いのちの風 560
平成20年12月30日(火)発信 石黒大圓(だいえん)
今回のテーマ
ネクタイ姿の野宿者/巨大な日の丸の列/「サーカス」に泣く/寝袋カンパのお願い
いつもありがとうございます。 今年もいよいよ押し迫って来ました。 今日は墓参りに行き、そして夜には急きょ今年最後の寝袋配りに行って来ます。
寝袋配りを一緒にしている相棒が「ネクタイをしめた新顔のホームレスを南森町の地下街で見た」と言ってきました。 名古屋で自動車関連の大量首切りが始まっています。 来年は職を失った人々がどっと大阪の炊き出しを頼ってやってきて、野宿者が激増するでしょう。 スーツ姿のホームレスはそのさきがけです。
来年は大変なことになりそうです。 その準備としてできるだけ多くの寝袋カンパをお願いして行きます。
【白地に赤く 日の丸染めて ああ美しき】
今年も年末12月27日に、わが商店街「せんば心斎橋筋協同組合」ではアーケードの下に巨大な日章旗(横3m、縦2m)を6個掲げました。
一昨年の11月の商店街の理事会で、日の丸の国旗掲揚を提案したところ、あっさり了承していただき、私の年来の希望が実現しました。
昨日の時点ではそごうから南は年末のイルミネーションが撤去されて日の丸を掲げる準備に入っているようです。
本町から心斎橋、そごう、大丸、ミナミの戎橋商店街まで、地下鉄3つ分の距離に、延々と巨大な日章旗の列が連なります。
昨年同様に白地に赤い大日章旗が年始の空気を清めるようにひるがえります。 遠くから巨大な赤、白の旗が列をなしているのを見ると壮観です。 今年も心わくわくする気分になります。
これから祝日には昔のように日本全国の家々や商店街の軒下に日の丸が掲げられる日がいつかくることでしょう。 そうなることを祈って日の丸掲揚運動を進めたいです。 来年1月27日日には国旗掲揚の推進をアピールする御堂筋パレードが例年通りに行われます。 私も特大の日の丸を掲げて行進します。
【素晴らしき サーカスよりも 美しき】
下記は菓子卸販売の葛g寿屋の神吉武司会長の講話でいつも最初に読み上げられる文章です。 神吉氏には倫理法人会や私のせんば五月会例会でもお話していただきました。 これを聞いた人の8割は泣くと言われました。 事実私も胸が熱くなって依頼されて読みながら嗚咽しそうでした。
社員のやる気120%企業
年収3000万円社員誕生!社員思いの制度がいっぱい吉寿屋
http://www.seiwabs.co.jp/akaruibn/keizai/sb_85.html
早起き!やる気!楽しい仕事!
株式会社吉寿屋 菓子卸販売
http://www.doit-fun.jp/shopping/goods_detail.php?id=78
働く人のやる気を高める独自の経営、一切の無駄を省く効率経営が業界トップの経常利益率を生み続ける!「早起き」に始まる吉寿屋が挑む常識破りの経営に学ぶ!
なにか昔、流行った「一杯のかけそば」の話を思い出しました。 幼い子供2人を連れた未亡人が毎年年末に、あるそば屋へきて一杯のかけそばを3人ですする話です。 そば屋の夫婦の善意に泣きました。
「一杯のかけそば」
http://blog.livedoor.jp/textsite/archives/17781243.html
下記の話も年末のサンタクロースとしてふさわしいお話です。 このような気持ちと行動で来年も生きていきたいと思います。
「サーカス」 ウィリアム・ワーズワース著
『サーカスの入場券を買うために、私と父は長い列に並んで順番を待っていました。ようやく、私達の前にいるのはあと一家族だけとなりました。
その家族には子どもが8人もいて、一番年上の子どもでも12歳ぐらいにしか見えません。 あまり裕福そうではなく、来ている服は上等とはいえませんが、きれいに洗濯されています。 そして行儀よく手をつないで、両親の後ろにきちんと二列に並んでいました。
期待に胸をはずませた子ども達は、ピエロのこと、象のこと、そして今から見るいろいろな演技のことを嬉しそうに話していました。 どうやらサーカスを見るのはこれが初めてのようです。
子ども達の前には両親が誇らしげに立っていました。 夫の手をしっかりと握った妻は「あなたは私の騎士(ナイト)よ」と言いたげに、見上げています。 夫も暖かい微笑みを浮かべて「ああ、もちろんさ」と言わんばかりに、妻を見つめ返していました。
売り場の女性が、入場券の枚数を尋ねました。 父親は、胸を張って答えます。 「子ども8枚と大人2枚ください。これで家族にサーカスを見せてやれますよ。」 入場券の合計金額が告げられました。
すると妻は夫の手を離し、黙ってうつむいてしまいました。夫の唇も震えています。
売り場の窓口に身を乗り出し、彼はまた聞き返しました。 「いくらですって?」 売り場の女性はもう一度答えました。 その父親にはそれだけのお金がなかったのです。 サーカスを見るのにはお金が足りないということを、後ろにいる子ども達にどうやって告げようというのでしょう。
ことの成り行きを見ていた私の父は、ズボンのポケットに手を入れました。 そして20ドル札を取り出し、何気なく落としました。 父は腰をかがめてそのお札を拾い上げ、その男の肩を軽くたたきました・
「失礼ですが、ポケットからこれが落ちましたよ。」
その男は、私の父が何をしようとしているのかすぐに察しました。彼は人からほどこしを受けるような人ではありませんでした。
でも、そのときは恥ずかしさと落胆から、途方にくれていたのでしょう。 その助けを心から感謝して受け取ったのです。
20ドル札を差し出す父の手を両手でかたく握り締め、その目をじっと見つめました。 くちびるは振るえ、頬には涙が伝わり落ちています。「ありがとう、ありがとうございます。これで助かります。」
父と私は車に戻ると、そのまま家に帰りました。その晩、私達はサーカスを見ることはできませんでした。
でも、それでよかったのです』
「サーカス」 ウィリアム・ワーズワース著
http://kuchikomi.gnavi.co.jp/shop/diary/f110300/archives/20080813.html
【来年は 野宿者激増 正念場】
以下は「寝袋カンパ支援のお願い」の20年度版です。例年通りご支援のほどよろしくお願いいたします。
『寝袋カンパ支援のお願い』
この寒空に老人がダンボールのなかで震えています
皆様のご支援をお願い申し上げます
寝袋配りを今年も路上で生活している野宿者(ホームレス)たちへ行なっています。 皆様からいただいたカンパで1個1000円の寝袋、約1000個を毎冬、路上で寝ている野宿者たちに配っています。 10月から翌年3月まで8年間で合計約8000個を毎週金曜日の夜に配りました。
釜が崎や大阪駅、天王寺駅、四天王寺、市内の商店街の軒下などの、路上でダンボールにくるまって寝ている人々を訪ねて配っています。 大阪全体では約5000人以上が野宿を強いられています。
そして毎年100以上が路上で亡くなっています。 冬は凍死が多いのです。 私がいる商店街でも昨冬に凍死者が出ました。
このようなことがない大阪をつくるために私たちは活動しています。 寝袋を受け取ると皆が満面の笑みを返してくれます。 「わっ! 助かった。ありがたい」と恋人を抱きしめるように寝袋をかかえてくれる人。「タダです。使ってください」と渡したら、「ワー」と泣き出した人。 土下座して喜んでくれた人。 寒さがよほどつらいのでしょう。
ダンボールだけ、毛布だけ、着のみ着のままの人、さまざまな姿で路上で寝ています。 ぐっすり眠っていて起きない人がいました。 「風邪引くで! 上から寝袋を開いて、かけたるわ」と寝袋のチャックを開け始めたら、とたんに胸が熱くなって涙が出そうになりました。 単純に可哀想という感覚ではないのです。
何がこうさせるのか。 このような人々に奉仕させてもらっている有難さか。 いや、もっと深いところで、神仏が彼と私のそばにおられる。 「ごめんな、こんな目にあわさせて、許してな」という神仏の慈悲の思いが、私を刺し貫いているのではないか。 その悲哀の感情が涙をふきださせるのでしょうか。
病と闘いつらい思いをしていた亡き妻と、5歳で病死した次男の姿とが、色々な事情によって路上で寝ざるをえない人々の姿とが重なるのでしょうか。 二人への感情が野宿者の姿から乗り移るのでしょう。
また私たちは毎週月曜日の夜九時からJR大阪駅前御堂筋南口市バス停前で、野宿者たちにおにぎりや衣類配布をしています。 それが終わったら大阪駅前周辺の清掃を野宿の人々と一緒にしています。 寝床にしている大阪駅前の清掃をすることで、社会への報恩感謝の気持ちを持ってもらえたらと思っています。
清掃を共にすることで野宿の人々との心の交流も深まりました。 そして2年前の冬からトラの着ぐるみを私が着て掃除をしています。 野宿者が掃除をしてくれていることを道行く人々に知ってほしいからです。 大阪駅前周辺でそのでかい黄色いトラッキーに気づかれたら頭でも叩いてください。
最近ある70歳くらいの老婆が掃除を手伝ってくれています。 阪急の高架下で40歳代の男と一緒にいつもダンボールハウスで寝ている人です。 先日彼女に声をかけました。 私「いつも男の人と一緒に寝ているね」。 おばあさん「赤ちゃんの時に死んだ私の娘と同じくらいの年の子や」と。 いつもニコニコしているこの人にもそんな悲しい過去があったのか。
そのあと掃除していて道路のそばに1歳くらいの小さな小さな靴が片足落ちていました。 涙がこみ上げてきました。 おばあさん、次男。 一気に目の前が曇ってしまいました。
寝袋配りをしていると毎年こんな胸がつまる思いになります。 そしてそれが魂の糧になります。 もったいないことです。 感謝です。 路上には目には見えない宝が満ち溢れています。 もので豊かな人には、それが見えないと思うのです。
不遇な境遇におちいることは、誰もが人生のいつかには直面することです。 少しでも温かい手を皆で差し伸べて、寝袋の中で暖かい夢を見ていただき、明日を生きる活力にしていただきたいと思っています。
私たちの活動を通して自立された野宿者もおられます。 私たちはただ物を渡すだけでなく、心も渡して自立への手助けをしたいと思っています。 夏はクーラー、冬は毎晩風呂へ入れる日常の当たり前の生活に、活動を通して感謝できるようになりました。
来年は多くの首切り、倒産によって野宿者となる人々が激増するでしょう。 そして炊き出しが多い大阪へ全国から集まってきます。 その準備をこれからしていくつもりです。
毎年3月まで寝袋配りをしますが、もしよろしければご浄財をお願いしたいのですが。 よろしくご配慮のほどお願い申し上げます。
【大阪駅前炊き出しの会代表 石黒大圓】
『すこしでも善意の寝袋カンパを』
振込は左記へお願いいたします(良彦が本名)
三井住友銀行船場支店 普通1858882 石黒良彦
郵便振替番号 00990-8-110746 石黒良彦
今回の通信が今年最後となります。 今年も大変お世話になりました。
皆様よいお年をお迎えください。
(完)
【リンクのホームページ】
@「いのちの風」通信「縁の花」支縁サイト
【555まで更新されました】
(毎月3回知人300人へ送信している、いのちや野宿者、日本についての思いを書き綴っている通信。 政治論では愛国保守系の内容です。 555までのバックナンバーを更新・掲載)
http://www.geocities.jp/ennohana/en20isiguroyosihiko.htm
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2008年 寝袋支援のお願い 12月8日
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いのちの風544 倫理講演/衣類カンパ/ミャンマー支援/新型インフルエンザの猛威/釜ヶ崎暴動
A インターネットサイトのmixiに「大圓(だいえん)」として参加
(知人の紹介がないと、ここへ参加し、自分のブログを作成することはできません。 参加ご希望の方はご連絡ください)
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=783617
ここには「いのちの風」用の下書きの文章をたくさん書きためています。
・生活保護には膨大な医療保護費がついてくる
・田母神論文がアパホテルで販売中
・グキッ! 捻挫! やってしもた!
・左傾化する生長の家
・60年前、天皇誕生日の日に処刑があった
・【動画】天皇陛下御即位二十周年奉祝提灯行列
・映画「宇宙(そら)の約束」その生と死の輝き
・チベット、日本のDNAの類似について
・「中国に同情を覚えるのです」ー映画「ヒマラヤを越える子供たち」より
・共産党シンパが裁判員に
・ビッグ3労働者の時給は7000円!!!
・技術大国日本がアメリカを敗戦に追い込んだ
・旧皇族、竹田恒泰氏をお呼びして『大東亜戦争顕彰講演会』
・民主党は中国沖縄自治区を推進する
・炊き出し手伝いの幼い子に胸が熱くなる
・戦後日本が喪わされたもの
・「新嘗祭」目の前の食物に感謝して、これから手を合わせます
・20万円で 日本の国籍が得られる「国籍法」改悪で 国家解体
・我々が日本人を挑発しなかったら、日本人は戦争をしなかった
・米の年次改革要望書は国益追求の当たり前の要求
・オバマは米の典型的な左翼、親日反中、原発推進、アフガン戦争拡大
・パンを食う奴は国賊
・日本は千載一遇のチャンスだ
・蓮池透は左翼史観に汚染されている
・・・・・
B 知人の野瀬泰良さんの霊園会社のホームページに、私の体験談を載せていただいています。
美原ロイヤル・ニュース (平成16年冬季号 VOL.8の3ページ目) 「【シリーズ】別離
の哀しみを乗り越えて 人と人との魂の絆に気づいて 野宿者救済運動を始める」
釜が崎での炊き出しの写真とともに私の体験と考えが掲載されています。
http://www.noseh.com/
C 應典院HP「いのちと出会う会」(石黒司会の應典院での年9回開催の名物イベント行事)
應典院
http://www.outenin.com/about/index.html
「いのちと出会う会」と過去の開催記録(第1回〜)
http://www.outenin.com/otc/projects/inochi.html
mediaXから配信しているインターネットTV『Tv−Woo(http://tv-woo.jp/)』で應典院での「いのちと出会う会」が映されています。
画面のずっと下の方の、お勧め番組「Tv−Woo」「ケースケ講演する 前編・後編 第66回 いのちと出会う会にて」をクリックしてください。
2時間のビデオが放送されます。 最初の視聴には上の黄色い部分をクリックしないと映像が出ないかもしれません。 紺の作務衣姿の司会者の私が動き回っているのが映っています。
D 大阪メチャハピー祭 (毎年10月8日の体育の日・祝日に開催)
(立上げの時から参加して実行委員兼踊り子として関わった、鳴子を鳴らして踊るよさこいソーラン踊り系踊り祭。 昨年で7回目、大阪城ホールなどに7000名が参加する子供中心の踊り祭で子供たちに夢と希望を与えようという大阪の一大イベントに成長)
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/mecha/
「2006年・大阪メチャハピー祭」のスライドショー
(「大阪の子供たちに夢と希望を!」「大阪の商売人がんばれ!」「大阪の文化は日本一や!」 この曲のメッセージを、これからも大阪じゅうにまき散らしていきます。 いつでも踊りの出前行きまっせ!)
http://f.flvmaker.com/mc.php?id=Y/xcPpX4__GKUTAF6Eq.PMqehLcwBpX8jEYGJBYuJLOSEhRXPKHlXbvu73Ci83qIZgVPT3bkbolbX1KdiDF7hzs
E せんば花金夜市
(よさこいソーラン踊りを私が踊っています。 虎のぬいぐるみも私です。 画面右の写真をクリックすると大きく写ります。
この着ぐるみを着て大阪駅前で野宿のオッチャンたちと掃除もしています)
http://www.home-smile.com/hanakin/index.html
トラッキーの掃除屋さん(別のところで宣伝マンをしている姿です)
http://itijikurin.blog65.fc2.com/blog-entry-281.html
F 大阪中央区倫理法人会の会員として講師企画係幹事を拝命しています。
大阪府倫理法人会
http://www.osaka-rinri.net/
2008年 10月のモーニングセミナー予定
http://www.osaka-rinri.net/schedule/index.html
大阪市倫理法人会活動記録写真
http://www.osaka-rinri.net/fujiken01.htm
万人幸福の栞
http://www.rinri-jpn.or.jp/profile/j-rinri.htm
● 小豆島の「養心の会」での私の講話と踊る姿
http://yaoyorozu.blog.ocn.ne.jp/susyu/2007/07/post_1209.html
● 知人の松江隆明さんのHPに載せていただいた9月20日の阿倍野高校での私の講演会。いつも通りにトラの着ぐるみの頭を着て登場して挨拶を始めている場面。
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10049664067.html#cbox
● 同じく松江さんのHPのなかのURL。
あいりん地区(釜が崎)で炊き出しのお手伝いをしました。
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041525376.html#cbox
あいりん地区で炊きだし
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041433704.html#cbox
おにぎりを作っています
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041435938.html#cbox
カレーを配ります
http://ameblo.jp/kazu-ono11/entry-10041445687.html#cbox
(縁の花情報)