いのちの風 bT33
平成20年2月29日(金)発信
今回のテーマ いのちと出会う会/再度の寝袋カンパのお願い/豊かさの中の心の貧しさ
いつもありがとうございます。 最近はほとんど毎日、倫理法人会の経営者早朝モーニングセミナーへ出かけています。 先週に気がついたのですが、出かける朝6時ごろには東の空が少し明るくなってきました。 今までの真っ暗だった冬の空から、だんだん春の空へ変わってきます。
もうすぐ桜が見られます。 日本の春がやってきます。 そして早く日本に「心の春」が来てほしいものです。
3月の「いのちと出会う会」へぜひおいでください。胸が打ち震えるような感動を与えていただけます。
『幸せは2度と来ないと思っていた』
第75回 3月20日(木・祝)
まるで天使のような小6年生の一人娘を白血病で失って、苦しくて苦しくて、家族みんながどん底でもがいていた。お嬢さんが命をかけて教えてくれた、大切なこと、生きるとは、愛とはいったい何なのか。人の痛みがわかるためにはその痛みが必要でした。今は彼女に「ありがとう」と祈る日々を語っていただきます。
高下裕子さん 姫路ひまわりの会(遺族会)会員 18時半 千円 應典院6771-7641
應典院HPのなかの「いのちと出会う会」過去の開催記録(第1回〜第73回)
http://www.outenin.com/inochi/deaukai_3.html
以下に次回の詳細
http://www.outenin.com/inochi/index.html
應典院・ホームページ
再度の寝袋カンパお願いいたします
今年に入ってから一緒に寝袋配りをしている相棒が金曜日の寝袋配りの日以外にも寝袋を配ってくれて、寝袋購入資金が足りなくなってきました。 そのためにこれまでに書いてきた文章をまとめて左記のようにいくつかのメーリンルリストに投稿させていただきました。
大阪の
日本の同胞の苦境を救うために動いている人々や、凍える路上で死に絶えつつある人々のことを知っていただきたいと思い、再度のお願いの文章を掲載させていただきました。
野宿者(ホームレス)たちへの支援の一環として寝袋配りを冬場に行なっています。 最終コーナーになってきましたが、資金が足りなくなってきましたので、
少しでもご支援いただけたら幸いです。
寝袋カンパ支援のお願い
この寒空に老人がダンボールのなかで震えています
皆様のご支援をお願い申し上げます
寝袋配りを今年も路上で生活しているホームレスたちへ行なっています。 皆様からいただいたカンパで1個1000円の寝袋、約千個を毎冬、6年間(合計約6000個)10月から翌年3月まで毎週金曜日の夜に配っています。
釜が崎や大阪駅、天王寺駅、四天王寺、市内の商店街の軒下などの、路上でダンボールにくるまって寝ている人々を訪ねて配っています。 ブルーテントの人には配っていません。 皆が満面の笑みで寝袋を受け取ってくれています。 「わっー 助かった。ありがたい」と恋人を抱きしめるように寝袋をかかえてくれる人もいます。
今期もダンボールをもって商店街を歩いている野宿の人に会いました。 彼に「寝袋いりませんか」と尋ねると「金持ってへんねん」。 私「いや、タダです。 使ってください」と渡したら、そのオッチャンが「ワー」と泣き出した。 寒さがよほどつらかったのでしょう。 見知らぬ人からの思いやりが有難かったのでしょうか。
昨年10月初めて金曜日に仲間と二人で車での寝袋配布を始めた晩のことです。 動物園の入り口で15人ほどが寝ていて、ダンボールだけ、毛布だけ、着のみ着のままの人、さまざまな姿を久しぶりに見ました。 動物園前から少し外れた映画館の裏手に寝ている人が、いつもいます。 その人の所にも寝袋を持っていったのです。
ダンボールで囲った路上のハウスで、彼は飲みかけのコップ酒を横に置いてぐっすり眠っていて起きなかった。 「風邪引くで! 上から寝袋を開いて、かけたるわ」と寝袋のチャックを開け始めました。 とたんに胸が熱くなって涙が出そうになりました。 単純にかわいそうという感覚ではないのです。
彼は前世にこの姿を決めてきたという思いも私の心の隅にはあります。 何がこうさせるのか。 このような人々に奉仕させてもらっている有難さか。 いや、もっと深いところで、神仏が彼と私のそばにおられる。 「ごめんな、こんな目にあわさせて、許してな」という神仏の慈悲の思いが、私を刺し貫いているのではないか。 その悲哀の感情が涙をふきださせるのでしょう。
病と闘いつらい思いをしていた亡き妻と5歳で病死した次男の姿とが、路上で寝ている人々の姿とが重なるのでしょうか。 二人への感情が野宿者の姿から乗り移るのでしょう。
豊かなれど 心貧しき 人の群れ
私たちは毎週月曜日の夜九時からJR大阪駅前御堂筋南口(バス停前)で、野宿者たちにおにぎりや衣類配布をしています。 それが終わったら大阪駅前周辺の清掃を野宿の人々と一緒にしています。 寝床にしている大阪駅前の清掃をすることで、社会への報恩感謝の気持ちを持ってもらえたらと思っています。
清掃を共にすることで野宿の人々との心の交流も深まりました。 そして一昨年の冬からトラの着ぐるみを私が着て掃除をしています。 野宿者が掃除をしてくれていることを道行く人々に宣伝したいからです。 大阪駅前周辺でそのでかい黄色いトラッキーに気づかれたら頭でも叩いてください。
昨年からある70歳くらいの老婆が掃除を手伝ってくれています。 阪急の高架下で40歳代の男と一緒にいつもダンボールハウスで寝ている人です。 先日彼女に声をかけました。 私「いつも男の人と一緒に寝ているね」。 おばあさん「赤ちゃんの時に死んだ私の娘と同じくらいの年の子や」と。 いつもニコニコしているこの人にもそんな悲しい過去があったのか。
そのあと掃除していて道路のそばに1歳くらいの小さな小さな靴が片足落ちていました。 涙がこみ上げてきました。 おばあさん、次男。 一気に目の前が曇ってしまいました。 寝袋配りをしていると毎年こんな胸がつまる思いになります。 そしてそれが魂の糧になります。 もったいないことです。 感謝です。
路上には目には見えない宝が満ち溢れています。 もので豊かな人には、それが見えないと思うのです。今年中に私の野宿者支援活動や家族との死別体験、いのちについての思いなどを書いた本が出版されることになりました。 詳しくはそれを読んでいただけたらありがたいです。
なお今年も3月まで寝袋配りをしたいのですが、今まで多くの方からカンパをいただいてきましたが、カンパ金が底をついてきました。 私がいる商店街でも今冬に凍死者が出ていました。
大阪では毎年200人が路上で亡くなります。 主に野宿者が凍死、餓死、病死で亡くなっています。 救急車で運ばれてしばらくして病院で亡くなる人が約700人。 年間1000人近くが大阪の路上で亡くなるなんて、大阪、そして日本の恥です。 せめて寝袋のなかで暖かく死なせてあげたい。
保証人もなく家もない住所不定の彼らには就職口を手に入れるのが難しいです。 日々懸命にアルミ缶やダンボール集めなどで飢えをしのいでいます。 外国のホームレス支援者は「日本のホームレスはよく働く」と言います。
彼らのなかにも実直で勤勉な日本人の心の伝統が残っています。 インドのマザーテレサは来日時に言われました「日本の皆さん、豊かさの中で心の貧しさを忘れないでください」と。
貧しいアジアの人々を救うために日本は大東亜戦争という民族解放戦争を戦いました。 今また貧しさや悩み苦しむ人に手を差し伸べてきた日本の伝統的大和心の精神を見直すときではないでしょうか。
もしよろしければ例年通りご浄財をお願いしたいのですが、しかし決してカンパを無理にお願いするわけではありません。 この豊かな日本の空に下で苦闘している同胞の姿を少しでも理解していただけたらと思い、この文章をお送りしました。
よろしくご配慮のほどお願い申し上げます。
(完)
【リンクのホームページ】
● 小豆島の「養心の会」での私の講話と踊る姿
http://yaoyorozu.blog.ocn.ne.jp/susyu/2007/07/post_1209.html
● 知人の
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10049664067.html#cbox
● 同じく松江さんのHPのなかのURL。
あいりん地区(釜が崎)で炊き出しのお手伝いをしました。
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041525376.html#cbox
あいりん地区で炊きだし
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041433704.html#cbox
おにぎりを作っています
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041435938.html#cbox
カレーを配ります
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041445687.html#cbox
@「いのちの風」通信「縁の花」支縁サイト
【bT27まで更新されました】
(毎月3回知人300人へ送信している、いのちや野宿者、日本についての思いを書き綴っている通信。 政治論では愛国保守系の内容です。 bT27までのバックナンバーを更新・掲載)
http://www.geocities.jp/ennohana/en20isiguroyosihiko.htm
↓
いのちの風527 妻の実家でのターミナルケア/死別体験での学び/唯物思想と闘う愛国運動
特別号 新聞に私の寝袋配りが掲載されました
いのちの風526 通信費のお願い/人の喜び/豊かさへの罪悪感/次男の死/人の分まで生きる
いのちの風525 還暦誕生日に爆笑講演/ネットカフェ難民/当たり前ではない恵み/人を憂う
いのちの風524 私の相棒/ワーッと泣いた人/神仏の悲哀/小さな靴/主催者を愚弄する高木氏
いのちの風523
高木善之氏のウソ/中印は原発推進国/原発は高度消費社会の原罪
いのちの風522
いのちと出会う会/今年最初の寝袋配り/神仏の守護/公務員労組の専横
いのちの風521 男女共同参画/優性保護法/産婦人科医の苦悩/ジェンダーフリー/性感染症
いのちの風520 寝袋配り/ケンカっぱやい/怖いオッチャン/不条理に声を挙げる/いのちをいとわず
いのちの風519 阿倍野高校での講演/胎内記憶/反日の地球村・高木善之氏
いのちの風518 運命は変えられる/国民とマスコミの戦争責任/トラッキー阿倍野高校へ行く
A 知人の野瀬泰良さんの霊園会社のホームページに、私の体験談を載せていただいています。
美原ロイヤル・ニュース (平成16年冬季号 VOL.8の3ページ目)
「【シリーズ】別離の哀しみを乗り越えて 人と人との魂の絆に気づいて 野宿者救済運動を始める」
釜が崎での炊き出しの写真とともに私の体験と考えが掲載されています。
B 應典院HP「いのちと出会う会」(
http://www.outenin.com/inochi/deaukai_1.html
應典院HPのなかの「いのちと出会う会」過去の開催記録(第1回〜)
http://www.outenin.com/inochi/deaukai_3.html
次回開催分
http://www.outenin.com/inochi/index.html
mediaXから配信しているインターネットTV『Tv−Woo(http://tv-woo.jp/)』で應典院での「いのちと出会う会」が映されています。画面のずっと下の方の、お勧め番組「Tv−Woo」「ケースケ講演する 前編・後編 第66回 いのちと出会う会にて」をクリックしてください。
2時間のビデオが放送されます。最初の視聴には上の黄色い部分をクリックしないと映像が出ないかもしれません。 紺の作務衣姿の司会者の私が動き回っているのが映っています。
C 大阪メチャハピー祭 (毎年10月8日の体育の日・祝日に開催)
(立上げの時から参加して実行委員兼踊り子として関わった、鳴子を鳴らして踊るよさこいソーラン踊り系踊り祭。 昨年で7回目、大阪城ホールなどに7000名が参加する子供中心の踊り祭で子供たちに夢と希望を与えようという大阪の一大イベントに成長)
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/mecha/
「2006年・大阪メチャハピー祭」のスライドショー
(「大阪の子供たちに夢と希望を!」「大阪の商売人がんばれ!」「大阪の文化は日本一や!」 この曲のメッセージを、これからも大阪じゅうにまき散らしていきます。 いつでも踊りの出前行きまっせ!)
http://f.flvmaker.com/mc.php?id=Y/xcPpX4__GKUTAF6Eq.PMqehLcwBpX8jEYGJBYuJLOSEhRXPKHlXbvu73Ci83qIZgVPT3bkbolbX1KdiDF7hzs
D せんば花金夜市
(よさこいソーラン踊りを私が踊っています。 虎のぬいぐるみも私です。 画面右の写真をクリックすると大きく写ります。
この着ぐるみを着て大阪駅前で野宿のオッチャンたちと掃除もしています)
http://www.home-smile.com/hanakin/index.html
トラッキーの掃除屋さん(別のところで宣伝マンをしている姿です)
http://itijikurin.blog65.fc2.com/blog-entry-281.html
(縁の花情報)