ギリシャ問題とユーロ
ギリシャで永年問題となってきた政府財政が逼迫してきて、今月16日に迫
っている国債返還のための
資金が用意出来ないという状況から、現在欧州でユーロ安が進行していま
す。
ギリシャは国民の4人に1人が公務員という公務員天国で、しかも53歳から
もらえる退職年金が現役当時
の7割支給という厚遇のために財政状態の悪化が続いてきました。
しかも、国内には産業らしい産業もなく、国民の7割が観光産業に従事する
という国です。国民の間では、
日々脱税が横行しています。消費税も3割り程度しか納税されていないとい
う現実があります。
ユーロ圏ではPIGs(pig=豚・ピッグ)という言葉が生まれ、それぞれ財
政状況が思わしくない国々(ポルトガル・
イタリア・ギリシャ・スペイン)の頭文字をとって作られた造語です。
現況ではスペインもポルトガルも失業率が、20パーセントを超えるような
異常事態に陥っています。
実は2007年に米国でサブプライムローン問題が起きたときに、今後欧州で
大問題になるとの指摘がなされて
いました。というのは、米国の金融機関が住宅ローンや各種ローンを組み
合わせ、投資用の債権を売買した
時に欧州の金融機関があまりの利率の良さに飛びついて大量に購入したと
いう経緯があるからです。
それから3年程が経ち、なぜ欧州で国家財政問題が今大きくクローズアップ
されてきたかというと、サブプライム
ローンを抱え深刻な経営状態にある金融機関に対し政府が公的資金を投入
することで、いわば問題を押さえ
こんできたのに、ここへきて政府の財政がもう持たないという状況になっ
てきているからです。
米国発のリーマン・ショック以後、欧州の各国政府全体で250兆円を超える
公的資金を金融機関に投入した
といわれます。
今回、ギリシャの救済問題がスムーズに解決出来なかった大きな原因のひ
とつは、ドイツ政府にありました。
ドイツ政府にとってギリシャのデフォルトを防がなければユーロが崩壊す
るという思いがありましたが、ドイツ
の勤勉な国民にとって53歳から優雅な年金暮らしを始めるギリシャ国民が
許せなかったことと、もう
ひとつはドイツ政府も財政が逼迫していてそうそう簡単にギリシャを助け
られないという事情があったから
です。
世界を揺るがしたリーマン・ショック以後、ドイツ政府は経営に行き詰ま
っていた自国のある不動産投資銀行に
対し、なんと日本で70兆円にものぼる公的資金を与えたのです。
その他、ドイツはポルトガルやスペインにもお金を貸与えています。その
ため政府の金庫にはギリシャを
救済するための資金はほとんど残っていないのが現状です。しかも、ドイ
ツは国内では選挙を控えており、
政権与党もただちにギリシャ救済に向けて動きづらいという事情もありま
した。
5月10日にすったもんだの末にEU諸国とIMFとでギリシャやEU加盟国救済の
ための、総額90兆円もの枠組みが
出来上がりました。
それを受けてEUの後退はないと判断した投資家が株を買いに走り、ニュー
ヨーク証券取引所ではダウ平均で
500ドル近くも上げて取引は終りました。
しかし、これでEUの政府財政問題とユーロ問題は落着したかというと、決
してそうで有りません。
ユーロに貸し付けられる資金の利息は、年利14パーセント近いものだとい
われます。
日本人の感覚で金利だけでみるととんでもない高利であり、ギリシャ政府
がそんな高利のお金を返せるか
どうかはなはだ疑問だといえるでしょう。しかも、借り手は政府であり営
利団体ではないのです。
結論からいうと、欧州各国政府の財政問題とユーロの問題はいずれ近いう
ちに再び火を吹くことは明らか
です。
世界の情勢から見ると、いわば金融・経済面では「地獄の釜の蓋」がいよ
いよ開いたのだということだと
思います。
また、ギリシャでは公務員給与の大幅カット、ボーナスのカット、さらに
は年金の大幅減額と支給年齢の
引き上げ(67歳)が行われます。おそらく国内は再びデモなどの多発で大
混乱に陥る可能性があります。
たとえば欧州中央銀行(ECB)はギリシャ救済のために、各国政府が発行す
る国債を買入することを表明
しています。かりに日本の中で、日銀が日本政府が発行する「国債」を購
入するようになったら、日本
という国は終わりです。紙幣を刷って発行する機関が、その国の「国債」
を購入し始めると何が起こるのか
というと、必ずインフレになります。それもアフリカのジンバブエのよう
に、ハンバーガ1個が1兆
ジンバブエドルというような、とめどもないハイパーインフレに見舞われ
るのです。
つまり欧州の国家財政はすでに中央銀行であるECBが各国の「国債」を購入
すると決めた時から、財政破綻
という現実に直面していることになります。
=緊急講演会のお知らせ=
群馬県御巣鷹山で墜落したJAL機は、事故で墜落したのではないー。
いよいよ衝撃の事実が明らかにされます。
5月16日(日)に東京・両国にある 江戸東京博物館で「 封印史研究会
: 御巣鷹山事変と日本の失われた25年 」
と題した講演会が開かれます。
(新)日本の黒い霧 5/16 講演会のご案内
http://blog.goo.ne.jp/adoi/e/027205cf86e695ccf779601e836a6f16
御巣鷹山でJAL機が墜落した日に自衛隊機、米空軍機さらにはロシア空軍機(
ミグ戦闘機)まで参戦し空中戦が行われ、しかも
その日核兵器まで使用されました。
この講演会では現地御巣鷹山で収集されたその証拠の品々を公開し、現役の
軍事評論家が詳細な解説を加えます。
是非、ご参加下さい。
=5月30日(日)にビオマガジン主催の講演会を行います。
「2012年の目覚めー原始ユダヤ教と原始キリスト教が融合する日本」
日本とはヘブライ語で、「聖書に従う国」という意味です。同じように「瑞穂
の国」
の瑞穂とは、ヘブライ語で、「東へ向かったユダヤ人」という意味です。
2012年の地球のアセンションには、「キリスト」と「伊勢神宮」が深く関わっ
ています。
日本人の中に眠るDNAが覚醒し目覚めることで、日本人が来るべきアセンション
に向けて
世界を導く動きをすることになります。
1000年以上も隠されて続けて来た、キリストの国日本の秘密を明らかにします
。
─コンテンツ─
隠れキリシタン松尾芭蕉の旅で見たものとは
群馬・謎の渡来人羊太夫伝説
INRI神社が稲荷神社になった
原始キリスト教徒・謎の秦氏
YAP遺伝子から見えてきた日本人のルーツ
裏神道の祭祀・賀茂一族とは
八咫烏と天皇家の密かな関係
天皇家ーもうひとつの紋章とは
青森キリスト伝説とテンプル騎士団
伊勢神宮で祀られている絶対神の謎
キリストの娘が、日本人に転生していた
日時 5月30日(日)14時〜16時(13時半開場)
会場 [東織厚生年金会館第1会議室]東京都中央区東日本橋3-6-20
JR 総武線「馬喰町駅」1 番出口より徒歩7 分 都営新宿線「馬喰横山町
駅」A3 出口より徒歩3 分、都営浅草線「東日本橋駅」 A3、B2 出口より
徒歩3 分、日比谷線「小伝馬町駅」1 番出口より徒歩7 分、「人形町駅」A4 出口
より徒歩7 分
お申込み方法
(郵便局)アネモネ 00170-0-555907 にお振込下さい。
当日、受付にて半券(払込票兼受領書)を回収いたしますので必ずご持参くだ
さい。
振り込み用紙の通信欄には必ず「5月30日渡邊延明講演会」とご記入ください。
お問合せ先:TEL.03-5436-9200 (株)ビオ・マガジン