いのちの風 bT07 
平成19年5月31日(木)発信 石黒大圓(だいえん)


【皆様へお詫びです。 パソコンを新しく変えて、パソコン・ソフトを WINDOWS XP から VISTAに変えたら、以前のように太字や色のついた文章が送れないことがわかりました。 そのために今後はこのような、太字も色もないテキスト方式でお送りさせていただきます。 ご了承ください】


★「いのちの風」通信「縁の花」支縁サイト★
(毎月3回知人300人へ送信している、いのちや野宿者、日本についての思いを書き綴っている通信。 政治論では愛国保守系の内容です。 bT06 までのバックナンバーを新しく更新・掲載)
http://www.geocities.jp/ennohana/en20isiguroyosihiko.htm

いのちの風506  EM環境浄化活動/日本熊森協会
いのちの風505  ソニーを生んだ障害児/幼児教育/野口雨情/しゃぼん玉/日本の童謡・唱歌
いのちの風504  障害児/大平光代さん/ダウン症/小林正観さん/争わない/喜ばれる存在
いのちの風503  倫理法人会/八尾府議会議員選挙/人間拡声器/たった一人でもやれるやん!
いのちの風502  小野元裕起つ!/共産主義にリベンジを!/素人軍団の奮戦/政はまつりごと
いのちの風501  鍵山秀三郎氏/掃除の実践/教育勅語/従軍慰安婦/反日工作

いのちの風500  第500回記念号/ドンキホーテ/赤ちゃんポスト/鍵山秀三郎氏


【今回のテーマ】

【農相の自死/罪の背負い方/いのちを超えるいのち/誇りを失なった民族】



いつもありがとうございます。 最近パソコンを新しくして調整に大変な時間がかかりました。 いまだにキーもVistaのソフトも使いにくいです。 また活字も前のものが使えません。 ご了承ください。 


【いさぎよし いのち捧げて 罪つぐなう】

松岡農相が自殺されました。しかし私は「いさぎよい!」と思います。 自らの責任を自らが処罰する、他人の責任であっても自らが責任を背負って自死・切腹する。 日本に自殺が多いのはこのような武士道の伝統があるからではないでしょうか。
罪を犯したものは自らの命をもって罪をあがなうのが当然。 地位や命に汲々として末節を汚すべきではない。 

  裁判で最後まで自己の正当性を争って、恥ずべき醜態をさらすのは日本の人情の伝統に反する。 すべては神仏がお見通しです。 確かに逃げおおせればそれで一件落着。 大臣の地位も安泰でしょう。 しかし政治資金問題や官製談合事件でダブルで追求されては万事窮す。 死なないで、生きていて、という意見もあるでしょう。 私も「いのち」を考えている立場からは大事にしてほしい。 

  しかし自分の小さな「いのち」に汲々として、地元や関係者、安部内閣へ累が及ぶのに、いたたまれなかったのでしょう。 自ら人柱となって川の氾濫を止めた。 大いなる「いのち」に殉じたと思います。 黙して死すなん
て、ずるいという意見もあるでしょう。 しかしそれが男としての責任を取る日本式のやり方と思って賞賛します。 

自殺が悪いというのはキリスト教思想の直輸入が元凶です。 自死の伝統がある日本では「いのち」を神仏にお返しするという感覚があるのではないでしょうか。 人に生命をさずけ、その運命を左右し、神仏が与えた苦難を乗り越えられなくて自死した人の魂に、神仏が地獄の責め苦を与えるでしょうか。

豚箱へ入ってから懺悔して反省することが人間としての務めと言う人もいます。 自殺は逃げている、と。 しかし豚箱へ行く前に、裁判でおのれのウソの無実を証明しようと、往生際の悪い所業をする人がいかに多いことか。 神仏が見ていると思う人は、自らの命を絶って謝罪すればいいのです。 それをできない現代人は裁判で争い続けて醜態をさらす。

  「こんなことを書いたら「いのちの風」通信が泣くのではないですか?」という方もおられます。 私はいのちを大事にしましょう、だけの人権派の議論を「いのちの風」通信でしているのではないのです。 「いのちを超えるいのち」を忘れているサヨクや唯物主義者を批判しているのです。 単純な「人間の命は地球より重い」などという人権派のまやかしには組みしません。 「いのちの風」をまともに読みもしないで「命は大事、命は大事」と繰り返す、自己チューが言うのと同じことを言っているのです。 個人、権利、自由、平等が、社会、伝統、責任、義務より優先するというサヨクの人権思想に毒されているのです。

 「大人がしているから、子供が真似るんです。」という方もおられます。 しかし切腹をしていた大人を見て、昔の多くの子供は切腹をまねして自死していたでしょうか? 切腹の重大な意味を知れば、子供はやらない。 切腹を単純に野蛮だと教える日教組教育が、子供の心を踏みにじって、生きる気力を失わせているから自殺が多くなったことを知るべきです。

私は以前から重大犯罪で捕えられた犯罪者には、凶器を与えて自ら自害させるべきだと書いてきました。 国家の最高機関としての国会の議員に選ばれた人間には重大な自覚をもってほしい。 国家や選挙民を裏切る行為は殺人と同じ重犯罪です。 今は人一人を殺しても死刑にしないことが多すぎる。 いわく犯罪者の更正を期待するとか、心神喪失状態だったとか、過去の本人のつらい経歴に配慮してとか、人権派裁判官や弁護士が、被害者やその家族より犯罪者の人権のほうを重視する。 バカげたことです。


【命懸け 国背負う覚悟 在りや無しや】

そんな風潮のなかで国会議員として、国家を背中に背負っている自覚を放棄して、自己の利益とまわりの権益団体のために働くような国会議員は、断固死刑に処すべきです。 本人にその自覚があるのなら、いさぎよく自死することは国家のためによい。 国権をおとしめている河野、加藤、山崎などは真っ先に切腹すべきです。

私は松岡氏には国家を代表する人物して振舞わなかったことに対しては批判的です。 だからこそ最後は国家に殉じて自死・いわば切腹した態度を評価したのです。 政権側に対しては批判ばかり、いわば政治的いじめを常套手段とするサヨク・マスコミ。 それに常に振り回される日本国民は哀れです。 

自分だけが罰せられたら、それで本人も納得するでしょうが、彼の周辺にも累が及び投獄される人が現れるのが忍びなかったのでしょう。「不徳の致すところ」という遺書はそれを示しています。 すべてを自分を殺すことで封印したかったのでしょう。 多くの無実の人にまで捜査の手がまわる。 多くの人が投獄される。 それは膿を出すべきという意見の前は身勝手だと見えるかも知らないですが、彼は自分を殺してかってお世話になった人々を救ったと見たい。 真実より義理人情の世界です。

政治とは国民の将来を決める世界であると、同時に次回も当選したい思いの下にすべての政治家が集う世界でしょう。 義理人情によって支援者と結びつき、それが権益化した時に腐敗・汚職が発生する。 理想と現実のはざまでこの世の人は誰も苦しんでいる。 政治家だけに理想を求めるのは酷かもしれないです。 しかし国権の最高機関にある人物としてその責任は大きい。 だから切腹してでも責任を果たす覚悟をもってほしいと思うのです。 彼の死を見て反省しない人は未来永劫反省しない。 反省する人が一人でもいれば、松岡氏の魂は浮かばれることでしょう。

  また彼の自殺によって政界や財界の罪ある人々が懺悔・反省することを期待していたのではないでしょうか。 懺悔するより投獄すべきと思う方は政治の浄化を第一に考えられるのでしょう。 しかし松岡農相は身をもって今回の汚職問題を、自分の汚職だけでなく多くの他の汚職に関わっている関係者に対して、浄化への警告をしたと思います。 

  投獄されるほうが国家のためになるのか、自死するのが国家のためになるのか、おのおのの価値観が異なるので論争になるだけです。 ただ、かわいそうな人でもあったとは「いのちの風」を
書いている身からは書き添えておきます。 どうしようもない淵に立たされて首に縄をかけた心情を思うと、単純に批判するのもかわいそうでできない気にもなります。 気持ちがちじに乱れます。
 
誰の「いのち」も人間にとっては重い意味を持ちます。 しかし自己の命は絶対的に重い価値があるというよりも、私は「いのち」は他者のいのちと並存していて相対的なものと思います。 だからこそ、自らの「いのち」を投げ打って「大いなるいのち」を自覚させてくれた、彼の死は無意味ではなかった。 松岡氏の死が無意味になってしまわないことを、そしてご冥福をお祈りします。


【国呪い 盲目とさせる 自虐史観】

次はmixiのなかで知り合った女性の文章です。 お父上とご主人を同じ頃にガンで亡くされ私と境遇が似ていて、政治的思想でも共感するものを持っておられます。 今ドイツで日本語の教師として働いて、まさに異文化衝撃のなかで生活しておられ、そのご意見は常に傾聴に値します。


以下、junjunさんの日記ブログより

『ドイツ滞在がすんで日本に帰国してすぐ、私はサイパン島に遊びにいった。 サイパン島は第一次大戦までドイツ領、第一次大戦後から第二次大戦末期にアメリカ軍に攻められるまで、日本領であった。 私は、その時自虐史を
そのまま信じていた。 アジア太平洋地域の人々はアメリカ軍によって悪の大日本帝国から解放してもらったという、あの歴史である。 原爆投下さえ日本人の解放に必要だったという、あの歴史である。

  だから、私はサイパン島で私のガイドになってくれた初老の男性に、「戦前、日本が皆さんにご迷惑をおかけしてすみませんでした」と謝った。 その瞬間まで丁寧な日本語で案内してくれていた
彼が、「お前は、この島に来て、何を見てきたんだ」と言った。 強い語調ではなく、年上の人が、若者を諭すような言い方だった。 そして私を崖の上に連れていき、私に「何が見える」と
聞いた。  「えっと、ジャングルと海」 「それだけか」 「それだけ…」

彼は半島になっているジャングルを指し、「あそこには戦前、町があった。 ジャングルの真ん中は大通りだった。 店も、映画館もあった。 私も週末には見に行った。 …あそこには何でもあったんだ」  そして、眼下に広が
るジャングルを指し、 「そこは、田んぼがあった。 我々は三毛作をしていた。 我々が作る米は日本でもおいしいと有名だった。 日本にも輸出した。 我々は豊かだった」 ……?

  「昔、日本人が来て、我々に稲作を教えてくれた。我々に働く喜びを教えてくれた。 そして、我々は、日本の米よりおいしい米が作れるようになり、それにより誇りというものを知った。」 ……?  アメリカに解放
されたんじゃなかったんですか?  「解放? 彼らは我々の生活を破壊したんだ」
戦後、どうしてもう一度田んぼを作らなかったんですか。

  「激しい戦争で全てが壊されたあと、もちろん、我々は田んぼや町を再建しようとした。 でも、ある日ヘリコプターが一機飛んできて、空から、ある植物の「種」をばら撒いた。 そして、その「植物」は、この地域の島々には、元々なかったもので、信じられないほどのスピードで繁殖した。 かっても、かっても、抜いても、抜いても、我々の力ではどうすることもできないほどの繁殖力があり、瞬く間に田んぼの跡も、町の跡も覆われてしまった。 ...それは、アメリカが、ただ、戦闘の跡が醜いという理由だけでやったことなのだ」

  その事件の後、少なくても私がサイパンを訪れた20数年前まで(その後は知らない)、サイパンはアメリカの援助で食べていくことになる。  彼は言った。「自らで食べる手段を失った民族は
滅ぶしかない」と…。 私は、その時その意味がわからなかった。  彼に、「だけど、アメリカが援助してくれているんでしょ?」と聞いた。 彼は、それを聞いて怒り出した。

  「だから、おまえに「この島で何をみた」とさっき聞いたんだ。 この島の若者は何をしていたか? お前はそれを見なかったのか。 何もせずにぶらぶらしていただろう。 それに気がつかなかったのか? 彼らは働きたくても仕事がない。 それでも、施しで食べてはいける。 しかし、我々は家畜ではない。 産業を失うということは、民族としての誇りを失うことなのだ。 おまえにこのことが理解できるか?」 私はその時まで、支配の構造は、「搾取」という形だけだと思っていた。

  しかし、彼の話を聞いて、「援助」という形も、支配の構造に属し、そして、一つの民族を滅亡させるためには、「戦争」や「虐殺」よりも、有効な手段であるということを知ったのである。  そして、その時、私が
習った自虐史が、どこかおかしいんじゃないかと疑問をもつきっかけになったのである。 (続く)

(完)


【リンクのホームページ】


@ 「いのちの風」通信 
(大阪駅前炊き出しや清掃の写真が載っています。 画面左にある「4、最近の活動」には踊り
子大圓が、踊りの出場を前にして踊っている写真の連写が載っています)
http://www.geocities.jp/ishiguro_yoshihiko/index.html

A 知人の野瀬泰良さんの霊園会社のホームページに、私の体験談を載せていただいています。 
美原ロイヤル・ニュース (平成16年冬季号VOL.8の3ページ目) 
「【シリーズ】別離の哀しみを乗り越えて 人と人との魂の絆に気づいて 野宿者救済運動を始める」 
釜が崎での炊き出しの写真とともに私の体験と考えが掲載されています。
http://www.noseh.com/

B 應典院HP「いのちと出会う会」
(石黒司会の應典院での年9回開催の名物イベント行事)
http://www.outenin.com/inochi/index.html

mediaXから配信しているインターネットTV『Tv−Woo(http://tv-woo.jp/)』で應典院での「いのちと出会う会」が映されています。 画面下のお勧め番組「ケースケ講演する 前編・後編
 第66回 いのちと出会う会にて」をクリックしてください。 2時間のビデオが放送されます。 紺の作務衣姿の司会者が私です。
                 
C 大阪メチャハピー祭
(立上げの時から参加して実行委員兼踊り子として関わった、鳴子を鳴らして踊るよさこいソーラン踊り系踊り祭。 昨年で7回目、大阪城ホールなどに7000名が参加する子供中心の踊り祭で子供たちに夢と希望を与えようという大阪の一大イベントに成長)    
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/mecha/

「2006年・大阪メチャハピー祭」のスライドショー
(「大阪の子供たちに夢と希望を!」「大阪の商売人がんばれ!」「大阪の文化は日本一や!」 この曲のメッセージを、これからも大阪じゅうにまき散らしていきます。 いつでも踊りの出前行きまっせ!)
http://f.flvmaker.com/mc.php?id=Y/xcPpX4__GKUTAF6Eq.PMqehLcwBpX8jEYGJBYuJLOSEhRXPKHlXbvu73Ci83qIZgVPT3bkbolbX1KdiDF7hzs

D せんば花金夜市
(よさこいソーラン踊りを私が踊っています。 虎のぬいぐるみも私です。 画面右の写真をクリックすると大きく写ります。 
この着ぐるみを着て大阪駅前で野宿のオッチャンたちと掃除もしています)
http://www.home-smile.com/hanakin/index.html

トラッキーの掃除屋さん(別のところで宣伝マンをしている姿です)
http://itijikurin.blog65.fc2.com/blog-entry-281.html

E インターネットサイトのmixiに「大圓(だいえん)」として参加
(知人の紹介がないと、ここへ参加して内容を閲覧することはできません。 参加ご希望の方はご連絡ください)
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=783617

石黒大圓

メールアドレス gytkm947@ybb.ne.jp


    

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