日本は未来社会のモデル
書店を見渡すと資本主義社会の終焉をほのめかす書籍がずいぶんと増えていま
す。
これは当然といえば当然といえます。
資本主義社会といっても各国それぞれ様相が違います。しいて言えば英米式資
本主義の終焉ということでしょうか。
一極支配の米国を中心にグローバルに世界に広がった経済システムの崩壊が始ま
ったといえるでしょう。
周知のとおり資本主義社会は激烈な競争社会です。
現在の情報化社会は地球規模で通信網が構築されています。
個人も会社も国家もボーダレスになりすべてがつながり合った状態なのです。
だから今回の米国発金融危機も一気に世界に広がっていきました。
お互いに緊密にリンクすればするほど、競争から協調にシフトせざるをえなくな
ります。
競争相手を倒せば自分も危なくなります。
こうした意味で個人も会社も国家も一人勝ちは不可能になってきました。
誰かが得をして誰かが損をする時代はまもなく終わろうとしています。
もうひとつの問題は地球の環境破壊です。資源を食いつぶしながら成長してい
く資本主義社会での終末は人類滅亡につながっていきます。
WHOは2013年あたりが人類生存の限界であると世界に警告を発していま
す。
そこで理想的な未来社会のモデルはないのでしょうか?
そのモデルは自然崇拝を根幹の哲学として生きてきた古来の日本社会の中に見
出されるのではないでしょうか。
その答えは、脈々と伝わってきた「古神道」のなかに隠されているような気が
します。
先進国の中で領土の70%以上も森林を有する国は日本をおいて類を見ません。
過去の日本は、完全なリサイクルシステムをもった社会システムでした。
江戸時代までごみひとつない完全なリサイクル社会でした。
それは自然から学び取った知恵であったのでしょう。自然界は完全なる共生、
循環性をもったシステムであることは今更強調するまでもありません。
日本の文化は、何でも受け入れる土壌がありました。
「一神は多神」「多神は一神」というような独自性の哲学を持っていたのです。
すべては八百万の神として祭られてきました。
「和を持って尊しとなす」
世界数百国のそれぞれの文化を認め合い、それでいて協調と共生を可能にするよ
うな考え方は人類社会で日本しか存在していないのではないでしょうか。
今世界で戦争や紛争が絶えない状況ですが、そこに一条の光を見出すとすれば
、それは「日本」という存在に他なりません。
今の日本はアメリカナイズされ政治も経済も青息吐息の状態です。
しかし、必ず世界に尊敬され見直される日がやってくる日もそう遠くないことで
しょう。
ホロンネット
◎「未来をいかに読み解くか」新時代の発想とヒント
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