いのちの風 bU28―その1 
平成23年5月16日(月)発信 石黒大圓(だいえん)
 

【今回のテーマ】 
原発による地球温暖化/電力は足りる/怖くない放射能/日本食で放射能除去を
 
 
いつもありがとうございます。 
福島原発ではすべての炉心の燃料棒が融解している可能性が出てきました。 そして炉心冷却が十分に行われない状態が今後も続くと、さらなる水蒸気爆発や放射性物質の飛散が続くこととなる。 また放射能を含んだ海水が炉心冷却のためにどんどん垂れ流しとなり、大規模な海洋汚染となる。
 
まさに排水管が壊れたトイレ状態で汚物の垂れ流しとなっています。 メキシコ湾での深海油田の大汚染事故と同じで膨大な補償問題となるかもしれません。 ドイツでは第一次大戦での天文学的な戦時賠償を、大戦終結から92年後の昨年に払い終わった。 日本もそのようにならないことを祈るのみです。  
 

浜岡原発の停止は当然だと思います。 
浜岡が直下型大地震に見舞われて地面が1〜2mも隆起または沈下したら原発は壊れてしまう。 福島以上の危険がある。 他の原発でもこのような大事故が今後も起こったら何十〜何百兆円という膨大な補償は国家財政を超えて国家破綻となります。
 
このような国家にとって危機的状況を招きかねない原発は本当に必要でしょうか? 
 

映画『東京原発』04  以下には特に原発の危険性が語られている。
http://www.youtube.com/watch?v=6QXYi_evSxU&feature=related 
テレビもやっとここまで言えるように、2011-05-12
【原発は一番高い、電力会社や官僚、自民党がデータを隠してきた】
http://www.youtube.com/watch?v=12TsQ_ysD_M&feature=player_embedded
 
 
 
【原発は 地球温め 破局へと】    
 

【原発反対の理由】 小出裕章・助教授(京大原子炉実験所)今年4月1日取材の「動画」を見ました。 
 
要旨は
「原発の研究をしたくて大学に行ったが、原発は安全ではなく危険とわかっているから大都会から遠く離れた過疎の地方に作ったのだ。 地方に危険負担をさせている大都会、これはおかしい。 研究者として原発の危険性を知って反原発の立場に70年代になった。 
 
原発はクリーンエネルギーとして地球温暖化防止の旗手と思われていたが、実際には膨大な量の海水を温めてかえって地球温暖化を推進している。事実日本近海は世界平均より何倍も海水と空気の温度が上昇している。 原発は水冷式で真水によって炉心を冷却している。 
 
そして毎秒70トンの海水を引き込み、その温かくなった真水を海水によって冷却し、海水は温度を7度上げられて海へ排出されている。 ちなみに淀川の水流は毎秒150トン。 膨大な海水の温暖化が進んでいる。 
 
このように日本の54基の原発は膨大な海水、年間1000億トンの温排水をしているのです。 この量は日本の川の1/4の水量です。 日本の川の水の1/4にも当たる海水の水温を7度上げている。 
 

小出氏はCO2が地球温暖化の主原因ではなく、多くの原因の相乗作用があり、そのうち世界中の原発の温排水が主原因であるといわれる。 100万キロワットの原発は300万キロワット分の熱を出している。 
 
しかしそのうち1/3の熱が温排水として海に捨てられている。原発は効率の悪い発電方法です。 そして電力は現在の火力発電によって十分に足りる状況です。」
 

【動画】1/2原発反対の理由 小出裕章助教(京大原子炉実験所)11/4/1 Web Iwakami
http://www.youtube.com/watch?v=nu9bmz2W-UU 
【動画】2/2原発反対の理由 小出裕章助教(京大原子炉実験所)11/4/1 Web Iwakami
http://www.youtube.com/watch?v=u5-tO60Gb9A&NR=1 
 
 
 
前回に書きましたが、原発は24時間稼動しないといけない発電方法ですが、夜間に余った電力を使って水を高所に揚げて昼の発電にまわす揚水発電で、ピーク時のもしもの電力不足を補っている。 
 
火力発電の場合は電力需要が下がる夜間は出力を下げて運転しているが、火力を夜間もフル稼働させて揚水にまわせばいい。 
 
揚水発電のことを東電は隠して、電力不足として計画停電などと脅しているが、発電能力は火力に十分にある。これをフル稼働させれば東京大停電はたぶんないでしょう。
 
 
 
【放射能 恐れて萎縮 罪作り】 
 

一方原発と放射能とは別に考えて見る必要があります。 政府や左翼、環境左派は反原発運動の前提として放射能恐怖の風評被害を全国へまき散らしています。 
  
しかし前回の通信で「ミズーリ大学のラッキー博士は、年間100ミリシーベルトくらいの被曝者のガン死亡率は、通常の人より低い。100ミリシーベルトという数字は、安全であるだけではなく、むしろ健康にはプラスの効果がある、と言われる」と書きました。 
 
しかし世間では放射能は1ミリシーベルトでも恐ろしいという天動説に支配されています。
 

その原因として、ラッキー博士が異議を唱えているLNT(Linear No Treshold、どんな微量でも放射線は毒、悪という考え)は、1946年度のノーベル生理学・医学賞受賞者のH・J・マラー博士の仮説です。 マラー博士はショウジョウバエのオスへの放射線照射によってこの仮説を検証したのですが、とんでもない落とし穴がありました。
 
現代の細胞学では、我々の体内には何百というDNA修復酵素があり、1日当たり100万ものDNAの損傷を修復してことが分かっています。 低線量放射線はこの修復酵素を刺激し、修復機能を強化し、免疫力を高める作用があることが明らかとなってきたわけです。 
 
ではなぜ、マラー博士の実験ではこのことが分からなかったのかというと、何とショウジョウバエのオスの精子は「DNA修復力」を持たない極めてまれな例であったからなのです。 つまりこういう異常な生物を実験対象にしてしまったマラー博士の研究仮説の普遍性は「ゼロ」であることが今や分かったわけです。 
 
現在でもこういう間違った陳腐な理論が「ノーベル賞」をもらったということで、学会と世界の世論(?)を支配しているというのがどうも実態であるようです。
 
ネットで見つけた「低線量率放射線は健康で長寿になる」の情報によると、「このように、100ミリシーベルトという数字は、安全であるだけではなく、むしろ健康にはプラスの効果がある、と考えた方が実態にあっているということです。
 

(その2へつづく)