縁の花
(本物を目指して心と心のネットワーク)
第68号
石川洋
平成8年6月29日、紫陽花は石川洋先生と知花先生のジョイント講演を聞きに、西宮に行って来ました。
残念ながら皆さんに連絡するのは日程的に間に合わなかったので、一人で行って来たのですが、そこでもいろんな出会い、縁がありました。
エレベーターに乗ろうとしたら、偶然 の川北雅子に久しぶりにお会いしましたし、MGのメンバーやつい最近地球村で知り合い縁の花の読者になって貰った さんにもお会いしました。
そんな人達と楽しい時間を過ごしましたが、大抵知花先生の講演会に行くと、何人かの縁のある人に出会い、何かの仕事を与えられるような気がします。
今回もそんな機会を創って頂きましたが、知花先生に会うと、もの凄いエネルギーを貰えますので、今後もできるだけ参加したいと思います。
その時には是非皆さんともお会いしたいと思います。
また知花先生とジョイントをした石川洋さんのお話も素晴らしい内容でした。
縁の花の読者の加藤圭二さんから教わった情報では、皆さんも聞いた事があるかもしれませんが、各家庭の便所を掃除させて下さいと歩いて回る事で有名な一燈園に入園している人で、講師としてもいろんな企業や団体に講演していますし、カンボジアなどでも難民救済をしています。
本当に立派な人ですが、今回の縁の花はその石川洋先生の話を、皆さんにちょっと変わった視点から報告させて貰います。
石川洋先生の話
まず紫陽花が石川先生の話でびっくりしたのは、もの凄く今の現在に合っている話をする事です。
着ている衣装などから見たら、どこかの偉いお坊さんさんとしか思えないので、話は仏教の事をいうのかなと思ったら、そうではありません。
きわめて現実的な事をいいますし、今の日本の状態を真剣に憂いています。
というのもこの縁の花でも何回か書きましたが、今、日本は大きな危機を迎えています。
国家としての赤字、国債残高は220兆円といっていますが、地方債や隠れている借金を合わせたら、440兆円になるといわれています。
しかも銀行の不良債権の額も膨大だといわれています。
一説には1000兆円なんていわれていますし、いつ日本の金融業界は崩壊してもおかしくない現状です。
が、問題はそれだけではありません。
今、紫陽花が一番関心があるのは、食料問題です。
今年に入ってから食料の先物取引のシカゴなどでは、どんどん値段が上がっています。
米国は異常気象の為に、大豆などが不作になるのではないかといわれていますし、世界の食糧の備蓄度もどんどん減ってもう殆どないそうです。
真剣に考えれば気が狂いそうで、こんな状態の中で、よく大勢の日本人は平気で暮らしていけるなあと、紫陽花なんかは不思議で仕方ありませんが、それは石川先生も同じだと思います。
だって石川先生は京都の山科の一燈園で、自然と共に生活しているので、こういった情報はあまり入ってこないはずなのに、講演で話すぐらいよくご存じなのに、反対にテレビや新聞などの情報にあふれている多くの日本人は、こういった現実にまだまだ気が付かないからです。
一体どんな生活をしているのだと紫陽花なんかは思いますが、もうそろそろそれに対する対策を考える次期に入っていると思いますし、石川先生はその対策を紫陽花に教えてくれました。
それは一言でいうと、生まれ変わるという事です。
日本人は新しく生まれ変わらないといけないという事です。
が、急にこんな事をいわれても、たぶん皆さんの殆どは何をいっているのか、よく分からないと思いますので、説明をしますと、歴史というのは、つねに新しく生まれ変わってきた人達が創ってきたものを集約している集まりにすぎないのではないかという事です。
これは皆さんも昔流行ったテレサテンの「時の流れに身を任せ」という歌を思い出せば理解できるのでないかと思いますが、一つの時代というのは、明治維新にしろ、戦後にしろ、その時の日本人は今から見れば、時代の流れに流されながら生きていたように見えますが、実は大きな危機を経験する事によって、まったく違った日本人に成ったのだというのです。
だからこれが同じ民族かと思えるぐらい、その後の歴史は180度違っています。
だって戦前の日本人と戦後の日本人は同じ民族かと思えるぐらいやっている事が違いますし、そこから考えれば歴史は一本の線によって書かれているのではなく、明治の人、戦後の人と新しく生まれ変わった人達が書いたものを継ぎ足しているにすぎないのかもしれないからです。
どうです。ちょっと難しいかもしれませんが、皆さんにも理解できたでしょうか。
たぶん感覚的には分かって貰えたと思いますが、紫陽花がここで皆さんに分かって欲しいのは、一つの時代は生まれ変わった人達が創っているのだとしたら、先程書いた人類史上始まって以来といわれているいろんな超大危機も、それを乗り越えるには、今の日本人の精神状態では駄目で、新しくもっと意識を高めた人でないと乗り越えられませんよという事にです。
皆さんの中にも、今までと同じように、多くの日本人と同じように、時代に流されていきていたら、いつまでも生きていけると呑気に思っている人がいるかもしれませんが、そういった人は反対に新しい時代には生き残れないという事です。
ちょっと怖いけどそういう事になるのです。
しかしそんなに不安がる必要はありません。
石川先生は何も皆さんにまったく違う人種になれといっている訳ではありません。
古き日本人なら誰もが持っていた日本人のよさを思い出して、今の日本人と昔の日本人のいい所を交じり合わせて、新しい日本人に生まれ変わりなさいといっているからです。
ではなるには、どう生まれ変わるかといいますと、石川先生は有名な二宮尊徳の教えから個人や国家でいえば、自立と自給と共生が大切だと教えてくれました。
これは皆さんも意味は分かると思いますが、大切な事ですし日本の国で考えれば考えさせられてしまいます。
何故なら日本はまだまだ米国から自立していませんし、食料やエネルギーは自給できずに外国から頼っています。
共生もアジア諸国や欧米とも出来ていません。
だから紫陽花なんかは思いきって、今までの日本の生き方をやめて、食料は完全に自給できるようにして、エネルギーの使用の量を極端に減らし、生産も自国分に押さえて、物の輸出は外国が造れないものに絞ったらいいと思います。
そんな事をすれば、資源のない日本が食べていけるかという人もいると思いますが、その為に日本全体を情報化して、諸外国にも物ではなく、情報を売ったらいいと思います。
これでも十分に食べていけるはずですし、外国とも貿易摩擦で悩む事はありません。
それが新しい日本の生まれ変わった姿だと思いますが、石川先生はそういった新しい生まれ変わる為の立て替えの方法として、今の日本人が忘れている4つの方法を教えてくれました。
それは1として勤勉、2として節約、3として分度、4として推譲(しほう)です。
この4つが大事だといいましたが、紫陽花も同感です。
というのも日本人は今、これを忘れています。
その石川先生の話を、紫陽花なりの解釈で順番に説明していきますと、まず勤勉に対していえば、日本人は働きすぎだという言葉も、今の若い人を見ていると死語になっています。
働きすぎる事か決していい事だとは思いませんが、今の遊んでばかりいる生活もいいとは紫陽花も思いません。
そういったものはやれ、車や飛行機を使ってどこかに行くという事で環境を汚染するだけたし、意識を高める事には何の役にもたちません。
いえかえって邪魔になってしまいます。
ですから、もしそんな暇やお金があるのなら、紫陽花ならいろんな本物の先生の講演や縁の花を書いています。
これは趣味で書いているので、仕事ではありませんが、人の為に動いているので、天から見たら紫陽花は働いている事になるのかもしれません。
そう考えたら紫陽花はひょっとしたら勤勉にもなるのかもしれません!(なんちゃって)
会社での仕事や本物としての仕事を、毎日何かをやっている事になるからです。
だから職場ではたぶん誰も紫陽花を働き者だとは思わないと思いますが、逆説的にいえばそうなりますし、紫陽花は皆さんにも是非天からみたら働き者になって欲しいと思います。
というのも今、日本人は豊かだと皆さんは思っているかもしれませんが、本当はそんな事はないからです。
だって一人当たり何百万円という国の借金を抱えていますし、政府はその事を怖くて国民に発表できないというのが現実です。
日本は世界一の金持ち国だというのは、幻想ですし、今、皆さんの豊かなのは、戦後必死で働いてくれた人達の遺産を食べているというのが真実です。
ですからもうすぐすべての日本人は働き者にならないといけなくなります。
その時の癖を今から付けていたほうがいいですし、いくら働いても苦痛にならないものを見つけたら本当に幸せになれるからです。
この事は一度ゆっくり考えて欲しいと思います。
又2番目の節約も大切です。
おそらく日本や世界で、もうすぐ大恐慌なんかが起これば、殆どの人は貧乏人になると思います。
それは今までの歴史が証明していますし、その時に贅沢な暮らしになれている人は不幸です。
何故なら阪神大震災を例に出すまでもなく、贅沢をしている人はいろんな物に縛られているので、どうしても昔の生活を忘れられません。
これでは生まれ変われないからです。
でも節約している人は違います。
節約するというのも一つの努力だし、今からそんな癖を付けていたら、いざという時でもどんな事があっても対用できるからです。
と同時に節約している人には、次の3番目の分度という言葉を紫陽花はプレゼントしたいと思いますが、これは貯蓄するという事です。
これを石川先生は「天の恵みを知って、欲しいままに欲望に任せないで、1割5分ぐらいは用心の為に蓄えておきなさい」と二宮尊徳の言葉から教えてくれましたが、紫陽花も同意見です。
本当に今の時代は何が起こるか分かりません。
超大恐慌なんか来たら、すべての銀行の預金通帳なんかは、簡単に開く事はできなくなります。
そういった時の為に、お金を金に変えたり、現金を持ったり、預金を複数の銀行に分散する事は大切ですし、ある程度お金を残す必要があります。
まったくお金を残せない紫陽花がいう資格はありませんが、皆さんには是非、収入の1割5分くらいは残して欲しいと思います。
が、もちろん残すだけではいけません。
4番目の推譲として、いざという時にはそれを吐き出して、多くの人を助けて欲しいと思います。
というのも幕末のちょっと前に活躍した二宮尊徳は、この推譲という教えで、関東での大きな飢饉から、多くの人を救っています。
これを今の言葉でいえば、分かち合うという事ですが、二宮尊徳は村人に飢饉が起きた時の用心の為に1割5分程蓄えさせていたものを、全部出させて一人の餓死者も出さなかったのです。
石川先生はそういうと、今の世の中での分かち合いの大切さを訴えました。
何故ならもうすぐ大飢饉がやってくる可能性があります。
これは知花先生や地球村の高木先生もいっていますし、他のいろんな本物の先生をいっています。
が、その時一体自給率33パーセントの日本はどうするのでしょうか。
世界で自国の食べる分を削っても、日本の為に食料を送ってくれる外国なんかありませんし、
日本国内でも、誰も分かち合うなんていう事はしないと思います。
食料を多く持っている人は、それを絶対に放さないだろうし、貧しい人にはなかなか手に入らないと思います。
でもそんな事をすれば、多くの餓死者が出ますし、食料をめぐっての殺し合いさえ起こるかもしれません。
しかしその時にすべての日本人が分かち合えたら、何とかなるかもしれません。
だって準備55号、ボリビアクラスで、知花先生が食料危機に供えて動いている事は紹介しましたが、他にも食料飢饉に供えて動いている本物の団体はあるはずです。
紫陽花はそんな団体が、本当の危機を迎えた時には現れて、ある程度の食料を確保してくれると思っていますし、その時に多くの人が分かち合えたら、何とかなると思っているのですが、皆さんはどう考えます。
やっぱり日本の人口は狭い土地に1億2千人と多すぎるのでしょうか。
これははっきりいえませんが、ただ石川先生は、もし人類全体が分かち合うという事ができたら、100億人でも生きる事ができると教えてくれました。
ですから日本人全員が本当に少ない量で我慢しあえたら、絶対に大丈夫だし、それを日本民族ができたら、紫陽花は日本人は新しく生まれ変わったと思っていいと思います。
というのも日本人全員が少ない食料を分かち合える事ができるなんて、今の金銭欲でかられた個人主義の日本人で考えたら絶対に不可能だからです。
たぶん皆さんも今の段階では、全然イメージがわかないと思います。
しかしそれができたらもの凄い自信が生まれるし、今までの生き方を反省して、日本人が、今までのおのれ我とか、家族我とか、企業我とかの我を捨てて、一つの人類愛に目覚めたら、これはもう間違いなく新人類と呼べます。
紫陽花はそんな新しい日本人なら、あっという間に今とは別のまた新しい日本、世界に文化や平和などで積極的に貢献できる日本国が誕生すると楽しみにしているのですが、皆さんのどう考えます。
紫陽花は是非、皆さんの意見を聞きたいと思います。
が、紫陽花が日本人は生まれ変わるなんていえば、皆さんの中には、そんなにうまくいくかという人がきっといると思いますが、紫陽花がそんな皆さんに最後に一つだけいいたい事は、実は皆さんは、毎日、毎日、生まれ変わっているという事です。
皆さんは肉体で見たら、確実に生まれ変わっているのです。
だって一つの細胞の時命は長くて3ヶ月だといわれています。
そこから考えたら3ヶ月もたてば、まったく新しい人間になったといえるからです。
ですから皆さんは精神が全然変わっていないので気が付かないのかもしれませんが、日々違う人間になっていますし、紫陽花は人間は簡単に生まれ変われると信じています。
肉体は問題ないので、今までの考え方、生き方などの心さえ変えたらいいからです。
皆さんの多くが早く紫陽花と同じように、生まれ変わりたいと願う事を祈っています。
では皆さん今後も合縁で。・・・
平成8年7月14日
追伸、幕末のちょっと前に、関西と関東で二人の世直しの人が出たそうです。
それが石川先生の話だと大塩平八郎と二宮尊徳です。
でもその二人の生き方は対象的です。
大塩平八郎は陽明学の学者で、飢饉が起きた時に何もしようとしない幕府に対して、皆さんもよく知っているように百姓を先導して大阪で一揆を起こして、幕府に10日間で鎮圧されたのに対して、二宮尊徳は、百姓としての直感から飢饉が起きる事を事前に予想して対処していたからです。
その二人の生き方の内でどちらが正しかったかは、皆さんにも分かると思いますが、今、その世直しの人が日本に何人もいます。
紫陽花がいっている本物の先生達です。
が、その中でも紫陽花はやっぱり知花先生は一番の世直しの人と呼べると思います。
というのも知花先生の講演が終わった後、司会を努めた人が一つの裏話をしてくれました。
それは昨日司会の人がある機械で知花先生の脳波を調べさせて貰ったら何と凄い結果が出たというのです。
これはどういう事かといいますと、普通の人は寝ている時にはシータ波とかアルファ波といった非常にいい波が出ているのですが、知花先生は起きている時でさえ、そんなものとは比較にならないぐらいの凄い波が出ているのです。
「まさしく怪物だ」と司会の人はちょっと興奮していいましたが、紫陽花もそう思います。
二千年に一度ぐらいの確率で、イエスキリストや釈迦のように、人類は天から世直しの人を派遣されるそうですが、まさしく知花先生がその人だと思います。
だって起きている時でさえ、完全に意識が天と繋がっている人なんか他には考えられないからです。
しかもその知花先生も今、二宮尊徳と同じように、世界的な食料危機を訴え、動いています。
そういった所からも紫陽花は石川先生の二宮尊徳と知花先生の講演には、何か深い意味があったような気がします。
何故なら世直しとはただ社会を変えるだけではなく、その時代に生きていた人の心まで変える事をいうと紫陽花は思うからです。
二宮尊徳がそれまでの時代には飢饉が起きた時にも、多くの人が分かち合うという発想がなかったために沢山の餓死者が出したのを防いだのと同じように、知花先生もきっとこれから日本人や人類に対して、精神を変える世直しをしてくれると信じているのです。
それを紫陽花や皆さんに、天が二人の講演を通して教えてくれたと思います。
ですからその点からも知花先生を、皆さんと共にこれからも注目したいと思います。
ではこれで。・・・
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