2月22日(火)発信 bS05 石黒大圓
今回のテーマ 通信継続の申込み/平常心/東郷平八郎/教科書/横田めぐみさん 北朝鮮
いつもありがとうございます。 今回例年通りに通信継続の申し込みのご返事をお願いします。 私の通信を今後もご希望の方のみご返事ください。
ご縁のあった方々に送信していますが、不要の方でご迷惑をかけているかもしれません。 ご返事のない方へは何回かの確認を通信に載せてから止めさせていただきます。
なおご継続の場合は申し訳ありませんが、例年通り年間通信費をいただきます。 メールの方は1000円、FAXの方は2000円、とさせていただきます。
最後のページに申し込みのスペースを空けておきました。 よろしくお願い申し上げます。
司会と平常心
先日「小さな親切」運動で「進化の隣人、ヒトとチンパンジー」の講演会で司会をさせていただきました。 初めての経験はいつも失敗します。
決められた原稿を間違わずに読んで司会するというのは、記憶力の弱い私としては不向きでした。 また前日、当日と心乱されるトラブルが続き、大事な時に2つも来るのかよ!と思いました。
結局、当日前半は硬くなってしまいました。 講演最後あたりの司会挨拶では、心の中から湧いてきた言葉でしゃべることができたので、かえってリラックスできましたが。
例年の忘年会では素人ながらなんとか盛り上げる司会をさせていただいたので、抜擢されたのですが、期待に沿いませんでした。 トラブルと原稿読み上げ司会で、平常心を保てませんでした。
東郷平八郎
平常心と言えばまた東郷さんの話になりますが。 日露戦争での海戦の前哨戦で、日本戦艦
6隻のうちの初瀬と八島の2隻が敵の機雷に接触して沈没してしまったのです。
戦艦の3分の1が無くなってしまいました。 また続いて1週間のうちに衝突や機雷接触などで合計8隻の巡洋艦などの軍艦と800余名の将兵を失ってしまったのです。
日本将兵に与えた衝撃と落胆は想像を絶するものがありました。 豪胆で名を成した山本権兵衛海軍大臣や秋山真之参謀でさえ頭をかかえ悲痛な思いに陥り、食事も喉を通らなかったのです。
緒戦の敗北で旅順港内に引きこもってしまったロシア太平洋艦隊と、後からやってくるバルチック艦隊、合計で戦艦15隻。 対する日本戦艦4隻。(両者とも他に巡洋艦など多数あるが)
ただでさえ劣勢だったのに、とても勝ち目はない。
愚かな司令官なら部下の動揺と士気の低下に平常心を失い、日本に逃げ帰っていたことでしょう。 そうなれば制海権をロシアに奪われ大陸で戦っている陸軍への補給ができず、日露戦争は敗北していました。
ロシアは占領した日本の国民を自国の農奴として何百万人も連れ去るような事態も考えられました。 60年前に百万人近い軍人・軍属がシベリアへ抑留されたのと同じことが起こっていました。
ところが東郷はこの後もまったくにこやかな態度でますます威厳に満ちた面持ちで皆に接し、将兵はそれを見て落ち着きを取り戻しました。 そして東郷の態度に感銘した将兵は「帝国は勝つ」の信念をいだき、士気は逆に大いに上がったのです。
この大危機に平常心を保ち自己抑制できた東郷は長年の並々ならぬ修養でこれをつちかっていたのでした。 長期の英国留学中の人種差別、死や海軍免職さえ覚悟していた長い病気療養生活。
不屈の精神で耐え抜き、自己を鍛え抜いていたのです。 天は決して無用な苦しみを人に与えることはないのです。
日本海軍はその後旅順艦隊を撃破し、後から来たバルチック艦隊に対しても大勝利を収めたのでした。
日本の歴史教科書
東郷が連合艦隊司令長官でなければ、その後の日本海海戦より大きな危機をはらんでいた、この時期を乗り越えられなかったといわれます。 このような日本を救ったすばらしい英雄がいたことを日本の教科書は黙殺しています。
マルクス主義史観で書かれた日本の教科書では「農民や民衆といった人民の闘争によって歴史は動く」と解釈して、英雄を無視します。
NHKの「その時歴史が動いた」でも歴史を動かした英雄の力を低く見て、民衆の力を過大評価する傾向が見られます。 NHKはサヨク支配下にあるのです。
最近のNHKと朝日新聞がもめている「日本軍戦時性奴隷制を裁く女性国際戦犯裁判」。 北朝鮮工作員やサヨク活動家が企画・登場して、天皇を性犯罪の責任者として告発する偏向番組を歴史的真実として四年前に放映しました。
ここでもそれを企画し、また弁護するサヨク勢力によっていかにNHKと朝日が支配されていることがわかります。 今年は教科書選定の年にあたります。
マルクス主義史観でつくられ祖国日本を敵視する内容の現行の歴史教科書。 そしてそれを排除しようとする運動にかかわっている中川氏や安倍氏。
彼らは北朝鮮やマスコミと連携して、4年も前の放送を取り上げ、サヨク教科書を目の敵にする2人をつぶそうとしているのです。
横田めぐみさん
日本の伝統文化を大切に守ろうと政治・歴史・伝統文化・教育などを専門に24時間放送している放送局があります。 衛星放送「日本文化チャンネル・桜」です。
そこで北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを偲んで彼女の、北から送られてきた若い時の写真と、次の歌詞の音楽がいつも流れています。 あの物憂げな不安そうな顔。 父母を慕って何度泣いたことか。
「一番星に祈る それが私のクセになり
夕暮れの見上げる空 心一杯あなた探す
悲しみにも喜びにも 思うあの笑顔
あなたの場所から私が見えたら
きっといつか会えると信じて生きて行く」
以前「いのちと出会う会」で大阪生と死を考える会の会長・谷荘吉先生がお話の最後に「青葉城恋歌」の曲を流されました。 恋歌ですが「あの人はもういない・・・」の歌詞に参りました。
嗚咽が出てきて止まらない。 まだこの会を始めてすぐの頃。 よく「在宅ホスピスあおぞら」の学習会でも目頭がすぐ熱くなっていた頃でした。
遺族だからこそ拉致家族の気持ちが心の底からわかる。 突然死でも胸が張り裂けてしまうほど悲痛なのに、突然いなくなり死んでいるか生きているかもわからない。
そして上、政府やマスコミから20年以上も無視し侮辱されつづけた。 今もまだ日朝国交回復の邪魔者という扱いです。
北朝鮮への経済制裁
無慈悲な国家と国交正常化して何の利益があるのでしょうか。 外国のように武力で威圧して拉致被害者を救出できないなら、経済制裁しかない。
制裁は北の国民をますます地獄に落としてしまうという意見がある。 しかし南アフリカのマンデラ元・大統領は世界からの経済制裁に感謝していました。
「制裁のおかげで国民はますます苦しい生活を余儀なくされたが、そのおかげで南アフリカの人種差別政策を行なっていた前政権は倒れたのです」
金正日や軍隊に回った後のわずかに残った食料援助物資でも、飢えた北の子供を救うことができるという善意で無知な洗脳された人がいる。 先日支援物資が横流しされ北の市場で売られている、という新聞記事がありました。
支援者の監視の目が届かない北で、食料が子供たちに届いている保障など全くありません。 食料支援がなくなり「食料をよこせ」と軍隊が金正日に反旗をふりがえすのを待てばいいのです。
金正日に殺され続ける子供たち
先日の「いのちと出会う会」のビデオ鑑賞で知りました。 モンゴルでは大人さえ飢えているのに、政府は子供にまで食料支援や保護ができない。
そのために多くの子供たちが、食っていけない親に捨てられストリート・チルドレンになっている現実があります。彼らは暖かい地下のマンホールの暗闇のなかで抱合ってマイナス30度の真冬を乗り越えているのです。
経済食糧支援は北の体制を延命させ、今後も餓死者を増やし続けます。 支援中止して今は我慢してもらって将来の政権崩壊をめざした方が、結局は飢えた子供たちのためになると思います。
1日も早く金正日政権を倒し、北の国民と世界中から拉致されて来ている被害者たちを解放しなくてはならないと思います。 遺族としての私は心から拉致家族を応援します。
北朝鮮の核保有
北朝鮮の核兵器保有が明らかになりました。 核被爆国日本から反戦反核のアピールが出ても当然なのに出ない。
すべての国の核兵器に反対ではなかったのでしょうか。 未だに「共産陣営の核は善、自由陣営の核は悪」という欺瞞に陥っている。
韓国が核兵器保有を宣言したら、そうはいかないでしょう。 反戦平和団体は狂気のごとく全国で反核のデモを繰り広げることでしょうに。
今の「反戦平和」運動はしょせんは共産主義擁護の活動なのです。
ナチスを超える共産主義の暴虐
反戦活動家はよく戦前の「ナチス・ファシズム」復活の恐怖を宣伝します。 軍国主義、600万人のユダヤ人虐殺、数千万人の戦争被害者・・。
しかしもっとひどいことをした共産主義のことは黙り、隠します。 人民解放戦争と称する侵略戦争や共産主義体制下での1億人もの犠牲者のことは言いたくないのです。
フランスで出版された「共産主義黒書」によると、ソ連2000万人(スターリンだけでなく、レーニンの時から虐殺粛清は始まっていた)、中共6500万人(毛沢東の誤った経済・農業政策や粛清で4500万人の餓死者や虐殺、文化大革命で2000万人)、
北朝鮮200万人、カンボジア200万人(ともに低く見積もって)ベトナム100万人、アフガニスタン150万人、東欧100万人、中南米・アフリカ200万人、他、合計約1億人を殺害。
第1次・第2次世界大戦での軍人や市民の死亡者合計約6000万人と比べてください。 いかに共産主義による惨劇が想像を絶するものであったか。
反戦平和活動家はこのような暴虐を起こした共産主義体制を未だに賛美しているのです。 そしてマスコミや言論、教科書を通して未だに共産主義賛歌を歌うのです。
ナチスを支持するといったら狂人と思われるでしょう。 同じように共産主義を支持するといったら私はその人を狂人と思います。
「北の核」反対のデモにも行かない。 「北による拉致被害者を救う」デモにも行かない。 しかし共産主義者の尻馬に乗って反戦平和のデモにだけ行くような人は、一億人の犠牲者の「いのち」を足で踏みにじっていると思うべきです。