縁の花
(本物を目指して心と心のネットワーク)
第72号
本物の目
地球村の高木善之先生が、講演の始めによくいう言葉があります。
それは「今の地球の姿をどうか、人間社会の偏った目で見るのではなく、たまたまこの地球に不時着した宇宙人として眺めて下さい。そうすれば、本当に人類というのが、不思議な動物だという事が分かります。皆さんはオーム真理教の事を、人を洗脳する悪いグループだと思っていますが、自分達も、生まれてから長い間、お金がすべてだとか。人と競争して負けたらいけないなんていう考えに知らず知らずのうちに洗脳されているのです。その洗脳から抜けださないかぎり環境問題の真実は見えて来ません。どうか今から話す私の講演も、地球から離れた宇宙船から地球を眺めているつもりで聞いて下さい。宇宙船の窓から眺めて、なんて地球人というのは、おろかなんだろうと宇宙人の目から見て欲しいのです」
と高木先生は、このような事をいうのです。
紫陽花の好きな言葉ですが、その反面紫陽花はこの言葉を聞く度に、自分は本当にまだまだだなあと思います。
もし宇宙人として紫陽花達人類のやっている事を見つめられたら、完璧と呼べるのでしょうが、これがなかなか難しいのです。
だって紫陽花は人類のしている事で、不思議だなあと思う事がまだまだ少ないからです。
きっともしそれができたら、たぶん人類のやる事、なす事不思議で、きっとカルチャーショックを受けると思います。
それができないという事はまだまだなんです。
でもそれでも紫陽花はやっぱり宇宙人として、この地球人を冷静にみたいと思います。
それが紫陽花の目標ですし、せめてそれが難しくても最低本物の人物として、本物の目を持ちたいとそう願っているのです。
しかしこれがなかなかやってみると難しいです。
紫陽花はそれができている人は、知花先生や福田純子さんや高木先生などの本物の先生を除いては、いろんな所で縁あって会う多くの本物の仲間でも大半はできていない気がするのです。
というのも例えば地球村があります。
この地球村の人達は、紫陽花が水曜日の晩のMMに参加しているからいうのではありませんが、本当に、地球の事を考え、地球の事を愛し、何かの行動をしている素晴らしい人達だと思います。
紫陽花も参加する度に、いろんな事を教えて貰っています。
しかしそんな人達でも、紫陽花は本物の目を地球村に参加している人が、全員持っているのかといったらちょっと疑問です。
いいかえるなら地球村の人達は、特に中心メンバーとして参加している人は、地球村の目で何事も見る事はできても、本物の目では見る事ができていない気がするのです。
何か偉そうな事をいうようですが、紫陽花が地球村に1年参加した率直な感想なんです。
が、紫陽花はそれは仕方がないと思います。
地球村なら地球村でずっと活動を続けていたら、それに愛着も出てくるし、地球村の考えが浸透して、気が付かないけど知らず知らずの内に、一つの壁を作ってしまいます。
どんな事も、一つの金太郎飴のように高木先生に教わった目でしか見る事ができなくなるのです。
ですからこれは地球村にかぎらず、他の本物の多くの団体も同じだとは思いますが、船井先生の本ばかり読んでいるのなら、船井先生の目、EM菌なら比 照夫先生の目でしか見えなくなってしまうと思うのです。
これは紫陽花の考えですから、縁の花の読者の皆さんがどう考えるかは分かりませんが、紫陽花からみればそう感じるのです。
ただしではそういっている紫陽花自身が、本物の目で見ているのかといわれたら、もしかしたらできていないのかもしれません。
紫陽花の場合は、MGで教わった事はどうしても身に付いています。
気を付けているつもりですが、いろんな本物の先生の話を聞いても、どうしてもMGに結びつけて考えてしまいます。
MG構想ならこの本物の先生のいっている夢を叶えてあげられるのに。
こんな本物のグループなら将来縁ができたら、MGは大きく貢献できるのではないか。
ついついそんな事を考えてしまうのですが、それは縁の花を読んでいる皆さんが一番理解していると思います。
紫陽花はそんな気持ちを正直に縁の花で書いているからです。
でもだからといって、それをやめるつもりはありません。
紫陽花はわざとMGの事を書こうと思って書いているのではなく、書きたいと思う事を素直に書いているのですから、理解して欲しいのです。
ただ紫陽花はそれでも決してMGの目(経営者・高度情報社会推進者)では、決してこの縁の花を書いてはいるつもりはありません。
むしろ、そうならないように注意しているつもりですし、紫陽花がいろんな本物の先生や本物のグループとも積極的に縁を結んでいるのも一つはその為です。
MGの同志だけと付き合っていたら、どうしてもMGの考えから放れられませんから、いろんな本物の人達と接する事でいろんな目で見れるようにしているのです。
だから紫陽花は少しは成長できたかなあと思っています。
何事も地球村の目や笑顔共和国の脳天気な目、知花先生から教わった宇宙法則の目から見れるようにもなった気がするからです。
しかしそうはいっても本物の目を完全に持つ事はやっぱり難しいです。
正直言ってまだまだ試行錯誤の最中ですから、できていないなあと思う事があります。
が、それでも紫陽花は本物の目で分かった事もあります。
皆さんの多くが紫陽花と同じように本物を目指していると思いますが、そんな皆さんが本物の目を持つ為には、特に注意する事が3つあると思うのです。
ですから紫陽花は今から皆さんと一緒に、その事に付いて考えたいと思いますが、まず本物の目を持つ為に一つ目に注意する事は、紫陽花はこれからの社会はどんな事があっても、かならず人類は素晴らしい本物社会を迎えると堅く信じて欲しいと思います。
というのも本物に関心のある人の中には、意外とこれができていない人が多いのです。
楽観論と悲観論でいえば、悲観論で、人類はこのまま進んだら全滅してしまうと本当に思っているみたいです。
でもこれは前号のノストラダムスでも書きましたが、よくない考えです。
人間の思いは実現するのが宇宙法則ですから、全滅すると思っていたら、全滅する可能性があるからです。
それに本物という言葉を世に広めた船井先生にしろ、知花先生にしろ、ノストラダムスや他の多くの本物の先生でも人類が全滅するなんて一言もいっていません。
これからの人類には大変困難な事が起こるが、それを乗り越えられたら素晴らしい夢のような本物社会が待っている。
その為の産みの苦しみにしかすぎないといっていますし、その被害をできるだけ少なくするのが、紫陽花が多くの仲間とやろうとしている本物の活動なんです。
だから人類が全滅するなんてありえません。
ゲームでいえばかならず勝つ事が約束されている事を忘れないで欲しいのです。
が、そうはいっても、紫陽花は駄目だと思っている人の気持ちも分かります。
こうして紫陽花が縁の花を書いている時にも、オゾン層の破壊は進み、森林は減少し、二酸化炭素は増加しています。
環境問題で考えたら、地球は悪くはなっても、少しもよくはなっていません。
また紫陽花はあるのか、ないのかは分かりませんが、イルミナティーなどの秘密組織はあると信じている人にとっては、あまりにも巨大な力を持っているので、戦う気が起こらないのも無理ありません。
最初から戦意喪失に陥るのも仕方ありません。
何故なら彼らの圧倒的な力に対して、本物は地球村の村人や笑顔共和国の国民がどんどん増えたり、船井先生の本が出せばいつもベストセラーに成るように水面下では変わっても、表面では一向に変わらないからです。
いえむしろ、今の世の中は、政治家、企業、官僚などの、今の体制を守ろうとする力の方が強固になっているように思えるからです。
しかし、それでも紫陽花は絶対に最後は勝つと信じて欲しいと思います。
そういった目でこれから起こる事を見ないと、例え人類にどんどんいい事があっても、肯定的に考えずに、何でも否定的に考えてしまうからです。
それではちゃんと見れない。
マイナスに考えてしまって、これから現れるいろんな本物との縁をみすみす全部見逃してしまうと思うのです。
ですから紫陽花はそんな目では決してこれからの人類の未来は見て欲しくありません。
このままの状態では人類の将来は危ないという危機感を持つ事は大切ですが、天はかならず救うといっているのですから、どう救ってくれるかを楽しみにして、そんな楽天的な気持ちを持ちながら自分のできる事をせいいっぱいして欲しいのです。
これが紫陽花が最初に皆さんに注意して欲しい事なんです。
でも紫陽花は他にも皆さんに注意して欲しい事があります。
それが2番目の金銭や技術を頭からは決して否定しないという事です。
というのもこんな人が本物の皆さん、精神世界に興味の持っている人の中には非常に多いのです。
お金や技術などは何でもいけないと考えてしまうのです。
が、それも紫陽花はある意味では仕方がないとは思います。
今の世の中がこんなに悪くなったのは、お金がすべてという価値観を殆どの人が持った為だし、産業革命以後、次々と開発された技術が、ここまで地球を悪化させたのも事実です。
だから本物の皆さんの中には、金銭を儲ける事は駄目だ。
技術は例えそれが本物の技術でも悪い所を探して認めようとしない所があります。
どうしてもそんなふうに考えてしまうのです。
でも紫陽花はそんな目を持つ事はさけた方がいいと思います。
何故ならお金を否定する事は簡単ですが、お金がなかったら何も出来ないのは事実です。
知花先生のいる清里に行きたくてもお金がなかったらいけませんし、いろんな講演に参加するにもお金はいります。
やっぱりお金はある程度必要なんです。
だって本物活動はお金が掛からないようで、結構掛かりますから、お金を否定するのは間違いなんです。
しかもこれからの本物活動には、膨大なお金がいりますし、むしろ今の時代は紫陽花は本物の人がお金を持たないといけないと思います。
何故ならいくら素晴らしい事をいっても、その人にお金がなかったらお金がすべてだと思っている多くの日本人は付いていこうとはしないからです。
そんな人を本物に目覚めさせ、尊敬させるには、やっぱり本物がお金を持たないといけないと思いますし、紫陽花はMGでは多くの同志と、福祉や環境問題の為にたんまりと金銭も儲けるつもりです。
それができた時にこそ、日本中の人が紫陽花達MGの構想に真剣に注目してくれると思うからですが、それがMGの他の本物にはない大きな特徴だと思うのです。
ですから紫陽花は縁の花の読者の多くが、MGにもう一つ関心を持てないのは、MGは将来は凄い事になりますよと紫陽花が書いている事も一つの原因かもしれませんが、嘘は書いていませんからそれはそれでいいと思うのです。
また技術も同じです。
本物の人達の中には、技術が殆どなかった原始時代や江戸時代に憧れて、技術なんかまったくいらないという人がいますが、紫陽花はそんな考えは極端すぎると思います。
これだけいろんな技術で便利さに慣れている多くの人が、技術は全部いらないという考えに付いていけるはずがないし、そうしなくてもいいように、EM菌やマルチワークのような本物の技術があるのだからそれを大切にしないといけないのであって、そんな技術さえも必要以上に粗を探すべきじゃないと思うのです。
むしろそんな本物の技術は積極的に応援し、お金もどんどん儲けようとする本物グループがあったら、本物じゃないと考えるのではなく、認めてあげるべきだと思います。
そんな大らかな目を皆さんに持って欲しい。
これが紫陽花の2番目のお願いなんです。
が、最後にもう一つ紫陽花はお願いがあります。
それは3つ目の注意として、自分のやっているものだけが本物だとは決して思わないで欲しいという事です。
というのも、熱心にやっている人程、自分達のやっている事に愛情を持つ為か、他の本物を認めたがらない傾向があります。
地球村なら地球村だけ、EM菌ならEM菌の事だけ、他のグループや他の微生物の技術と手を組んで、縁を結んでやろうという熱意があまりないような気がするのです。
ただ紫陽花はその気持ちは分かります。
他のグループが入ってきたら、かき回される心配がありますし、やっぱり自分がやっている所が一番だと思いたいものです。
船井先生が本物は本物同志でなかなか仲良くできないといっていましたが、人間なんだからそんな所はどうしても出て来ると思いますし、仲良くできなくてもさすがは本物、密かに認め合って今の多くの企業のように、激しい競争をしている訳ではないのだから、その程度は仕方がないのかなあとも思います。
でも紫陽花はそんな目では決して他の本物を見てはいけないと思います。
何故なら紫陽花の好きな話に、福田純子大統領のこんなものがあります。
ある時柏餅と桜餅が俺が一番だと争っていたのですが、ある人が「まあまあ、どちらも同じ和菓子じゃないですか」といって、両者を納得させたというのですが、紫陽花はこれは本物でもいえると思います。
それぞれに役目が違っても、地球村でも、笑顔共和国でも、知花先生のグループにしろ、突き詰めていったら最後は同じ本物になるのだから、お互いを認めあうだけではなく、もっともっと積極的に溶け合って、一つになるぐらいの気持ちが必要だと思います。
そうでもしないと間に合わない。
今のような本物が別々で別れていては、人類を救済する事はできないと思うのです。
だから紫陽花は皆さんにも、いろんな本物活動をしていると思いますが、自分はこれをやっているからいいのではなく、他の本物とも縁を結ぶ、積極性を持って欲しいのです。
完全に一つになるのは無理でも、他の本物のグループのいい考えは積極的に取りいれ、少なくともお互いが協力してやっていく気持ちが必要なんです。
だって近い将来かならず多くの本物が一つになっていくのが時代の流れですから、多くの本物との縁を持てる、一つにまとめられるそんな目を持って欲しいと思います。
そうでないとそんな本物の流れを邪魔してしまう事になるからです。
紫陽花は皆さんにそんな人にはなって欲しくないのです。
が逆に、皆さんがすべては一つ、本物は一つにならないといけないという目を持てれば、いえ、そんな目を多くの本物の人達が持てれば、知花先生の瞑想の考えが地球村などのいろんな本物のグループに入りますし、逆に地球村の環境問題の話が、知花先生のグループや他の本物のグループにも受け入れられると思います。
その時こそ本物のパワーが何倍もアップして、人類や地球を救済する事が可能だ。
紫陽花はそう信じているのですが、皆さんはどう思います。
出来れば皆さんも、紫陽花のいった3つの事に注意して、本物の目を持って、それぞれの本物の活動をしてくれたら幸せです。
では皆さん今後も合縁で。・・・・
平成8年8月31日
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