勝の官能日記
∞「第4章 勝と彼女の合魂」∞
「御霊達と一緒に」
彼女の喫茶店での話は続きました。
彼女は、幽霊になった彼氏が去った後の話をしてくれました。
彼女は、涙をハンカチで拭くと、少し落ち着くと話してくれたのです。
幽霊になった彼氏が、成仏して、霊界に帰った後、彼女に迫ってくる幽霊はいませんでしたが、彼女の霊感は消えることはなかったそうです。
彼女は、そんな幽霊が、この世には、たくさんいることを感じるようになりました。
この世には、幽霊になった彼氏のような存在が、うじゃうじゃ無数にいることを感じたのです。
しかも彼女の背景には、多くの幽霊と呼ばれる存在がいることも感じました。
幽霊になった彼氏は、そんな幽霊の代表だったけど、幽霊になった彼氏が成仏しても、背景にいる他の幽霊は、残っていたのです。
彼女の背景に、ずっといることに気が付いたのです。
しかし、彼女は、そんな幽霊達に、何かをしようとは思わなかったそうです。
成仏させてあげようとも思いませんでした。
そんなことは、彼女には不可能なことは分かっていたそうです。
肉体のない幽霊を触ることさえ不可能です。
彼女は、それは、天、仏様にすべて任せることにしたのです。
結局、幽霊が、帰るも帰らないのも本人しだいです。
幽霊自身が、持っている執着や抱えているわだかまりを捨てようとしないかぎり、どうすることもできません。
彼女は、幽霊の意思に任せることにしたのです。
また、彼女は、そんな幽霊達を、幽霊と呼ぶことはやめたそうです。
彼女にとって、後ろの背景にいる存在は、実際、幽霊ではなかったそうです。
幽霊達は、彼女に一切の危害は加えなかったのです。
むしろ、自分のことを意識してくれる彼女に対して、感謝して励ましてくれたそうです。
彼女は、そんな幽霊達の事をも心から敬う気持ちで、日本人が、古来から呼んでいる御霊と呼ぶことにしました。
私の背景にいる御霊さんと呼ばせて頂くことにしたのです。
しかも彼女は、御霊に関して、まったく忌み嫌うことはせず、心から感謝することにしたそうです。
そうすれば、御霊達が、本当に喜んでいるのが分かったというのです。
また、彼女は、自分の背景に、縁あっていてくれる御霊を、心から愛するようになったそうです。
自分の側でいつもいる存在が、とてもかわいく思えるようになったそうです。
つねに、24時間、いつも一緒にいる御霊に、ものすごい情がわいてきたそうです。
自分をずっと見守ってくれる御霊に、心から感謝の気持ちがわいてきたそうです。
彼女は、御霊達のことが大好きになったのです。
だから彼女は、そんな愛する御霊の為に、感謝を込めて、つねに一緒に、一緒を意識してあげることにしたそうです。
何をする時でも、いつも一緒です。
彼女は、御霊とそう約束していたのです。
なかなか実行することできませんし、すぐに忘れてしまいますが、彼女は、それを意識したそうです。
ですから彼女は、
食事をする時にも、
仕事をする時でも、
お風呂に入る時でも、
掃除をする時でも、彼女は、背景にいる御霊を意識しながら、生きようと思ったそうです。
そうすることが、自分が、背景にいる御霊にできること、最大の供養だと思ったと言うのです。
そんな生き方がすることが、心から愛していた幽霊になった彼氏が、あの世から一番喜んでくれることだと確信していたのです。
「恋も一緒に一緒に」
また、彼女は、恋も、積極的にしようと思ったそうです。
今までの彼女は、恋には積極的ではありませんでした。
綺麗なので、いろんな男性にも誘われることは多いそうですが、あまり応じようとはしなかったのです。
特に、彼氏が亡くなった後、彼女は、恋どころではありませんでした。
恋は、何年もしなくなっていたのです。
しかし、彼女は、御霊達にとっては、食べ物を一緒に食べるとか、何かを一緒にすると言ったことよりも、恋をするほうが、生き生きする事に気が付いたそうです。
彼女が、男性に好かれるだけでも、背景の御霊はドキドキするそうです。
彼女が、ご縁のある男性に、関心を持ったら、喜ぶそうです。
彼女が、男性と話をするだけでも、背景の御霊は、生き生きするそうです。
彼女が、男性とデートしたら、背景の御霊も、恋をした気持ちになるそうです。
彼女が、男性と愛し合うようになったら、眠っていた多くの背景の御霊も目覚めるそうです。
背景の御霊にとっても、何よりも恋や愛という波動が、最高だということに気がついたのです
彼女は、背景の御霊の為に、努力して、恋に積極的な女性に、自分を変えたというのです。
いろんな男性に、恋をするようになったというのです。
でも、それだけでなく、彼女は、やがて、男女のこと、性のことに関心を持ち始めたそうです。
いろんな本を読みましたし、性のことを語る人のセミナーにも参加したそうです。
昔の時代の人類の性はどうだったのかから始まり、神と人の関係、性の秘密、彼女は勉強しました。
不思議と、いろんな性に関するご縁がやってきて、彼女は、勉強させられたというのです。
しかも、昔の彼女は、清潔症のところがあって、性、セックスについては、あまりよいものだとは思わなかったのですが、彼女は、考え方を変えたそうです。
背景の守護霊や指導霊が代わったそうです。
恋やセックスは、神様がくれた最高のもの、すばらしいものと思うようになったというのです。
だけど、その反面、彼女は、性のことが、原因で、多くの人が、霊となって、この世をさ迷うことになることにも気が付いたそうです。
この世には、さまざまないろんな男女の悩みがあります。
勝のように、全然、異性とのご縁が持てないという人もたくさんいます。
恋をしたという人でも、心から好きな人とは、結ばれなかったという思いを持っている人もいます。
恋愛しても、セックスは、楽しめないという悩みを持っている人も多いです。
結婚しても、何年も経過する内に、セックスレスになった夫婦も急増しています。
年を取ってから、相手方の人がなくなって、一人でずっと生きているという人もいます。
いろいろ性の悩みを持ったまま、なくなって、帰るべき霊界、天国に帰れない人が多いということが、よく分かったというのです。
しかも、そんな彼女の頭の中には、つねに幽霊になった彼氏がいました。
彼女にずっと執着していた彼氏がいました。
彼女ともっとデートや恋をしたがっていた彼氏がいました。
彼女と愛し合いたいと、再び、彼女の布団の中に入ってきた彼氏がいました。
彼女と、もっともっとセックスしたかったと、執念を持って迫ってきた彼氏がいました。
彼女は、そんな彼氏を忘れられませんでした。
彼女は、そんな彼氏の悲しみを一生忘れられないと思っていました。
彼女は、そんな彼氏の空しさをずっと覚えていました。
彼女は、そんな彼氏のような人を作りたくないと願っていました。
彼女は、自分の周りの人は、誰も彼氏のように幽霊になって欲しくないと言ったのです。
勝は、そんな彼女の話を聞いて驚いてしまいました。
勝はやっと、彼女が何を言いたいのか、分かりました。
彼女が、勝に何故、そんなに優しくしてくれるのかも分かりました。
彼女は、幽霊になった彼氏のようには、勝をしたくなかったとのだということが分かったのです。
それが、勝に対する愛だということを、やっと悟ったのです。
しかも、そんな彼女の言葉に、勝は衝撃を受けました。
勝は、今まで、自分は、死んだら、天国、あの世に帰れると確信していました。
そのことを一度も疑ったことはありませんでした。
勝は、傲慢でした。
勝は、情報誌を通して、天のお仕事をしていると思っていました。
勝は、いろんな書物を通して、霊界の存在を信じていました。
勝は、お金や地位に執着していないつもりでした。
だから、勝は、死んだら、あっという間に、霊界に帰るつもりでした。
そのことも、一度も疑ったことはありませんでした。
自分には、その資格が、十分にあると自信満々でした。
勝と波動の合う、仲間達がいる村に戻るつもりだったのです。
でも、彼女は、今の勝は、あの世に帰れないと思っているみたいです。
戻るべき、あの世に、性の執着があって、戻れないことが分かっているみたいでした。
今のままの勝では、女性と恋愛したかった、愛し合いたかったという思いを捨てられないので、この世にさ迷うことになるというのです。
勝は、色情因縁になるというのです。
いろんな女性を求めてさ迷うことになるというのです。
何故か、勝には、そんな彼女のいうことは信じられました。
直感で、その通りだと思いました。
勝は、今のまま死んだら、やはりあの世には帰ろうとはしないと思いました。
今は、そんな気持ちがなくても、実際に死んでしまったら、そんな気持ちが大きく、大きく膨らんでくると思いました。
今のまま、勝は死んだら、やがて、いろんな人の背景につくと思いました。
いえ、必ず、友達や彼女の背景につく存在になっていると確信しました。
勝には、他に頼れる、ご縁のある人達はいませんでした。
一度は、恋愛したい、セックスしたいと二人の前に、憑依している自分の姿がイメージできたのです。
勝は、その事が分かったのです。
勝は、その程度の男性だったのです。
だから、勝は、そのことを恐る恐る尋ねました。
彼女に、勇気を出して聞きました。
「もし僕が死んだら、どうなるかな。幽霊になるかな」と聞きました。
彼女は、そんな勝に笑って答えました。
「大丈夫、勝ちゃんは、あの世に戻れるわ」
彼女は、そういってくれました。
どうやら勝は、そのことを知ったから大丈夫みたいです。
自覚ができたから、帰れるみたいです。
彼女は、そうならないように、勝にこれから愛を注いでくれるみたいです。
勝は、その時、彼女は、勝の持っている、女性に対する寂しい、空しい思いを、何故、癒してくれようとしたのか、分かりました。
彼女は、勝が、将来、成仏できるように、してくれようとしていたのです。
まさしく、彼女は、勝の観音様、菩薩様だったのです。
「御霊にありがとうございます」
彼女の喫茶店での話は続きました。
彼女は、背景の御霊達のこと、一生懸命に話してくれました。
今までの彼女の貴重な体験のことを話してくれました。
勝は、珍しく、その話をじっと聞いていました。
終電の時間にもうすぐなることにも気がつきませんでした。
忘れていました。
明日は、日曜日で、会社は休みでした。
勝は、彼女の話を最後まで、どうしても聞かないといけないと思いました。
彼女は、納得するまで、話を聞こうと思っていたのです。
御霊達と、恋にしろ、食事にしろ、何でも、一緒に一緒にしていた彼女は、やがて、守護霊やご先祖様だけでなく、御霊達にありがとうございますをするようになったそうです。
御霊さん、私と縁を持って頂いてありがとうございます。
御霊ちゃん、私をいつも見守って頂いてありがとうございます。
背景の御霊さん、私に気づきを与えて頂いてありがとうございます。
いつも、私と供に成長させて頂いてありがとうございます。
何をする時でもありがとうございます。
彼女は、そう御霊にも言うようになったというのです。
そうすると、御霊が、とても喜んでくれているのを感じたそうです。
「一緒に、一緒に」をするよりも、もつと喜んでくれていることも何となく感じたそうです。
御霊もありがとうございますと感謝してくれているのも分かったそうです。
いろんなご褒美を頂けるようになったのも分かったというのです
しかも彼女は、ありがとうございますをしたことで、自分の気持ちが、背景の御霊にとって、本当に大切なことが分かったそうです。
自分の気持ちが暗かったら、背景の御霊にも暗い気持ちになります。
御霊を恐れていたら、背景の御霊にも、その気持ちが届きます。
御霊が、救われていない、苦しんでいると思ったら、御霊達に、その思いが届いて苦しむことになります。
成仏しないといけないと思ったら、御霊は、成仏できないことに苦しむことになります。
結局、自分に波長の合うものでしか、背景の御霊も縁につくことはできません。
自分の心が、御霊を思う気持ちしだいで、背景の御霊の気持ちも決まることに気が付いたというのです。
しかし、彼女の悟り、気づきはまだまだ終りませんでした。
やがて、彼女は、ありがとうございますや、愛していますという波動を、御霊ではなくて、もっと高次元の存在に、意識して届けさせて頂けるようになったそうです。
それを、御霊を意識するのではなく、大宇宙や、天を意識したそうです。
宇宙、天、創造主にありがとうございますをするようにしたのです。
そうすることで、それは、守護霊から先祖霊、御霊、神、大宇宙、創造主、全部に届くということに気が付いたというのです。
自分が発する愛や感謝のエネルギーが、大きくなるのが分かったというのです。
しかも、そうすることで、エネルギーが不足している御霊さん、
愛のエネルギーが不足している御霊さん、
元気がない御霊さん、
生きがいや希望がない、御霊さん、
エネルギーがなくて、あの世に帰ろうとする意識のない御霊さんなど・・・・・
いろんな御霊さんにも、ますますエネルギーが伝わることが分かったそうです。
彼女は感謝や愛のエネルギーが届けさせて頂くことで、御霊さんにもエネルギーを得ることかできて、御霊さんが、元気になって、あの世に帰ろうとする気になることが分かったと言うのです。
だから、彼女は、御霊と一緒に、一緒にだけでなく、意識して、感謝を注ぐようになったそうです。
御霊に、ありがとうございますと話しかけるようになったのです。
しかも御霊に、自分の肉体を通しても、愛を注ぐようになったそうです。
御霊を意識して、自分の胸や乳首、女陰を触るようになったのです。
背景の御霊を意識して、オナニーをするようになったというのです。
彼女は、そうすることで、御霊に、愛のエネルギーも届けていたのです。
また、そんな彼女は、やがて密かに、御霊が、あの世に帰れることを願うようになったそうです。
やはり、御霊をあの世に帰してあげたいそうです。
どんどん、その気持ちは、自分の中で大きくなって、もうどうすることもできなくなったそうです。
まるで、泉から、どんどん無限の水が湧いてくるかのように、止まらなくなったそうです。
彼女には、御霊を、成仏させる力が、自分に果たしてあるのか、今、自分がしていることで、御霊が本当に、救われているのかは分かりませんでしたが、それでも彼女は、御霊達が、あの世に帰れるように何かをしたいと思ったそうです。
これは、ずっと続けたいと決心したというのです。
だから彼女は、背景の御霊が、成仏できることを、究極の存在にお願いする事にしたそうです。
彼女は、人間を想像した、存在に祈ることにしました。
彼女は、それを、すべての生物を誕生させた存在に祈ることにしました。
彼女は、それを45億年前に地球を造った存在に祈る事にしました。
彼女は、それを、この世にさまよっている霊達も救済するという仏に、お願いすることにしました。
彼女は、それを本職にしている救済菩薩にお願いする事にしました。
自分に、そんな菩薩としての仕事をさせて欲しいとお願いしました。
自分に、そんな菩薩のお仕事を手伝わせて欲しいと真剣に願を掛けたというのです。
しかも彼女は、その願いを、この大宇宙を創造した存在に、伝えることにしました。
今も、一瞬、一瞬も、寸分もたがわぬ正確さで、この宇宙を動かしている宇宙の意思に、伝えることにしました。
彼女は、御霊の事を、究極のすべての創造した存在に任せることにしました。
この大宇宙を創った存在を、創造主というのなら、彼女は、真剣に、創造主にお願いしました。
自分完全に繋がっている創造主に、帰りたいと願っているすべての御霊は、帰してあげて欲しいと、今も毎日祈っているのです。
だけど、そんな彼女の願いは、実現できているか、どうかは、彼女には分からないそうです。
なかなか、実際に、見えない御霊の為に、祈ってあげること、願ってあげることは難しいそうです。
彼女自身、まだまだできていないことを痛感しているそうです。
でも、勝は、きっと彼女の願いは、究極の存在、創造主に届いていると確信しました。
創造主からの力が、彼女の背景に注がれていると思いました。
本来、人と創造主の間に、繋がっている小さな意識が、彼女の場合は、そうする事で本当に大きな強固な意志になっていると確信しました。
何とすごいことだとつくづく思ったのです。
だから勝には、数は分かりませんが、きっと多くの御霊が救われていると思いました。
いえ、たとえ、それが一体でも、本当にすごいことだと思いました。
誰にもできないことだと思いました。
彼女は、まさしく観音様だと思ったのです。
「ハグ」
勝と彼女は、結局、夜中の1時まで話していました。
その喫茶店は、24時間営業していました。
勝は、気が付けば4時間ちかく、彼女の話を聞いていたのです。
もう帰りの電車は、ありませんでした。
二人は、その後、夜風にあたることにしました。
だけど、勝は、今まで、聞いたことのない話を聞いて少し疲れていました。
何だか、勝の背景の御霊も嬉しいのか、騒いでいるみたいです。
少し、頭が重くなっている感じでした。
それで、勝が、少し歩かないといったのを、彼女も同意してくれたのです。
二人は、繁華街を歩きました。
さすがは、大阪の心斎橋でした。
夜中でも、町は眠っていませんでした。
いろんな店のライトの光で一杯だったのです。
しかも、明日は日曜日ということもあって、周りには、いろんな人達が歩いていました。
いろんな若いカップルや、歳をとったカップルが一杯いました。
いろんな人が、恋を楽しんでいたのです。
二人は、気が付いたら、自然に再び、手を握っていました。
彼女の方から手を握ろうといってくれました。
この世には、好きな人と手を握ることさえできなかった御霊が多くいるのよと、彼女は言いました。
そんな御霊達のことを思って、手を握ろうと言ってくれました。
勝は、喜んで、彼女の手を、御霊達を意識して握ったのです。
それは、とても新鮮でした。
さっきまで手を握りながら、デートしていたものとは違いました。
御霊の存在のために、デートする、それは、勝には、とてもすばらしいことでした。
彼女と手を握って歩く、はっきりとした理由ができたのです。
勝は、彼女と手を握りながら、初めて御霊の存在について考えました。
勝は、今まで御霊について、何も知りませんでした。
守護霊の存在は、意識しても、御霊については、何も感じませんでした。
そんな存在がいるとは、強く意識したこともありませんでした。
ましてや、自分の後ろ、背景に多くの御霊がたくさんいるとは思いませんでした。
自分と縁あって、ついていてくれる御霊が、いるとはまったく考えもしなかったのです。
でも、勝は、彼女の言う御霊を意識することで、少し変わり始めていました。
もし、勝の背景にいるとしたら、どんな御霊だろうと思いました。
勝と同じような、女性との縁があまりない御霊達だろうかと思いました。
それとも反対に、女性と縁がたくさんある霊達だろうかと思いました。
いや、まったくそんなことは関係ない普通の御霊達だろうかとも思いました。
勝には、全然分からなかったのです。
だけど、勝には、一つだけ何となく分かったことがありました。
それは、勝の背景の御霊達は、今、彼女と、こうしていることが、本当に喜んでいるということです。
長い間、ずっと、そんな時がくることをじっと待っていてくれたような気がしたのです。
やがて、そんな二人は、公園のベンチに座りました。
夜の公園は、とてもいい雰囲気で最高でした。
しかも彼女は、昼間のデートよりも、もっと勝に、積極的でした。
彼女は、いつの間にか、本当の恋人のように、勝に接してくれていました。
二人は、何も語らず、ベンチでは、寄り添って座っていました。
御霊に集中して、恋の波動を届けていたのです。
しかし、勝は、彼女と寄り添うように、一緒に、ベンチに座りながら、あることを考えていました。
勝は、まだ、彼女とハグしていないことに気がつきました。
勝は、彼女とハグしたかったです。
彼女を力強く、勝の恋人として抱きしめたかったです。
それは、まるで勝だけの思いではない感じでした。
正直言って、勝の心が、それで満足できるとは思いませんでしたが、恋人のように接してくれている彼女に、真剣にハグをお願いしたのです。
「魂同士のハグ」
勝と彼女は、ハグしました。
彼女は、勝の求めに、快く応じてくれました。
二人は、恋人のようなハグをしたのです。
二人は、長い間、ハグをしていたのです。
でも、勝は、やっぱりそれで満足できませんでした。
勝は、彼女を愛したかったです。
勝は、彼女と、魂が求める本当のハグをしたかったです。
勝の下半身は、もうビンビンだったのです。
彼女には、そんな勝の気持ちは分かっていました。
勝の下半身が、硬くなって、訴えていることにも気がついたみたいです。
彼女は、やがて、勝から離れると、勝の唇に、キスして、勝を驚かせてくれました。
勝は、彼女と接吻したのです。
本当に、心からの愛のある接吻をしたのです。
その接吻は、勝にとっては夢のようでした。
勝には、初めての接吻でした。
勝の魂は、少し震えていました。
彼女は、舌もいれてくれ、勝は、それに戸惑いながら応じたのです。
やがて、勝は、そんな彼女に言いました。
もしかしたら、彼女は、怒るかもしれないと思いましたが、言う事にしました。
彼女にピンタを食らうかもしれないけど、押さえることはできませんでした。
勝は、自分の背景にいる御霊達の気持ちを代表して、お願いすることにしたのです。
勝は、彼女に言いました。
あの、魂が、本当に喜ぶハグがしたいと言いました。
誰も見ていないところで、心からのハグがしたいとお願いしました。
彼女は、そんな勝に聞きました。
魂が、本当に喜ぶハグ、
勝は、そんな彼女に頷きました。
彼女に、ふたりきり、になりたいと言いました。
服を着たままではなく、せめて下着姿の彼女とどうしても、ハグしたいと頼みました。
勝は、そうしたかったのです。
彼女は、そんな勝に優しかったです。
彼女は、それだけではすまないことも分かっていたと思います。
だけど、彼女は、勝の願いに応じてくれました。
勝の背景の御霊の願いに答えてくれました。
勝ちゃんが、そうしたいのなら、そうしましょうと言ってくれたのです。
だから、二人は、ちかくのホテルに入りました。
ちょうど、ちかくにそんなに高くない、ビジネスホテルがありました。
勝は、何故か、これもすべて決まっていたことのような気がしていました。
背景の御霊達が、導いてくれていることのような予感がしました。
彼女が、今まで、話さなかった、御霊達の話をしてくれたこと
終電電車に間に会わなかったこと、
公園のベンチまで、二人で歩いたこと、
ベンチで彼女とハグやキスをしたこと、
すべて自然でした。
勝が、計画したことではありませんでした。
勝は、この日、彼女とこうなることは、決まっていたこと、定めだったと思いました。
勝の守護霊や、彼女の守護霊が、了解して。計画してくれたことだと思いました。
奥手で、何もできない勝を上手に誘導してくれている気がしていました。
その上に、今まで眠っていた勝の背景の御霊が、必死で応援してくれている気さえしました。
運命だと思いたかったのです。
「合魂」
二人は、ビジネスホテルに入りました。
勝は、緊張しながらも、ホテルのフロントで、部屋を予約すると、部屋に入りました。
勝には、もちろん、女性と一緒に泊まるのは初体験でした。
財布の中に、念の為に、ホテル代入っていてよかったと思いました。
勝は、それだけでホットしたのです。
守護霊や御霊に感謝したのです。
二人は、その後、部屋に入っても、最初は何もしませんでした。
勝は、何もできませんでした。
彼女も、少し緊張していました。
彼女は、着ていた赤いスーツの上着を、ハンガーに掛け、勝も春物のグレーの服をハンガーに掛けると、少し休みました。
彼女は、その間、紅茶を入れてくれ、二人は、紅茶を楽しみました。
彼女は、ベンチの時のように、勝の座っている椅子の横に、まるで恋人のように、寄り添ってくれると、二人で、余韻を楽しんだのです。
やがて、飲み終わると二人は、自然にハグしました。
二人は、魂で、この世で再会できたことの喜びをハグで示したのです。
二人は、3回、4回とハグをし、接吻もしました。
彼女は、この世で、お互いに会えてよかったねと言ってくれました。
勝も、彼女に、この世で会えてよかったと答えたのです。
その後、彼女は、勝に、確認しました。
「勝ちゃんする」
勝は頭下げてお願いしました。
彼女は、決心をすると、勝の目の前で、花柄がかわいい、セーターと赤いスーツのスカートを脱いでくれました。
きっと、勝の為ではなく、勝の背景の御霊に、恥ずかしいけど見せてくれたのだと思います。
勝は、そんな彼女を見ながら、本当に興奮しました。
彼女は、花柄のキャミソール姿でいました。
その花柄のキャミソールは、少し透けて見えていて、ピンクの花柄がついた白いブラジャーが見えていました。
彼女は、花が好きな勝の為に、そんな服を選んでくれていたみたいです。
勝は、彼女の気配りに感動したのです。
しかも彼女はスタイルもよかったです。
胸も、勝の想像よりも大きかったです。
勝は、そんな彼女に慌てて、自分の着ている白いニットの服と、ピンクのカーターシャツ、黒いズボンを脱ぎました。
勝は、シャツとブルのパンツの姿になったのです。
でもパンツの中は、いけないと思いながらももうビンビンだったのです。
しかも、おなかには、肉がついていて、とてもカッコいいとは思えませんでした。
勝は、それが、少し悲しかったのです。
でも、彼女は気にしていませんでした。
勝の肉体は見ていない感じでした。
勝と彼女は、下着の姿で、ハグしました。
勝は、心を込めて、彼女とハグしたのです。
何回もしたのです。
彼女の身体がつけているすてきな香水の香りに、感激しながら2回、3回としたのです。
でも、勝の魂は、それで満足できませんでした。
勝は、思い切って、彼女の前でシャツとパンツも脱いで、裸になりました。
背景の御霊が、誘導してくれた感じでした。
裸で、彼女を感じたかったのです。
彼女は、驚きもせず、そんな裸の勝とハグしてくれましたが、やがて、彼女もキャミソールも、花柄の白いブラジャーとお揃いのピンクの花がついた白いパンティーも脱いでくれました。
勝に、すてきな裸身を見せてくれました。
勝は、そんな彼女は、本当に綺麗だと思いました。
彼女のオッパイは、丸型で、大きかったです。
勝は、他の女性と比較できませんが、本当に綺麗だと思いました。
女陰の毛も、勝にはとても刺激でした。
黒いけど、輝いていました。
勝の魂も、心から喜んだのです。
勝と彼女は、裸同士でハグしました。
魂が、心から喜ぶハグしました。
長年、勝とともに、この時が来ることを願っていた、ずっと待っていた背景の御霊が、喜ぶハグをしたのです。
それは本当にすばらしいものでした。
勝は、彼女の肉体の温かさを感じました。
肉体の持つ重みを感じました。
彼女の誠意を感じました。
それは、肉体がなくなった御霊では、もう感じることはできないものでした。
五感の一つ、触覚でした。
勝の魂だけでなく、背景の御霊にも、そんな彼女の触覚は、波動で伝わったと思うのです。
ですから勝は、その日のこと、一緒忘れないと思いました。
ずっとずっと勝の記憶に、アカシックレコードに、記憶されることだと思いました。
宇宙の歴史でみても、もしかしたら、画期的なことではないかと思いました。
宇宙の歴史、何百億年でみても、歴史に残ることのような気がしました。
多くの神々も、とても喜んでいる気がしました。
何よりも多くの背景の御霊にとっても、長年待っていたことだと思ったのです。
「御霊救済」
勝と彼女は、ハグの後、自然に抱き合いました。
もう止まりませんでした。
勝は、彼女を抱えると、ベッドまで運びました。
勝が、どうしてもしたかったことです。
勝と背景の御霊が、ずっと夢見ていたことです。
彼女は、すべてを任してくれました。
勝にその裸体を預けてくれました。
何も言わなかったのです。
勝は、ベッドの上に、そんな彼女を優しく運びました。
あの時の興奮していた勝には、彼女はとても軽かったです。
その後、勝は、少し間をおきました。
彼女の意志を確かめました。
彼女は、ベッドから逃げようとはしませんでした。
何も抵抗しようともしませんでした。
ただ、上向きのまま、黙って目を閉じていました。
勝は、そんな彼女を抱きしめました。
初めて、彼女の大きな双乳を、両手で触りました。
温かみのある、双乳を、ゆっくり触りました。
本当に感謝を込めて触りました。
勝は、彼女は、ピンク色のかわいい乳首も触りました。
ゆっくり丁寧に触りました。
その乳首に口に近づけて、舐めました。
一生懸命、舐めました。
何度も、何度も、舐めました。
勝は、彼女の乳首を吸いました。
赤ちゃんがするように、吸いました。
小さい赤ちゃんの頃、母にしたことを思い出すようにしました。
勝は、前から女性の人としたかったことを次々と実行したのです。
また、勝は、彼女の手をしっかり握りました。
彼女の黒い滑らかな髪の手をゆっくり触れました。
彼女の髪の毛を、ナデナデして、彼女に「ありがとうとね」と感謝しました。
彼女のおへそから、下半身の足まで、ゆっくり丁寧に舐め尽くしました。
彼女の足の指も丁寧に、親指から小指まで、10本舐め舐めしました。
友達の一人から、女性は、そんなところを舐め舐めしたら、女性が感じると、前に教わったことをしたのです。
勝は、ビデオや本で知ったことをしたのです。
本当に、幸せを感じてしたのです。
本当に、喜びを感じてしたのです。
その間、彼女は一言も声は出しませんでした。
じっと、目を瞑っていて、すべてを勝に任せていました。
彼女は、この感覚を、彼女の背景の御霊に届けている感じでした。
この快感を、波動で、彼女の背景の御霊に伝えている感じでした。
必死で、御霊を意識して、チャンネルを合わせているみたいでした。
まるで、そんな彼女は観音様でした。
観音菩薩様でした。
勝は、そう心から思いました。
彼女は、勝とのセックスを楽しんでいるというよりも、一つの神事としていることを悟ったのです。
だから勝は、そんな彼女にそれ以上はしようとは思いませんでした。
彼女とは、快楽でセックスしてはいけないと思いました。
彼女とは、セックスを遊びでしてはいけないと思いました。
心を込めて、背景の御霊が感じるセックス、ラブをしないといけないと思ったのです。
だから、勝は、彼女の下半身の大切な花唇には触れませんでした。
花唇に指を入れたり、舐めたりしようとは思いませんでした。
彼女のクリトリスを確認しようともしませんでした。
あの頃の勝は、それをすることが、セックスだとは知りませんでした。
体験がないので知りませんでした。
きっと、天、背景の御霊は、勝に、今まで、それを教えなかったのだと思います。
まだ、それを知ってはいけなかったのだと思います。
彼女は、そんな勝の為に、初めて目を開けると、サービスで、勝の胸に口付けをしてくれました。
勝の胸の乳を少し噛んで感じさせてくれました。
勝は、彼女の身体の重さを感じることができました。
彼女の、肉の温かさを感じることができました。
本当に気持ちがよかったのです。
勝は、それで十分満足しました、
勝の背景の御霊も満足しました。
勝は、それ以上は求めませんでした。
自分のベニスにいる精子を出したいとは思わなかったのです。
彼女の指や彼女の口で、満足したいとは望まなかったのです。
勝は、それでいいと思ったのです。
二人の最初のセックスは、こうして終りました。
二人は、お互いに裸のまま、抱き合って寝ました。
とても寝られなかったので、目を瞑りながら、手を握りあいながら休んだのです。
それは人様からみたら、本当のセックスとは言えないものかもしれませんが、勝は幸せでした。
きっと、彼女と、本当のセックスをしたよりも、幸せだったと思います。
本当のセックスをしたら、心の中に、良心の呵責生まれたと思います。
友達にすまないという気持ち生まれたと思います。
でも、勝には、そんな気持ちは生まれませんでした。
勝には、これで、幽霊になった彼氏が救われたように、勝の背景の御霊や、彼女の背景の御霊が救われたのかは分かりません。
二人の抱き合った感触が、御霊達に、波動で届いたのかも分かりません。
二人の真心、何よりも勝の御霊を思う気持ちが、伝わったのかも自信がありません。
だけど、勝には分からなくても、きっと天はご存知だと思いました。
きっとこれは仏さんの領域だと思うことにしました。
勝には、まだ分からなくても、大きな意味のある良いことだと信じることにしました。
勝は、彼女と、こうなることは、二人の魂で約束していたことだと確信する事にしたのです。