縁の花 特別号2
イーホームズ藤田社長の告発1
イーホームズの藤田社長がいます。
しばらく前まで、マンション耐震強度偽装事件で、話題になった人です。
この中で、イーホームズは、耐震強度偽装を見逃した確認検査機関として話題になりました。
構造設計者の渡辺氏から偽装の指摘を受け、この事件を果敢にも社会に告発した事で、この耐震強度偽装の事件は起きました。
耐震偽装事件の発端、姉歯容疑者と木村建設や、ヒューザーや総研による悪質な行為のあった会社とは、根本的に違います。
イーホームズの藤田社長が、通報した事によって、この事件は明るみになったのです。
しかし、このイーホームズの社長、藤田東吾は、架空増資事件で、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の罪に問われた、東京地裁は18日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡しています。
イーホームズも会社自体も、免許がなくなり、廃業しています。
世間的にみたら、最初は、耐震偽装事件を告発した正義の社長が、架空増資事件で、姉歯容疑者や木村建設、ヒューザーと同じ偽装の仲間にされているのです。
でも、架空増資に関しては、正直言って、上場したベンチャー会社なら、ある程度、どこでもやっています。
それで、逮捕するというのは、何か、無理がありました。
もちろんいけない事ですが、耐震偽装事件の為に、無理矢理、逮捕する必要性があったと感じている人は、たくさんいると思います。
その藤田東吾被告が、判決が出た後、爆弾発言をしています。
今まで、言わなかった真実を言っているのです。
藤田東吾被告が言うのは、今まで、経過を見ていたのは、国は隠蔽するために何をするのか分らなかったし、社員もいたので、安全を優先させたというのです。
しかし、マスコミは、まったく、この事に関しては、報道しません。
とても変です。
今まで、いろんな事件がうりましたが、いつも真実は闇の中です。
肝心な人物は自殺したり、泣き寝入りにです。
マスコミが、真実を報道しなかったら、一般人には、分からないのです。
でも、インターネットが発達した今日、やっと2005年から2006年になって、いろんな真実が少しずつ見えてきました。
当事者が、インターネットを通して、自分の意見を発信できるようになったのです。
イーホームズ藤田社長の告発は、ネットの世界では、有名になっている「きっこの日記」で知りました。
関連はありませんが、同じ菊同志です、
その「キッコの日記」を、縁の花村の村人の松楽さんのミクシイの日記で知りました。
菊自身、耐震偽装事件に関しては、専門家ではないので、何ともいえません。
難しい事は分からないのです。
でも、藤田社長が出したプレスリリース に関しては、日本人なら、誰でも、真剣に考えないといけないと思います。
誰もが、耐震偽装の被害を受ける可能性がありましたし、今でも、耐震偽装のマンションやホテルは、ある可能性が高いからです。
少なくても、マスコミは、この事を、多くの国民に、伝える義務があると思うのです。
だから、菊も、縁の花HPを通して、この事を、皆さんにお伝えする事にしました。
今回の、命がけで書いている彼のいい分には、真実、本当のこともたくさんあると思っているからです。
だから、是非、皆さんも、お読み下さい。
今の日本のタブー、本当のワルが見えてきます。
また、もうこれからは、自殺したり、泣き寝入りせず、どんな悪人と言われている人も、真実を伝える時代になったこと、すばらしいと思います。
新聞、テレビなどのマスコミや、国会が、取りあげるまで、菊は、がんばって、どんどん広めたいと思います。
■藤田社長が出したプレスリリース
「東京地裁での判決に際して、マスコミの皆様へ、そして国民の皆様へ」
今日、東京地裁で、僕に対する判決が出ます。
耐震偽装事件に関係した裁判では一番最初の判決です。
僕は、この裁判の容疑や内容については、話す意味がないと思いますのでコメントはしません。
僕を逮捕した本当の理由は、国が、アパのマンションやホテルの偽装を隠蔽するために、藤田東吾を逮捕して黙らそうとして、行なったものと考えています。
イーホームズでは、平成18年2月に、アパグループのマンションの偽装を発見しました。アパのマンションやホテルの構造設計を一手に行なっていた、田村水落という設計事務所の水落代表がイーホームズに来社して、「こんな偽装の手法は、姉歯より俺が先に初めた」と豪語しました。「建築確認を早く取るために、構造設計にかける時間が少ないから構造計算書を偽装(改ざん)するなんて、他(の構造設計士)にも沢山いるよ」と平気で言いました。実際に、田村水落がイーホームズに申請をしていた3件の物件に偽装が発見できました。その他の物件は、役所や他機関に提出してきたと言いました。その後、アパの取締役や責任者の方が来社して、アパに関する偽装の隠蔽や計画変更を要請しました。全く、ヒューザーの時と同様です。
イーホームズで受け付けていた3件の物件の内2件は、イーホームズでは計画変更も、再計算も適わないと判断したので、現在、工事は止まったままです。取り壊しもしていません。事件が風化したら、工事を再開して、販売するのかもしれません。「アップルガーデン若葉駅前」と「アパガーデンパレス成田」です。他の1件は、川崎市の物件で、川崎市で計画変更の処理がなされました。しかし、本当に重要なことは、住民や利用者の命に被害を与える可能性であり、それは、工事中のマンションやホテルではなく、既に完成して入居済みの物件です。
僕は、国交省に対して、イーホームズで受け付けた以外のアパの物件を調査するように糾弾をしてきました。国は関知しないと言いました。アパは工事を止めませんでした。これも、ヒューザーの時と同様です。この状況が、4月まで続いた中で、4月26日に僕は逮捕されました。逮捕自体の「見せ金」の容疑は、たとえお金はすぐに返済して誰に迷惑をかけなかったとしても、違法を行なった者として罰を受けなければいけないことだと反省しております。
多くの国民の皆様から激励のお手紙を頂きましたが、僕は以上の経過をずっと黙ってきました。もし、言ったとしても、国は隠蔽するために何をするのか分らなかったし、社員もいたので、安全を優先しました。また、アパの元谷会長が、安倍晋三官房長官(当時)の後援会である、安晋会の副会長を務めていたことも、当時は知りませんでした。
今、イーホームズの社員は、全員、再就職が決まり、新しい道を歩んでいます。そして、僕は一人になりましたが、僕が知る真実をここに語ることは、イーホームズを創業した者として、代表を務めた者として、そして21世紀に日本に生きる者としての責任だと思います。よって、ここに発表を致します。
耐震偽装事件の本質は、決して、ヒューザーやアパだけの問題ではありません。また、法的には、確認検査制度の問題ではなく、大臣認定制度の問題のはずです。構造計算書が、偽装(改ざん)可能なレベルで、構造計算プログラムの運用プロセスを評価/認定した、財団法人日本建築センター(国の天下り機関)と国土交通省住宅局建築指導課に責任はあります。アパやヒューザーは、この観点からは被害者です。但し、デベロッパーとして、自らが作ってきたマンションやホテルの、住民や利用者の命の安全を無視してはいけません。平成18年5月22日に、北側国土交通大臣も同様の発言を国会で行ないましたが、この発言はマスコミが取り上げませんでした。官僚がマスコミを情報操作の一手に使う表れだと思っています。
よって、僕は、日本の建築行政を担ってきた一員として、この真実を公表いたします。
また、僕は、「耐震偽装」と題して、僕が知る真実を本に書きました。ペンの力によって、耐震偽装が何であったのかをお伝えするべきだと思ったからです。既に原稿は、ある出版社に入れてありますので近く出版されると思います。たとえ、僕の身に何があったとしても、イーホームズの理念であった、『21世紀の住環境の質の向上に貢献する情報提供』を果したと、僕は思っています。
最後に、結果として、国民の皆様には、構造計算書に関わる国家の不正を公表したことで、不安と混乱をいたずらに招いてしまったことを、ここに深くお詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。
平成十八年十月十八日 藤田東吾
■きっこさんのコメント
‥‥そんなワケで、この原稿と同じものが、今日の藤田社長の判決後の記者会見で、プレスリリースとして、報道関係者に対して配布される。つまり、藤田社長は、アベシンゾーが官房長官時代からインペイし続けて来た「安晋会」と建設業界との癒着と言う、この、誰もが恐れて触れなかったタブーにも触れる問題に対して、身を挺して告発するってワケだ。アベシンゾーとアパグループとの癒着は、すでに何年も前からウワサされて来たことだけど、アパグループの耐震偽装を見つけ、それを国交省に告発した藤田社長に対する別件逮捕は、口封じ以外のナニモノでもない。そして、何よりも重要なことは、今も、耐震強度を偽装したマンションやホテルに、何も知らない人たちが、数え切れないほど暮らしたり泊まってたりしてるってことだ。
藤田社長が、ヒューザーの耐震偽装を告発した時、国交省は、住民のことなど完全に無視して、何よりもアベシンゾーと建設業界を守るために、告発の事実をインペイしようとした。でも、あまりにも大きな事件だったために、インペイしきれずに、国民の知るところとなった。だけど、今回のアパグループの耐震偽装に関する告発に対しては、「せっかく消えかかってる火事に油を注ぐな!」と言わんばかりの別件逮捕。強度不足のマンションで、何も知らずに生活してる人たちを救うために、正義の告発をした藤田社長を別件逮捕し、常識を超えた長期拘留をし、その間に、イーホームズを廃業に追いやるために必死に動いた国交省。これが口封じでなくて、いったい何だって言うんだろうか?
そして、何のオトガメもないアパグループ。そりゃそうだろう。なんせ、アパグループの元谷会長は、安晋会の副会長なんだから‥‥。アベシンゾーは、建設業界との癒着をはじめ、ホニャララ団との癒着、カルト教団との癒着など、叩けばホコリだらけの伊藤公介‥‥じゃなくて、叩けばホコリだらけの真っ黒クロスケだから、アベシンゾーが総理大臣になることが内定した時から、自民党の森派による執拗な「アベのスキャンダル隠し」が行なわれ続けて来た。そんな中で噴出したアパグループの耐震偽装だから、自民党としては、もう、ナリフリかまっていられない。アパグループの偽装を告発した藤田社長を逮捕して、イーホームズを潰して、アカラサマな口封じをしたってワケだ。
藤田社長が書き上げた「耐震偽装」の原稿には、もっともっとスゴイコトが、すべて実名で、すべて具体的に書かれてる。この本が世に出たら、政界も財界もたいへんなことになるだろう。そして、この本の中には、この「きっこの日記」に関する詳しい記述もあり、当時の藤田社長とあたしとのやり取りなど、きちんと時系列で書かれてる。だから、あたしは、自分が出版する「きっこの日記」の中では、耐震偽装問題についてはいっさい触れなかった。近日中に発行される藤田社長の本を読めば、すべてが解明されるから、あたしが中途半端に書く必要などないと思ったからだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、文字通りに「命懸け」で今回の告発をし、本を出版することを決めた藤田社長を全面的に応援してる。だから、「きっこの日記」の読者の皆さんも、藤田社長の本が発売されたら、ぜひ読んで欲しい。そして、住民の命など何とも思っていない建設業界の魑魅魍魎どもを利用して、政官癒着の構図そのままに国交省を利用して、この国のトップの座にまんまと居座ったクズ野郎の真実の姿をシッカリと見て欲しいと思う今日この頃なのだ。
■藤田社長がきっこさん宛てに送った文書
きっこ様
藤田です。今日は援護射撃ありがとう御座いました。心強かったです。
僕は、きっこさんとはお会いしたこともお話したこともありません。ただ、僕が知っている耐震偽装事件の真実を、唯一、ありのままの形で取り上げてくれた日本のメディア(=「きっこの日記」)を運営されている方であることを、知っているだけです。
耐震偽装事件を通じて、マスコミとはどういうものなのかが良く分りました。新聞では朝日新聞が最も良いだろうと思って、去年の12月上旬に築地本社を訪ねました。たとえ、イーホームズに批判的な記事を書いたとしても構わないから、僕らが知る全ての事実を伝えるので、この事件をしっかり記録して記事にしてくださいと頼みました。耐震偽装を担当していた斉賀さんというデスクの方が応対してくれ、僕の趣旨を理解してくれ、担当記者をつけてくれました。12月13日に大臣認定プログラムが改ざん可能であるとの記事を書いてくれたのはこの方達です。他の報道関係者に較べて、最も、技術的学識的観点から確認検査制度や構造設計を勉強して記事を書いていました。
僕らは、年が明けて2月に入りアパを糾弾し始めました。斎賀さんが亡くなったのはこの時期です。そして、担当だった記者の方は担当から外されました。因果関係は僕には分かりません。そうした事実が符合しているだけです。そして、3月3日に、合同捜査本部の緊急立入捜査が入ります。アパの関係も含めて多くの資料が没収されました。しかし、僕らは、手元に残していた資料をもってアパの糾弾を続けました。結果として、4月26日に僕が逮捕されることで、会社の存続を断念せざるを得ませんでした。8月31日に最後まで残務整理の為に残っていた社員の再就職が決まりました。この日から、僕は、僕が辿った道筋を書き始めました。
僕は、我が子同然であったイーホームズという命を弔うために本を書きました。ある出版社に入稿もしました。そして、もしもの時を考えて、信頼できる複数の友人にも原稿ファイルを渡してあります。きっこさんにもお渡ししました。
いろいろと長くなってしまいましたが、本当にありがとう御座いました。
(以上の文責は当然に僕にありますが、もし、この文章を他に転載しようとされる方がいるなら、僕は構いません)
藤田東吾
■きっこさんのコメント
‥‥そんなワケで、昨日の日記で公開した、藤田社長が書いたプレスリリースとともに、このメッセージも、自由に転載して構わない。今回の耐震偽装事件に関わっている多くの建設会社の社長たちが、こぞって、アベシンゾーの後援会である「安晋会」の会員だっただけでなく、ライブドア事件で、沖縄で変死したエイチエス証券の野口さんが、安晋会の理事だったと言う話も出て来ているし、エイチエス証券の澤田社長も、安晋会に所属しているそうだ。そして、今回、藤田社長が告発した問題でも、大きなカギを握っているのが安晋会なのだ。この背景を考えれば、ほとんどのマスコミがこの問題をスルーするのも、「さわらぬ神にタタリなし」ってことなんだろうけど、マスコミが死んでしまった今、あたしたちに残された、真実を知るための、真実を伝えるための最後のツールは、このインターネットだけしかない。だから、皆さん、藤田社長からのメッセージを自由に転載してください‥‥なんて思う今日この頃なのだ。