いのちの風 558 
平成20年12月4日(木)発信 石黒大圓(だいえん)

 

今回のテーマ 
土下座して喜ぶ野宿者/炊き出しのなかで胸つまる/「救民」の旗印をかかげて決起

 


いつもありがとうございます。 12月2日から大阪駅前清掃で全身着ぐるみのトラッキーの掃除屋さんを始めました。 それまで1ヶ月間は頭だけトラの着ぐるみをかぶっていました。 しかし全身はインパクトがある。 

 

掃除している時にカメラのフラッシュが光る。 3歳の女の子が「トラさん! トラさん!」と握手を求めて走ってくる。 韓国人観光客がツーショットを求めてくる。 出会う人々の笑顔が倍増していました。 

 

外気は寒いが掃除していると汗が流れ落ちる。 しかし笑顔がうれしい。 もう年末師走、そしてクリスマスですね。 来週からはトラの頭にサンタクロースの赤い帽子をかぶってやるつもりです。 

 

 

 

【土下座して 喜ぶ野宿者 癒される】

 

先週の金曜日に13回目の寝袋配りをして60個を配りました。 今回もほとんどきっちりの数で終わりました。 不思議です。

 

今回は今まで行っていない個所を中心に回って、天王寺駅へ向かって西から車を走らせている時でした。 ダンボールを満載したリヤカーを引いているオジサンを発見。 すぐに車を止めて相棒が飛び出していきました。

 

寝袋を渡すとオジサンが突然、土下座して「ありがとう」と 言っている姿が車の中から見えました。 彼は笑顔で戻ってきた。 私もうれしかった。 風の又三郎のように突然やってきて寝袋を渡して風のように去っていく私たち。 彼らのうれし顔が私たちには何よりのプレゼントです。

 

倫理法人会で習う「人の喜び、わが喜び」「人の苦しみ、わが苦しみ」 となれば、日本はすばらしい国家になると思うのですが。 「貧しく小さくされた人々」に対する「愛」の反対の「無関心」でいる日本国民が多すぎる。
そのような国家はいつか世界から無視されるようになるのです。 愛国主義者が野宿者支援をする所以がこれです。

 

 

 

【炊き出しの 幼き子らに 胸つまる】

 

30日の日曜日に釜ヶ崎のあいりんセンターでのカレーの炊き出しに行ってきました。

 

最近は毎月の参加となっています。 先月も参加したのですが、人手が多かったので、ギターの演奏にあわせて カレーの列に並ぶ人々の前で歌を歌っていました。 日本人とオーストラリア人(おそらく風貌からしてユダヤ人)の2人がギターを奏でてくれました。 先月には彼と日本ユダヤ同祖論で盛り上がっていました。
 
 (日本ユダヤ同祖論とは、ローマ帝国に国を滅ぼされたユダヤ人がシルクロードを通って日本に渡来してきた。 そして日本の神社や祭、神道、そのものも作ったのではないか、日本文化の根底にはユダヤ文化があるのではないか、という日本のルーツに関わるロマンあふれる考え方です)

 


ここの炊き出しは結構インターナショナルなのです。 リーダーの樋口順三さんが多くのクリスチャン系の外人人脈を持っているからです。 先月は2人がほとんど英語の歌を演奏して歌うので、演歌や童謡、グループサウンド好みの私は少し引いていました。

 

ボランティア参加していた人のなかに黒人の可愛いフィンランド人(何故黒人なのか?わからないまま)がいたので、声をかけたら 皆の合唱に参加してくれました。 そうしたら列に並んでいたオッチャンたちが、たくさん寄ってきて 私たちの前にかぶりつきで聞いてくれたのです。 男3人では少ししか前に集まらないのに、可愛い女の子が歌うと、いつもこうです。

 

30日には若い僧侶も名古屋から来ていました。学校の若い先生たちがたくさん集まることもあります。 この日には日本人牧師の妻の中国人も参加。 その息子たち2人がギター演奏もしてくれていて、この日はギター演奏が4人。 4人が英語でビートルズナンバーなどを歌っていました。 

 


今日は小学生の小さな女の子が手伝ってくれていて、多くの人が発泡スチロールのお碗にご飯を盛っている。 そのお椀を箱の底を使ってカレーを盛っている前方へ運んでくれていました。 

 

なぜか彼女のけなげなその姿を見ていて胸が熱くなりました。 次男の姿が重なったのです。 

 

彼が亡くなってしばらくは幼い子を見ると涙が出てきて、子供の姿を見たくありませんでした。 私自身が亡くなるまで、この思いは時々あふれてくるのでしょう。 しかしこの魂の熱さが私の活動のエネルギーになっているのです。 今日は歌を歌っていても胸が熱くなりどうしでした。

 


【カレーの炊き出しで歌っていた歌】

 

@ 「君といつまでも」(加山雄三)
二人を夕闇が 包むこの窓辺に 明日も素晴らしい 幸せが来るだろう
君の瞳は星と輝き 恋するこの胸は 炎と燃えている
大空染めて行く 夕陽色あせても 二人の心は 変わらない いつまでも  
「幸せだなあ 僕は君といる時が 一番幸せなんだ 僕は死ぬまで 君を離さないぞ いいだろう?」

 

(ソロの語りかけ「幸せだなあ・・・」はいつも私の役割)

 

「君といつまでも」(加山雄三)
http://www.fukuchan.ac/music/j-folk0/kimitoitsumademo.html

 

A 「想い出の渚」 (ザ・ワイルド・ワンズ)
君を見つけた この渚に 一人たたずみ 想い出す
小麦色した 可愛い頬 忘れはしない いつまでも
水面は走る 白い船 長い黒髪 風になびかせ  
波に向かって叫んでみても もう帰らない あの夏の日
(もう私の家族は戻ってこない)

 

「想い出の渚」 (ザ・ワイルド・ワンズ)
http://www.mitoyo.ne.jp/~fujimaru/onngaku/omoidenonagisa.html
  

 

B「平和の使い」(アッシジの聖フランシスコによる)
神よ、わたしをあなたの平和の使いにしてください
憎しみのあるところに愛を、争いのあるところにゆるしを
分裂のあるところに一致を、疑いのあるところに信仰を
誤りのあるところに真理を、絶望のあるところに希望を
悲しみのあるところに喜びを、闇には光をもたらすために
慰められることよりも慰めることを 
理解されることよりも理解することを
愛されることより愛することを 
自分を捨ててはじめて自分を見いだし、与えることによって、与えられ
すすんで許すことによって、許され
人のために死ぬことによって、永遠に生きることができるからです 
 
(何かこの歌に感動して涙があふれた)

 

B「平和の使い」(アッシジの聖フランシスコによる) http://members3.jcom.home.ne.jp/catholic_kitaurawa/seisin/heiwa3-2.html

 

C 「オー オープリティー・ウーマン」などの英語の歌のオンパレード

 

 

 

【一命を 捧げて決起 憂国の士】

 

カレーの炊き出しに並ぶ1000人近い膨大な人々。 「人のために死ぬことによって・・・」 という「平和の使い」の歌詞で胸が熱くなり、目の前の野宿者たちの姿に、義憤がふつふつと起こってきました。

 

江戸時代に大阪で「救民」の旗印をかかげて決起した大塩平八郎の檄文はどんなだったのだろうかと、ふと思いました。

 

大塩平八郎・檄文(口語)の冒頭の文
天から下された村々の貧しき農民にまでこの檄文を贈る。 天下の民が生前に困窮するやうではその国も滅びるであろう。 政治に当る器でない小人どもに国を治めさして置くと、災害が並び起るとは昔の聖人が深く天下後世の人君、人臣に教戒されたところである。
 
檄文 (口語での要旨)
この頃米価はますます値上がりして、大坂の奉行・諸役人は庶民に対するいつくしみを忘れ、勝手な政治をしている。その上わがままな命令を何度も出し市内の悪徳高利貸し・大商人だけを大切にしている。 
私たちは、もう堪忍ができない。 やむなく天下のためを思い、罪が一族・縁者におよぶ事もかえりみず、有志と相談し、庶民を苦しめている諸役人を攻め討ち、さらにおごりたかぶる悪徳町人・金持ちを成敗する。 
生活に困っている者は、大坂で騒動が起こったと聞いたなら、いくら遠くても、一刻もはやく大坂へ駆けつけてくれ。 その者たちの貯えていた金銀や隠しておいた米を皆に配分したい。

 

大塩平八郎の乱
http://homepage2.nifty.com/bu-ra-ri/oosio-ran.htm

 

 

 

そして【昭和維新の歌】(「青年日本の歌」)も浮かんできた。

 

この歌は中国の故事にならった憂国慨世の歌、というより革命歌である。 いわゆる昭和維新運動は東京のみならず地方においても遼源の火の如く拡がりつつあった。 
その根底にはうち続く凶作よる農村の疲弊、財閥と癒着した政官界の腐敗そして無能無策があった。 貧しくて妹が廓に売られたことを嘆く多くの兵士たちもいた。 
悪政を打倒して天皇中心の政治に復帰しようと、2・26事件など青年将校による軍事クーデターが起こった。 戦後の発展途上国での軍事クーデターのさきがけでもあった。 そしてその後世界恐慌から世界じゅうが戦乱の世となってきた。

 

「昭和維新の歌」
嗚呼 人栄え国滅ぶ 盲(めしい)たる民(たみ)世に躍る  
混濁の世に我立てば 義憤に燃えて血汐湧く
権門上に驕れども 国を憂うる誠なし  
財閥富を誇れども 社稷(しゃしょく、国家の意)を思う心なし

 

【動画】「青年日本の歌」
http://jp.youtube.com/watch?v=E8CI2TiNtMU&feature=related
  
http://www.kt.rim.or.jp/~wadada/winiwana3.html

 

「昭和維新の歌」
http://blog.goo.ne.jp/ablgoo347/e/a6ea787f8f8fa36fbd1f8d87cd2c87ee

 


(大東亜戦争へと続く昭和初期と今はまったく同じではないか。 愚民と金の亡者ども、そして亡国政治家が日本を滅ぼしつつある。
国益より利権まみれとなった自民党、支持母体の日教組や自治労の権益に奉仕する民主党は第二社会党と化している。 
憂国の士、三島由紀夫のように誰か、おとしめられたこの祖国のため、この哀しみに、決起する者はいないのか)

 

(完)

 

【おまけ】
関西で放映される番組「たかじんのそこまで言って委員会」に
テレビ初登場した田母神前空幕長の姿をご覧ください。

 

08.11.30 たかじんのそこまで言って委員会 イントロトーク
http://jp.youtube.com/watch?v=x8d0x_S8o0M&feature=related
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 1/8
http://jp.youtube.com/watch?v=3QrMuBp1iwA&feature=related
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 2/8
http://jp.youtube.com/watch?v=Svmf2SzKDDk&feature=related
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 3/8
http://jp.youtube.com/watch?v=1jYue7PGKVQ
 
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 4/8
http://jp.youtube.com/watch?v=6wXquMZ0ysg
 
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 5/8
http://jp.youtube.com/watch?v=KSSfPBbXIdg&feature=related
 
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 6/8
http://jp.youtube.com/watch?v=ogt8EVWNYnY&feature=related
 
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 7/8
http://jp.youtube.com/watch?v=s7IqfUP1GS4&feature=related
 
08.11.30
たかじんのそこまで言って委員会 国防スペシャル 8/8
http://jp.youtube.com/watch?v=vd8gWs7OxxE&feature=related

 

 

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