らしいものなんです。
しかしそんなMG総研も、では、今、研究員は何人かといわれたら、紫陽花は正式には答えられません。
MG総研の人で、紫陽花が知っているのは森宮シニアと大淵先生ぐらいで、後はどんな人がいるのかは紫陽花も知らないからです。
でもそれでも何人かのメンバーが隠れているのではないかと思っています。
MG構想のような凄い構想がシニア一人の頭の中だけで、生まれたなんて考えられないからです。
きっとこれは紫陽花の創造ですが、凄い大物がいると思うのです。
が、そんな事はどうでもいいとして、紫陽花が皆さんに知って欲しいのはこれからの情報社会では、1つの素晴らしい理念さえあればたった一人でも十分だという事です。
これは図で簡単に示せばこうなりますが、従来のシンクタンクはAのようになります。
A B
これはピラミット型の工業社会の会社の図になりますが、野村総研や三菱総研の有名な所でも同じです。
シンクタンクといえでも会社ですから、普通の会社と同じです。
その調査をする人がいくら優秀な人でも、その人が動かせるのは会社の社員と会社のお金です。
他のライバルのシンクタンクの人が情報をくれる訳でもありません。
そのシンクタンクのトップといえども、自分の会社からの調査結果で判断しないといけないのです。
でもこれからの情報社会のシンクタンクは違います。
Bのようになります。
これはMGにたった一人しか人材がいなくても、いろんな所から情報が貰える事を意味します。
このAが三菱であったり、Bが野村であったり、Cが通産省や大蔵省、DがNTTというふうになります。
そこに所属する人からこっそり物凄い情報が貰えるのです。
もちろん今のMGにそんな凄い所を全部押さえているとは思いませんが、基本的にはそうなります。
何故ならMGには他のシンクタンクがどこも持っていない1つの理念があるからです。
それは自らの力で、日本を1日も早く情報社会にして、福祉や環境問題に貢献できる高度円熟理想社会を創りたいというものです。
それをアジアへと早く広げていきたいというものが、MGの理念です。
これが日本やアジアを救う事になるのです。
そしてそれはもちろん、他のいろんなシンクタンクの人も知っています。
三菱総研の人や今度三井のシンクタンクの人も来て、紫陽花達に講師として講演してくれていますが、紫陽花はまったく関係がないとは思いません。
意味があるとも思います。
何故ならシンクタンクの人も組織を外れたら同じ日本人です。
自分達はいろんなしがらみで動けなくてもたぶん皆さん以上に、日本の事をうれいていると思います。
だから日本の為にMGが本当に行動しようとするのなら応援してくれます。
名前を明かさないのなら、いろんな情報をくれたり、知恵を貸してくれます。
これがMG総研になる訳です。
が、今こんなシンクタンクはMG以外にもあります。
何回も紫陽花が紹介している浅井隆も戦略経済研究所というシンクタンクを持っています。
これは自分達は立場上発言できないけど、今の日本の金融界の現状はこうですよというプロの集まりでもあります。
浅井さんがこの短期間に何冊も本が出せるのも、皆さんが読んでみれば分かりますが、匿名希望の人が何人もいるからです。
その人達が浅井さんが国民に真実を伝えるのに、共感を持った人達が情報を与えてくれるのです。
またそれは地球村や笑顔共和国も同じです。
地球村の高木さんには環境問題の情報、笑顔共和国の福田さんには笑顔の大切さの情報が集まります。
いくら評論家や科学者が情報やアイデアを持っていても、それを一般大衆の人に伝える事も、自ら活動する事もできません。
だから教えてくれるのですが、この行動力に期待しているのです。
こういったものが情報社会のシンクタンクになります。
日本はこういった次の世代の新しいシンクタンクでないと救えないのです。
でももちろん紫陽花達、MGの理想のMG総研の姿は今の姿ではありません。
あくまで理想は満鉄調査部にあります。
将来、日本情報科学が日本一の会社になったら、紫陽花達は本格的なシンクタンクを作ろうと思います。
その時にはどんどん政策提言もします。
紫陽花達の理念に自から理論武装したいのですが、それだけではありません。
環境問題や福祉問題にも本格的に取り組みます。
今ある多くのシンクタンクとも協力して頂いて、新しい日本の姿も考えていきたいと思います。
その時には本物にも本格的に取り組みたいと思います。
これがMG総合研究所の4、5年後の姿です。
しかもそんなMG総研の考えには満鉄調査部都は違って、行動力がともないます。
いくら素晴らしい考えがあっても満鉄調査部はそれで、本土の国民も政府も動かす事ができませんでしたが、MGは違います。
今でも全国に1万3千人のクルーがいますが、最終的に全日本の家庭に600万台、職場に200万台のROBOを置くという事は、日本の国民のほとんどに紫陽花達の考え、MG総研の考えや調査結果を伝えられるという事です。
そんなMGの考えが正しいければ、多くの国民が力を貸してくれるという事です。
その時こそ、紫陽花は日本は大きく変ると思います。
日本人の意識が変り、新しい日本が誕生すると信じているのですが、皆さんの意見はどうでしょうか。
ではこれで。・・・・・・
平成7年9月23日