人生を左右する時間感覚の違い

 

 人によって時間感覚はずいぶんと違うものです。久しぶりに会った人と別れ際

に「また近じかお会いしましょう」と別れの挨拶を交わします。

 

 その「近じか」とは、何日何ヶ月のことでしょうか?

 

 日本人は時間には几帳面のようです。同じ日本でも沖縄などはアバウトです。

 日本の電車が1分の誤差もなくホームに滑り込んでくるのは外国人にしてみれば

魔法のように見えるらしい。

 

 この時間感覚が人生にも反映されているようです。時間の流れは物事の因果関

係なのできっちりした時間感覚で生きている人は時間のルーズな人を許せないの

です。

 

 時間、規則、価値観、礼儀、慣習などをとても大切に守ろうとします。反面時

間にアバウトな人はあまり物事にこだわりが少ないようです。

 どちらが良いかは本人の心情なので何とも言いがたいです。しかし人生の取り

組み方には相当の開きがあります。どちらにも一長一短があります。

 

 これからの時代は物事の因果関係が早くなるので時間通りに物事を進めている

人は大きなストレスを抱えることになります。

 時間、規則、価値観、礼儀、慣習などを相手に押し付けようとするので、人間

関係もおかしくなっていきます。さらに変化に対応できないので効率が悪くなり

ます。

 

 それではどうすればいいのでしょうか?

 

 人生計画を長期(1020)に考えて目標を設定することです。長期に考えると

価値の優

先順位がしっかり組み立てられているので途中で多少の時間的変更が起こっても

目標が外

れることはありません。

 

 短期計画だけだと目標と現実とのギャップがどんどん拡大してとんでもない方

向に行ってしまいます。

 

 環境変化の激しい今の時代はなおさら長期目標が大切です。

 

 明日どうなるか分からないスピード時代に長期の目標を持っても意味がないと

思われるでしょうが、それは反対です。

 

 社会生活で時間を守ることは大切ですが時間を守ったために自分の人生が違っ

た方向に

行ってしまうのは本末転倒です。

 

 時間をルーズにすることとアバウトにすることは違います。アバウトは選択の

余地を残

しておくという意味です。

 規則、価値観、礼儀、慣習などは時代と共に変化していくのは当たり前のこと

だからで

す。

 

 時間にルーズな人は私も好きではありません。私が言っているアバウトとは、

たとえば

3時に待ち合わせをしても前後5〜10分ぐらいの幅を持たせましょうという意

味です。

 

 

 3年計画であれば前後1年ぐらいの幅を持ってもいいのではという意味です。

 

 「そんなことをすれば時間にルーズになる」と考えている人は、もう一度、ア

バウトの

意味を考え直してみてください。その方が返って時間のルーズさから開放される

ものです。

ホロンネット

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