いのちの風 bT06
平成19年5月16日(水)発信 石黒大圓(だいえん)
今回のテーマ EM環境浄化活動/日本熊森協会
国民参加環境運動/森は海の恋人/汎神教
いつもありがとうございます。 「いのちと出会う会」が明日あります。
『死ぬとどうなるのか』
5月17日木 18時半 1000円 應典院6771-7641
臨死体験をされ、奇跡的な生還をされた得津富男さんが脳死・臓器移植問題(臓器移植に反対)など輪廻転生、生まれ変りの心理学などについて語られます。
よろしくご参加賜りますようお願い申し上げます。
EMで 大阪きれいに 心きれいに
「EM」と呼ばれる有用微生物菌を皆さんご存知ですか。 これを使って川の水の浄化をされている方が先日、倫理法人会の講師として来られ出会いました。 そしてその方が連休中にあった「大阪・中ノ島まつり」で宣伝ブースをつくっておられた。
川の水浄化のため「元気玉」といわれるEM菌の入ったドロ団子を、まつりに来た人々と一緒に中ノ島の川へ投げ込んでいました。 この水環境浄化プロジェクトはすばらしい! しかも民間の有志が熱心にされている。
EMボカシネットワーク大阪「知来多来」ホームページ
http://yukino.littlestar.jp/
↓
元気玉を道頓堀に投げ入れている写真
http://yukino.littlestar.jp/repo_ton2.html
元気玉投げちゃお!
http://blog.goo.ne.jp/aqua-libra/e/4240fcd8dedfe24142490d208f9bb675
この元気玉とEM活性液の投入で
さらに大阪市漁業協同組合と民間の有志が、大阪の道頓堀川にこの元気玉とEM活性液を投入して浄化を始めているのです。 その数、元気玉数万個とEM活性液数百トン! 地道な活動の結果、ヘドロで一杯だった道頓堀のドブ川くさい臭いが徐々に消えてきた。 確実に道頓堀がきれいになってきているのです! すごい!
阪神優勝で道頓堀に飛び込んでもOKのお墨付きがいつか出るかもしれない。 そのときは飛び込むぞ!(なお道頓堀を真珠貝で浄化しようという人がいましたが、連絡を取ってみると「あんなわずかな数の貝で浄化できまっかいな」とのたまった。 売名目的の真珠貝作戦だった。 ひどい奴もいるものだ)
なお私は日本熊森協会の会員ですが、この協会は山が荒れて食料がなくなり飢えた熊が下山してきて殺され絶滅しつつあることに危機感をいだいています。 山が荒れたら川上の川が汚染され、川下の都会の水も汚染される。
山の問題は都会の問題だ、と山に杉やヒノキ以外の動物の餌になるドングリの木などの広葉樹を植林する運動を熊森はされている。 熊森とEM元気玉が協力して日本の環境浄化運動を、多くの市民参加による国民運動にまで発展させて、美しい日本を再建してほしいです。
日本熊森協会
http://homepage2.nifty.com/kumamori/
「いのちの風」bS10
子グマの殺害/日本熊森協会/温暖化/クマ絶滅/いのちの伝統/美しい日本
http://www.geocities.jp/ennohana/enisiguro410.htm
以下はmixiの「eことたま元気玉☆プロジェクト」のHPに載っていた文章です。
『お水さん、いままで気付かなくてごめんね。
そして、ほんとうにありがとう! これから、お水をきれいにしていくから! これから、お水を守っていくから!
これから、もっとお水さんを想うから! そう、想いは形にしなくちゃ! 行動しなくちゃ! 「あゆ子の水想い」はひとりひとりの生活へ。
そして、この「EM元気玉といい言霊」を一緒にすれば
もっと「水想い」は形になるかも!
EM菌の入った、どろんこ団子の「元気玉」を手に持って、「ありがとう!」「だいすき〜!」って「いい言霊」を叫びながら、川や池に投げ込みます!』
海の男 なにわの海は 任せとけ
すごいでしょう、このEM環境浄化活動。 初めて熊森の活動を聞いたときは感動で涙が出ました。 同じ思いです。 欧米では市民一人ひとりが環境運動のメンバーとして実践活動に参加していることが、社会でのステータス・シンボルとして尊敬されているとのこと。 それに比べて日本では「税金を払っているのだから行政に任せておけばいい」いう感覚。 野宿者救済も清掃も、お上にだけ任せておいて良いはずがないだろうに。
昔、私もEMに関わって台所にEMの培養液を流していたときがあります。 米のとぎ汁は栄養がありすぎて川や海を汚染すると聞いたからです。 蛍が戻ってきた川は住民が一緒になってEMを流し続けた結果です。 また住吉大社の神池もEMで浄化されてきれいになり、ここで2年前に「大阪湾再生市民サミット」が開催されたそうです。
「EMボカシネットワーク大阪通信」を中ノ島でもらいましたが、そこには『国民がみんなでよごしたもんやのに・・・ 漁業者が先頭になって行動すべき?!
海の男は器が違うねぇ・・・カッコええやん! わてらもいっちょ、一緒にがんばろかいなぁ〜 EMにも一緒にがんばってもらいまひょ!!』
「漁業者が先頭になって行動すべき! 漁業者だから、安全で自然の理にかなった、魚が喜ぶような手法をということでEMを選んだという。 こんな海の男たちといっしょに河川浄化作戦ができるなんてすごくないですか??
大阪の中心の川から海に浄化を叫んじゃう!ってかんじですよ、まったく。もう・・・皆さんも流行もんにはのっとけです!
(略) さあ皆さんも周りの人を巻き込んで 大阪湾から七つの海へ! 浄化しちゃいまいしょう!」
「魚庭」(なにわ)とは昔、大阪が難波、浪花と呼ばれる前に使われていた名前。 それほど大阪湾は魚の宝庫だった。 それがいまは無残にもヘドロの海に。 それを海の男たちが元の魚庭にしようと立ち上がっている。
神戸の須磨海岸では神戸漁協さんのEM活動が始まっていて、大阪の漁協さんの協力で船で150トンものEM活性液や元気玉が何度も海に投入され、海が澄んできれいなってきたそうです。 そしてあさりも出てきたらしいです。 すごい!!
海の男に任せておくわけには行かない。 我々も台所から浄化の液を流しつづけて彼らに協力しよう。
チヌの海ともいわれた大阪湾や、浪速八百八橋といわれた川の町、大阪をきれいにする運動に、我々浪速っ子自身も参加しようではないか!
美しき 自然の恵み 生かされる
日本は水が豊富です。 その原因は先祖が営々と森林を守ってきてくれたからです。 日本の森は決して深山にいたるまで原始林ではない。 先祖が植林し伐採して育ててきてくれた。 森林は人間の手を加えないと荒れ果ててしまうのです。 そして多種多様な多くの日本の動物たちも森を育ててきたのです。 人間と動物の共同作業によって、日本は世界一水がきれいで豊かな国となったのです。
雨が多いから日本に水が豊富なのではない。 森林に降った雨が徐々に、豊かな土壌の下から地下水となって川に流れ込む。 豊かな森と豊富な腐葉土一杯の土壌のない国では、雨水は一気に川を流れ下って、豊かな栄養も含まれない単なる土石流となるのです。
この栄養分が海に流れ込んで豊かな海草を育み、海の生き物の生活場所となり、栄養分はプランクトンを豊富にして、海に生きる生き物たちの食物連鎖の原点となるんです。 豊かな海は、豊かな山と森がつくっているのです。 「森は海の恋人」という本には、おいしいカキを育てるために、一人の漁民が山に木を植え始めた。
そんな感動的な植樹活動のことが書かれています。
畠山重篤さん「森は海の恋人」
(文庫)
同じように、その森を作っている動物、特に食物連鎖の頂点にある熊が殺されていくことは、森の荒廃につながる。 それを日本熊森協会は訴えているのです。 主張するだけの環境保護団体と違って、彼らは深山へ分け入って、動物たちの餌を供給するドングリの木を何百万本も植林しつづけているのです。
熊を殺したら熊の肝などが取れ百万円の収入となるので、多くの熊のハンターたちが、飢えて下山してきた熊を殺そうと待ち構えている。
熊は本来はおとなしい、犬よりも賢い草食動物。 熊に襲われた人の多くは熊の習性を知らず、わけもわからず熊を驚かして、熊が自己防衛のために攻撃してきて命を落とすことが多いのです。 鈴を鳴らして山道を歩くとか、自動車事故がないように、人間が信号や陸橋をつくったように人間の方が注意をしていくべきなのです。
人間の欲望のままに動物たちを殺していけば、いつかは人間が殺される時代が来ます。 森を失った文明はいつかは滅びるのは歴史が証明しているのです。
日本になぜ近代工業国家が成立できたか。 日本人の勤勉な国民性などもあったでしょうが、きれいな水が豊富にあったからです。 近代工業には豊富な水が必要です。 それもタダで供給される豊かな自然環境。 それが日本を近代国家に育て上げてくれたのです。 豊富な金と優秀な人間がいたからだけではない。
祖先が築いてくれて、自然からの、動物たちからの豊かな恵みとしての森林があったからこそ、日本は西洋を凌駕するほどの近代国家になれたのです。 すべては自然の恵み、先祖からの恩寵です。 感謝しても感謝しすぎることはない。
万物へ 感謝の心 神が住む
昔の人は木を切るにも拝んで切っていたと言います。 すべての生きとし生けるものの中に魂が生きているという汎神教を日本人がつちかってきたからです。 異端書とも呼ばれ、第五福音書ともいわれる、インドへ宣教に行ったイエスの弟子トマス(イエスと双子だったらしい)が記した「トマス福音書」には
「御国はあなたがたの只中にある。
そして、それはあなたがたの外にある。 あなたがたがあなたがた自身を知るときに、あなたがたは知られるであろう。 そして、あなたがたが生ける父の子らであることを知るであろう。 しかしあなたがたがあなたがた自身を知らないなら、あなたがたは貧困にある」
「木を割りなさい。私はそこにいる。 石を持ち上げなさい。 そうすればあなたがたは、私をそこに見出すであろう。 父の国は地上に拡がっている。そして、人々はそれを見ない」とイエスが言われたとあります。イエスがこのような汎神教的思想をもっていたかもしれないことに、私は魅力を感じるのです。 そしてこのような思想が人類の本来の普遍的思想だったと思うのです。 一神教は人間の理性が作り上げた感性に乏しい闘いの宗教だと思っています。
そのようなユダヤ一神教に異論を唱えたのがイエスではないかと思うのです。 彼は鳥にも花にも声をかけていた。 彼はすべての存在するもののなかに神がいます、神道のような信仰を信じていたのではないか。 神は天地を創造されて、しかも生きとし生けるもの、そして海・川・岩、すべてのなかに神は息づいておられる。 まるで宮沢賢治のような感性をもった人物だった気がしています。
その宮沢賢治こそ縄文時代から引き継がれた日本の伝統的宗教感性をもった詩人であったと思うのです。 彼は鳥やけもの、草木とも話ができた。 その結晶が彼の童話でしょう。 「世界じゅうが幸せでない限り、個人の幸せなどない」という、自然も一人ひとりの人も一体のなかで生かされている世界観をもっていた。
熊も草木も魚、海、山、空、そして人もすべてがつながって生きている。 すべてが互いに支えあって、寄り添って生かされている。 そのことに心から感謝する。 そのときには争いや自然破壊は消えていくのではないでしょうか。
(完)
★「いのちの風」通信「縁の花」支縁サイト★
(毎月3回知人300人へ送信している、いのちや野宿者、日本についての思いを書き綴っている通信。 政治論では愛国保守系の内容です。 bT00までのバックナンバーを更新・掲載)
http://www.geocities.jp/ennohana/en20isiguroyosihiko.htm