いのちの風 bT27 

平成19年12月30日(日)発信 石黒大圓(だいえん

 

今回のテーマ 妻の実家でのターミナルケア死別体験での学び/唯物思想と闘う愛国運動

 

いつもありがとうございます。 今日の通信が今年最後のものとなります。 皆さまのおかげで今年も通信を続けることができ、多くの学びもいただきました。 

 

また寝袋配りも昨夜行って今年は終わりました。皆様のご支援ですでに600個は配り終えました。 さらに来年3月まで継続します。 皆様のご支援に心より感謝申し上げます。 

 

来年も皆様にとってよき新年でありますようお祈り申し上げます。

 

 

修羅場越え 安らかに逝く 妻を見送る

 

(前回からの倫理講話のつづき。 以下は昨年4月の「いのちの風」bS63などに書いたものです

「いのちの風」bS63
http://www.geocities.jp/ennohana/enisiguro463.htm

 

 

私たちは「伸介竜助」の松本竜助さんとご縁があります。 昨年4月に彼は亡くなりました。 紳助さんとコンビを作って一世を風靡した時代もあったのに、脳内出血で急死されたのでした。 

 

平成9年、妻の実家でガン末期の在宅ケアをしていた時に彼が来てびっくり。 小学校同級生の笑顔教室・野坂礼子さんからの紹介で、気功師の1人として来られた。 「難病を90%は治せると言っている人がいるよ」と彼女に教えてもらったのです。 

 

その鈴木悠天さんに連絡して末期ガンで実家の自宅で闘病していた妻の元に、悠天さんの弟子の1人として竜助さんは来てくれました。 治れば大圓さんの年収の3分の1をいただきます、という鈴木さんとの契約でした。 そしてそれから毎日10人ほどのメンバーが2〜3人交代で、奈良の実家へ車や電車を乗り継いで無料で来てくれました。

 

鈴木悠天さん 
http://www.cosmon.jp/profile.html



最初来ていただいた時に鈴木さんが妻の喉に手を当てたらすぐに食事がのどを通るようになりました。 食べたものが胃に届かずに本当に家族が日夜苦労していたのです。 彼らが来ていなかったら妻は食事ができなくなって病院に入院していたでしょう。

 

そして栄養点滴や抗がん剤、輸血の管だらけの「スパゲッティー症候群」となって悲惨な最期を迎えていたことでしょう。 そうなっていたら私たち家族の今の元気はありません。 妻の母と私が昼夜交代で妻の最期の看護を精一杯させてもらったおかげで、安楽に妻を見送ることができたのです。 

 

 

 

鈴木さんたちは物部神道の「とほかみえひため」という呪文を心のなかで唱えながら忘我状態で、この言霊を患部に届けるという行法をされていました。 皆仕事を持っている方ばかりなのに、妻を救おうと毎日来てくれたのです。また鈴木さんは明るく励ますように妻にイメージコントロールを施していただきました。 元気になって楽しく過ごしている未来の姿を思い浮かべるように、と指導していただいたのです。 

 

その頃、もし妻が極度に体調不良となって痛みが出てきた場合にモルヒネを使うかどうかで、妻と兄が大喧嘩したことがありました。 モルヒネを使うと中毒になってしまって、精神がやられて夢遊病者のようになるから、嫌だという妻。気功の先生たちが日々献身的に来てくれて、健康を取り戻すはずだから、精神を害したくないという妻。


  医者もモルヒネを使ったら治療効果がなくなるといって、ぎりぎりまであまり使いたくない。 医者には治療中止は医療の敗北という考えがある。 治療が玉砕となる。 そのためにそんな前提である戦術のモルヒネ使用の研究を欧米に比べて軽視してきた。 そのために、医者から与えられたモルヒネへの誤解から、我が家では末期の修羅場を見ることにもなったのです。   

 

 

 

しかし鈴木さんのおかげで妻は気合だけは元気を取り戻し、私たちも絶対に治していただけると信じて、末期の絶望的な思いから逃れられ心救われました。 結局は「奥さんは末期を過ぎすぎて治らないかもしれない」とは野坂さんには言っておられたようです。 

 

そして1ヶ月後の平成9年5月1日に治療中に亡くなりました。  亡くなる当日も食事はしていましたし、痛みもなくあっという間に亡くなりました。 「帰って来い!」と当日治療していただいていた方々の泣き叫んでいた声が、まだ耳の奥に残っています。

 

 妻の魂は闘病で苦しんだ遺体を離れていきました。 そして晴れやかに、妻の自宅の天井の方へ昇っていく姿を私は心の中で見ていました。 

 

 

 

「クーくん、お母さんもそっちへ行くから頼むで。 また会おうな」心の中で2人に手を振り続けました。  このように妻の母と私とで完璧なターミナルケアをさせてもらい、悔いもなく妻を逝かせることができました。 

 

自分の実家での私たちの必死の看護を受けながら、妻は遺言のように「良彦さんと結婚して幸せでした」とたったひとこと言ってくれました。 それも私の心の支えとなっています。 


桜咲き 散りにし後も 香を残し

 

家族との死別体験で学んだ重要なことは人間は前世でこの人生を決めてくる」「この人生で偶然はない」ということです。 次男も前世で決めてきた短い人生だったのだ、と悔いがなくなりました。 つらくても、その苦しい人生やその境遇を受け入れることが大事です。 

 

次の世があるのだ、また愛しい人とはまたそこで会えるのだということ。 それが病人や家族、遺族にとって明日への希望となる。 たとえ人生はすでに決まっていようとも、明日どうなるかは誰もわかりません。 そしてこの先、人生どう転ぶかわからない、その人生演劇舞台で精一杯に主役としてつとめるのが私の使命と思います。 

 

 

 

5歳の次男と49歳の妻をともに病いで失い、その死別経験や彼らの霊的な体験によって、私は先祖供養に熱心になりました。 結婚前には石黒家は先祖供養とほとんど無縁でした。 一方妻の家は先祖供養を熱心にする宗教に入っていて、結婚してから多くの行ったこともない親戚の田舎の墓参りへ行きました。 もっとも次男の死後は一時、供養からは離れました。

 

しかし次男を失って仏壇も新しい墓も作り、今では毎月墓参りへ行く習慣となりました。 神仏が妻子を私から奪うことで先祖供養に熱心な家にさせ、今の活動の始めさせてくれていると思います。 ひどい目に会わないと改心しない私は罪深き人間だったのです。 倫理で言う「苦難の原因になっている生活のあやまり、こころの不自然さ」を私は持っていたのです。

 

 

逆縁」とは若い者が先に亡くなるという意味がありますが、もう一つの意味として「神も仏もないのか」と恨んでいた神仏と、逆にご縁ができたという意味もあると以前に聞きました。 その意味で私から妻子を奪うことで、本来あるべき石黒家の先祖供養の伝統が復活したのです。 妻子は先祖の意向を受けてやってきた尊い存在だったと今は信じています。

 

 

倫理道徳で 日はまた昇る

 

亡くなった次男と家族の介護をしているなかで、闘病中の人もその家族も、そして遺族も「死んだら終わりだ」という唯物思想によって「死」を受け入れられず地獄を体験させられていると学びました。 その人が亡くなっても「また会えるんだ」という淡い希望を、唯物思想が奪い取ってしまっていると知りました。

 

「死んだら終わりだ」「宗教はアヘンだ」「目に見えない世界などない」というのが唯物主義です。 この世しかないのだから、生きている間に楽しもうと刹那的、享楽的、虚無的になっていると原因の一つはこれだと思いました。

 

 

 

倫理研究所から出ている「倫理新報」11月号には丸山敏秋理事長の言葉が載っています。 「丸山理事長は『生まれる前と死んだ後は何もない』 と考える唯物論に毒された虚無的考え方を批判」とあります。 

 

また、早朝の倫理モーニングセミナーで歌う「夢かぎりなく」の歌詞には明日の日本を背負いて進む ああ この国の誇りかかげて」とあります。

 

また毎週配信されてくる「今週の倫理」の今年7月28日の「尊い命の散華を 心に刻む夏」のなかで「大東亜戦争」という言葉が出ました。

  

戦後「太平洋戦争」という名をアメリカに強制的に使わされてきました。 日本が名づけた「大東亜戦争」という言葉は、侵略戦争をイメージするとしてサヨクによって葬られてきました。 その言葉が倫理では復活しているのです。 

 

このままでは日本は滅びる」という危機感から丸山理事長は日本創生、日本復興運動を言われ始めています。 戦後教育や日教組批判、道徳教育、米国やサヨクによる日本弱体化計画、など愛国的議論がこれから倫理法人会で語られるようになるでしょう。 私も語り続けます。

 

 


 日本に生まれたことを恥だ」と思わせる戦後教育によって、日本は骨抜きにされてきました。 「日本を美しくする会」「掃除に学ぶ会」の鍵山秀三郎相談役は「日本の教育をダメにした元凶はサヨク日教組だ」として教育再生会議に参加され、掃除による心の教育をされています。 

 

倫理法人会は日本をおとしめている唯物思想や共産主義とは決別している団体だと思い、ここと出会わせていただいた奇跡的なご縁に感謝しています。

 

 

作詞家の故・阿久悠さんが言っておられました。「わが町、わが祖国のすばらしさ、うつくしさをぜひ見てください。 外国人に、この伝統ある、誇りに満ちた、光り輝くわが祖国日本へぜひ来てください、と訴える意識がない限り、観光立国日本はありえない」と。 

 

この祖国日本に誇りをもち、わが郷土をきれいに美しく清掃することは私たちの義務。 掃除は美しい国づくりの一助となります。 その意味で大阪駅前での野宿者との清掃は一種の愛国運動なのです。

 

 

来年1月23日には倫理での7回目の講話として千里中央倫理法人会で話させていただきます。 題して「倫理道徳で日はまた昇る」。 倫理という道徳律の復興が日本を再生させるという趣旨です。 

 

家族との死別体験や野宿者支援もこの思想の下にあることが明確になってきました。 これからも宗教国家、霊的国家日本にふさわしい国民となるように活動していく所存です。 

 

どうか来年もよろしくご指導ご鞭撻をお願い申し上げます

(完)

 

   (縁の花情報)

人が生まれた時に、持っている性格や運勢が分かります。

これは、はっきり言って、すごいです。

●人生で成功するナビ"素質分析カルテ"

人間関係向上・人間関係ストレス軽減ツール

http://www.geocities.jp/ennohana/1sositugakutuuru.htm

 

 

縁の花で、ご縁を持たせて頂いた人達の本を、ご紹介しています。

○縁の花書店○ 

http://astore.amazon.co.jp/ennohana-22

 

○縁の花書店サイト○

http://www.geocities.jp/ennohana/ennohanahonnsyotenn/ennohanahonn.htm

 

【リンクのホームページ】

 

● 小豆島の「養心の会」での私の講話と踊る姿

http://yaoyorozu.blog.ocn.ne.jp/susyu/2007/07/post_1209.html

 

● 知人の松江隆明さんのHPに載せていただいた9月20日の阿倍野高校での私の講演会。いつも通りにトラの着ぐるみの頭を着て登場して挨拶を始めている場面。
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10049664067.html#cbox

 

● 同じく松江さんのHPのなかのURL。

あいりん地区(釜が崎)で炊き出しのお手伝いをしました。

http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041525376.html#cbox

あいりん地区で炊きだし

http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041433704.html#cbox

おにぎりを作っています

http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041435938.html#cbox

カレーを配ります

http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041445687.html#cbox

 

 

@「いのちの風」通信「縁の花」支縁サイト  

(毎月3回知人300人へ送信している、いのちや野宿者、日本についての思いを書き綴っている通信。 政治論では愛国保守系の内容です。 bT22までのバックナンバーを更新・掲載)

http://www.geocities.jp/ennohana/en20isiguroyosihiko.htm 

いのちの風522 いのちと出会う会/今年最初の寝袋配り/神仏の守護/公務員労組の専横

いのちの風521 男女共同参画/優性保護法/産婦人科医の苦悩/ジェンダーフリー/性感染症

いのちの風520 寝袋配り/ケンカっぱやい/怖いオッチャン/不条理に声を挙げる/いのちをいとわず

いのちの風519 阿倍野高校での講演/胎内記憶/反日の地球村・高木善之氏

いのちの風518 運命は変えられる/国民とマスコミの戦争責任/トラッキー阿倍野高校へ行く

いのちの風517 日本人居留民虐殺事件/サヨクが報じない沖縄/誰も書かなかった沖縄

いのちの風516 千の風/体でおぼえる/墓参り/先祖慰霊の伝統の継承/マスコミが報じない沖縄

いのちの風515 迎え火/先祖への感謝と絆/祖先の目を意識する/おがら/尊い命の散華

いのちの風514 北京五輪反対デモ/自殺と感謝とサヨク教育/生きがいの創造

 

 

A 知人の野瀬泰良さんの霊園会社のホームページに、私の体験談を載せていただいています。 

美原ロイヤル・ニュース (平成16年冬季号 VOL.8の3ページ目) 「【シリーズ】別離

の哀しみを乗り越えて 人と人との魂の絆に気づいて 野宿者救済運動を始める」 

釜が崎での炊き出しの写真とともに私の体験と考えが掲載されています。

http://www.noseh.com/

 

B 應典院HP「いのちと出会う会」石黒司会の應典院での年9回開催の名物イベント行事)

http://www.outenin.com/inochi/deaukai_1.html

應典院HPのなかの「いのちと出会う会」過去の開催記録(第1回〜)

http://www.outenin.com/inochi/deaukai_3.html

次回開催分

http://www.outenin.com/inochi/index.html

 

mediaXから配信しているインターネットTV『Tv−Woo(http://tv-woo.jp/)』で應典院での「いのちと出会う会」が映されています。画面のずっと下の方の、お勧め番組「Tv−Woo」「ケースケ講演する 前編・後編 第66回 いのちと出会う会にて」をクリックしてください。 2時間のビデオが放送されます。最初の視聴には上の黄色い部分をクリックしないと映像が出ないかもしれません。 紺の作務衣姿の司会者の私が動き回っているのが映っています。

                 
C 大阪メチャハピー祭 (毎年10月8日の体育の日・祝日に開催)
(立上げの時から参加して実行委員兼踊り子として関わった、鳴子を鳴らして踊るよさこいソーラン踊り系踊り祭。 昨年で7回目、大阪城ホールなどに7000名が参加する子供中心の踊り祭で子供たちに夢と希望を与えようという大阪の一大イベントに成長)    
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/mecha/

 

「2006年・大阪メチャハピー祭」のスライドショー
(「大阪の子供たちに夢と希望を!」「大阪の商売人がんばれ!」「大阪の文化は日本一や!」 この曲のメッセージを、これからも大阪じゅうにまき散らしていきます。 いつでも踊りの出前行きまっせ!)
http://f.flvmaker.com/mc.php?id=Y/xcPpX4__GKUTAF6Eq.PMqehLcwBpX8jEYGJBYuJLOSEhRXPKHlXbvu73Ci83qIZgVPT3bkbolbX1KdiDF7hzs

 

D せんば花金夜市
(よさこいソーラン踊りを私が踊っています。 虎のぬいぐるみも私です。 画面右の写真をクリックすると大きく写ります。 

この着ぐるみを着て大阪駅前で野宿のオッチャンたちと掃除もしています)
http://www.home-smile.com/hanakin/index.html

 

トラッキーの掃除屋さん(別のところで宣伝マンをしている姿です)
http://itijikurin.blog65.fc2.com/blog-entry-281.html

 

 

F インターネットサイトのmixiに「大圓(だいえん)」として参加

(知人の紹介がないと、ここへ参加して内容を閲覧することはできません。 参加ご希望の方はご連絡ください)

http://mixi.jp/show_profile.pl?id=783617