いのちの風 bS15

5月4日(水)発信 石黒大圓(だいえん

 

 Eメール ishiguro@a1.hey-say.net

 

今回のテーマ 爆弾/日本国憲法/ならず者国家/中共との冷戦/意味ある命/グリーフケア

 

 

いつもありがとうございます。 もう夏日が出ました。 春らしくなって来たと思っていたら、あっという間に夏になりそうです。 

 

皆様いかがお過ごしですか。 もう今年も3分の1が終わってしまいました。 光陰矢の如しです。 今回事情で送信が遅れました。

 

昨日の朝、近くで爆弾処理があり近所の者は避難しました。 新聞報道されましたが、本町の工事現場で1トン爆弾が見つかり自衛隊が来て除去作業が行われました。 朝8時から12時まで周辺の住人は退避となりました。 

 

居残って仕事をしながら家と運命を共にしようかとも思ったのですが。 爆発してガレキの下からうめき声をあげるのも、ぶざまと思い直して一目散にカッコ悪く飛び出したのでした。 

 

国譲り今も息づく赦しの心

 

戦時中のアメリカの不発爆弾は今も日本の各地に埋まっています。 アメリカは国際法に違反して日本の大都市への無差別焼夷弾爆撃を行いました。 

 

何十万人もの無垢な婦女子・一般市民が虐殺されました。 中韓はあれだけ戦時中の日本の悪行とやらに目の色を変えるのに、日本は何故かアメリカの日本民族抹殺ジェノサイドに抗議の声を上げません。 

 

「お互い様、水に流そう」という日本の伝統的思考法がそうさせるのでしょうか。 60年も前のことをいまさら当時の人間の孫にあたるアメリカ人に抗議しても仕方ないではないか、と考えるのでしょう。 

 

その赦しの精神が中韓と日本の違いです。 高尚な民族と下劣な民族との違いです。

 

平和ボケ危機から未来見通せぬ

 

枚方の「在宅ホスピスあおぞら」で「挑戦―最高のターミナルケア」で私の体験と学んだものを話させていただきました。  まず最初にJR事で亡くなられた方々に黙祷を捧げました。 

 

昨日知人から興奮した電話がかかってきて、と始めました。 100人もの人が突然亡くなってショックだ、と。 あれがもしテロだったらと思うと、9・11のテロを受けて怒り狂ったアメリカ国民の気持ちがわかるわ、と言っていました。 

 

何千人もの国籍人種も異なる多くの人々の命が、アメリカが国の誇りと見なす2つのツインアワーと共に一気に灰塵に帰してしまったのです。 神戸震災の5000人もテロであったら、日本国民はどのような反応を示したことでしょうか。 

 

平和愛好国として、かっての侵略国としてじっと耐え忍んでいよう」とサヨク反戦平和主義者は言うのでしょうか。 外国の無法によって、これから日本は重大な決断をさせられていく時代に入っていきます。 

 

美しき平和愛好酔いに酔い

 

日本国憲法の前文にある「平和を愛する諸国民の公正を信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」の言葉。 

 

この言葉が前提になって、日本のまわりは皆、平和愛好国であり彼らの善意におすがりして第9条「・・戦争と・・武力の行使は・・永久にこれを放棄する」となったのです。 

 

今、何が日本のまわりの国々が平和愛好国なものですか。 時代は60年前とは違うのです。 

 

「日本国憲法」はアメリカによる軍事占領下で、天皇の身柄を人質にしてアメリカ人の素人たち20数人が10日間で作った法律です。 アメリカ製憲法を受け入れなかったら天皇を東京裁判に引き出して死刑にする、と脅迫されて無理やり受け入れさせられたものです。 

 

これはアメリカによる一時的な占領基本法または占領管理法というべきもので、そもそも憲法といえる代物ではないのです。 占領軍による被占領国の憲法改正は国際法違反であることを無視して強行されたものです。 

 

この憲法は昭和27年に日本が占領下から独立し主権を回復した時に効力を失っているのです。 日本国憲法」はすでに日本の憲法として無効であり失効しているのです。 改正ではなく廃棄して新憲法をつくるべきなのです。

 

ならず者にすすり寄りたるサヨク嬢

 

サヨクがいう平和愛好国としての北朝鮮は核兵器を持ち、テポドンミサイルを日本に向けていま

す。 先週もミサイルを日本海に撃ち込み日米を威嚇してきました。 

 

拉致、麻薬、偽札、とありとあらゆる悪事を平気でやる「ならず者国家」です。 また北朝鮮とのワールドサッカー試合は暴徒と化す北の観客を排除して、前代未聞のすべての観客を無しにして行なわれることになりました。 

 

まさに北朝鮮は世界の常識が通用しない前近代・未開国家なのです。 

 

またかって北は朝鮮戦争を仕掛けました。 このことは最近までサヨクによって否定されてきました。 だがソ連崩壊によって情報が漏れ出して、北とソ連と中共とが暗黙の了解のもと仕掛けたと判明しました。 

 

しかし在日コリアンの間では未だに韓国とアメリカがやったと宣伝されて、そう信じられています。 日本の教科書ではすでに「北からの侵略」と書き換えられているにもかかわらずです。 

 

マルクス主義歴史学者が書いている日本の教科書であっても真実が判明すれば、彼らも以前のようなウソは書けないのです。

 

中共は台湾を侵略できる「反国家分裂法」を作りました。 台湾が中共のいうことを聞かないといつでも軍事占領すると言っているのです。 台湾海峡がいつ火の海になるかわからない。 日本にとっても他人事ではすまされないのです。 

 

また中共国家自身が反日デモを扇動しています。 そのような野蛮な未開国にオリンピックなどできないと今に判定がされる。 中共としても国内で膨大な民衆の不満があり、反日デモがいつ反国家デモになるかわかりません。 

 

どちらにしても中共そのものがオリンピックまでもたず解体していきます。 日本はその衝撃に準備しなくては。

 

冷戦を今も戦う中華帝国

 

日本はこの反日デモを利用して中共の本当の顔を世界に暴露させる戦略が必要です。 中共の李鵬・元首相がかって「日本など2〜30年で消えてなくなっている」と発言しているのです。 

 

それが今の中共のすべての国家戦略の根底にあるものです。 「話し合いで政治紛争は解決できる」というのんきな反戦平和主義者の考えなど冷徹な政治世界では通用しません。 

 

ソ連なき後日本は中共と冷戦時代に突入しているのです。 中共はアジアの覇権支配を狙って日本に冷戦を仕掛けているのです。 

 

これを読み損なって日中友好で妥協ばかりしていては完全に日本は中共の奴隷になってしまいます。 ペコペコばかりしていては国家としての威信が地に落ちて、世界に信頼されない国となります。 

 

日本の若者は日本国旗が燃やされても何の怒りも感じない情けない状態にさせられているのです。 こんな若者が世界へ出て行けば世界の人々から祖国への感謝のない愚か者と見なされます。 

  

韓国は竹島を軍事占領して反日運動がますます先鋭化しています。 日本が戦前悪いことをしたからその罪滅ぼしに韓国のやりたい放題にさせてやれば良い、と考えるサヨクやサヨク・マスコミはきっといつか日本国民に背を向けられます。 

 

アメリカは世界一の軍事大国として日本にとってもアメリカにとってもお互いに最大の「仮想敵国」です。 日本がアメリカのコントロールの外へ出て、自国の国益のみを考えて勝手に政治や軍事を動かしだしたら、アメリカのミサイルは日本に向けられます。 

 

反戦平和主義者がサヨク政権を作り、アメリカの在日基地を撤去させ始めれば、ふたたび大東亜戦争前と同じアメリカによる日本への兵糧攻めが始まります。 

 

「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」など今どこにそのような国が日本の周りにあるのでしょうか。 軍備を整えて戦う準備をしろ、復讐せよ、と言っているのではありません。 

 

このような世界政治の冷酷さをサヨク・イデオロギーによって盲目にされた目で見ていてはいけない、と言っているのです。 

 

苦しくも意味あるいのち受け取らん

 

以上のことをあの日「あおぞら」で話したわけではありませんが。 祖国の「いのち」の尊厳を否定してまで他国の「いのち」の尊厳を肯定的に考えることはない。 

 

祖国の「いのち」の運命を自分のものと考える。 そこから大いなる「いのち」の持つ意味への目覚めも生まれるのです。 

 

ラジオ深夜便「こころの時代」で「人間の成長について」の話がありました。 

 

「過去については起こり来たった一切の事件をすべて意味あるものとして肯定しよう。 そして未来については起こり来たらんとする一切の事件、苦痛、悲哀、不幸とをすべて真正面から受け取ろうとする」という言葉が流れました。 

 

運命の否定から全肯定へ。 そして小さな「いのち」を超える大いなる「いのち」へと考えを深めていかなければならないと思ったのです。 その意味で私の話の中で次にしゃべりました坂下さんの考え方には少々異論がありました。 

 

帰り来ぬ人を呼びつつ夜もすがら

 

4月の「いのちと出会う会」での坂下さんのお話の中で「乗り越える」という言葉が遺族会では禁句だという発言は新鮮でした。 

 

亡くなった子供の命が最高のもの。 それを乗り越えるわけにはいかない。 子供を失った経験をかてにして「成長」するとは考えたくない。 

 

子供の死が自分の心の成長のための手段になってしまうと考えることには耐えられない、と。 

 

家族を失って間もない、落ち込んでいる遺族にとって「乗り越える」とか「成長」というプラス思考は逆に遺族を傷つけるようです。 それほど遺族は家族が亡くなった時のまま時間が止まっているのです。 

 

将来を見渡す意欲をなくしているのです。 心は常に亡くなった人に占められているのです。 その遺族になって間もない人々に接するのに、このような「乗り越えた」「成長した」という言葉を発するのは相手を傷つけるばかりと言われます。 

 

だから坂下さんはあの時「いのちと出会う会」参加者の中に遺族がおられることを想定して、いつも通りの言説を述べられました。 よっぽど親しい人にしかご本人の内面の心を語られないようでした。 

 

常に仮面をかぶって遺族と語られているのだと感じました。 グリーフケア(悲嘆を癒す)としてはそれが常識というお考えでした。 

 

遺族会で「亡くなった人は人生を決めて生まれて来た」とか「仏さんになってあの世で楽しく暮らしている」という、私のような考えを語るのはタブーのようでした。 

 

大いなるいのちがめぐる人に草に

 

また家族の命を救ってほしいと懇願したのに救ってもらえなかった。 「神も仏もない」と神仏から離れる人がほとんどだとも言っておられました。 これは予想外でした。 

 

以前に逆縁と言う言葉の意味を書きました。 「逆縁」とは若いほうが先に亡くなるという意味ではなく、苦しみを体験することで神仏の世界に縁ができるということだと以前に聞きました。 

 

この言葉通りに私は「苦しみの意味」を知るために宗教や精神世界に入ったのに、多くの人は逆だったとは知らなかった。 この人生の貴重な体験が逆に唯物主義に陥らせるとは悲しいことだと思いました。  

 

妻佐知子の9年目の命日が5月1日でした。 叔父石黒英一の命日3月1日が、夫が中国戦線で軍医として戦死した叔母の命日が7月1日。 

 

平成になって急に1日の命日の人が増えました。 仏壇の過去帳を見ますと日によって命日が集中しています。 その家の特徴があるのかもしれません。 

 

次男邦之は今夏でもう17回忌。 多くの人が亡くなりました。 しかし新しい誕生もありました。 

 

御堂筋の側道分離帯には太い葉をもつ蘭が植えられています。 寒さで枯れたようにしなびていたのに、根元から新芽が沸き立つように生えてきました。 

 

古き「いのち」を吸い取って新しき「いのち」が芽生えています。 そこに輪廻の世界を垣間見る思いでした。



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