・読売新聞平成22年12月25日にも私の活動が紹介されました。
冬の夜 野宿者に寝袋無料配布…大阪の石黒さん
活動10年(写真入り)
亡くした妻子に導かれて、無料配布9000個。
冬の夜 野宿者に寝袋無料配布…大阪の石黒さん
活動10年」
野宿者に寝袋を配り続ける石黒さん。
「妻と息子がいつも背中を押してくれる」と話す。
(大阪市天王寺区で)=関口寛人写真撮影
イルミネーションが輝く年の瀬の街の片隅で、寒さに震えながら路上に横たわる野宿者に、
寝袋を配り歩く男性がいる。 大阪市中央区の衣料品卸会社経営、石黒大圓(だいえん)さ
ん(63)。 同市内で毎冬、夜中に寝袋を無料配布するボランティアを続けており、今
年で10年目を迎えた。 次男と妻を相次ぎ亡くしたことが、活動の原点にある。
「寝袋いりませんか。ただですからどうぞ」。 冷え込みも厳しくなった西成区の夜。
石黒さんは仲間と2人で、ビルの陰で横たわる野宿者に新品の寝袋を手渡した。「あり
がとう」と寝袋を広げ、さっそく中に潜り込む男性。「大丈夫。前にもらってます」と会
釈する別の男性には「寒いから気をつけて」と優しく声をかけた。
1989年に白血病を患った次男が4歳で他界。 97年には、心の支えだった妻も49
歳で胃がんで亡くなった。 無力感や絶望感にさいなまれ続けた。
2000年の冬、亡くなる5日前に妻がつづった手記を見返し、ある一文に目がとまった。
〈元気になったら、お世話になった方々に恩返ししていくんだ!〉。 かなわなかった
妻の代わりに、生かされている自分が何かするべきではないか。 そう考えていた時、知
人から炊き出しのボランティアに誘われた。 妻に導かれたように感じて参加した。
そこで見たのは、冬空の下、段ボールや毛布にくるまり、身を縮めて眠りにつく野宿者た
ち。 凍死も絶えないと聞き、過酷な状況で必死に生きようとする姿に妻子が重なった。
「尊い命が失われるのを見過ごしにできない」。 翌01年1月、寝袋の配布を始めた。
ホームページなどでカンパを募り、毎年10月末から翌年3月まで週末に活動、これまで
に9000個近くを配った。 大阪市の野宿者は全国の自治体で最多の約2860人(今
年1月現在)。今年も西成区・あいりん地区や浪速区・日本橋周辺など、同市内で野宿者
が多く住む約20か所を順番に巡る。 来年3月まで約1000個を配るつもりだ。
支援などの問い合わせは、石黒さん(090-1146-7351)へ。
以上。
★寝袋カンパのご支援をよろしくお願いいたします。
『大阪駅前炊き出しと掃除の会』(共通)
三井住友銀行 御堂筋支店 普通預金 7668540
郵便振替口座 00900―7―91995
ゆうちょ銀行 14110 14967841