現実と仮想の境界線がなくなる
「アバター」は今や話題の尽きない映画となっていますね。
もう、ご覧になりましたか。
映画はいつも未来を先取りしています。
そして何時の日か現実となり私たちの目の前に現れるのです。
今、ITの技術は想像を絶するまでに日々進歩を遂げています。
こんな凄い技術も出始めました。
今日は少し難しい話になりますが辛抱してくださいね。
私達はどうしても、
自然と人間を意識の上で切り離して考えます。
自然を観察している人間が何を考え、何を想像しようが、
そんなことには関係なく、自然は客観的に存在していると…。
ところが、量子力学のミクロの世界では、
観察者の意識が被観察物に影響を与えることが
分かってきています。
すなわち、客観的な観察者などありえないということです。
今の科学は観察者というより、参与者というふうに
理解されています。
人間の意識さえも、自然の系の中に組み込まれて
しまったのです。
私達は、物を見るために光子(フォトン)が必要です。
物質の根源は、非物質である光子によってできています。
人間の意識も非物質です。光が波動と粒子ならば、
人間の意識も波動と粒子と考えられないでしょうか。
まして、
人間の意識が参与者として自然の系に組み込まれているとすれば、
なおさらです。
深い瞑想に入ると光が見えてくるのは、偶然でしょうか。
単なる、脳内伝達物質の化学反応なのでしょうか。
最近の脳の研究では、脳内にコヒーレント(位相が揃った)な
光が存在することが判明しました。
私は、光と意識との間に何か未知なる法則が働いているような
気がしてなりません。
光の法則によって時間や空間が生み出されています。
光によって生み出された時間空間は、
実は人間の意識が認識した世界です。
人間が認識しなければ、時間空間もありません。
ちょうど、眠っている時のように…。
人間の意識が深い内的世界に入っていった時、
根源的な光の法則に融合するのではないでしょうか。
光と意識は、同じ法則の下で働いているように思えます。
光は意識に、意識は光に変換されるような気がします。
光も意識も非物質な存在であるし、意識も時間空間を超えてどこにでも
行くことができます。
私は物理学の門外漢ですが、ある科学誌に
「人間の意識が粒子を生み出す」という記事を見つけました。
日本でも「千島学説」(マイナーな説)というのがあって、
人間の体内で原子転換が行われていると言っています。
人間の意識は、光と同じように、速度も距離もゼロです。
光速30万キロというのは人間の観測値です。
仮に、光の法則を意識の法則に変換することが可能だとすれば、
物理的時空と心理的時空はどこかで繋がっているように思えます。
人間の想像した内的宇宙と観測された外敵宇宙に、
何の隔たりもなくなります。
言葉を換えれば、「この宇宙は人間が想像した産物である」と
結論づけることができます。
人間が想像した内的世界の「仮想空間」と「現実空間」と
の区別など、全くないのです。
人間の意識はエネルギーであり、時間空間を超越し、
物質化現象を引き起こすのです。
最近の理論物理学や量子物理学は、内界の世界を極めた釈尊の
「仏教の世界観」とよく似てきました。
科学者たちは新しい物理のヒントを得るために「仏教」を
紐解いていると聞いています。
光、時間、空間、エネルギー、物質、生命、意識などを総て飲み込み、
融合した混沌の世界「空」の実体こそ、
神の世界であり神そのものです。神の具体化した姿が光であり、
意識はその光に共鳴しながら神になるのです。
宗教と科学はどこかで融合しつつあります。
現実は仮想であり、仮想は現実であると言ってきた
東洋の知恵を今更ながら噛みしめる
時代に突入してきましたね。
その入り口が2013年当たりになると思います。
想像を絶する社会がもう目の前に迫っているのです。
■編集後記
私事で恐縮ですが、拙著の新刊「これから日本の時代になる理由」が好評で
一時はアマゾンで2位にランクインされました。
今は時代の大きな変わり目です。この難局をお互いに乗り切っていきましょう
。
ホロンネット
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◎「未来をいかに読み解くか」新時代の発想とヒント
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