縁の花
(本物を目指して心のネットワーク)
第6号
浅井隆の講演内容
浅井隆の講演は、第5号に書いた通り、10月8日の土曜日に、新大阪にある日本情報科学の本社(MG)で行なわれ
ました。
感想としましては、本当に素晴らしい内容の話でした。
が、紫陽花が、まず、浅井隆でびっくりしたのは、若さです。
生れたのが1954年ですから、40歳だというのは、著書に書いるので分かっているつもりでしたが、実際に前の席でまじかに見るのとは違います。
本当にバイタリティーがあるというか、やる気があります。
ここが紫陽花が知っている、尊敬している小室直樹、竹村健一、長谷川慶太、と少し違うところです。
この先生たちは、本当に素晴らしい事をいいますが、年を取っている為か、自分でそれをやりとげるという意欲は、そんなに感じられません。
警告をするのが、自分の役目だと思っていると思います。
でも、浅井隆は違うように思います。
自ら、戦略経済研究所というようなシンクタンクのようなものを、造るぐらいですから、実際にいった事を、やる意志があるように思えます。
紫陽花が、50歳、60歳ぐらいの評論家で、そんな活動家としてのエネルギーを感じるのは、船井幸雄ぐらいですから、これはやはり、将来日本に取って、今よりもっと重要な人物になると思いました。
浅井隆が、彗星のように、この日本に登場したのも、今の日本に必要なんだと確信できたのです。
また浅井隆は、今の社会、工業社会というか、近代というものに全然縛られていません。 竹村健一にしろ、船井幸雄にしろ、もう何十年も、やっている有名な評論家は、その発言内容で、いろんな反響がおこるので、ある程度、発言内容は制約されますが、浅井隆は、そんな事はありません。
どこの銀行が危ないというような所まで、ずけずけいいます。
性格もあるのでしょうが、やはり、今の社会のいろんな業界や団体と関係がないから、いえる所もあると思います。
ですから、その講演内容も、思った事をいいます。
日本情報科学で講演した時も、冒頭の言葉は、「今から、私が話す事は、皆さんに取ってショックになる事ばかりです。私は、そんな今のマスコミや政府が隠している裏の情報の話しかしません。それは大変深刻です」
というようなものでした。
浅井隆の話の内容を知っている我々には、ショックではありませんでしたが、普通の一般の人が聞いたらやっはりびっくりすると思います。
が、紫陽花が少し、驚いたのは、次ぎの、浅井隆の言葉でした。
「今、日本は、一般の国民が創造しているよりも、大きな危機を迎えています。危機という言葉は、今の日本の為にあるぐらいです。とくに、それは、外国の一部の人から見れば、相当心配して貰っています。今の不況はマスコミがいうような程度ではありません。もっと深刻です。しかも最先端技術では、規制の緩和ができない為に、米国に圧倒的に負け、ベトナムでは、光ファイバーが引かれようとしている現在、日本は、今の繁栄をいつまでも持てません。20、30年後には、ベトナムにも抜かれる日が来るかもしれない」
とそういいきったのです。
紫陽花は、その話の後半部分の最先端技術や光ファイバーの話を聞いて、浅井隆は分かっているなあと思いました。
2、3年前まで、日本の技術は米国を抜いたなんていって喜んでいましたが、実際はまったく違い、日本は米国に完全に負け、それがもうすぐとんでもないぐらい国力に差がつく可能性がある事。
ベトナムが日本よりも先に、各家庭にまで、光ファイバーを引いてしまったら、近い将来、日本はベトナムに経済力で負ける事。
これはMGで、紫陽花達が教わって、勉強してきた事です。
それを浅井隆は、紫陽花が呼んだ本には書いていませんでしたが、講演では認めたのです。 皆さんは、そんな馬鹿な事がある訳ないと思うと思いますが、実際にそうなる可能性は高いです。
少なくても、浅井隆にしろ、紫陽花達(MG)にしろ、そんな日本の現状を心配しているのです。
しかもその後、浅井隆が話したベトナムという国民は、中国や韓国の人達と比べてみても、日本人に似ているそうです。
数学的な才能が高く、日本人よりある意味では優秀で、93パーセントの国民、浮浪者のような人でも文字が読めます。
その上に、石油などの資源もあります。
浅井隆は、ベトナムという国は、これから考えられないぐらい発展するので、今の内に、日本の企業は、どんどん侵出したらいいといっていましたが、紫陽花は、その話を聞いていて、もしかしたら、日本の次に世界の覇権を握る国があるとしたらベトナムのような気がしました。
20世紀、米ソが争ったように、日本と中国は、これから将来ライバルになるかもしれませんが、ちょうど50年前、日本が米国を追い抜くなんて考えられなかったように、日本は中国と争っている内に、ベトナムに抜かれるのではないかという気がしたのです。
それぐらいこれから始まる情報社会では、国民一人一人の質が問われます。
領土が広いとか、軍隊の力が強いよりも、光ファイバーを全土に引ける程度の土地や文字が読める優秀な国民が大切になるからです。
しかも、情報社会へのスタートは、日本もベトナムも、そんなに差はありません。
車などの工業製品では、追い付くのは無理としても、情報産業は、そんなに差はないからです。
ベトナムは今後マークしないといけないなあと、紫陽花は思いました。
日本は、ぼやぼやしていたらいけないのです。
でも、残念ながら日本の国民は、ごく一部の人を除いて、全然、その事に気が付いていません。
冒頭の言葉が終わった後、浅井隆は、黒板に危機という言葉を書いて、講演が本格的に始まったのですが、それも、ある意味では、我々に対するメセージに聞こえました。
浅井隆は、
「危機という漢字には、二つ意味があります。前の危の字には、後ろに険という字をつけたら危険です。これが日本の97パーセントの人です。この人達には、悲惨な運命がしばらく待っています。しかし後ろの機は、会をつけたら機会、チャンスです。これが約3パーセントです。この人から見れば、日本は明治維新や戦後に匹敵するぐらいの大きなチャンスです。小さい事でいえばお金、東京が焼け野原なった後、そこに住みついてもうけた人がいるように、お金が稼げるチャンスだし、大きくいえば明治維新のように、世の中を変える事もできます。今の官僚でがんじがらみの日本を救うには、明治維新のようなものがおこらないといけないし、かならずおこります。そういう意味では、このバブルの崩壊も、日本を変える為に必要なんです」
というような事をいうと、今度は我々に対して
「この97パーセントに入るのか、3パーセントに入るのかは、皆さんしだいです。早く日本がひっくりかえるぐらい危ないという事を知って下さい」
と教えてくれたのです。
が、浅井隆に教わるまでもなく、実は我々は、それを知っています。
我々は、この3パーセントに、今の時点では入っているとさえいえます。
いえ、その3パーセントの中でも、上の方を目指していますし、大きく世の中をいいように変えられるように行動しているのが我々なのです。
しかも我々は、残された97パーセントの人や、もっと確率が低いアジア・アフリカの人の事も考えています。
数字が97パーセントになるという事は、知りませんでしたが、この残された97パーセントの人を、100パーセントは無理にしても、10パーセント、20パーセントは救ってあげたい。
一人でも多くの人、せめて半分の50パーセントは救ってあげたいというのが、我々MGに参加している同志の願いですし、それを日本人だけてなく、アジア・アフリカの人々まで考えるのがMG本社の仕事です。
これが、我々のやらないといけない事なのです。
紫陽花は、浅井隆の話を聞きながら、よし同志とやるぞと硬く決心しましたし、実は、この縁の花の目的もそうです。
紫陽花と縁のある人を一人でも多く救ってあげたい。
しかも経済的だけではなく、もっと奥に隠されている精神的に救ってあげたいなんて書いたら生意気かもしれないので、一緒に進みたいに改めますが、それが、紫陽花の本音。
本物の生き方です。
しかし、それには、本当に大きな覚悟が必要です。
浅井隆は、その後、日本の金融業界や、経済の現状を、自分の持っている表面では出てこないルートから発言されましたが、日本経済は癌にかかっていると思ったらいいと思います。
ページもかぎられていますので、簡単に言いますが、まず、浅井隆は、30、20、1000という数字を並べ、日本の国家予算が70兆円なのに、今までに30兆円も出しているのに、景気がいっこうに回復しないという前代未聞の事がおこっている事。
20という数字は、日本の基幹産業である自動車産業が、20カ月連続、前月比を割るというかつてない事がおこっている事。(つい最近は、やっと上昇の傾向があります)
1000という数字は、控え目な数字で、日本の株と土地がバブルの絶頂機の時からみれば、今は、1000兆円という金額は、消えているという事です。
特にこの1000兆円は悲惨です。
再び上がる事は考えられません。
国家予算の十倍以上の金額もの損害をどうするのですかと、小学生でも分かる簡単な計算方法で、1000兆円の出し方を教えてくれました。
そしてその上で、今の日本の見せ掛けではない、真の金融状態の現状を話しました。
今、日本の株が2000万円を維持しているのは、国民が買っているからではなく、PKOといって日銀や大蔵省が、郵便貯金などの公的資金を使って支えているからで、本当はガタガタな事。
日本政府よりもっとガタガタな米国の政府が、その郵便貯金、175兆円を狙っている事。
生命保険も、大蔵省のいう事を聞いていたら倒産するといって、大蔵省から離れた事。
浅井隆は、それらを日銀、大蔵省に怒りを持っていいます。
バブルが崩壊した時、それをほっておいたら、市場に任せたら、倒産する銀行があっても、日本の金融業界は救われた。
PKOで業績の悪い銀行まで救おうとしたから、日本のすべての銀行が悪化してしまった。
92年8月なら、12000円の株高が危険な水準だったのが、今は、20000円を割ったらピンチなぐらい悪くなってしまった。
不良債権は、本当の所、全然処理できず、東京では、金融業界が組んで、みせかけだけで、持ち直しているように見せているが、実際は誰も買手がいないのが本当だそうです。
この責任は、ユダヤなどの外国勢力が悪いのではなく、裁定取引(先物)などを理解せず、今だに、それが分かっていない大蔵省などの官僚が悪い。
日本は、米国などとの金融戦争。
第2次太平洋戦争のようなものに負けてしまった。
この上に貴重な郵便貯金、国民が必死で貯めたお金を、戦艦大和を発進させるような事をして、その責任を最後に誰がとるつもりなのか。
日本は、他人の責任にするのではなく、自ら自分の首を絞めてこけてしまった事を反省して、もう一度出直さないといけない。
少なくてもユダヤ資本は、商売上当り前の事をやったので、彼らが日本のエリートよりも賢かっただけだという訳です。
紫陽花は、その通りだと思います。
人をせめるより、自分たちの失敗を謙虚に反省する事が、本物の考え方だと思います。
紫陽花は、浅井隆とは違って、ある程度イルミナティーのワン・ワールド論、世界支配を信じていますが、それを聞いて目が冷める気がしました。
今回のバブル崩壊は、まず日本人が反省すべきです。
しかし、この浅井隆の話は、皆さんには信じられないと思います。
日本の現状が、もう立ち直れないぐらい悪くなっている現実に、実感が持てないのも無理ありません。
この紫陽花自身も、書いている本を読んでも、話を聞いても、頭では分かっていても、ピーンとは来ないからです。
疑う人も当然いらっしゃる方もいます。
そんな方は、是非この浅井隆の本、95年の衝撃、超恐慌などを読んで下さい。
紫陽花は、皆さんが、それに関心を持ってくれたら、それで結構です。
後は、皆さん、一人、一人が判断されたらいいと思います。
が、そんな必要がないといわれる方に、1つだけ、紫陽花はあえていいたい事は、太平洋戦争の頃の日本人に、我々は決してなってはいけないという事です
あの時は、大本営によって、国民は、正確な情報を知りませんでした。
日本人は、勝っていると思っていましたが、実際にはぼろ負けでした。
多くの日本人が、それを知ったのは、本土にB29の空襲があってからです。
それまでごく一部の人は、知っていても実感はなかったと思います。
あったら、もっと真剣に戦争をやめようとしているはずです。
そして、やっと実感が持てた時には、もうどうしようもないぐらいの所に、追い詰められているのです。
今、皆さんはそんな過去の事を忘れていますが、現在ではおこらないと思っていますが、我々や浅井隆の考えは違います。
そんな過去の事を笑えない。
同じような事がおこっているのです。
銀行にしろ、業界はこうだったといっても、決して自分の銀行の悪い現状はいいません。 大蔵省も、分かっていても、国民にパニックを招く事は、発表できません。
日本に数あるシンクタンクやマスコミも、分かっていても、立場上、いえません。
戦前の日本と同じように、すべてが大本営の発表と同じように、表面だけの情報で飾っています。
そういう人達がやれる事は、仲間内で愚痴をいったり、浅井隆のような人に、自分の銀行以外の情報を提供するぐらいしかしないという事を知って欲しいのです。
そしてそういったものは、いつか、かならず隠し通す事ができない日が来ます。
浅井隆は、それを、かなりの確率で、95年、来年だといっていますが、それは本土の空襲とかわらないぐらいのパニックを生みます。
ある日突然、一つの銀行がつぶれ、大蔵省がそれを認めます。
戦後始めて銀行がつぶれるのです。
さあ、これはパニックを呼びます。
これだけオン・ラインで銀行同志がネットワークしていたら、すべての銀行から、一日でお金は、引き出せます。
悪い噂の銀行は、慌てた預金者の引き出して、即倒産です。
もし、大蔵省が、事前に手を売って、それを防げても、現状は変わる事はありません。
再び、バブルがもう一度発生し、土地や株が値上がりしたら別ですが、そんな事は考えられません。
今の日本の現状では、株高が1万5千円から1万2千円を切るだけでも大変です。
それを浅井隆は、8千円を割る、東京の土地もピークの10分の1になるといっているのですから、日本経済は、一時崩壊します。
皆さんが預けている貯金、保険は、一瞬になくなるのです。
その時、日本の政府は、戦前の政府と同じように、何もしてくれません。
皆さん、一人、一人が、しっかりするしかないのです。
でも、それを乗り越える事ができたら、素晴らしい黄金時代が来ます。
浅井隆によると、21世紀後半、東洋にルネサンスが来る。
日本は、今以上のかつてのベネチア並に繁栄するそうですが、紫陽花は、もっと早いと思っています。
2000年には、ある程度、素晴らしい世界になっている。
少なくても、そうする事がMGの使命だと思っています。
そして、浅井隆の話に、皆さんより前に知って、ちゃんと動いている人達がいる事も知って下さい。
実は、浅井隆の講演が終わった後、30分の質問コーナーがあったのですが、爆笑で一杯でした。
縁の花では、どこの銀行、どこの生命保険会社が危ないなんていう事は、あえて書きませんでしたが、浅井隆は、何社かあげており、そこにお金を預けている仲間、同志はたまりません。
参加している仲間からは、何生命保険には、後何年掛け続けないといけないが、その時には駄目ですか。
貯金は、何銀行なら安全ですかとか、金をいつ買ったらいいですかなど、自分の質問ばかりでした。
無理もありません。
ほとんどの金融会社、有名な都市銀行、大手生命保険会社でも危ないそうですから、やっぱり自分の事が気になります。
紫陽花としては、金融関係で負けたのなら、それをマルチメディアなどの最先端技術で取り戻す事ができるのかとか、
「浅井先生は、今の若者の中に、かならず、今後の日本を将来を担う、かつての明治維新の西郷隆盛や坂本竜馬がいるといっていますが、もしいるとしたら、歴史をみれば、適塾や松下村塾のようなものがあります。実は、我々MGも、現在の松下村塾や適塾を理想としていますが、日本には、他にもあると思います。できたらそんなグループとも親交を持ちたいと思います。先生が知っていれば紹介して頂けないでしょうか」
というような質問をしたかったですが、何しろ考えついたのが、講演が終わった二日後だったので、いえなかったのです。
でも、それを後悔したぐらいで、後は、本当に勉強になりました。
しかも、紫陽花は、浅井隆の話を聞き終えた後も、ショックもなければ、不安もありません。 それは、他の同じMGの仲間も一緒だと思います。
紫陽花自身でいえば、守るべきお金は、ほとんどありませんし、何よりも全国に1万人ちかくの仲間がいます。
その全員が、浅井隆の話を理解している訳ではありませんが、少なくても千人ぐらいは分かっていると思います。
全国のMGの仲間は、そんな浅井隆のいう将来から、愛する家族や友人、日本の国を守る為に必死なんです。
仲間の中には、紫陽花よりも頭のいい、行動力のある人で一杯です。
いろんな会社の社長、学校の先生、同じ年代の仲間。
きっとこの中には、浅井隆が予言した西郷隆盛や坂本竜馬がいると紫陽花は、確信しています。
だから浅井隆の話を聞いても、かえってやる気が出てくるのです。
しかも、浅井隆の話が終わった後、日本でベトナムの子供達の為に、NGO活動をしているベトナムの子ども達を支援する会という所からスライドを使って説明に来て頂いたのですが、皆、まったく内容の違った話を真剣に、聞いていました。
紫陽花達は、将来、力を付けて、自ら汗を流して、福祉・環境問題に貢献したいのです。
経済などのビジネスの問題だけでなく、福祉や環境も、勉強している素晴らしい仲間です。
少しも不安なんか、仲間がいれば持つ必要はありません。
そしてそれは、今、縁の花を読んで頂いている皆さんにもいえます。
今なら、十分に間に合いますし、この縁の花は、紫陽花と皆さんが、たとえ、これからどんな荒波が来ても、一緒に前に進む事を願って、誓って書いているつもりです。
ですから、予定よりも、ページ数が長くなってしまいましたが、これに懲りずに読んで頂けたら幸せです。
では、これで・・・・・・
1994年11月5日
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