これからの時代には「曖昧さの知恵」が必要となる
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「水口清一」40年間の東洋思想、人間の超意識、不思議現象の研究成果
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 人によって時間感覚はずいぶんと違うものです。

 久しぶりに会った人と別れ際に「また近じかお会いしましょう」と別れの挨拶を交わします。

 その「近じか」とは、何日何ヶ月のことでしょうか?

 日本人は時間には几帳面のようです。同じ日本でも沖縄などはアバウトです。

 日本の電車が1分の誤差もなくホームに滑り込んでくるのは外国人にしてみれば魔法の
ように見えるらしい。

 この時間感覚が人生にも反映されているようです。時間の流れは物事の因果関係なので
きっちりした時間感覚で生きている人は時間のルーズな人を許せないのです。

 時間、規則、価値観、礼儀、慣習などをとても大切に守ろうとします。

 反面時間にアバウトな人はあまり物事にこだわりが少ないようです。

 どちらが良いかは本人の心情なので何とも言いがたいです。しかし人生の取り組み方に
は相当の開きがあります。どちらにも一長一短があります。

 これからの時代は物事の因果関係が早くなるので時間通りに物事を進めている人は大き
なストレスを抱えることになります。

 時間、規則、価値観、礼儀、慣習などを相手に押し付けないと何事も進まないので人間
関係もおかしくなっていきます。さらに変化に対応できないので効率が悪くなります。

 それではどうすればいいのでしょうか?

 人生計画を長期(20〜30年)に考えて目標を設定することです。

 長期に考えると価値の優先順位がしっかり組み立てられているので途中で多少の時間的変更が起こっても目標が外れることはありません。

 短期計画だけだと目標と現実とのギャップがどんどん拡大してとんでもない方向に行っ
てしまいます。

 環境変化の激しい今の時代はなおさら長期目標が大切です。

 明日どうなるか分からないスピード時代に長期の目標を持っても意味がないと思われる
でしょうが、それは反対です。

 社会生活で時間を守ることは大切ですが時間を守ったために自分の人生が違った方向に
行ってしまうのは本末転倒です。

 時間をルーズにすることとアバウトにすることは違います。アバウトは選択の余地を残
しておくという意味です。

 規則、価値観、礼儀、慣習などは時代と共に変化していくのは当たり前のことだからです。

 時間にルーズな人は私も好きではありません。

私が言っているアバウトとは、たとえば3時に待ち合わせをしても前後5〜10分ぐらい
の幅を持たせましょうという意味です。

 3年計画であれば前後半年ぐらいの幅を持ってもいいのではという意味です。

 「そんなことをすれば時間にルーズになる」と考えている人は、もう一度、アバウトの
意味を考え直してみてください。その方が返って時間のルーズさから開放されるものです。

 もちろん一分一秒を大切にしているスポーツの世界や緊急事態では、時間の精密さが勝負です。

何事も例外があります。私は考え方や発想のことを提示しているだけです。

程々に解釈してくださいね。


★★編集後記★★

まだまだ寒い日が続いていますね。お風邪などは大丈夫ですか!

中国のギョウザ問題も大変です。身近な食品の問題ですから神経質にならざるを得ませんね。

これからは何もかも自分自身で気をつけなければならない、本格的な自己管理の時代に入ってきました。

みなさんにとって、一日、一日が幸せでありますようにお祈り申し上げます。

それでは次回をお楽しみに〜

◎「未来をいかに読み解くか」新時代の発想とヒント
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